高橋芳朗 田原俊彦とNew Jack Swing リバイバルを語る

高橋芳朗 田原俊彦とNew Jack Swing リバイバルを語る ジェーン・スー 生活は踊る

高橋芳朗さんがTBSラジオ『ジェーン・スー生活は踊る』に出演。田原俊彦さんの2015年の楽曲『Back To The 90’s』を起点にしたニュージャックスウィングリバイバルについて話していました。

(高橋芳朗)じゃあ、今日の特集はこちらです。90年代に流行ったあのサウンドがリバイバル? きっかけはえっ? まさか……トシちゃん!?

(ジェーン・スー)イエーイ!(拍手)。

(堀井美香)トシちゃん特集です!(拍手)。

(高橋芳朗)トシちゃん特集じゃ、ないです!

(堀井美香)(笑)

(ジェーン・スー)なんかこれ、「トシちゃん特集」ってしたのはスタッフらしくて。もちろん、トシちゃんの曲はご紹介するんですけど、心が痛むのはね、すごい長年のトシちゃんファンとかが「あっ、今日はトシちゃんの曲がいっぱいかかるんじゃないか?」って思っていま聞いてもらっているんじゃ……

(高橋芳朗)でも、トシちゃんにとってはいい特集だと思います。

(ジェーン・スー)っていうかまあ、トシちゃんファンにもぜひ聞いていただきたい。これ、洋楽アプローチからのトシちゃん。

(高橋芳朗)トシちゃんを切り口にした特集です。

(ジェーン・スー)まあ本当、トシちゃんで1時間の番組をやりたいもんね。

(高橋芳朗)(笑)

(堀井美香)はい!

(高橋芳朗)どうやって洋楽と絡めるか?っていうのもあるんですけども。

(ジェーン・スー)いや、でも洋楽だよ。

(高橋芳朗)まあいいや。いまですね、80年代後半から90年代前半に大流行しましたニュージャックスウィング(New Jack Swing)という音楽スタイルのサウンドがリバイバルの兆しをみせているんですけども、そのきっかけを作ったのがトシちゃん? えっ、本当に? というお話でございます。

(堀井美香)ニュージャックスウィングってなんですか?

(ジェーン・スー)あなた、驚くと思うよ。

(高橋芳朗)あとで説明しますよ。なのでまずはちょっと去年の6月17日にリリースされました田原俊彦さん通算70枚目のシングルを。

(ジェーン・スー)早いよね。この時期だったら最速だよね!

(高橋芳朗)『Back To The 90’s』、聞いてください。どうぞ。

田原俊彦『Back To The 90’s』

(高橋芳朗)はい。田原俊彦さんが去年の6月にリリースしましたその名も『Back To The 90’s』。

(ジェーン・スー)めっちゃいい曲!

(堀井美香)すっごいいい曲!

(ジェーン・スー)ライブでもやったもんね!

(堀井美香)ねー!

(高橋芳朗)やりましたか。で、この『Back To The 90’s』。「90年代回帰」というタイトルに打ち出されているように、1980年代後半から1990年代前半に流行りましたR&Bの音楽スタイル、サブジャンル、サウンドスタイルのニュージャックスウィングをいまに蘇らせたものなんですね。この曲って。で、ニュージャックスウィングと聞いてもピンと来ない人も結構いるとは思うんですけども、いま40代、50代の方でしたらまあ80年代後半、90年代頭ぐらいに『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』っていう番組がありましたよね?

(ジェーン・スー)はい。

(高橋芳朗)あれの人気企画でダンス甲子園っていう。

(ジェーン・スー)ありましたねー。

(高橋芳朗)ダンス甲子園がきっかけになって、高校生とかを中心にダンスブームが。

(堀井美香)ターンタタターン♪

(ジェーン・スー)ターンタタン♪

(高橋芳朗)それ、番組のテーマ曲ですね?

