ミルクボーイのお二人が2023年12月19日放送のABCラジオ『ミルクボーイの火曜日やないか!』の中で和牛の解散について話していました。
(澤田有也佳)では、続いてのニュース参りましょう。続いては、こちらです。お笑いコンビ和牛、来年3月末で解散へ。12日、お笑いコンビ和牛が来年3月末で解散すると発表しました。解散後も2人は吉本興業に所属し、それぞれ活動を続けるとしています。2人はそれぞれコメントを発表。解散に至った経緯や思いを明かしました。この電撃解散発表に対しての衝撃も大きく、2人を知る芸人仲間などからのコメントも相次いでいます。
(内海崇)ねえ。びっくりしました。残念ですけどね。先週火曜日の夜ぐらいやったね? 俺ら、東京に泊まってたんよな。
(駒場孝)そうそうそう。火曜日の晩か。
(内海崇)びっくりした。マジで知らんかったから。
(澤田有也佳)ああ、そうですか。
(内海崇)知らん、知らん。誰にもそんなん、聞いてない。
(駒場孝)ドキドキしたな。「ええっ?」っていう。速報みたいなんで来たもんね。ドキドキした。
(内海崇)ビッグニュースというかね。すごいよ。でもこれさ、結果的になのか、最後の舞台に……もう舞台というか、漫才活動は。
(澤田有也佳)しないという。
(内海崇)で、すでに出ていたスケジュールも、違う人が出るみたいな感じになってるけど。どういうあれかわからんけど、その結果的に最後の舞台になったのが、たぶん先週の月曜日の夜公演っていう。NGKで7時からやってる漫才と新喜劇の舞台なんやけど。そこに和牛さんが出てはって。それが結果的に最後の漫才になりはったんやけど。俺らは先輩の助っ人で月曜日に……急遽、日曜日ぐらいに決まったんやけど。その月曜日の夜公演に出るってなって。
(澤田有也佳)本当に急遽ですね。
(内海崇)そうそう。そんで7時まで生放送があったから、和牛さんの次のトリで出させてもらったわけよ。ほんで、夜公演ってもうみんな、その後もないから。普通に帰っていくから。袖に芸人さんってあんまおらへんねんけど、和牛さんの最後の舞台を見るのって、次の人しかないやんか。で、次が俺らやったから、最後の漫才を袖で見たのって、他に芸人はおらんかったもんな?
(駒場孝)そうやね。あとは社員さんが何名かいたっていうぐらいでね。普通に。
和牛の最後の漫才を目撃
(内海崇)だから最後、俺らやねん。最後のを袖から見させてもらった芸人は、俺らだけやね。あれはね。
(駒場孝)そう。
(内海崇)いや、でもそんなん、思わへんやん?
(澤田有也佳)そうですよね。まさか……だから、それこそより驚きに繋がるというか。「あんな漫才をしてはったのに」っていう。
(内海崇)そうそう。なあ。いつも通りの感じ……まあ袖でね、なんのネタをするかとか、俺らもしゃべりながらやったから。ずっとね、そんなまさか、最後やとは思わんから。ずっと凝視をしてたわけじゃないんやけど。聞いてる感じ、別にそこまで、なあ。変わった感じもなかったし。まあ、なんか今思えば、社員さんがちょっと……社員さんは知ってたんやろうけど。なんかモニターを仁王立ちで見てる社員さんがおったから。
(駒場孝)目に焼き付けていたんかな?
