ウエストランド井口『M-1アナザーストーリー』密着スタッフとの攻防を語る

ウエストランド井口『M-1アナザーストーリー』密着スタッフとの攻防を語る オールナイトニッポン

ウエストランド井口さんが2023年1月5日放送のニッポン放送『ウエストランドのオールナイトニッポン』の中でM-1グランプリ2022優勝後の『M-1アナザーストーリー』のための密着取材についてトーク。ネタで「嫌いだ」と言ってしまっていた『アナザーストーリー』の密着スタッフとの攻防について、話していました。

(井口浩之)まあM-1の影響力、もちろんすごいですし。M-1に付随してあるのは、『アナザーストーリー』なんですけども。

(河本太)もう流れましたね。

(井口浩之)そうそう。だからM-1決勝のネタで「『アナザーストーリー』がウザい」みたいなことを言ったじゃないですか。ただ、優勝したら当然、『アナザーストーリー』はあるわけなんですけど。本当に……もう決勝進出が決まってから、ずっと密着みたいなことはあるんですけど。優勝した瞬間に、密着のスタッフさんが変わって。まあ聞いた話によると、優勝が決まるまではバラエティのスタッフさんというか、M-1のスタッフさんがやってくださるんですけども。優勝した瞬間、そのドキュメンタリーの……なんか『熱闘甲子園』とかをやられてるようなスタッフさんに変わるんですよ。

(河本太)ガチじゃん!

(井口浩之)だから本当にちょっと……すごいじゃないですか。で、僕も後々、聞いてわかったんすけど。僕についてくれていたディレクターさん。ずっとカメラを回しているディレクターさん。その人のことをAさんとすると、「マムシのA」って呼ばれてるような(笑)。もう、密着の猛者というか。どんな人からでもコメントを引き出すみたいな、執念の人だったっていう。

(河本太)すごい腰の低い方でしたよね?

(井口浩之)だから、それも作戦なんだよ。とにかく「いやー、僕もね、本当に『アナザーストーリー』なんて、いらないと思ってるんですけど。なんなんでしょうね、これ?」とか言いながら、家でずっとカメラを回して。

(河本太)帰らないんでしょう?

(井口浩之)全然帰らない。家に3時間とかしかいれなくて。この時間に寝るしかないっていう状態の中でも、その人がずっと帰らないから。本当にもう眠くて、体力がなくなってきて……だから、捕らえられてアジトの場所を吐かされているようなもんですよ。「ああ、うう……か、感謝、してます……」みたいな(笑)。

(河本太)意識が朦朧としながらね(笑)。

(井口浩之)それを言うまでずっと密着されていて。

(河本太)うちも全然帰らなかったですからね。せっかく、家族に会える時間なのに。

あの手この手でほしい画を撮ろうとする

(井口浩之)そうそう。そこを撮りたいとかね。あとはもう、あの手この手で……とにかく僕がなかなかほしいセリフを言わないから。本当にあの手この手で。最終的には「井口さん。実は僕も体が小さくてですね、いじめられておりました。その、なにくその気持ちを持って今、ディレクターをやっています!」みたいなことを言い出して。「いや、僕は別にそんな気持ちでやってないし。いじめられてもないし。僕のストーリー、勝手に決めてくるなよ!」っていう。

(河本太)いじめとったもんな?

(井口浩之)いや、そんなことねえわ! 余計なこと、言うな!(笑)。だから、そのあの手この手でなんとか……。

(河本太)やるんでしょうね。怒らせたりとか。爆笑問題の田中さんも言っていたもんな。

(井口浩之)まあね。ドキュメンタリーとか密着っていうのは、そういう感じなんでしょうけども。で、いざ、その『アナザーストーリー』が結局放送されて、それを見たんですけど。まず僕が気になったのは、優勝の瞬間というか。最終決戦で名前がダーン! ダーン!って出るじゃないですか。「ウエストランド、さや香、ウエストランド、ウエストランド、ウエストランド……」ってなったあの場面。当然、M-1決勝の本編はあそこがずっと映されるわけじゃないですか。で、『アナザーストーリー』で、その時の僕らが映ってたじゃないですか。1個、めくれるごとの。で、お前がウエストランドに1票、入るごとに「よしっ!」ってガッツポーズをしていたんだよ。「こいつ、優勝すごいしたいんだ」って思って。

(河本太)いや、当たり前だろ!

