渡辺志保 ウータン・クラン29年ぶりの来日公演を語る

渡辺志保 ウータン・クラン29年ぶりの来日公演を語る INSIDE OUT

渡辺志保さんが2026年5月25日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中でウータン・クランの29年ぶりの来日公演について話していました。

(渡辺志保)そして今日は5月25日、月曜日ということですけれども。私は昨日、横浜Kアリーナで開催されましたウータン・クランのライブに行ってまいりました。すごかった。『Wu-Tang Forever:The Final Chamber』というタイトルで。去年、2025年からスタートしているツアーなんですけれども。まず北米を回り、そしてその後、ヨーロッパを回り、今はそのアジア・オセアニアを回り。で、その後ですね、また彼らはアメリカに戻って北米をグルッと回るわけなんですけれども。

最後の北米のこれから回るアメリカでのツアーはですね、なんとボーン・サグス&ハーモニーも一緒に回るということで、一体どうなっちゃうの?って感じだったのだが……まあひとまず昨日、私は足を運んでまいりまして。日本でライブするのは29年ぶりということで、すごかったですね。

で、私は今年42歳になるんですけれども。前回の97年のライブっていうのは、まあまあもちろんといいますかね。まだその時は私、広島の中学生でございましたので行ってないわけなんですよね。で、私はこれまでにアメリカでウータンのライブを見る機会にも恵まれませんでして。正真正銘、昨日が初めてのウータンエクスペリエンスだったんだよね。

で、もちろんHIPHOP好きの方であれば、ウータン・クランを知らない人はいないって思うんだけれども。いくつも代表曲があるわけじゃないですか。特にファーストアルバム『Enter The Wu-Tang 』からだともちろん『C.R.E.A.M.』とか『Protect Ya Neck』とか『Wu-Tang Clan Ain’t Nuthing Ta F’ Wit』とか、あるわけですけれども。

そして個々のメンバーもソロ活動……そしてソロ活動もさ、やっぱりゴーストフェイス・キラーとかもそうですけれども。昨年も最新アルバムをリリースしてるし。RZAもそうだし。RZAはね、日本のAwichさんのアルバムをフルプロデュースするってことも昨年、やってらっしゃったりとか。あとメソッドマンなんかはね、俳優としても大活躍中ということで。メンバーそれぞれがコンスタントに多岐にわたって活躍してるわけですけれども。

私なんかにしてみれば「実在するのかな? メンバーが揃ってライブをするっていうことはあり得るのかな?」みたいな。本当にこう、伝説上の生き物っていうか……「生き物」っていうのはすごい失礼ですけれども。伝説上のスーパーMCたちっていうか。で、その彼らが目の前でライブをするっていうのは……「いや、すごいものを見た」っていう感じでしたね。

で、会場にもやっぱりウータン世代っていうか、90年代のイーストコーストのHIPHOPの全盛期をリアルタイムで経験、体験してきましたみたいなお兄様、お姉様方。私は40代前半だけど、それよりもね、先輩でいらっしゃるような、そんな風にお見受けするお客さんがすごく多くて。で、プラス若い方も結構いたし。で、親子で来てますみたいな方もお見かけしましてですね、本当に幅広い世代のウータン・クランのファンの方たちが集っていて、すごいなんか圧巻だったな。なんか言葉を選ばずに言うと、そのウータン・クランで青春時代を過ごした……私もそうなんだけど。そのおじさん、おばさんたちがみんな一堂に会して。

で、もちろんそのウータン・クランのグッズを身に着けていらっしゃる方もたくさんいたし。なかなかね、こういう光景っていうのは後にも先にもないんじゃないかなっていうね。しかも日本でこういう景色を見ることができるっていうのは、またすごい貴重だなという風に思いましたし。

圧巻のライブパフォーマンス

(渡辺志保)で、肝心のライブですけれども、もう本当に皆さん、当たり前だけどベテランだから。その見せ方を分かっていらっしゃる。で、最初ウータン・クランのメンバー、RZAが一番最初にステージに現れたんですけれども。ワンバースごとにさ、徐々に徐々に出てきていらっしゃるわけなのよね。で、出てくるたびに「うおーっ、グオーッ!」みたいな。興奮みたいな。で、最後に出てこられたのがメソッドマンだったかな? やっぱり焦らすっていうかね。

