町山智浩が語る 海外ドラマ『スキャンダル 託された秘密』の魅力

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映画評論家町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』でアメリカで大人気のテレビドラマ『スキャンダル 託された秘密』の魅力について語っていました。


(町山智浩)ボストンの街の中央部はね、すごく高級なところなんですよ。だから、ジョン・ケリーっていう国務長官がいるんですね。その人の家っていうのを通ったんですけど、7億円だって。

(山里亮太)へー!

(町山智浩)なんでそんなところ、国務長官が住めるの?って、奥さんがケチャップでハインツって会社、あるじゃないですか。あそこのお嬢さんなんですね。

(赤江・山里)はー!

(町山智浩)すごいお金があるんで。不動産高いんですけど。ボストンって。今日話すのは、そのジョン・ケリーっていう国務長官。知ってます?顔が長い人。

(赤江珠緒)はい、わかります。

(町山智浩)すごい顔してるんですけど(笑)。あの人って2004年。だからいまから10年前になるのか。2004年に大統領選挙の時に、その頃現役のブッシュ大統領の再選を阻止すべく民主党から立候補したって、覚えてます?

(赤江珠緒)はいはいはい。ええ。覚えてます。

(町山智浩)その頃、イラク戦争ですごくモメてたんで。イラク戦争とか、ブッシュのその世界全面戦争みたいなのをやめさせようってことでジョン・ケリーが大統領に立候補して。まあブッシュが再選を果たしたんですけど。結果として。あの選挙っていうのがインチキだって言われてるんですよ。ジョン・ケリーはもしかしたら大統領選に勝っていたかもしれないって。

(赤江珠緒)なんか票でモメましたもんね。

(町山智浩)そうなんです。で、具体的にどういうことだったかっていうと、オハイオっていう州があるんですね。オハイオっていう州は激戦州とか浮動州って言われてて、いつも票が共和党になったり民主党になったり、どっちになるかわからない州なんですよ。で、しかもオハイオがもっている選挙人数っていうんですけど、得点がすごく大きくて。オハイオを勝ったほうが大統領選に勝つといわれているぐらい重要な州なんですね。

(赤江・山里)はい。

(町山智浩)で、その州でブッシュは勝ったんですけれど、その後これはおかしい!って話になったことがあるんですよ。どうしてか?っていうと、出口調査ってあるじゃないですか。投票した後にみんな聞いてくるじゃないですか。CNNとかいろんな新聞社が。で、出口調査では民主党のケリー候補が4%勝ってたんですよ。得票率で。ところが開票してみたらブッシュ大統領の方が2.5%勝ってたんですね。おかしいじゃないですか。出口調査と結果がおかしい。で、おかしい!ってことで調べた人がいて。民主党側の弁護士とかが調査して。そしたら、どうもありとあらゆるところでおかしいと。ある郡ではブッシュが4258票を取ったんですね。ところがその郡全体での投票者が683人しかいなかったんですよ。

(山里亮太)えっ!?

(町山智浩)おかしいでしょ?これ、コンピューターをいじったんじゃないか?って言われてるんですよ。要するに投票の機械。電子投票機なんですね。アメリカは。その地域は。そこのコンピューターをハッキングしてるんじゃないか?って言われてるんですよ。票の書き換えをやったんじゃないかと。それで、票の書き換えをやったと言われている人がいて。マイケル・コーネルっていう共和党のコンサルタントで。天才的なハッカーだったんですね。以前から有名な。で、その人が実際にやったんじゃないか?実行犯じゃないか?ってことでもって、証人として召喚されたんですよ。召喚されて証人として証言する直前に、謎の飛行機事故で死んでるんですよ。

(山里亮太)えーっ!?

(赤江珠緒)異様に怪しいじゃないですか。

(町山智浩)非常に怪しいんですよ。で、この事件はウヤムヤになっちゃったんですよ。っていうようなことがアメリカの選挙ってたくさんあってですね。それを元にしたドラマがあって。今日はその話をしたいんですよ。前フリが長いですけど。すいませんね(笑)。

(赤江珠緒)いやいや。

(町山智浩)あのね、それが今週の木曜日から新シリーズが始まるんですね。アメリカのテレビで。ABCなんですけども。で、ものすごく全米が注目してるんで、その話をしたいんですけど。いま、アメリカでいちばんジェットコースターなドラマって言われているドラマシリーズがありまして。日本でも放送してるんですけど。途中まで。『スキャンダル 託された秘密』っていうんですよ。これはスキャンダルっていうタイトルなんですけど、スキャンダルをコントロールする職業の人が主人公なんですね。

