ジェーン・スーが語る 中年の手抜きとメリハリ・衣食住・娯楽・仕事

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ジェーン・スーさんがTBSラジオ『たまむすび』で中年以降の手抜きを『メリハリ』として紹介していました。衣食住、娯楽、仕事などについて、中年のこだわりと妥協を語っています。


(赤江珠緒)じゃあそんなスーさんに2014年の『スー刊現代』の始まりということですけども。なんですか?今年は?

(ジェーン・スー)今週のテーマはですね、『中年の手抜き・人はそれをメリハリと呼ぶ』。まあ、人っていうのは自分のことなんですけどね。

(博多大吉)私はそれをメリハリと呼んでいるぞと。どういうことでしょう?

(ジェーン・スー)はい。なりたい自分とか、過ごしたいライフスタイルっていうのが結構悶々とあった20代。こういう風になりたいとか、あったじゃないですか。で、30代になると少しずつそれを手に入れるようになる。本物は手に入らなくても、ちょっとレプリカを手に入れたりとかして、少しずつなりたい自分を現実化していったら、まあ大変!40代を目前にして。40代に入ったぐらいになってきて・・・疲れた。もう、背伸びは疲れた。

(赤江珠緒)うんうん。

40代は気力と体力の終わりの始まり

(ジェーン・スー)あとですね、のりしろがもうねえ!っていうことに気がつくんですね。でまあ、私40代のことを、気力と体力の終わりの始まりって呼んでまして。相撲取りで言ったら引退じゃないですか。そのぐらいの時期が中年期だなって。だからこその手抜き、よく言えばメリハリをどこにつけるか?っていうのを周辺取材してまいりました。

(赤江珠緒)なるほど。

(博多大吉)20代みたいに全方位につっぱってられないですもんね。もうしんどいんだもん。

(ジェーン・スー)いやー、それは難しいですね。もう、フェイスブックの中でイキがるのが精一杯!

(赤江珠緒)(笑)。フェイスブックはね、せめてね。

(ジェーン・スー)写真はね、デコれますからね。

(博多大吉)だって雑誌とかで20代の人の一人暮らしの部屋とか、よく載ってるじゃないですか。ああいうの、すげーいいなって思うけど、実際しんどいですもんね。あの空間に住むのって。

(ジェーン・スー)あの、コーナーにちょっとかわいい雑貨とかを置いたりするじゃないですか。ホコリかぶるの!

(赤江珠緒)ホコリがたまる。そうそう!どっから来るのか?っていうぐらいね。

(ジェーン・スー)本当に。窓を開けてないのにね。ホコリがね。もうね、四角い。真四角の部屋に住みたいもん。何もない。

(赤江珠緒)あの、江戸時代みたいにね(笑)。

(ジェーン・スー)もしくは忍者屋敷みたいにバタン!ってなると後ろ側に全部入っているとか。収納が。

(赤江珠緒)あ、いいですね。でもそれはある意味、要領がよくなるっていう。頑張るところは頑張るけど、手を抜くところは抜こうっていうことですよね。

(ジェーン・スー)でまあ、全方位で頑張らないっていうことをおっしゃってましたけど、まさにそのとおりで。中年の手抜きポイント、衣食住ということで。

(赤江珠緒)どこで抜きます?

(ジェーン・スー)まず、衣服。そこそこの値段のものをそこそこ買い揃えても、中途半端なそこそこの自分しか出来上がらないということをですね、気がつくわけですよ。タンスの中を見て。なんて言うのかな?おしゃれな服、のセカンドラインとかそういうね。価格帯で言うところの、3千円からの1万円ちょっとみたいなものを揃えていくと、まあ最終的に毛玉を取ることで人生が終わっていくみたいなことになるので。

(赤江珠緒)(笑)

(ジェーン・スー)こだわりポイントが強烈に出てくるのと同時に、どうでもいいところはどうでもいいと。調査の結果ですね、高いものと安いものの落差がハンパなくなってまして。たとえば、下着は通販のパンツ5枚千円でOK!という人もおりますし、これびっくりしたんですけど、ボンボラン(Bonvolant)ってご存知ですか?