で、『Wu-Tang Clan Ain’t Nuthing Ta F’ Wit』の途中で出てこられたのかな? その後に『Method Man』に移ってメソッドマンタイムが始まると。で、その後もですね、それぞれのMCたちのソロの時間なんかが挟まれて、それぞれのソロの代表曲なんかもパフォーマンスする。で、あと今回はODBがね、すでに亡くなっていらっしゃいますので。ODBの息子さんのヤング・ダーティ・バスタードさんがツアーに参加していらっしゃるわけなんですけれども。そのヤングODBさんによるODBタイムももちろんありまして、なんかすごい不思議な気持ちでパフォーマンスを見ていたんですけれども。

ODBって元々ちょっと破天荒キャラみたいなところがあるわけですけれども。ヤングODBさんもやはりそのお父様のね、そうしたアティチュードを継ぐかのようにステージ上ですごい力いっパフォームしてくださり。で、途中で客席の方に降りてファンサービスっていうかね。お客さんとすごい近い距離でパフォーマンスをするみたいな一幕もありまして。

で、やっぱりさっきも話しましたけれど、みんな現役感もすごかったですね。で、日本だとフロントアクトに般若さんだったり、Awichだったり、¥ellow Bucksさんだったり。あとキングギドラといった大先輩方がステージに立っていらっしゃったわけですけれども。そのキングギドラのような先輩方もそうだと思うんですけれども、やっぱり90年代初頭のある意味、ラップの型みたいなものをウータン・クランのメンバーがそれぞれ作り出したんじゃないかなという風に思うし。まあ当時、ウータン・クランの面々のラップをお手本にしてラップで切磋琢磨してらっしゃった日本のプレイヤーの皆様もたくさんいると思うんだけど。やっぱその型。型よね。型を目の前で見て、聴くことができて本当に本当にエモーショナルっていうか。伝説を目撃したみたいなね、そんな気持ちでいっぱいでした。とにかく感動した。

で、私はまあちょっと、なんて言うの? 華やかなメンバーといえばメソッドマンとかね、いらっしゃるわけなんですけれども。私も個人的に動いてラップする、踊るメソッドマンが見れたらそれだけで満足ですっていう感じで。もうメスが出てきた時はもう「キャー!」みたいにすっごい叫んじゃったんだけど。あの、レイクウォンとゴーストフェイス・キラーのあのヤバさ。特にやっぱりレイクウォンのね、本当に切れ味鋭いラップっていうのを目の前で見ることができた、聴くことができたっていうのはすごいね、ガツンと衝撃を受けましたし。

あとジーニアスことGZA、こうね、どっしりと微動だにせぬそのステーブルなラップを聴くことができて、生で見るウータン・クランってこれだけ1人1人違う魅力があるし。それぞれのラップの持ち味っていうのがパフォーマンスという形でこんなにも胸に、耳に迫ってくるんだみたいな。もう終始、エモーショナルな気持ちでおりました。

で、私の隣に座っていらしたのも……私も1人で行ったんだけど。私の隣の席にいたのも1人で見に来てらっしゃっていうね、女性のお客さんだったのね。それで待っている間にその私の隣のお姉様の方から話しかけてくださって。「ヒップホップ、お好きなんですか?」みたいな感じで話しかけてくださって。で、その方はね、「前回の川崎のチッタで行われたウータン・クランのライブにも行ったんです」っていう風におっしゃってて。まあ当時のお話を聞いたりとか。それぞれね、「誰を目当てに見に来たんですか?」みたいなお話をすることもできて。なんかそういうね、コミュニケーションができたっていうことも個人的にちょっと胸アツっていう感じだったし。

あとは私も10年ぶり、下手したら20年ぶりぐらいにお会いするような、昔めちゃめちゃクラブで毎晩毎晩のように一緒に乾杯してたようなクラブ業界の先輩方とかにもお会いすることができて。だから割と同窓会気分で楽しんだ方もたくさんいるんじゃないかなという風にも思います。とにかくもう目撃できて、本当に本当に感激でございました。もうクリエイティブ・マンさん、本当にありがとうございましたという気持ちでございます。はい。

というわけで、今日はですね、そんな今もずっと現役感衰えぬウータン・クランのメンバーの方の新しめの曲をかけたいと思うんですけれども。Jay Worthyがリリースした『Visions』という曲でメソッドマンがフィーチャリングしておりますので。今日はオープニングにこちらをかけたいと思います。『Visions』by Jay Worthy and Method Man。

Jay Worthy & Method Man『Visions』

ウータン・クランの来日公演、僕は都合がつかなくて行けなかったのですが渡辺志保さんのアツいライブレポートトークでその雰囲気を感じることができました。SNSに上がっている動画を見るだけでも激アツですね。これで最後と言わず、また来日してほしい!

block.fm『INSIDE OUT』2026年5月25日

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