星野源 10代終わりのクリスマスイヴの切なすぎる思い出を語る

星野源 10代終わりのクリスマスイヴの切なすぎる思い出を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2023年12月19日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で10代終わりの頃のクリスマスイヴの切なすぎる思い出を紹介していました。

(星野源)今日は普通の放送なんですけども。なんか、クリスマス感がすごいなっていうのがあって。やっぱりあのね、コロナ禍のいろんな規制がはっきり、割となくなってきてから最初のクリスマスだもんね。考えたらね。それは街も盛り上がりますよっていうことですよね。

いや、なんか、ふと思い出したんですよ。「そういえば、クリスマスの思い出……」って。あんまり、いい思い出はそんなにないなっていうのは、僕のラジオを聞いている人は全員、そうでしょう? これはもう、偏見なんですけど(笑)。

だいたい、クリスマスにいい思い出、ないでしょう? ちなみにこの偏見は去年。ちょうど1年前、12月25日かな? に、Netflixで大好評配信中の僕と若林さんの番組『LIGHTHOUSE』の収録日がちょうどクリスマス当日だったんです。で、その時に若林さんから「星野さん、クリスマスにいい思い出、ないでしょう?」って決め付けられまして。「はい、その通りです」って言いましたけど。まあ、ないんですよ。

で、そんな中でも、特に割と僕のその後の人生っていうか、一種の諦観というか。何かを諦めた瞬間というか。それをねふと、思い出して。それをちょっと話そうかなと思うんですけども。ちょっとこれ、おぼろげなんです。なぜおぼろげなのか?っていうのは、後々にわかると思うんですけど。10代で終わり……高校を卒業してたか、そのちょい前か、ちょっと忘れたんですけど。クリスマス当日。イヴだったと思うんですよ。その時に、お台場に行ったことあるんですよ。お台場に彼女と一緒に行ったのかと思うかもしれませんが、友達と行ったんですよ。

で、それはね、後輩だったんですよ。学校の1個下の後輩となんですけども。3人でいったんです。で、僕の他の2人はカップルだったんですよ。だから、なんていうか僕、どっちとも友達だったんです。どっちとも友達だったんですけど、その2人がええと、それもちょっとおぼろげなんですけども。で、なんか僕は割とどっちとも友達という気持ちで行ってるんですけど、もうその時は2人は付き合っていて。俺はでも、そのことは知ってるんですよ。

後輩カップルのお台場デートになぜかついていく

(星野源)で、今の感覚だと、そんなの行かないじゃん? でも俺、喜んで行っていたんだよね(笑)。「わー、友達とクリスマスだ! お台場だー!」なんて、たしかね、結構普通に楽しみにしていて。でも、なぜそこに行くことになったのかは、あんまり覚えてないんですよ。さすがに自分から誘うっていうことはないと思うんで。なんか「1人なんだよね」みたいな話をした時に「来ますか」とか、たぶん言われたんだと思うの(笑)。「一緒にお台場、行きますか?」みたいにたぶん言われたんだろうね。俺、本当にたぶんあまりにも人の気持ちがわからなかったんだと思うんだけども。「えっ、行く行くー!」って(笑)。そう言って、行っちゃったんですよね(笑)。

それで、お台場でなにをしたかもちょっとおぼろげなんですよ。なぜなら、たぶん忘れたいから(笑)。記憶から消去したいんですよ。で、たぶんお台場でいろいろ行って遊んだんですよ。たぶんゲーセンとかに行ったんだろうね。さすがに観覧車とかには乗ってないと思うんだけど……えっ、乗ったかもな? 本当に、ごめんなさい。記憶がないんですけども。

唯一、覚えてることがあって。1日、たぶん昼ぐらいから行って、遊んで、帰り。なんかお台場の駅から帰るっていうことで、普通に電車に乗るじゃないですか。で、どこの駅だったか覚えてないけど。2人は当たり前のように同じ場所に帰ろうとするの。で、俺はたぶん途中で降りる感じだったんですよ。で、それはもちろん付き合ってることは知らないわけじゃなくて。俺は、知ってるんだよ? 知ってる中、その電車で俺は冗談みたいな感じで「ついていっちゃうかな?」みたいなことをたぶん言ったんですよ。で、その時の2人の顔が「迷惑」っていう(笑)。すごい迷惑っていう顔をして。

で、「嘘! 嘘!」なんつって降りたのよ。自分の駅で。それで2人が「バイバイ」なんて言って、その電車で去っていった時に初めて気付いたの。「ああ、俺は今日1日、バカにされてたわ。あと、哀れまれてたわ」と思って。そこに俺はたぶん、すごい天然なんだけど。天然というか、あまりにもアホだったんだと思うんだけど。しかもさ、俺は先輩なのよ。だから、なんていうかたぶん、いろいろな関係もあって。気を遣わせてたっていうのもあったし。あと、その最後の表情で、「俺は今、すごいバカにされてる」っていうのを思って、やっと気づいたの。「今日1日、俺はとてつもない失敗をしたんだ」っていう。

そこで、なんていうか、でもすごくいろんなことを取っぱらって考えたら、あの時の俺って普通だったと思うのよ。「来ませんか?」って言われて「ああ、嬉しいな。友達2人と行けるのは。2人が付き合っているのは知ってるけど」って。それで、行って、楽しかった。で、すごいいろんなことを取っぱらって。「夜も深い時まで、一緒にいたいな」とか思っちゃったんだよ。たぶん。「もうちょっとクリスマスを楽しみたいな」みたいな。でも、そんなのはさ、2人はクリスマスイヴだし。カップル的に楽しく過ごしたいわけじゃん?

で、そこらへんの空気を全く読めない人間だったということとか、いろんなこと……たぶんそれまでの人生の空気読めなさみたいなことを一瞬にしてドーン!って……「ゆ、ユリイカ! ユリイカ!」っていうか(笑)。「わかった!」っていう感じがしたんですよ。それがね、俺のターニングポイント(笑)。先週、ターニングポイントの話をしてましたけど。「ああ、なるほど!」ってなったんだよね。

なんかその、ピュアっていうか、「人間社会、ピュアでは生きていけないのだ」っていう。そう。で、その数年後にとある曲が出るんですけど。「俺の歌だ!」ってすごい思った曲があって。その曲を今日は1曲目にかけたいと思います。クレイジーケンバンドで『クリスマスなんて大嫌い!! なんちゃって♡』。

クレイジーケンバンド『クリスマスなんて大嫌い!! なんちゃって♡』

(星野源)クレイジーケンバンドで『クリスマスなんて大嫌い!! なんちゃって♡』でした。だから僕のその体験の数年後にこれが出ているんですけども。この曲を聞くと、なんか知らないけどリンクしちゃって。それをなんか、思い出すんですよね。だから、これは『クリスマスなんて大嫌い!!』っていうタイトルですけども。僕はクリスマスというか、人が嫌いになりましたね(笑)。

そう。だから本当に……そうなんですよ。そこからね、人が全く信用できなくなりましたね(笑)。「ああ、楽しまれていたんだな」っていうね。「カップルの楽しみに使われていたんだな」って思いましたよね。

<書き起こしおわり>

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