(堀井美香)(笑)。

(ジェーン・スー)いまきた加藤とかさ、メロリンQ(山本太郎)とかさ、いっぱいこう……バブリシャスの宣伝やっていた人とかもいたよね。

(高橋芳朗)LLブラザーズとかね。そうそうそう。あのダンスブームを語る時にニュージャックスウィングはもう切っても切り離せないスタイルと言いますか。まあ、ニュージャックスウィングから生まれた新しいストリートダンスがあのダンスブームを引き起こしたと言っていいと思います。

(ジェーン・スー)そうです。

(高橋芳朗)で、ニュージャックスウィング。サウンド的にはいま聞いてもらっているように跳ねる感じのリズムが特徴的なんですけども。三代目J Soul Brothersの『R.Y.U.S.E.I.』っていうヒット曲がありましたよね? 一昨年ぐらいですか。あれきっかけでランニングマンというダンスが話題になりましたよね? 聞いたこと、あります? 堀井さん、ランニングマン。

(堀井美香)あ、はい。

(高橋芳朗)ちょっと踊ってもらってもいいですか?

(ジェーン・スー)はい。わかりました。

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TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」さん(@so954905)が投稿した動画 –

(高橋芳朗)あの、ランニングマンっていうダンスステップは……(笑)。

(堀井美香)踊ってますよ(笑)。足を上下に上げて。

(高橋芳朗)あ、上手です。上手ですよ。

(ジェーン・スー)ロジャーラビットもできます!

(高橋芳朗)ロジャーラビットもやってください。あの、ランニングマンはニュージャックスウィングから生まれたダンスステップです。ニュージャックスウィングのビートにすごい相性のいいダンスステップでございます。

(ジェーン・スー)はい。そうでございます。

(高橋芳朗)で、そのニュージャックスウィングの象徴的なアーティストといいますと、当時日本でも絶大な人気を博しましたボビー・ブラウン。彼のファッションとかヘアースタイルを真似たボビ男と呼ばれる若者がね、街にあふれかえりましたけれども。で、ここでちょっとそのニュージャックスウィングを代表するボビー・ブラウンのヒット曲を聞いていただこうと思います。当時、TBCのテレビコマーシャルにも使われました。『Every Little Step』、聞いてください。

Bobby Brown『Every Little Step』

(高橋芳朗)はい。ニュージャックスウィングを代表する曲と言っていいと思います。ボビー・ブラウンの1988年のヒット曲『Every Little Step』。堀井さんも聞き覚えがありますよね?

(堀井美香)はい。もうね、体が自然に動きますね。

(ジェーン・スー)堀井さん、いま筆ペンで「ボビー・ブラウン」って……(笑)。

(高橋芳朗)(笑)。あの、「トシちゃんみたい!」っつってましたけど、こっちが先です(笑)。

(ジェーン・スー)六本木サーカスを思い出すわ!

(堀井美香)そうなんだ、そうなんだ(笑)。

(高橋芳朗)で、個人的にもうニュージャックスウィングは青春ど真ん中なんで。スーさんもそうですよね? だからトシちゃんが『Back To The 90’s』っつってニュージャックスウィングをやった時にはものすごくうれしかったんですよ。

(ジェーン・スー)ガン上がりですよね! わかります。はい。

(高橋芳朗)めちゃくちゃうれしかったんです。ただ、いまのポップミュージックの動向から考えると、ちょっと90’sリバイバルとかニュージャックスウィングをいま改めて提唱するには時期尚早かな? とは思ったんですよ。でも、思っていたんですけど、そしたら、今年に入ってからですね、まずゴスペラーズ。J-POPの中でソウル・ミュージックやR&Bを表現してきた大御所と言っていいと思うんですけども。ゴスペラーズが10月7日にモロにニュージャックスウィングな、その名も『GOSWING』。まあ、「ゴスペラーズ・スウィング」っていうことだと思うんですけども、『GOSWING』なる曲をリリースしたんで。

(ジェーン・スー)いつ?

