宇多丸 つんく♂のヒップホップ世代的な感性を語る

宇多丸 つんく♂のヒップホップ世代的な感性を語る アフター6ジャンクション

宇多丸さんが2026年9月29日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション2』の中ででか美ちゃんとハロプロ楽曲の魅力についてトーク。つんく♂さんに感じるヒップホップ世代的な感性について話していました。

(宇多丸)もう1個ぐらい、読もうかな。「『柚木麻子・朝井リョウ・でか美ちゃんの宇宙のどこにも見当たらないようなハロプロの話を50万字しよう』、買いました。ついつい語りたくなるハロプロの魅力とそれに当てられたヲタの熱気がグッと詰まった素敵な一冊でした。(第二期タンポポ)『乙女 パスタに感動』に出てきたパスタ屋は五右衛門では? という妄想からアイドルが健やかに活動を続けられるよう、ファンとしてどう応援すればいいのか? という悩みまで、隣のヲタの話を聞いているようで笑ったり共感したりしながら読みました。またハロー!の曲には生活の中の様々な感情が歌われているからか、曲をきっかけに自分に起きた出来事を語り出したり、逆に日々の出来事から歌詞の一節がふと浮かんだりします。本の中でも曲の話をしていたはずが、いつの間にかご自身の話になっていて『あるある』と思いながら読みました。そんな風に生活に入り込んでいるところにハロー!の楽曲の力を感じます。どこから開いても楽しめるので、ふとした時に手に取っては気になったところから読んでいます」ということです。

(でか美ちゃん)ありがとうございます。嬉しいです。

(宇多丸)これはでもやっぱりね、今はもうさ、つんく♂さん以外の作家の人も大勢入って作ってるけど。でもやっぱり、中心にはつんく♂イズムというか。

(でか美ちゃん)そうですね。

(宇多丸)で、前の特集の時もハロプロウィークの時もさんざん話しましたけど。やっぱりつんく♂さんの凄さってものすごい目線が低いところ。ミクロな話からものすごいマクロな話が結構、直で繋がるっていうか。

(でか美ちゃん)飛距離がすごいのに1本、ちゃんと線が繋がっているっていうところがやっぱり魅力ですよね。

(宇多丸)だからどんな場面にいても想起する場面もきっと多いだろうし。たとえばね、「選挙の日は」ってみんな、なっちゃうわけですからね。

(でか美ちゃん)そうですね。

(宇多丸)あの辺はたぶん一番有名っていうか。日本のたぶんね、ポップ史に残る……。

(でか美ちゃん)ねえ。投票日の度にどれだけつぶやかれるんだっていう。

「選挙の日って ウチじゃなぜか 投票うぃって外食するんだ」

(宇多丸)っていうことですからね。だからそれは本当につんく♂さんのやっぱりすごみの部分でしょうね。僕はだからラッパーなんでつんく♂さんそういうところにまあヒップホップ世代……ご本人はね、もちろんラッパーとかじゃないんだけど。ヒップホップ世代的な感性を感じる。そのミクロとマクロが直結する感じって、ラッパーの話ってそうなんで。「俺の話をしてたらそれが世界に通じる」みたいな。

(でか美ちゃん)たしかにたしかに。

(宇多丸)っていうことなんで、すごいそこは感じるし。あとつんく♂さんの音楽の何て言うかな? 作り方、組み立て方自体がいわゆるミュージシャンシップっていうより、僕はDJ的な感覚を感じるんですよ。

(でか美ちゃん)ほう。

(宇多丸)要するに「この要素とこの要素をこうやって、こうやると面白くなる」みたいな。

(でか美ちゃん)でも、そうかも。カスタムしてめっちゃオリジナルなものを作るというかね。

(宇多丸)そうそうそうそうそうそう。みたいなところがあるんで。そういう意味でもやっぱり僕はその、この世代のみんなの歌を作る人としてつんく♂さんってやっぱりすごいなってずっと思っているところ、ありますね。

(でか美ちゃん)それでずっと現役で曲作りをやめていないってところがすごいですね。何十年もね。ずっとリアルな。

(宇多丸)ご自身、いろいろあったのに、それでもやっているということもあるし。むしろそのイズムは受け継がれているって思いますね。もちろん現行ハロプロの曲も最高ですし。はい。ということで、たっぷりこの後ですね、朝井さんとですね、好き勝手に語っていただこうということになっておりますので。よろしくお願いいたします。でか美ちゃん。

(でか美ちゃん)はい。よろしくお願いします。

「ミクロな話がものすごいマクロな世界の話につながる」「音楽の作り方、組み立て方のDJ的な感性」など、言われてみればたしかにそうかなと思ったりもしますね。つんく♂さん、半端ない!

アフター6ジャンクション2 2026年9月29日

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