樋口真嗣 実写版『進撃の巨人』PG12指定の理由を語る

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映画監督の樋口真嗣さんがTBSラジオ『たまむすび』に出演。実写版『進撃の巨人』のレイティングをPG12指定にした理由や意味、指定獲得への苦労などについて話していました。



(小林悠)改めてでは、『進撃の巨人』のお話に参りましょう。

(樋口真嗣)ありがとうございます。拾っていただいて、ありがとうございます。向こうでプロデューサーがずっと睨んでいるんで。

(小林悠)(笑)。だって、いよいよ明日ですから。8月1日に劇場公開になりますけども。5000万部を超える人気マンガ『進撃の巨人』の実写映画です。8月と9月に前編と後編が連続公開されます。私、もう早く後編が見たくて。本当に。

(玉袋筋太郎)見たい!もう早く8月、終わらないかな?と思ってるんだけども。

(樋口真嗣)(笑)

(小林悠)ねえ。後編、楽しみでしょうがないんですけどね。まあその、マンガをご覧になったことがない方のために言うと、巨大な巨人がいるという伝説があって。100年ぐらい現れなかったわけですよね。なんだけども、人間は逃げるために、壁を三重ぐらいに作るのかな?で、暮らしていたわけなんだけど。ずっと安全だったわけだから、もういい加減、いいんじゃないか。外に出てみても?みたいな話があったら、急にガーン!と巨人が現れて。

(樋口真嗣)想定外の事態。

(小林悠)安全神話が崩れたと。『絶対安全じゃなかったの!?』っていう発言があったり。

(樋口真嗣)『想定外だ!』というね。

(小林悠)どっかで聞いたようなフレーズがいっぱい出てきましたけども。

(樋口真嗣)もう町山さんがね、盛り込むわけですよ。

(玉袋筋太郎)(笑)

(小林悠)時事的な感じのね。

(玉袋筋太郎)そうでしょうね。

(小林悠)で、もう本当に怖いんですけど。人間をこう、とってね、食べるんですよ。その描写が本当に圧倒されて。ものを食べるってこんなに、変な話、浅ましいものかってね、思って。切ない気持ちになってしまいましたけども。なにがいちばん大変でした?今回の実写化で。

テーマは『ご家族で見ていただける映画にする』

(樋口真嗣)まあ、本当にね、『ご家族で見ていただける映画にする』っていうのが実はテーマだったんですよ。最初はね、読んだ時に、刺激的内容で。これはもう、表現の限界に挑戦しようって思っていたわけですね。ところが、だんだんマンガが進むにつれ、アニメができあがってアニメが大人気になってくると、ファンがね、変わってきたんですね。

(玉袋筋太郎)うんうん。

(樋口真嗣)最初の頃ってやっぱりそれこそね、俺とか町山さんみたいなマニアックなおっさんどもが『うへへ!』って喜んでいたわけですよ。それがやっぱり、登場人物かっこいい!とか。『リヴァイ素敵!』的な。そういう登場人物に対する擬似的な恋愛感情を抱く若い女の子たちがすっごい増えてきたんですよ。

(小林悠)ちょっとライトタッチな感じの方も増えてきたと。

(樋口真嗣)少年たちがかっこいいとか。あの女の子がかっこいいとか。そういう、キャラクターが好きっていう人がすっごい増えてきて。年齢層がどんどん広がって来たんです。それはやっぱりすごいなと。国民的な。だから、最初は5000万部じゃなかったんですよ。まあ数百万とかそれぐらいで始まっていたんですけど。やっぱりどんどんどんどん増えていくじゃないですか。

(玉袋筋太郎)5000万部だもんなあ。

(小林悠)信じられないですよね。

(樋口真嗣)そうなっていくと、やっぱりいろんな人に見てもらわなきゃいけない。だけど、いちばん最初にある、世界は残酷っていう。やっぱり残酷出なきゃいけないし。そのために、主人公たちは一生懸命立ち向かうっていうのがなきゃいけないんで。そこをきちんとやんなきゃいけない。だけど、PG12と言ってですね、いろいろ基準があるんですね。R15っていうのは15才以下は見ちゃいけない。それより下にしなきゃいけないんで、PG12っていうのはペアレンタル・ガイダンスっていう。親御さんが『いいですよ』って言ったら、12才以下でも見に行っていいっていう。

(小林悠)ええ。

(樋口真嗣)そういう条件付けがあって。そこに持っていくために、やっぱりすっごい、どこまで表現していいか?それは本当、コマ単位だったり、血の色だったりとか。飛び散る範囲だったり、細かさだったり。全部その確認をして、OKをもらいながら。『このぐらい、どうですか?あっ、やっぱりダメです?ですよねー!』って、もう1回やったり。

(小林・玉袋)(笑)