(山里亮太)はい。

(町山智浩)これね、ブッシュ大統領の父親のブッシュさんっていたじゃないですか。

(赤江珠緒)パパ・ブッシュ。

(町山智浩)はい。その内閣の中の危機管理担当官だった実在の人物でジュディ・スミスさんっていう人がいてですね。この人ね、黒人の女性で、年齢もかなりその当時若かった人なんですけど。天才的なスキャンダル管理力を持ってるんですよ。で、この人、ブッシュ大統領の父親が大統領をやめた後は、民間のスキャンダル管理会社っていうのを設立して。そこでいまもやってるんですね。仕事を。

(赤江珠緒)スキャンダル管理会社?

(町山智浩)はい。これ、どういうのか?っていうと、たとえばモニカ・ルインスキー事件っていうのがあったんですけども。1990年代の終わりに。これ、クリントン大統領の研修生としてモニカ・ルインスキーっていう学生とクリントン大統領が不適切な関係になったって問題になったんですけども。ああいうことがあった時、じゃあ大統領はどうすればいいか?ってことを指示していく人なんですよ。

(赤江・山里)ふーん。

(町山智浩)そういう仕事なんですね。で、表には実際には出てこないんですが、後からわかるし、なにをやったかは秘密なんですけど。面白いのは、ジュディ・スミスさんっていうのは民間でそういう危機管理の仕事を始めてから、最初のクライアントがモニカ・ルインスキーなんですね。

(赤江・山里)へー!

(町山智浩)そういうね、この人がいっぱいやった事件とか、現在アメリカで起こっている大統領がらみのスキャンダル事件なんかを全部元にして。この人、ジュディ・スミスを元にしたヒロインが主人公で。この人はね、オリビア・ポープっていう名前でね、女優さんはケリー・ワシントンっていう人が演じてるんですよ。

(山里亮太)ふん。

(町山智浩)で、この人が架空の大統領であるフィッツ・グラントっていう大統領。共和党の大統領ってことになってるんですけど。その大統領の危機管理をするというドラマなんですね。このシリーズは。で、これがね、普通にスキャンダルとかを管理するのって要するに、お金を持って行って相手の口を封じたりとか説得したりとか、あと記者会見をどういう風にするか?たとえば泣いてみなさいとか言ったりするとか、そういうレベルかと思うじゃないですか?

(赤江・山里)はい。

(町山智浩)そんなのをぜんぜん超えた話なんですけど、アメリカですごい人気になっちゃっているんですよ。でね、番組始まった時に彼女がやるひとつの事件で、DCマダム事件っていうのを担当するんですね。これね、実際にあった事件で、DCってワシントンDCってなんですけども。マダムっていうのはいわゆるコールガールを管理する人をマダムっていうんですね。

(山里亮太)うんうん。

(町山智浩)で、ワシントンっていうのはものすごくコールガールが多いんですよ。高級コールガールが。どうしてか?っていうと、議員さんっていうのは各地域に奥さんを置いて、議会に出るためにワシントンに単身赴任してるじゃないですか。で、なんかそういう仕事をする派遣の女性たちがいっぱいいて、それを管理してる人がいたんですね。で、地元のワシントンの警察がその人を逮捕しちゃったんです。逮捕しちゃ、マズかったんです。顧客リストをもっているから。

(山里亮太)はー!

(町山智浩)顧客リスト、政治家の名前ばっかりなんですよ。これが流出したら大変なことになるわけですよ。

(赤江珠緒)それこそスキャンダルですもんね。

(町山智浩)そう。それをこのスキャンダルっていうドラマの主人公のオリビア・ポープさんはコントロールしようとするっていうのが最初のころの話なんですね。

(山里亮太)えー!すげえ、実話なんだ。

(町山智浩)これ、警察がどんどん追求していって、彼女のリストをつき出したら、議員の名前がバンバン出てきてめちゃくちゃになっちゃうわけですよ。議会が。それでもコントロールしなきゃいけないんで。特にこのドラマの中ではリストの中にですね、彼女がいざとなったら全部暴露するっていう顧客リストの中にですね、最高裁の判事の名前があったんですね。その最高裁の判事、今度大統領が指名したばっかりで。最高裁判事って9人、全部でいて、その人がほとんどアメリカの政治を決めていくんですよ。

(赤江・山里)うん。

(町山智浩)1人が変わるだけでぜんぜんアメリカの政治の方向は変わっちゃうのに、その人たちは大統領が指名すること以外では決まらないんですね。ぜったいに。だから議会でその人を承認するかどうか?っていうのが非常に重要なことになってるんですよ。ところがその人はコールガールの顧客リストに入ってたんですよ。さあ、どうする?っていう話なんですね。

(山里亮太)これがバレたら大変なことになっちゃう。

(赤江珠緒)どうやって・・・もみ消す?