(赤江珠緒)ボンボラン?

(ジェーン・スー)お菓子じゃないんですよ。

(赤江珠緒)ボンボンじゃないですよね?

(博多大吉)モンブラン?

(ジェーン・スー)そう。ボンボンであり、モンブランなんですけど。これなんと1足1万5千円するタイツだそうで。

(赤江珠緒)えっ!?タイツ1万5千円!?ちょっとこれはあり得ないですよ!

(ジェーン・スー)すごいんですよ。なにやら、歌手の倖田來未さんもご愛用とのことで。すごいいま、流行っているらしく。なにかと言いますと、足の裏、足首、ふくらはぎ、太ももとそれぞれ18段階別に圧が変わってくるんですって。

(博多大吉)ああ、そのタイツの。締め付け具合が。

(赤江珠緒)ちょっとでも分けすぎじゃないですか?18段階も!?

(ジェーン・スー)それでその18段階の圧が異なることによって、足が細くなってむくまないんだそうですよ。しかも、ちょっと雑に履くとすぐに破れるっていう、まあナイーブな彼氏みたいな。

(赤江珠緒)嘘?1万5千円もするのに!?

(ジェーン・スー)そうなんです。ただ、あまりにも足がむくまない、細くなるのでここはこだわりって。

(赤江珠緒)でもそんなにむくまないんだったら、まあマッサージ何回か行ってるのを考えたら・・・

(ジェーン・スー)あ、出た出た。中年のこの勝手に換算ね。

(赤江珠緒)そうそう(笑)。タイツで良しにするかっていうね。

(ジェーン・スー)◯◯何回分っていうね。勝手な換算ありますよね。だいたい普通のタイツ、110デニールぐらいじゃないですか。マックスでも。

(赤江珠緒)そうなんです。デニールってわかります?大吉先生。

(博多大吉)わかんないです。

(ジェーン・スー)糸の強さなんですけど。

(博多大吉)言ったら締め付け具合とか。

(ジェーン・スー)そうです。だいたい110っていうのがマックスぐらい。真っ黒のタイツでそれぐらいなんですけど。570デニールっていう箇所があるらしくて。死ぬんじゃないかと思うんですけど。

(赤江珠緒)本当ですよ!

(博多大吉)血、止まりますよ。

(赤江珠緒)これ、大丈夫?

(ジェーン・スー)1万5千円のね、タイツの下に5枚千円のパンツ履いてるっていう、よくわからない事になりますけども。

(赤江珠緒)まあでも、見えるところですからね。それならそれでよしと。

(ジェーン・スー)そうなんです。それぐらいのメリハリがついてくると。

(博多大吉)いろいろ妥協できるけど、このタイツだけは妥協できないっていう。

(赤江珠緒)ボンボラン、おそるべし!

(ジェーン・スー)ボンボラン。ちょっとググってみてください。で、こんど衣食住の食ですね。食事。これ、いちばんのメリハリポイントと言っても過言ではないんですけども。たとえば友達の家でホームパーティーやるわ!って言ったら、20代・30代だったら自分でいろいろ作って、時間かけてタッパーに入れて。大っきいタッパーなんかないから、その度に大っきいタッパー買ったりして。全部無駄!

(赤江珠緒)無駄(笑)。

(ジェーン・スー)もうね、30代後半になると、伊勢丹行って、ちょちょっと目先にかわいらしいものを地下で買って、パーッて持って行って。

(赤江珠緒)センスのいいものを。

(ジェーン・スー)そうそう。なんですけど、一方自炊の時は最近話題にもなってますけど、冷凍食品。非常にね、高性能のものが増えたんですよ。いまのアラフォーが子供の頃の冷凍食品とは全く別物なので。