(内海崇)「最後や」って思って見てはったのかもしれんけども。そうやねんな。
(駒場孝)残念すぎるよな。
(内海崇)和牛さんって、僕らより1期上なんですよ。
(澤田有也佳)そうですか。
(内海崇)ほんで、なあ。M-1の時もアドバイスもらったりとか。
(駒場孝)そう。M-1後にほんまに何かの営業ライブで一緒になった時に「ちょっと今後について、話し合おう」って。
(内海崇)M-1ツアーの合間。
(駒場孝)和牛さん、寄席の合間というか、イベントの合間に和牛さんが誘ってくれて。舞台の端のテーブルみたいなところで。
(内海崇)覚えてるわ。
(駒場孝)ミルクボーイと和牛さんと4人で、「今後こうした方がええで」ってのいうのを和牛さん2人から「いろいろ言われると思うけど、自分のやりたいこう。で、やらんでええことはこうで……」みたいな。俺ら、ほんまに世の中に急に出たてやったから。わからんから「どうしたもんですかね?」っていうのを和牛さん2人が、「いろいろ言われることあるけど、こうした方がええ」とか。全部その道筋をね、ほんまに4人で懇々と、その合間中ずっとしゃべってくれたよな。
(澤田有也佳)優しいですね。
(内海崇)そうやねん。「テレビに出ながら漫才も大事にしていくには、こんぐらいのバランスで……」とか。「全然、無理なやつだったら断るのも大事やで。自分に合っていないやつとかは」っていう。そういう話もたしかにさせてもらったし。だって駒場さん、水田さんと仲良かったでしょう? で、M-1前か? もっと前に「漫才、頑張れ」みたいなんも。
(駒場孝)ああ、そうそう。そんなんもな、言っていただいたりとか。「先輩と遊んでるんじゃなくて。漫才を……お前ら、おもろいんやから」って。
(内海崇)せやねん。
(澤田有也佳)じゃあ、鼓舞もしてもらったし、その道筋というか、指針も示してくれて。
(内海崇)なんやったら最近もな、ずっと和牛さんの漫才に取り組む姿勢を見ててさ。袖とかでも真剣やしさ。1個1個の舞台全部に手を抜いてないのよ。だから、そういうの見さしてもらって、いろいろ感じさしてもらってたんやけどな。
(駒場孝)絶対、寄席とかでも前のコンビの人が言ったことを次、和牛さんが出て、つかみたいな感じで……だから常に新しいこと言っていってるみたいな。ほんまに、漫才師やなって。
(内海崇)すごかったんよ。ほんまにだって、俺らもさ、言うても劇場で……特にNGKってさ、いろんな人が来るから。勝負ネタというか、NGKで受けるネタってさ、そんなにないんやん。実際。なんでもええわけじゃないっていうか。なんか、自分らのライブとかでやるネタとかやったら、ちょっと砕けたやつでもいいかもしれんけど。やっぱり全員に受けて。
(駒場孝)満足してもらえるっていうね。
(内海崇)そうそう。ってなると、ほんまにね、みんな結局3、4本ぐらいしかないねんな。でも、それを和牛さんはもう10本ぐらいあったか。
(駒場孝)だいたいどれでも対応できる。
(内海崇)どれでもできるっていう。それがやっぱりすごい強かって。で、一緒の舞台になったやっぱり……だから、嫌やったもんね。この人ら、受けるから。和牛さんの次とか、嫌やったし。俺らの次でも嫌やったし。
(駒場孝)そうやね。
(内海崇)そういう風に感じる人って、やっぱり少ないやん?
(駒場孝)いてほしいっていうな。
(内海崇)なあ。勝手にライバルじゃないけど、おってくれるから。
(駒場孝)刺激的な。
ずっと和牛の刺激を受け続けていた
(内海崇)そうそう。だから、自分らの立ち位置もわかるというか。っていう感じやったからなー。いや、なんかな、ずっと、勝負じゃないけどさ。あるやん? やっぱりその日で「こっちの方が受けた」とか。
(駒場孝)先輩・後輩、関係なくね。うん? 泣いとるやん?
(内海崇)……。
(駒場孝)(休養明けで)パワー有り余って、泣いとるやん。
(内海崇)ごめんごめんごめん、泣いてない、泣いてない……。
(駒場孝)泣いてるやん(笑)。
(澤田有也佳)ええーっ……。
(内海崇)ごめんごめんごめん……ちょっと、ごめん。泣いてしまった。ごめん(笑)。
(駒場孝)いいんじゃないですかね。泣いて。それは。
(内海崇)いやいや、それは……(笑)。
(澤田有也佳)しゃべってるうちにやっぱり、思い出されることも……。
(内海崇)せやねん。ごめんごめん。めっちゃ変やん? 病み上がりで泣いて(笑)。
(駒場孝)せやな(笑)。まあ、でも別にいいじゃない?
(内海崇)ちゃうねん。なんかさ……その……。
(澤田有也佳)ティッシュを……(笑)。
(内海崇)ごめん、泣いてない、泣いてない……(笑)。なんかな、なんやろうなー? なんか、あんねん。勝負じゃないけども。M-1とかじゃない、別のところの、その日の……。
(駒場孝)しかも、この年代ね。同じ年代でっていう。
(内海崇)で、和牛さん、その……ああ、すんません。
(澤田有也佳)ティッシュが……。
(内海崇)和牛さん、なんやろうな? 今でこそさ、人気あるけどさ、最初っからそんなめっちゃ人気あったわけじゃないのも全部、知ってんねん。
(駒場孝)一番最初、ほんまにインディーズライブみたいなのがあった時、一緒やったんですよ。
(内海崇)一緒やったし。それで俺らが10年目以内の時に、賞レースで大阪のやつに残ってた時に、前説してはってん。その大会の決勝で。絶対、後輩もおるのに。嫌やったと思うけど。そこからもうずっと、その後に会うたびネタ合わせしてて。頑張って頑張って、そこまで来たっていうか。
(駒場孝)ずっと最初から人気やったわけじゃないもんね。努力で……。
(内海崇)面白いし、いつでも受けてるし、ちゃんと真面目に取り組んではるから……。
(澤田有也佳)結果が伴ってきて。
(内海崇)そういうのを見てるから。だいぶね、追い越されたというか、遠い存在になってしまっていて。そういうのもだから、なんていうの? まぐれじゃ絶対に無理やし。結局、面白い人もずっと頑張ってるからいけてるんやっていうのも気づかせてくれたから。それで俺らも頑張っていけて、みたいな。だからここから、何やろう? 日々の寄席とか舞台で切磋琢磨して……勝手にな。直接言うたこともないで?