(町山智浩)どうすると思います?顧客リストにのっている議員全部に電話して、『あなたたちが今回の最高裁判事を承認しなければ、あなたたちの名前を全部バラすわよ!』って脅迫して、その最高裁判事を承認させるんですよ。

(山里亮太)えーっ!?

(町山智浩)っていうのが最初の方の話で。すごいなと思ったんですけど。途中で、最高裁判事がリストにのっているのは問題ないっていうのがわかってくるんですよ。なぜリストにのっていたか?っていうと、彼が顧客だったからじゃなくて、最高裁判事候補の奥さんがコールガールだったからなんですよ。その組織に所属している職員だったんですよ。それでリストにのっていた話とかね、すごいな、この展開のしかたは!っていう。実際にあった事件よりも2重3重に捻じっていくんですよ。

(山里亮太)なるほど!

(町山智浩)ちなみにこのDCマダム事件っていうのは実際にあって、顧客リストを抱えたマダムがさあ、どうする?全部暴露するのか?と思っていたら、謎の自殺を遂げました。

(赤江珠緒)はー!すごい。日本でも黒革の手帖みたいなね。ありますね。

(町山智浩)やっぱりね、謎の自殺を遂げるんですね。こういう時ってね。

(赤江珠緒)謎の自殺を遂げるって、どういうことなんでしょうね?

(町山智浩)ねえ。で、もうひとつ事件があって、このジュディ・スミスさんっていう人が民間に下りてから担当した顧客で、チャンドラ・レヴィーっていう女子学生の両親を担当したんですね。このジュディ・スミスさんが。元になった危機管理のプロがね。それ、どうしてかっていうと、チャンドラ・レヴィーさんっていうのは2001年に行方不明になってるんですよ。で、この人、チャンドラ・レヴィーさんは女子学生なんですけども、カリフォルニアの下院議員だったゲイリー・コンディットっていう議員の研修生をやっていたんですけども。行方不明になっちゃったんですよ。

(山里亮太)はあ。

(町山智浩)で、これに関してジュディ・スミスがコントロールをしたんですけども。一応、ゲイリー・コンディット議員は辞職したんですね。研修生との関係を認めて。ところが、死んでいるわけですよ。チャンドラ・レヴィーさんは。これ、この議員が殺したんじゃないかと思うわけじゃないですか。みんな。

(赤江珠緒)いわゆる、消すみたいな感じなんじゃないか?と。

(町山智浩)でしょう?まあ実際はね、ぜんぜん関係ない人に殺されてたんですけども。実際の事件の方では。これね、このスキャンダルっていうドラマの中では、誰が殺したと思います?おんなじ話が出てくるんですよ。ドラマの中に。

(山里亮太)えっ、まさかこの危機管理をしている人?

(町山智浩)この研修生を殺したのは、その関係を知って怒った議員の奥さんだったっていう展開なんです。これね、このスキャンダルっていうドラマは実際にあったのを元に、もっとひどい話にしてくんですよ(笑)。

(赤江珠緒)そうなんですね。でも、ベースには実際にあったものがあったりするんですね。

(町山智浩)全部実際にあったものなんです。これはね、ぜんぜん知らないで日本で見てると『ふーん』っていう感じなんですけど、ほとんどが実際にあったことをモデルになってるんで。すっごい話なんですよ。

(赤江珠緒)それはなんか、怖くなりますね。

(山里亮太)あと、放送しちゃっていいんすね。そういうの。

(町山智浩)(笑)。ねえ。いいのかな?と思いますけどね。で、これね、モニカ・ルインスキーみたいな、大統領と関係があったっていう研修生が出てくるんですね。アマンダっていう研修生が出てきて。で、『私は大統領の子どもを妊娠してるの』っていうんですけど、それは違う人の子どもなんですけども。このスキャンダル、どうしよう?ってなるんですよ。主人公のオリビアは。

(赤江・山里)うん。

(町山智浩)で、最初はこのアマンダっていうのが嘘をついてるかもしれないって思うんですよ。で、そういう人たちっていっぱいるわけですよ。っていうのは、クリントンの時は大量にクリントンと関係があったっていう女の人が出てきて、どっちが本当なのか?ってわかんないんですよ。で、クリントンは嘘か本当かわからないけど、ほとんどが示談してるんですね。お金積んであげて。