(博多大吉)びっくりしますよね。

(ジェーン・スー)私、昨日トップ5っていう番組で餃子の冷凍食品を食べたんですけど。ちょっと引きました。なにこれ!?っていう。ここまでできちゃうんだ!っていう。

(赤江珠緒)たしかにね。

(博多大吉)とあるコンビニの湯煎するだけのハンバーグ。今度買ってみてください。俺ね、これ広まったら全国のハンバーグ屋さん潰れると思います。

(ジェーン・スー)そうそう。もうそういうクオリティーですよ。

(博多大吉)めっちゃうまいんです。なにこれ!?って思うぐらい。

(ジェーン・スー)そうなんです。で、保存料使ってませんとか、体にもよかったりして。おそろしいんですけど。ものによりますけどね。そういうので、自炊の時は冷凍食品を上手に使ってチャッチャとご飯を済ませて。で、気力体力の終わりの始まりなので、準備に気合っていうのだけはやめましょうというのが共通しておりまして。たとえば私でしたらね、1人ご飯など、コンビニのサラダ用の野菜ってありますよね?

(赤江珠緒)売ってますね。

(ジェーン・スー)あれをですね、スープにしちゃうんですよ。あのまま食べると味気ないんで、お湯で茹でてダシの中に入れてちょっと味付けをして。野菜たっぷりスープみたいにして食べたりとか。

(赤江珠緒)なるほど!

(ジェーン・スー)で、そういうコンビニサラダなんだけど、ダシはお取り寄せのアゴのダシみたいなね。

(赤江珠緒)(笑)。そこは高級感ありますね。アゴのダシだとね。

(ジェーン・スー)1人でもメリハリ。

(赤江珠緒)あ、それはそうかも。調味料とかだけね、妙にね。ちょっと塩とかはちゃんとしたものを買ってみるか、みたいに。

(ジェーン・スー)大して自炊もしないのに、フレッシュオリーブオイルみたいなのを買ったりとか。

(赤江珠緒)そうそう。やっぱりオリーブオイルはね。バージンなんたらで。

(ジェーン・スー)なんかね、合理性をはかっているようで、完全に非合理的な自分だけのこだわりとメリハリっていうところに意識が。

(赤江珠緒)バージンなんたらもあんまり料理しないとずーっと家にあって。

(ジェーン・スー)そうそう。完全に非バージンですよね。もうね。経年劣化しちゃって。本当に。

(博多大吉)まあでも、時代の流れもありますよね。だって、昔ね、コンビニでお弁当買うってちょっと恥ずかしくなかったですか?ちょっと負い目があった。『えっ?ほか弁も行けないの、あなた?』みたいな感じで。仕方なくでしたけど。いまはもうぜんぜん。逆に胸はって買えますもんね。うまいから。

(ジェーン・スー)コンビニも頑張んないでほしいですよね。

(博多大吉)いや、本当。これ以上、やめて。

(ジェーン・スー)これ以上、やめてって思いますよね。コンビニ入るたびに。また充実してる!って思って。なんでフォーが食べられるの?コンビニで!って。

(赤江珠緒)本当。スイーツなんかもね、なんですか!っていうレベルですもんね。

(博多大吉)だからどんどんメリハリきつくなっていきますよね。今後ね。

(ジェーン・スー)そうなんです。で、衣食ときまして次は住。住まい。これはですね、『買う』より『捨てる』。このシフトになります。

(博多大吉)シフト、おかしくないですか?捨てるって。

(ジェーン・スー)なにが気がつくかっていうと、中年は自分自身が消えものだということに気がつくんですね。いつか自分は消えると。

(赤江珠緒)悟りますね(笑)。

(博多大吉)永遠じゃないんだと。

(ジェーン・スー)自分、消えものだったわっていうことになると、自分より長く家に残りそうなもの、いらないなとなるわけですよ。で、さっきのちょっとコーナーのかわいい雑貨にホコリがかぶるように、自分自身にもホコリがかぶってまいりますから。できるだけ買い揃えるよりも家に残さない。ということで今度、捨てると。いろいろ話を聞いたところ、捨てるっていうのを意識している人たちに、『なんで?』と話を聞いていくとですね、だいたいが『実家の二の舞いになりたくない』って言うんですね。

(博多大吉)おお!

