サイプレス上野さんがFMヨコハマ『Bay Dream』の中で、亡くなったD.L(Dev Large)さんへの想いを話していました。
(遠藤舞)さあ、では今週もね、いろいろなニュースがありましたけれども。上野さんが気になったニュースはなんですか?
(サイプレス上野)まあ、そうですね。いろいろ、プロレスとかもありましたが。ちょっとメッセージもね、来ているんで。ちょっとまあ、ニュースというか、残念なニュースなんですけども。俺たちの、本当に日本のヒップホップをね、引っ張ってくれていたBUDDHA BRANDのDev Largeさんがお亡くなりになりまして。ちょっと公式的に、まあやっぱり、自分とかもね、先に知ってたんですけど。あんまり口外するなっていうのがあって。
(遠藤舞)うん。
(サイプレス上野)で、まあ、ぜんぜん言ってなかったんだけども、いろいろ先輩方が、居ても立ってもいられずっていうのもあるかもしれなくて。一応ちょっと、メディアにも出ちゃったから、まあいまもラジオで言わせてもらってますけども。本当に、D.Lさんが亡くなったことはショックすぎて・・・うーん。なんて言っていいのかな?なんか、まあいろんな、さんぴんキャンプっていうイベントが、本当20年前の話だから。『まだしてんのか?』ってなっちゃうかもしれないけど。本当、ディグの精神。レコードを掘るっていう。
(遠藤舞)うん。
(サイプレス上野)精神とか。あとは、ラップスタイルが要するに、アメリカから直輸入してきて。いままで日本になかったことをいきなりやった人で。格好とかも、むちゃくちゃなのよ。虎の、おばちゃんが着ているようなシャツとかを着てライブとかやっていて。
(遠藤舞)へー!
D.Lから受けた大きな衝撃
(サイプレス上野)俺はやっぱりそういうところにすごい衝撃を受けて。いまだに俺は、おばちゃんの服を買い続けるっていうのはやっぱりD.Lさんの影響がデカいの。要するに、人であっちゃいけないみたいな。ラッパーは。もう本当に、普通の人間じゃないんだから、俺たちはって。で、そういう気持ちがあって。昨日、『超ライブ』っていうイベントに出させてもらったんだけれども。そん時に、やっぱり(ロベルト)吉野と話をして。『ライブだったら、言ってもいいかな?』みたいな。で、D.Lさんのために何ができるか?って言ったら、やっぱり2人で渋谷のディスクユニオンにBUDDHA BRANDのレコードを買いに行って。
(遠藤舞)うん。
(サイプレス上野)で、『人間発電所』のレコードを買って。その場で買って、それを、もうリハも終わった後だったから、吉野も不安だったかもしれないけど、それを使ってやるっていうので。4小節しかそこ、使わなかったの。4小節だけど、そこに、レコードに俺は見合うお金を俺たちは払って。4小節使うっていうのは、たぶんD.Lさんが何千枚、何万枚とあるレコードの中から、本当に何秒っていうものを使って曲を作り上げて。それを俺たちにくれていたっていうのが・・・
(遠藤舞)うん。
(サイプレス上野)だから要するに、いまはパソコンあったらなんでもできるけど。そうじゃなくて、『レコードを旅をしろ』っていうことをずっと教えてくれていたと思うから。俺たちなりの恩返しは、たぶんそれだったなっていう。まあ、そういう風にね、やれたかな?とは思いますけども。今日はちょっと、Instaにね、上げさせてもらったけれども。俺は97年にD.Lさんから色紙をもらってね。もうそれ、いまだにずっと飾ってあるし。キレイなまんまなんで。
(サイプレス上野)まあちょっとね、本当にR.I.Pっていうか。本当に俺たちにすごい、すさまじい影響をね、くれて。本当にありがとうございました。そして、D.Lさんがね、使った元ネタとかを買うことによって、俺はもう散財しまくったぜ!本当に。
(遠藤舞)(笑)