(駒場孝)まだまだ上やしね。めちゃくちゃ上やけども。
和牛にずっと負けっぱなし
(内海崇)ずっと負けて。負けっぱなしよ。毎日負けっぱなしだったけど。なあ。それを、ずっとやらせてもらえるんやなって思っていた存在やったから。歳が行っても。うーん。そうやね。急やったからさ。なんか、なあ。まあ、相談してもらえる仲でもないけども。
(駒場孝)なんか、そうやね。「聞きたかった」っていうのもおかしいけど。うん。
(内海崇)なんかなー、「いやいや、何を言うてはるねん」って言う機会がなかったのが悔しいというか。まさに、悔しい。
(駒場孝)「僕、泣いてますやん」って。
(内海崇)僕、泣いてますよ。兄さん、ほんま。そやねん。なんか、思ってたからな。
(駒場孝)いてほしかったっていうね。「うわっ、すげえな!」っていうのを見せてほしかったっていう。ほんまにすごいから。ネタの圧力というか、ネタに対する思いの気迫が。それは……あんな人、いてないなっていう。各番組で俺らもずっと言っていたもんね。「今、気になる人、いますか?」とかっていうので「和牛さんですね」とか。聞かれるたびに。
(内海崇)なんかその、鬼気迫る感じが特に最近、強かったから。それは「解散」っていうのが決まってるから、そうなのかっていうのもあったけど。いや、でも、なあ。悪いことじゃないしさ。袖でピリピリしていることが。だって受けに向かって、面白いに向かってやっているんやから。でも、なあ。なんやろうね? 長い目で見て……。
(駒場孝)でも、それができる人やと思ったからね。その圧を耐え切れるというか、期待をずっと越え続ける人やというのは勝手に思ってたから。そんな別に……まあ、めっちゃしんどい道やろうけど。なんか見たかったなっていう。
(内海崇)そやな。
(駒場孝)でも、それはめっちゃしんどいというか、期待をずっとされ続けるのはめちゃくちゃしんどいし。越え続けるのもすごいけど。それができはる2人やというのは思ってたっていうのはあるね。
(内海崇)そやな。なんやろね。なんか、うーん。そうね。いや、でも、わからん。それは。「一旦」とか、そんなん言うのもあれやけど。
(駒場孝)まあ、全然あることやしな。そういうのもあることやし。わからんけどね。
(内海崇)わからん。それはもうな。
(駒場孝)でも、軽い話じゃないよな。
(内海崇)軽くな。「また組んで」とか、そんな、何年後かにとかじゃないけど。そうですね。ちょっと、うん。もし、そんな気持ちになった時に僕らが手の届かんところにおりたいなっていう感じですね。
(駒場孝)まあね。逆に、なあ。
(内海崇)いやー、ちょっとびっくりしちゃいまして。
(澤田有也佳)でもミルクボーイのお二人の思いというか。うん。
(内海崇)めちゃ近かったからな。
(澤田有也佳)すごく伝わりました。
(駒場孝)ほんまに水田さんと俺、公園で……「俺、ダイエットすんねん」っていつも、公園でのトレーニングにつき合わされてたからな。俺。水田さんが「痩せるねん」って、公園の雲梯とかでダイエットしたりとか。で、その後に水田さんが作ったご飯を食べさせてもらったりとか。そう。だから長いよな。付き合い的にも。
(内海崇)そうね。
(駒場孝)そうですね。いろいろ、思い出すよな。そういうのとか。
(内海崇)でもね、お二人とも吉本で、先輩の芸人ですし。そのままいらっしゃるということで。
(駒場孝)それは嬉しい。
(内海崇)そうやね。いやー、ちょっとね、泣いてはないんですけども。
(澤田有也佳)あれっ?(笑)。
(駒場孝)泣いてたねー。
(澤田有也佳)でも、泣いてもいいんですよ。
(内海崇)泣いてもいい? いや、ちょっと泣くって……(笑)。しかも1週間経ってさ、一番遅いラジオでの(笑)。
(澤田有也佳)でもより噛み締められる1週間であったのかな?って個人的には感じました。
(駒場孝)言われへんもんな。
(内海崇)すいません。ちょっとね。
(澤田有也佳)ありがとうございました。
<書き起こしおわり>