(赤江珠緒)ああ、ちょっとわかるなー。

(ジェーン・スー)これ、私たちの親世代って、捨てられない世代じゃないですか。お母さんの取りっぷり。もう、ビニール袋から小学校のランドセルまで全部とってあるじゃないですか。

(赤江珠緒)だいたい今はね、お店もきっちり包装してくれるから、包装紙を置いておかなくても大丈夫なんですけどね。

(ジェーン・スー)包装紙のヒモとかまでとってありますからね。そういったものが家中にね。実家に年末年始に帰って、おっと実家がゴミ屋敷一歩手前だぞということに気がついたりして、『ああなる前に捨て始めないと大変なことになるわね』なんて話をですね、しだすのが中年じゃないかなという。

(赤江珠緒)なるほどですね。

(ジェーン・スー)赤江さんのお家とかはどうですか?

(赤江珠緒)いや、もうそれがすごく心配になってきて。最近。実家の、兄弟3人いるんですけど、3人がそれぞれそのまんま置いて出たものですから。なんだったら、送るみたいなね。自分の家で邪魔になったものを。なので、あれを誰がどう整理するんだろう?っていうのはね。

(ジェーン・スー)大変ですよ。私、1回実家をひっくり返したことがありまして。実家を引っ越したんですけど。そん時、何トントラックみたいなのを何台も。こんな隙間にこんなものを入れてあったのか!っていうぐらい、やっぱり捨てるとなったら物が出るんですよね。もう、捨てるのにお金がかかっちゃいました。

(赤江珠緒)ですよね。そんなに・・・そうですね。

(ジェーン・スー)だからやっぱり買うよりも捨てるっていうメリハリになっていきますね。ただですね、インテリアをちょこちょこ買いためていた30代の溜め込み負債っていうのが相当部屋を侵食しているので。やっぱり断捨離も一苦労なんですよね。やっぱりこういう時は手抜きですよね。捨てるのが一苦労の時は若い人にあげるっていう。あるんですよ。これ、完全に罪悪感を軽減するためだけです。

(赤江珠緒)ああ、そうですね!もらってもらえた時は罪悪感ね、ないですからね。

(博多大吉)負の遺産ですもんね(笑)。若い子、いらないでしょ。たぶん。

(ジェーン・スー)でもなんか、芸人さんの方とかだとお弟子さんとか若い後輩とかにどんどんものをあげたりっていうのは?

(博多大吉)まあ、おしゃれな方は必ず毎年シーズンごとに洋服を後輩呼んであげたりとか。家電とかも買い替える時はあげたりとかしてますよね。

(ジェーン・スー)それはでも、助かりますよね。

(博多大吉)若手の子は助かると思いますけど。

(赤江珠緒)ものにも第二の人生を歩めよ、なんて言いながら送り出すっていうね。

(ジェーン・スー)単純に捨てるのの、心が痛むのの回避でもありますよね。そのへんで上手く手抜きをしてね。人にあげるっていうことでしのいだりしたりとか。あとですね、買うっていう行為が楽しいっていうのもあるじゃないですか。たとえば、お金と物を交換するっていうことで出るアドレナリンみたいな。これをじゃあ、どうするのか?っていう話を調べましたところ、百均っていう・・・

(赤江珠緒)ははー。

(ジェーン・スー)メリハリが。いままでだったらちょっといいものを、3千円からそれこそ高いものだと5万ぐらい。買ったりっていうのを止めて。硬貨を物に変えるとか、紙幣を物に変えるっていうことだけで楽しむんであれば百均。ババババーッ!と買っても2千円ぐらい。しかも、これなにがいいってね、百均は適度に壊れるっていう意見がありまして。

(赤江珠緒)あー、そうですね!