(赤江珠緒)ってことはクリントンさん、自分ではわからないんだ。

(町山智浩)クリントンはわかっていると思うんですけども、外側からはわからないだけですよ。で、このオリビア・ポープっていうスキャンダル潰し屋さんが『本当にこの研修生はフィッツ・グラント大統領と関係があるのかしら?』って聞いていくんですね。で、聞いていけば聞いていくほど、『あ、本当だ!この人は、関係があった!』ってわかるんですよ。どうしてか?っていうと、そのオリビア・ポープも大統領と関係があったからなんですよ。

(赤江・山里)えーっ!?

(町山智浩)スキャンダル潰しのプロのもっている最大のスキャンダルっていうのは、大統領と関係することなんですよ。本人が。

(赤江珠緒)なるほど!だからわかる。はー。

(町山智浩)っていう、すごいドラマになってるんですよ、これ。

(赤江珠緒)何重にも仕掛けがっていう感じですね。

(町山智浩)何重にもなっていて。なにがなんだか?って、途中からわかんなくなってくるんですよ。見てるうちに、『あれ?この人は一体誰と関係があったんだっけ?』ってわかんなくなってくるんですけど。これがね、アメリカで中毒的人気があるってことでもって、すごい人気になってるんですよ。

(赤江珠緒)へー。で、いよいよシーズン4なんですね。

(町山智浩)シーズン4に突入して、今週の木曜日にシーズン4が始まるんで。もう100万人以上が全米で見ると言われてるんですけど、どうしてか?っていうと、前回の最終回はですね、大統領が演説しているところで爆弾がチクチクチクってカウントダウンしているところで終わってたんで。どうなるんだ!?ってみんな思ってるんですよ(笑)。

(山里亮太)えーっ!?

(赤江珠緒)あ、そこでドラマが終わっちゃうっていうことがあるんですか。

(町山智浩)それで前回終わってるんで、どうなるんだろう?ってみんな思ってるんですけど。

(山里亮太)すごい。結構長いこと引っ張られちゃいますもんね。それで。

(町山智浩)そうなんですよ。でね、これさっき言ったオハイオの投票をいじるっていう話があったじゃないですか。実はこのグラントっていう大統領が大統領になった時の選挙は、実際はさっき言ったような投票結果をコンピューターをハッキングしていじっているからだっていうことが出てくるんですね。このドラマの中で。

(赤江珠緒)ほー。

(町山智浩)普通、それって悪いやつがやることじゃないですか。これ、このオリビア・ポープっていうヒロインがやってるんですよ(笑)。

(山里亮太)主人公が!?いろんな悪事をもみ消していくって・・・すごいな。

(町山智浩)選挙までいじってるんですよ。投票までいじってるんですよ。この人たち。

(赤江珠緒)えっ、法を犯してでもっていうことなんですね。

(町山智浩)そう。だから本当にダーティーなね、汚い汚い世界なんですよ。で、普通この人たち、スキャンダルを潰しているだけかと思うじゃないですか。そうじゃなくて、スキャンダルを使うんですよ。だから大統領選挙の時に、敵の民主党側の大統領を潰したのも、民主党側に対してデマCMを流したオリビア・ポープなんです。

(赤江・山里)へー!

(町山智浩)だからこれ、すっごいドラマで。ぜんぜん主人公はいい人じゃないんですよ。

(赤江珠緒)ねえ。で、自分もスキャンダルの元になっているという危険性もあるし。

(町山智浩)そうなんですよ。とにかくこの大統領を大統領として維持していくことだけが目的なんで。で、最初この大統領、共和党でも穏健派なんですけど。それに対して右派のキリスト教原理主義の女性がですね、すごく大統領を攻撃してくるんで、この人を潰すためにどうすればいいか?って考えて、副大統領に彼女を任命しちゃえばいいんだと。

(山里亮太)ふん。

(町山智浩)要するに内側に取り込んじゃえって、副大統領に指名するんですよ。そのキリスト教右派の女性を。ところがその人、副大統領になってからも妨害をし続けるんですよ。で、どうやってこのうるさい副大統領を黙らせようか?って彼女が考えたのが、その旦那さんが浮気をしてるってことをでっち上げればいいんだってことになるんですよ。

(赤江珠緒)ええっ!?