(サイプレス上野)もう『人間発電所』のイントロで1万円かけて買ったりとかね。もう本当に・・・トラウマですよ(笑)。まあちょっと、メッセージ。読んじゃっていいですかね?メッセージ、読まさせてください。(メッセージを読む)『みなさん、よっしゃっしゃっす。人間交差点、人と人とのつながり。いま思うのはDev Largeさん、あなたの音楽に出会えて本当によかったと思います』ということで、来ております。(メッセージを読む)『Dev Largeさん、安らかにお眠りください』。『BUDDHA BRAND、Dev Largeさん、お亡くなりになられたそうです。35才の私がヒップホップを聞き始めたのは、高校生の時に聞いた人間発電所でした。このアルバムからヒップホップを聞き始めた人は多いはずです』ということで。
(遠藤舞)うん。
(サイプレス上野)(メッセージを読む)『マジで信じられません』ということで。D.Lさんね、やっぱりこのラジオにもこういう風に送ってくれる、俺たちと同世代の奴らもいるし、後輩もいるし、先輩もいるかもしんないし。まあね、(ゲスト出演の)JINさんの時には話、しなかったけど。めちゃくちゃ悲しいと思うし。先輩方は。これがまあ、人間交差点なんでね。そういう風に、D.Lさんのやってきたことを忘れずに、若い世代にもつなげるようにやっていきたいと思いますんで。じゃあ一曲、かけましょう。ぜひ、かけさせてください。じゃあ、BUDDHA BRANDで『人間発電所』!
BUDDHA BRAND『人間発電所』
(サイプレス上野)さあ、FMヨコハマ、YOKOHAMA RADIO APARTMENT。水曜日はサイプレス上野と遠藤舞 with ビート武士のBay Dreamということで。本当に、まだメッセージ来ておりますけども。(メッセージを読む)『R.I.P Dev Large』ということで。舞ちゃん、あんまり、まあ本当に昔の曲なんで、あれかもしれないけども。いまだに色あせないね。
(遠藤舞)うん。
(サイプレス上野)もう、なにを言ってるのかわからない!でも、超かっこいい!っていうのがたぶんヒップホップの本当の部分っていうのがあると思うんで。あの、ね。こういう方がね、亡くなったことはめちゃめちゃ大きな、本当ね。なんて言うんだろうね?どでかい・・・もう、早いし。本当に早い。マジで。まだまだね、いろんな音楽を聞かせてもらいたかったですけども。けど、俺たちは先に進まなくちゃいけないので。じゃあ舞ちゃん、告知があれば、どうぞ。お願いします。。
(遠藤舞)はい。月イチコーナー、遠藤舞のEDM、お次は5月27日ですね。5月末です。お題は『5月病のあなたが聞きたいどんよりソング』です。どしどし送ってきてください。
(サイプレス上野)なんてことだ!(笑)。
(遠藤舞)なんてことだ!
(サイプレス上野)まあまあ、けど、しょうがねえんだ。それが人間交差点だから。
(遠藤舞)そうそう(笑)。
(サイプレス上野)俺たちがやっていることは俺たちがやっていることでやらないと、D.Lさんにまた喝!入れられるから。そういう感じで。武士はありますか?
(ビート武士)ありません。
(サイプレス上野)ありません?バカヤロー!
(遠藤舞)(笑)
(サイプレス上野)俺は、土曜日。5月9日、人間交差点の前日に『ENGINE 宴人』というイベントでLEGENDオブ伝説として降臨します。その次の日は、もちろんゲストで来てくれましたJINさんが所属しますライムスターの初の野外フェス『人間交差点2015』なんで。ぜひみなさん、遊びに行きましょう!さあ、今日メッセージ、すげー来たけど。
ちょっと名前とか無しで。この曲をかけることによってね、本当、Dev Largeさんに対しての俺たちの思いにかえたいと思います。本当にD.Lさん、本当ありがとうございました。こっから先も、あなたが作ったディグの精神とかを忘れずに、俺たちもぶっかまして行きますんで。まだまだ来週からもやっていくぜ!よっしゃっしゃっす!
<書き起こしおわり>
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