(博多大吉)捨てざるを得なくなる。

(ジェーン・スー)これは仕方がないっていう。

(博多大吉)言い訳になる。

(ジェーン・スー)言い訳になるそうです。やっぱり、20代の頃なんて百均の物で家を揃えたりすると貧乏っぽいしみすぼらしいし、嫌だみたいなのあったと思うんですけど。『最近の百均はいいのよ』なんて言って。図々しさがね、前に出てきて。『メリハリつけなきゃね』なんて。

(赤江珠緒)(笑)。そうですか。でもその中でちょっと、椅子だけは・・・とかそんな風に?

(ジェーン・スー)なります。なります。そうですね。だからそこの落差が。家庭内の階級みたいなのが出てくるんですね。椅子はイームズのこだわりの十万。でも帰ってきてカギをポンと入れるカゴは百均みたいな。ありますね。

(赤江珠緒)そうですね。

(ジェーン・スー)やっぱり手抜きっていうことは結局自分自身の等身大がもう別にこれでいいや、みたいな。

(赤江珠緒)でも本当、さっきの冒頭でスーさんおっしゃってたように、本当もうシンプルな家に住みたくなってきましたもん。

(ジェーン・スー)なりますよね。本当に。

(赤江珠緒)本当、時代劇を見ていたら、この部屋いいな!って思いますもん。

(ジェーン・スー)だんだん和室とかが。

(赤江珠緒)そうそう。掃除も楽そうだしな、みたいな。ハタキでパパパッみたいなね。

(ジェーン・スー)やっぱり楽っていう思想になってきますね。おしゃれよりも、楽。

(博多大吉)僕も洋服、基本シャツなんですよ。これ、なんでかっていうと、トレーナータイプ。セーターって1回頭からこうやらないといけないでしょ?

(ジェーン・スー)かぶらないといけない。

(博多大吉)かぶるのが面倒くさい・・・

(ジェーン・スー)すごいですね!

(赤江珠緒)ちょっと待って下さい!大吉さん、それは・・・シャツのボタンの方が面倒くさいじゃないですか。

(博多大吉)でも、かぶると髪の毛とかまたセットしなおしたりとかしなきゃいけないんで。その手間考えると、必ずシャツにするんです。もうおしゃれとか、関係ないです。

(ジェーン・スー)じゃあ実は手抜きのシャツなんですね。

(博多大吉)はい。手抜きが原因ですね。

(赤江珠緒)ああ、それで言うと、アイロンかけなくて済む服を選びがちっていうのはありますね。シワになりやすいのはやめておこう、みたいな。

(ジェーン・スー)ありますあります。相当、あります。

(赤江珠緒)あー、そっか。そういうところで手を抜いてるのかな?

(博多大吉)まあでも、これは手抜きじゃない。メリハリ。

(ジェーン・スー)それ以外にもですね、中年の手抜き=メリハリとしては、娯楽。たとえば旅行。独創性の放棄っていうのが挙げられますけど。以前なら、ツアーなんてダサい。自分で行くところを考えたい。プランを考えたい。地球の歩き方を片手にオリジナリティーあふれる分刻みの旅行プラン。あまりに分刻みで同行者と大喧嘩!ここまでが定番のセットだったじゃないですか。これがですね、中年になってくるとツアーに完全降伏。

(赤江珠緒)(笑)

(ジェーン・スー)もしくはなんにもしない休日を金で買う。この2極化ですね。

(赤江珠緒)あー、でもそうかもね。ツアーもよく出来てますもんね。だって、旅行のことばっかり日々考えている人が考えたツアーですから。

(ジェーン・スー)そうそう。さっきのコンビニのご飯と一緒で、プロが考えたものですから。

(博多大吉)だって若いころは、もう名前出すけどはとバスなんて、あんなの誰が乗ってるの?なんて思ってましたけど。いま、乗りたくてしょうがない(笑)。あれ、いちばん楽でしょ?

