山下達郎 影響を受けたライブを語る

山下達郎 影響を受けたライブを語る NHKラジオ第一

山下達郎さんが2026年10月12日放送のNHK AM『ヤマザキマリラジオ』に出演。ヤマザキマリさんに自身が影響を受けたライブ盤やライブについて話していました。

(ヤマザキマリ)ちなみに達郎さんは聞く立場として何か、「このライブ盤がベストなんだよ」みたいなやつって、あったりするんですか? 自分も聞いていて。

(山下達郎)ああ、自分のじゃなくて?

(ヤマザキマリ)自分のじゃなくて他の人の。

(山下達郎)ああ、好きなライブ盤? ダニー・ハサウェイかな?

(ヤマザキマリ)ダニー・ハサウェイは普通に自分も聞いて?

(山下達郎)散々、聞きました。だから『IT’S A POPPIN’ TIME』っていう78年のアルバムはダニー・ハサウェイのライブとか、カーティス・メイフィールドのライブとか、スモールプレイスっていうかな? そういうところでのあれを想定して作ったやつです。その頃はまだホールライブが自分でできなかったんで。

(ヤマザキマリ)なるほど。ダニー・ハサウェイは日本でライブを聞いたんですか?

(山下達郎)いやいや、ライブアルバムで。ああ、そうか。生で行ったやつ? 生で行ったやつのね、自分のベストライブはね、71年に行ったフリーの……フリーっていうイギリスのグループですけど。それの共立講堂。そこでのライブ。これとホリーズ……高校1年の時に見たホリーズと。それからあと、何だろうな? うーんと……。

(ヤマザキマリ)ものすごい若い時に遡りますね。

(山下達郎)最近のやつって結局、やっぱり業界目線で見ちゃうから。

(ヤマザキマリ)ですよね。さっきもおっしゃっていたみたいに聞くって、やっぱり客観的に聞けない。その音質だったりとか……。

(山下達郎)そうですね。高校生の頃はただの観客じゃないですか。だから評論家めいたことを考えないで、純粋に楽しむっていうかね。そういう意味では桑田(佳祐)くんが病気から上がってソロライブを横浜アリーナでやった時。そのライブは素晴らしく良かったな。やっぱり病み上がりのそういうメンタリティというかね。『月光の聖者達(ミスター・ムーンライト)』っていう曲があるんだけど。それを最後にやったんだけど。それは本当に良かったな。そういう……。

(ヤマザキマリ)ひとつの峠を乗り越えた、克服した人のね。

(山下達郎)だから最近、見ているとやっぱりね、自分のなんていうのかな? 思ってるようなライブに対するスタンスみたいなものが見えるんで。やっている人の。だから、それが自分が共感できるもの。たとえば浜田省吾さんとか。あの人はほとんど僕とキャリアが同じなので。同じような経緯を辿っていて。そういう人のを見ると、何やりたいか見えるんですよ。だからそういうところの共感っていうのがあるから。そういう方がファクターとしては強いかな? 最近はね。

そのアーティストのライブに対するスタンスに共感

(ヤマザキマリ)なるほどね。そういう共有できるか、できないかっていう視点で見ていくってことですね。

(山下達郎)イエモンの吉井さんのソロとかね。うん。あの人もやっぱり喉がいろいろ大変で。でも、ちゃんと声が出るようになって。

(ヤマザキマリ)すっごいよくわかる! 私も最近、だから読む漫画って病気を頑張って治している漫画とか。なんかそういう、頑張って苦労して。年を取ってるけど描いてるよみたいな漫画とか。そういうのがすごい好きなんですよ。そういう方向に行っちゃうんですかね、やっぱりね。なんか年を取って……。

(山下達郎)先生もそろそろ、あれですからね。大台ですからね。

(ヤマザキマリ)還暦ですよ。もうすぐ。そうですよ。自分で何の自覚もないですけどね。今だにカブトムシとかいじってる場合じゃないですよ、みたいな。春に生まれたカブトムシがまだ生きてるんですよね。すごいよ、うち。興味ないでしょうけど。

(山下達郎)その春に生まれたカブトムシはもういなくて当然なんですか?

(ヤマザキマリ)50何匹、生まれたんですけどまだ2匹ね、生きてるんですよね。私がもう本当に素敵な住居環境を作ってあげたんですよ。大きな箱の中に。そしたらそこを本当に外だと思って生き生きと……メスと出会ってまあ、繁殖して。今日、見たらですね、幼虫のフンが出てたんで。あれは幼虫、生まれてますね。こうして延々と私の中でこのカブトムシブリーディングが続いていくっていう。どうでもいい話ですけど。

(山下達郎)それはスモールワールドなんですか?

(ヤマザキマリ)スモールワールドです。どうでもいい話なんですけど。なんですか、この話は、一体? もう……すいません。私から始める話ですけれどもね。それぞれのこだわりという点では私は結構、昆虫がこだわりかもしれませんけれどもね。

(山下達郎)「昆虫も」ですよ。

(ヤマザキマリ)「昆虫も」ですね。

(山下達郎)何でもでしょうね。

(ヤマザキマリ)でも、なんか嬉しいですね。この『JOY 2』が出たっていうことは。しみじみ今、この『SPACE CRUSH』を聞きながら思いましたけれども。

(山下達郎)今年でソロ50周年なんですけどね。私ね。

(ヤマザキマリ)いやー、すごいなー。

(山下達郎)よもや……2026年ですよ、あなた? 2026年に『SPACE CRUSH』のライブバージョンを……(笑)。

(ヤマザキマリ)いいじゃないですか、別に。

(山下達郎)『RIDE ON TIME』とかね、歌ってるとは夢にも思いませんでしたよ。

(ヤマザキマリ)だけどね、私は映画でも文学でも絵画でもそうですけど。時をかける作品ってなんか時々、生まれるんですよ。だから私たちは結局、伊藤大輔でもジョン・フォードでも時をかけてると思って見てるわけじゃないですか。

(山下達郎)まあ、そうですね。はい。

(ヤマザキマリ)それと同じように、山下達郎さんもそうやってかけてるんでしょうね、きっと、ずっとね。

(山下達郎)恐れ入ります。

(ヤマザキマリ)いやー、あんまり普段、面と向かってこういう賛辞とか私、言うのすごい苦手だし、言ったこともないと思うんですけども。ラジオで言っちゃいますけど。今日、スポーツの日だからね。関係ないけどね(笑)。いや、でも本当にいいアルバムを聞きながらですね、4時間ドライブするのもいいかもしれませんよ。

(山下達郎)よろしくお願いします。

ヤマザキマリラジオ ゲスト:山下達郎

ヤマザキマリラジオ | 10月3日(土) 午後3時05分~4時55分 / 10月12日(月・祝) 午前9時05分~10時55分 | NHK ONE らじる★らじる
マンガ『テルマエ・ロマエ』を手がけた漫画家・文筆家のヤマザキマリが、いま気になるテーマをゲストと語り合う! #マリラジ
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