(高橋芳朗)10月7日。2ヶ月ぐらい前です。じゃあ、聞いてください。ゴスペラーズで『GOSWING』です。

ゴスペラーズ『GOSWING』

(高橋芳朗)10月にリリースされたばかりの曲です。ゴスペラーズがニュージャックスウィングに挑んだ『GOSWING』を聞いていただきました。これに続いて、11月10日にはK-POPの人気グループでワールドワイドな活躍をしていますSHINee。ニューアルバムの『1 of 1』っていうのが出ているんですけど、このタイトル曲でニュージャックスウィングをやっています。聞いてください。

SHINee『1 of 1』

(高橋芳朗)まあ、モロですね。

(堀井美香)もう全て2015年のトシちゃんから始まったということですね。

(ジェーン・スー)始まっている!

(高橋芳朗)そういうちょっと時期尚早かと思ったんですけど、ボロボロボロボロと。

(ジェーン・スー)植えた種の芽が出てきたっていう。

(堀井美香)トシちゃんだわ、やっぱり。

(高橋芳朗)トシちゃん、ゴスペラーズ、SHINeeと来て、とんでもないところに行き着きます。詳しくは、コマーシャルの後に。

(CM明け)

(ジェーン・スー)BGにトシちゃんの曲(『Back To The 90’s』)! 好きだな、この曲! 本当にいい曲、これ。爽やか。いまの天気に合いますけども、さあ、そのトシちゃんとボビー・ブラウンとニュージャックスウィング特集をやっているんですけども……

(高橋芳朗)特集名、変わってませんか?

(ジェーン・スー)変わってるね(笑)。

(高橋芳朗)で、トシちゃんが提唱した90年代回帰、ニュージャックスウィングリバイバルがゴスペラーズ、SHINeeを経てどこにたどり着いたか? と言うと……ブルーノ・マーズです!

(ジェーン・スー)ああ、アメリカのトシちゃんと言えば。

(高橋芳朗)(笑)

(ジェーン・スー)トシーノ・マーズでしょ?

(高橋芳朗)もう世界の頂点ですよ! トップ・オブ・ポップス!

(堀井美香)やっぱりトシちゃんが先なんだ(笑)。トシーノ・マーズ(笑)。

(ジェーン・スー)トシーノ・マーズだよ。トシーノ・マーズからの、ブルーノ・マーズだよ。

(高橋芳朗)トシーノ・マーズ(笑)。今年のグラミー賞でレコード・オブ・ジ・イヤーをとったあのブルーノ・マーズが、11月18日にリリースしましたニューアルバム『24K Magic』の収録曲『Finesse』でニュージャックスウィングを取り入れているんですよ! じゃあ、さっそく聞いてもらいましょう。ブルーノ・マーズで『Finesse』です。

Bruno Mars『Finesse』

(高橋芳朗)はい。ブルーノ・マーズのこの間出たばかりのニューアルバム『24K Magic』からニュージャックスウィングに挑みました『Finesse』という曲を聞いていただきました。

(ジェーン・スー)90年代のブラックムービーのサントラに入っているみたいな曲だよね(笑)。

(高橋芳朗)本当、そうですね(笑)。

(ジェーン・スー)びっくりしますね。

(高橋芳朗)だからトシちゃんの『Back To The 90’s』がブルーノ・マーズにたどり着いたという、そういうお話でした。

(ジェーン・スー)ねえ。トシーノ・マーズからのブルーノ・マーズ。まあ、最終的にこれをね、DA PUMPがきれいに回収してほしい。

(高橋芳朗)(笑)

(ジェーン・スー)「Feelin’ Good」にしてほしいなっていうのはありますけどもね。

(高橋芳朗)まあ、ちょっとトシちゃんが起点になっているっていうのは話半分に聞いてほしいんですけども、世の中的にブルーノ・マーズが取り入れたぐらいですから、ニュージャックスウィングがリバイバルする可能性は大いにあるんじゃないかと思います。

(ジェーン・スー)そうですね。もう40代、50代のみなさん、私たちの時代だよ。というわけで、ありがとうございました。来週、再来週……再来週のスペシャルウィーク、どうします?

(高橋芳朗)再来週は2016年の総括です。

(ジェーン・スー)そうかそうか。売れた曲とかね。

(高橋芳朗)そうですね。

(ジェーン・スー)いろいろ話題の曲を紹介していただきたいと思います。というわけで高橋さん、今日もありがとうございました。

(高橋芳朗)ありがとうございました!

<書き起こしおわり>

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