(赤江珠緒)侮れないですよ。

(ジェーン・スー)ねえ。びっくりしたのが、ツアーに屈した人間の発言ですよ。『ツアコンの言うとおりにしておけば、あっちで写真撮影、こっちで観光となにも考えてなくても、帰る頃には思い出、写真、土産も自動的に出てくる』。なぜ旅行に行くのか?っていう話ですけども。そうなると。

(博多大吉)うまいことやってくれるんですね。

(ジェーン・スー)もしくは、ホテルの敷地内から俺は一歩も出たくない!と。ご飯もホテル内。

(赤江珠緒)もう、こもりっぱなしの。ひたすら休みたいというね。

(博多大吉)せっかく来たからもったいないっていうのがないんですね。もう。

(ジェーン・スー)そうですね。もったいないがないですね。

(博多大吉)せっかくだから。この旅行代金分は楽しまないと!みたいなのが逆にないですもんね。もう。

(赤江珠緒)本当、2極化ですね。

(ジェーン・スー)赤江さんとかも、相当素敵な手抜きテクニックを持ってそうな気がするんですけど。

(赤江珠緒)そうですね。もともとそういう性格だったので。割と30代は前半からこちらの手抜き側にね。

(博多大吉)でもこの前、旅行に行かれた時に熊本で馬とか乗ってたでしょ?

(赤江珠緒)あ、そうです。旅に関しては投入するところがありますね。

(ジェーン・スー)なるほど。じゃあまだまだそこは若者の・・・

(赤江珠緒)3日間連続で、ずーっと馬に通って乗り続けたんですよ。

(ジェーン・スー)1個しかやってないじゃないですか、やること(笑)。

(赤江珠緒)1日5時間ぐらい乗って。おしりの皮がめくれて。なんのために温泉に入っているのか、わからなくなるぐらい。しみる!みたいな。

(ジェーン・スー)そんなストイックな旅行をしてきたんですね。まだまだ、じゃあ攻めの娯楽。

(赤江珠緒)まだいいかもしれませんね。

(博多大吉)僕とかスーさんは守りですよ。守りというか、無ですよね。

(ジェーン・スー)あのね、リソースの調整です。自分の限界がやっぱりあるので。それを調整していくっていうことで。たとえば仕事とかもそうですよ。やればやるほどよくなるっていうことがね、もうない。

(赤江珠緒)ない?

(ジェーン・スー)あのね、座組を恨んでもしょうがない。あの人がこの人だったら!とか、あの人がいなければ!とか。仕事のタラレバは全部手放しましょう。もうね、与えられたリソースで最大限の結果を残せなかったらそれまでよ。

(博多大吉)しょうがない!

(赤江珠緒)だんだん悟る部分っていうのはあるんですね。人生ね。

(ジェーン・スー)はい。そういうのがいっぱい出てきますね。

(赤江珠緒)人間関係も?

(ジェーン・スー)人間関係もありまして。人脈が広いとね、結局トラブルしか生まないっていうのに気がついたりとか。

(赤江珠緒)ああ、そう!

(博多大吉)だからもうあんまり友達とかも、逆に作らない。

(ジェーン・スー)あのね、全ての人からよく思われるのは、無理!あと、一緒にいて気楽な人といっしょにいた方が人生は豊かになります、とかね。そういうことで無理をしない。人脈作りの手抜きをですね、積極的にしてくっていう。そんな感じでまとめますと、気力と体力の終わりの始まり。これが中年期ですから。よく言えば欲の手離れがよくなって来たと。悪く言うと諦めが早くなったと。くわえて、20代・30代で頑張ってきた分、等身大の自分を晒してもそんなに恥ずかしくもないかなというところもあるので。逆に聞いてらっしゃる20代・30代の方は、いま無理をした方が逆に手が抜けますよと。

(赤江珠緒)そうですね。こん時ジタバタしたことで、自分の好みが見えてきたりね、しますよね。あれはそうでもなかった、とかね。

(ジェーン・スー)そうですね。こんなに好きだと思ったら、そうでもなかったっていう。

(赤江珠緒)ありますからね。

<書き起こしおわり>

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