(樋口真嗣)そういうのをすっごい繰り返させていただいて、それでOKをいただいたというですね。だから、見て『うわっ!』って思うじゃないですか。でも、なんか、どうですかね?ドキドキしたりハラハラしたりするけど、なんかその後、嫌なものを見ちゃったっていう感じにはならないようなギリギリをいま、目指していたんですけども。

(小林悠)いや、本当まさしくその通りでした。びっくりするようなシーンもありますけど、それで嫌な気持ちになるんじゃなくて、人間の怖いもの見たさのところを上手く刺激してくれる感じで。もう早く次が見たい!早くハラハラさせてほしい!っていう気持ちがどんどん盛り上がっていった映画でしたね。

(玉袋筋太郎)欲求あがっちゃうよね。うん。

(小林悠)そうでした。これは、変な話、お孫さんとかお子さんと一緒に見に行ってほしいかなと思ってしまいました。夏休みの本当、大エンターテイメントだなと。

(樋口真嗣)本当、僕らもね、子どもの頃に見た怪獣映画って、正直怖かったんですよ。やっぱり映画館っていう暗闇の中にお父さんとかに連れられて行って。本当、僕が見た『フランケンシュタインの怪獣サンダ対ガイラ』っていうね。


(玉袋筋太郎)『サンダ対ガイラ』!

(樋口真嗣)もう本当ね、怖かったんですよ。それが。結構その、ホラーもの。フランケンシュタインがデカいんですよ。しかもそれ、海から出てきて。髪の毛にコンブとかついていて。コンブとかフジツボとかついていて。

(小林悠)うわー!(笑)。

(樋口真嗣)すっごい怖いんですよ。それと、海彦山彦の話をベースにしてて。海のフランケンシュタインと山のフランケンシュタインが兄弟喧嘩するっていう話なんですけど。

(小林悠)へー!また変わってるなー!

(樋口真嗣)それがすっごい怖くて。で、原作の諫山さんもそれを子どもの頃に見て。やっぱりそれが心に残っているらしい。で、僕らもそう。年代、ぜんぜん離れているんですよ。親と子ぐらいですよ。20代と、もうじき50ですよ。ですけど、やっぱりそのへんでね、同じものを見たっていう一致点っていうのがね。

(玉袋筋太郎)共通のツールですよね。

(小林悠)本当ですね。うーん。それが原点とお互いなっているってことなんですね。

(玉袋筋太郎)なってるんですよ。それが、いよいよですよ!明日!

(小林悠)いよいよ明日でございます。たまむすびでお馴染みの映画評論家の町山智浩さんと、あと、渡辺雄介さんが脚本となっていますから。たまむすびの兄弟映画と呼ばせてもらってますけどね。



(樋口真嗣)ピエール瀧さんも出てますからね。

(小林悠)瀧さんもかっこよかったですねー!似合う!

(玉袋筋太郎)瀧がいいんだよねー。最高。んじゃ、本当兄弟映画だね。業務提携だね。

(樋口真嗣)スピンオフみたいなもんですよ(笑)。

(小林・玉袋)(笑)

(樋口真嗣)たまむすびのスピンオフ映画ですよ!

(玉袋筋太郎)そう(笑)。あっ!巨人が窓の外に!

(小林悠)うわー!やめてー!という気持ちになっちゃいますけども。改めて、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』。明日、8月1日から全国の劇場で公開されます。詳しくはオフィシャルサイトをご覧ください。そして、9月19日土曜日に、進撃の巨人の後編が公開されます。前編をしっかりご覧になっていただいて、9月の後編に備えてください。さらに2016年には、12年ぶりに復活するゴジラ映画の新作が公開予定です。

(玉袋筋太郎)いいねー!

12年ぶりのゴジラ新作映画

(小林悠)脚本総監督が庵野(秀明)さんですか。そして樋口監督は監督と特撮監督を兼任されているということです。このゴジラもかなりのものになりそうですね。

(樋口真嗣)いやー、いまちょうどね、タクシーで。普段、タクシーとか使わないんですけど。もうだから、ゴジラの準備をしているところから来た。んで、これをまた戻るんですよ。

(玉袋筋太郎)戻る?

(小林悠)あ、じゃあまたゴジラの方に

(樋口真嗣)ええ。たぶんこれを聞いてるんで。いま、ゴジラのスタッフが。

(小林・玉袋)(笑)

(樋口真嗣)いまから戻るからね!

(小林・玉袋)(笑)

(樋口真嗣)私物化するな!っていうね(笑)。業務連絡。

(小林悠)じゃあまた来年、ゴジラの日が近づいてきたら、またぜひ、よろしくお願いします。

(樋口真嗣)ありがとうございます。

(小林悠)明日の『進撃の巨人』、ぜひ、行かれてください。樋口監督、ありがとうございました。

(玉袋筋太郎)ありがとうございました。

(樋口真嗣)ありがとうございました。

<書き起こしおわり>
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