マキタスポーツ 所ジョージ『組曲 冬の情景』を語る

マキタスポーツ 所ジョージ『組曲 冬の情景』を語る 東京ポッド許可局

マキタスポーツさんがTBSラジオ『東京ポッド許可局』の中で歌手・所ジョージさんについてトーク。『組曲 冬の情景』をかけつつ、その魅力を紹介していました。

(サンキュータツオ)ここで1曲。今週はマキタ局員の選曲です。

(マキタスポーツ)以前、お便りで「所ジョージさんのことについて、お三人はどうお考えですか?」と。

(サンキュータツオ)そうだね。あったね。

(プチ鹿島)所先輩。

(マキタスポーツ)僕はね、所先輩が大好きでね。というのは僕の幼少の頃、所ジョージという謎の、ミュージシャンなのかなんなのかよくわからないお兄さんがですね、当時僕の山梨に毎週生放送で通いで来て、ラジオ番組をやっていた。そこで面白いことを言ってるんです。で、面白い歌を歌うんです。で、「この人、誰なんだろうな?」なんてことを思いながらですね、4つ上の兄がいるんですけど、その彼がその番組にハマッて、やがてハガキ職人化していって。

(サンキュータツオ)お兄ちゃんが。

(マキタスポーツ)はい。で、とにかくあの僕の大好きな、あの面白いお兄ちゃんが、この所ジョージ先輩にハガキが読まれるっていうことがものすごく自分の中でうれしいことだったんですね。で、いつの間にか所ジョージっていう存在がすごく自分の中で大きくなっていった。で、所ジョージさんの作っていた歌とかを、子供の頃から口ずさんでいたんですよね。で、僕がすごい好きな曲を、季節外れなんですが聞いていただきたいと思います。『組曲 冬の情景』。

所ジョージ『組曲 冬の情景』

(マキタスポーツ)いいですねえ。

(サンキュータツオ)すごい! すごい! 所ジョージさん。

(マキタスポーツ)すごくないですか? これ。

(サンキュータツオ)すごいよ!

(マキタスポーツ)僕ね、もう空で歌えるんです。これ。で、子供だったんで、別に意味とかわかんないんですけど、なんかすごくないですか? この歌。

(サンキュータツオ)すごい。また、日本の古典的モチーフっていうかね、尽くし物。たとえば、茶柱とか霜柱とか「柱」で、柱尽くし。

(プチ鹿島)合気道の達人みたいですね。

(サンキュータツオ)ああー。しかも、力が抜けているっていう感じがね。かっこいい。

(マキタスポーツ)これさ、いまのこのエンターテイメントが厳しい世の中だったら、「これ、なんの意味があるんだ?」って……

(サンキュータツオ)(笑)

(マキタスポーツ)「この歌になにがあるんだ? で?」みたいな。

(プチ鹿島)「で? 雪だるまが? そんなことやったら、溶けるんじゃないの?」。

(マキタスポーツ)そう。「溶けるんじゃないの?」って。

(サンキュータツオ)(笑)

(プチ鹿島)「雪、降らないよ!」。

(マキタスポーツ)「これ、意味がないよ!」みたいなね、感じになっちゃって。

(サンキュータツオ)そうだね。曲も不思議な感じだったね。

(マキタスポーツ)で、どんどん冬が春にだんだん変わっていくっていう情景とかを組曲にして、曲調を転調させて、変えながらやっていく。

(プチ鹿島)「雪だるまが作れない地域の人たちは、どう思うんですか!?」。

(マキタ・タツオ)(笑)

(サンキュータツオ)ああー、そういうリプライ来るわー(笑)。

(マキタスポーツ)(笑)。ねえ。だから、所ジョージさんってやっぱり早すぎた天才でもあると思うんですけど。曲に関しては、あんまり全然評価されていないんですけど。素晴らしい曲があったと思います。

(サンキュータツオ)すごいっすね。所ジョージさん。

(マキタスポーツ)編集マンでもありました。

(サンキュータツオ)そうなんだ。

<書き起こしおわり>

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