町山智浩 <映画秘宝>激動の20年史を紹介する

町山智浩 <映画秘宝>激動の20年史を紹介する たまむすび

町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』で、映画秘宝の20周年記念ムック本、<映画秘宝>激動の20年史を紹介していました。

(町山智浩)今日、プレゼントがあります。『映画秘宝』っていう雑誌を僕が創刊して。それが、とうとうね、20年目になりますんで。

(赤江珠緒)あ、おめでとうございます。はい。

(町山智浩)『<映画秘宝>激動の20年史』という本が昨日発売されました。それを5人の方にプレゼントさせていただきたいんですけども。

(赤江珠緒)すごいですね。『激動の20年史。破顔一笑、怒り心頭。創刊からのベスト&トホホ10を再録した永久保存版』って描かれてますね。

(町山智浩)はい。これ、僕が宝島社という出版社にずっと10年ぐらい勤めていてですね、社長と仲悪くなってですね、潰れかけた子会社に左遷されたんですよ。

(赤江珠緒)ええ。

(町山智浩)で、完全に・・・もうほとんどもう、大赤字っていうか大変な状態になっていたんですけど。そこで、映画秘宝っていう雑誌を僕は創刊しまして。その、どういうことがあったか?ってことがずっと書いてるんですけど。まあ、最初の頃は大変でしたね。『版下』っていうものをご存知ですか?

(赤江・山里)版下?

(赤江珠緒)版下って聞きますね。

(町山智浩)もう存在しないんですけど、昔は出版っていうのは写植を貼って。写真を貼って、『版』っていうものを紙で作らなきゃなんなかったんですよ。版下というものを。それは、版下屋さんっていうのが普通作るんですけど、お金がなかったから、自分で手作りしてるんですよ。

(山里亮太)へー!

(町山智浩)映画秘宝創刊時って。

(赤江珠緒)ええーっ、手描き?

(町山智浩)僕と相棒の田野辺くんっていう、二代目の編集長の人と、手で貼っていったんですよ。写植とかを(笑)。で、その頃から始まって。あと、既存の権威のある映画雑誌とか映画会社とかと激しい抗争を繰り返しながらですね。本当に抗争になっちゃって困ったりとかですね(笑)。

(赤江珠緒)(笑)

(町山智浩)そういうアホな歴史がいっぱい書いてあると思います。はい。

(山里亮太)そこが載ってるんですね。その、抗争の顛末といいますか。

(町山智浩)はい。基本的に映画のジャーナリズムから無視されていた、なんて言うか、空手をやったりですね、自動車が爆発したりですね、そういった映画ばっかり紹介してたんで。もう、鬼っ子だったんですよ。業界の。それで、まあいろんなところとモメましたんで、そういうことがいっぱい書いてあると思います。はい。

(赤江珠緒)はー!しかも、しっかりした本ですよ。もう、いまやね。ちゃんと。

(山里亮太)すごいな。モメた歴史もいっぱい書いている。

(町山智浩)いや、他がみんな滅びたんで。映画雑誌が。その、僕の親会社もね、その後、真似っこして映画雑誌作ったんですけど、先に滅びましたね。はい。

(山里亮太)ほー!勝ちましたね!

(赤江珠緒)生き残りました。

(町山智浩)勝ちました。はい。という話です。で、これを5人の方にプレゼントします。<映画秘宝>激動の20年史です。

(赤江珠緒)ありがとうございます。

(中略)

(赤江珠緒)わー。いろんな対談ですとかね、同じく20才を迎えたテレ東の『午後のロードショー』関係者に聞く、テレビと映画の相関関係ですとか。ジャンル映画の20年史裏話などなど。

(山里亮太)これ、あれですね。各年代の、その時の町山さんがおすすめする映画とかも全部。いいやつとトホホが載っているっていうので。

(町山智浩)はい。そうですね。ベストテンが20年間のが載っていますんで。資料として使えると思います。ということで、よろしくお願いします。

(赤江珠緒)こちら、洋泉社から、昨日から発売になっているということですね。

(町山智浩)はい。

<書き起こしおわり>

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