(町山智浩)で、その秘密を握っているから静かにしろ!って口封じをしようとして、さっき言ったエスコートガール、コールガールを派遣して旦那を誘惑するんですよ。その写真を撮ろうとするんですね。これがスキャンダルを作る側なんですよ。オリビアっていう女性は。ところが、すごい美女の高級コールガールを送っても、ビクともしないんですね。その副大統領の旦那が。で、あれ?おかしいなと思って。カメラとか用意して尾行してるんですけど、おかしいな?って言ってるんですけど。あっ!って思うと、別のところである人と会って、副大統領の旦那がキスしてるんですね。その人と。で、うわっ!と思うんですけど。

(赤江珠緒)お相手が、もういた。

(町山智浩)相手、男なんですよ。

(山里亮太)あっ!おー、なるほど。

(町山智浩)あちゃー!っていう感じなんですよ。

(山里亮太)すんごいスキャンダル、もう1個。

(町山智浩)そう(笑)。そういう、すごい展開があって。これ、すごいのはさっき言った投票をいじったって話、あるじゃないですか。投票をいじったのを突き止めたジャーナリストが出てくるんですね。でもって、大統領補佐官に『あなたたちは投票結果をいじりましたね?』って。そしたら、補佐官はどうすると思います?ジャーナリストを口封じするために。

(赤江珠緒)ええっ?しらを切り通すか・・・

(山里亮太)でもなんか、犯罪は犯さないわけですもんね。殺めたりしない。

(町山智浩)そのジャーナリストと結婚するんですよ。大統領補佐官が。男同士で。

(赤江・山里)ええっ!?

(町山智浩)男同士で。ゲイだったんです。2人ともゲイだったんです。

(赤江珠緒)あ、そうだったんですか。

(町山智浩)そう。すごい展開なんですよ。

(山里亮太)ちょっと待って下さい、町山さん。いま、どっちですか?現実ですか?ドラマの方ですよね?

(町山智浩)ドラマの方です。もうすごくて。ぜんぜん予測できないんで、ジェットコースターに乗っているみたいなんですよ。このドラマ。展開が。

(山里亮太)話が、別に破綻しているわけでもないわけですもんね。

(町山智浩)いや、もうすごいんですよ。アクロバットなんで。さっきから次々といろんな人が殺されたり、自殺として消えていくっていう話、したじゃないですか。で、『私がこういう風に仕事をしている中で、次々と死んでいくけど誰が殺してるの?』ってオリビアが言うんですよ。誰だったと思います?

(山里亮太)それ、知っちゃって大丈夫なやつですか?

(町山智浩)大丈夫ですけど。これ、オリビアのお父さんなんですよ。

(山里亮太)ええっ!?

(町山智浩)オリビアのお父さんはCIAのトップの方の暗殺部隊で。国を安定させるためだったらどんなことでもする部隊のリーダーなんですよ。

(赤江珠緒)うわっ!もう誰も信用してはいけないし・・・

(町山智浩)誰も信用してはいけない。お父さんが『誰も信用してはいけない』ってなんでだろう?って思うと、お母さんが突然現れるんですよ。22年間、現れなかったお母さんが現れて。死んだと思ってるんですよ、オリビアは。お母さんが。で、どうしてたの?って思ったら、お母さんは国際的テロリストで。アメリカに敵対するためだったらなんでもする女でですね。それを旦那さんに見つかってしまい、お父さんに見つかって22年間、秘密刑務所に幽閉されていたのを脱走してきたんですよ。

(赤江珠緒)はー!すごすぎる!

(町山智浩)これからアメリカを破壊するためにあらゆる行動をするっていうところで第4シーズンに突入してくんですけど。これがスキャンダルっていうドラマなんですね(笑)。

(赤江珠緒)じゃあ、これを見てるアメリカの方は、そうきたか!って1回1回、驚いたりするんですね。

(山里亮太)面白そうだなー!

(町山智浩)みんなひっくり返って見てますね。テレビの前でころころひっくり返りながら、うわー!この展開ねーだろ!みたいな。この人、実はバイ・セクシャル!?みたいなね。この人、この人のお父さん!?みたいな。すごいことになってますよ。日本でもね、少しずつ少しずつWOWOWで放送してますんで。まあ追っかけて見ると、最高に、死にそうになりますから。はい。

(赤江珠緒)はい。ありがとうございます。もう夜分にすいません、町山さん。今日はシーズン4が始まるアメリカの人気ドラマ『スキャンダル 託された秘密』をボストンからご紹介いただきました。

<書き起こしおわり>

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