博多大吉とジェーン・スー　イヨ・スカイと竹下幸之介が成し遂げた快挙を語る

（ジェーン・スー）団体から出される人もいると思います（笑）。

（博多大吉）でも基本的には自分から行く人が多いかな。やっぱりね、日本でいくらプロレスが盛り上がってきたとはいえ、規模が違うもん。たぶんお金の稼ぎが……。

（ジェーン・スー）だってさ、竹下選手、AEWでイギリスに行った時、ウェンブリースタジアムでやってるんですけど、8万人ですよ？

（博多大吉）8万人が、埋まるんだもん！

（ジェーン・スー）そうそう。元々、大阪の方ですもんね。

（博多大吉）それでプロレスラーになりたい高校生っていうので浅越ゴエくんとかがリポーターで行っていて。その子がDDTに入って。僕、ちょうどその頃にAmazonで『ぶらり路上プロレス』っていう番組に関わらせてもらった時に、竹下さんも出ていて。で、そこから芸人とかともちょっと親交があったのかな？　飲み会とか開いたけど。当時、日体大の生徒やったんですよ。

（ジェーン・スー）そうですよね。大学に行っていた。

（博多大吉）それでね、ええと土屋太鳳ちゃんと同級生やったんですよ。たしか。土屋さんも、そうだよね。日体大よね。それでもう当時から土屋太鳳さんは世間のみんな、知っていて。ブレークしてて。「竹下くんも土屋太鳳ちゃんに負けないように。こんなすごいこと、やってるんだから頑張れ！　頑張れ！」って言ってたけど、なかなか時間がかかって。でも結局、ねえ。

（ジェーン・スー）すごいですよ。アメリカで今、ベルトも持ってるし。

（博多大吉）それで新日本に最近、上がるようになったけど。新日本ファンが今、度肝を抜かされているでしょう？

（ジェーン・スー）そう！　ある種のOZAWAショック的なことが新日における竹下幸之助ですよね。

（博多大吉）でも、やっぱり我々は思いますよ。「ほら、見たことか！　俺たちの竹下、なめんなよ！」っていう（笑）。

（ジェーン・スー）そう！　でも私、両国で出た時にも見に行ったんですけど。あんなにまっすぐ応援される竹下さんを見るのは初めてだったんですよ。あの大歓声で。邪念が一切ないっていうか、みんなが待ってた！っていう。で、この間のお正月の東京ドームもそうでしたけど。なんだろうな？　たどり着くべきところにたどり着いて本当によかったねって思いました。みんなが竹下の強いところが見たいっていうのがはっきりわかるので。

（博多大吉）いや、もう竹下こそね、IWGPを巻かないと。

（ジェーン・スー）いや、本当ですよ。

（博多大吉）ああ、またひとつ疑問が。あべこちゃん、どうした？　海外で活躍した人が帰ってきたら、日本のプロレスファンはすんなり受け入れるのかどうか？　うーん。あのね、メキシコでデビューして帰ってきたっていう人は結構、いるんすよ。ウルティモドラゴンとか。だから、なんていうのかな？　ある程度、竹下くんもそうやし。いろんな選手もデビューから見てるっていうプロレスファンが多いから。なんか「大きくなって帰ってきたな」っていうので応援するっていうのはもちろんあるし。

さっき言ったウルティモドラゴンみたいに突然発生的に若い頃、全然知らないけどスターになって帰ってきた人は全然、応援するよ。うん。ただ、自分が推してる団体で、自分が好きな選手が今までいいカード。後ろの方に組まれてたのに、その人が入ってきたことによってちょっと出番が減ったりとかすると「うーん……」ってなることもある。でも、そこまで「なんだ、あいつ？　よそ者が！」っていうのはないね。