(井口浩之)なんか、それがすごい嫌だったのよ。あの「よしっ!」みたいな。そんなやつ、他にいないし。

(河本太)うん。みんな、じっとしとったもんな。

(井口浩之)とか、なんか「どうだ?」みたいな、祈りとかじゃないですか。「どうなる、どうなる?」とか、「うわー!」とかなのに、「よしっ!」って。アスリートみたいな……和rわ。

(河本太)嫌なやつにも見えるしな(笑)。

(井口浩之)そうそう(笑)。

(河本太)あれ、恥ずかしかったわー。ちょっと薄暗いしな。

(井口浩之)薄暗い中、さすがに誰もが認める何にもしてないやつが「よしっ! よしっ!」みたいな。で、4票入った瞬間に「ツーッ……」って。涙を流しているあの映像の嫌さ。

(河本太)あれ、恥ずかしかったわー。

(井口浩之)なんか本当に僕は……。

(河本太)まあ、それを見てまた泣いたんだけどな。家で。

(井口浩之)『アナザーストーリー』を見て? 無限に泣けるじゃねえか。自分が泣いてる『アナザーストーリー』を見て、また泣くの?

(河本太)あのめくりが……最後の志らく師匠のバーン!ってなって、決まりって。あれで泣いたもんな。

(井口浩之)それだったら、もう一生泣けるよ(笑)。で、自分が泣いてるところとかも、あるわけじゃない? あれでもまた泣いて?

(河本太)俺、平気だもん。自分の泣き顔を見るのは。

(井口浩之)いや、もうやめてくれよ。かっこ悪いし。

(河本太)あと、お前の結婚式のスピーチの時とかも。

(井口浩之)あれとかさ、なんで勝手に使ってんだよ? マジで!

(河本太)いや、「ください」って来たから……。

(井口浩之)あんなもん、出すなよ!

(河本太)まず、あの素材を弟に送ってもらってね。

結婚式スピーチ映像

(井口浩之)何にも僕、聞いてないですからね。あんなもん、使ってほしくないもん。

(河本太)「これはええぞ」って思って。僕、『アナザーストーリー』大好きですから。

(井口浩之)だからあんなもん、何年も前ですし。

(河本太)地元で結婚式あげた時のスピーチね。

(井口浩之)だから、僕だってどうしようかなと思ったけど。一応、同級生だしね。で、一応そっちの奥さんの方の家族もいるから、変なことも言えないから。奥さんの家族向けに、いいことを言わなきゃなと思ってやったのよ。

(河本太)そうだろうな。

(井口浩之)完全そうじゃないですか? それ、わかるでしょう?

(河本太)わかるよ。だってお前がそんなこと、俺に言うわけないじゃん。完全にビジネスモードだから。

(井口浩之)そう。だからあれもギャグは言わないまでも、外面よくしてる……。

(河本太)まあ、社交辞令じゃないけどね。

(井口浩之)そうそう。なのに、あそこでああいうのを出されて「結局、こいつもか」みたいになるよな?

(河本太)ブレたよな。

(井口浩之)で、今の僕があまりにも言わないから、2年前の僕ばっかり出てくるしな(笑)。

(河本太)前の家のな。

(井口浩之)前の家のボロアパート時代。2年前の僕が言ってるのを出しているし(笑)。

(河本太)あれ、全部2020年の素材ですからね。

(井口浩之)最初に「2020年のものだ」ってちらっとは言うけど。その後、さも今の僕かのようにね……。

(河本太)ねえ。あれ、うまいよな。あの編集。

(井口浩之)で、今の僕が来たと思ったら、家の外観丸出し。ふざけんなよ! 家、全部わかるから!

(河本太)駅からマンションまでの道中、丸写し。

(井口浩之)まあ、今はあそこ、さすがにカットされてるみたいだけど。

(河本太)そう? うちも外観、出ていたからね。

(井口浩之)ふざけんなよ!って思って。

(河本太)なんか変に鍵のところだけ……。

(井口浩之)そう。鍵だけモザイクになっていて(笑)。

(河本太)どういう意味?

(井口浩之)それだったら、全部モザイクにしてくれよ!っていう。まあ、そんなこともありつつ。『アナザーストーリー』もたくさん見ていただいて。まあ、感動したと言ってくれるって人がいるならいるで、いいですしね。まあ、いろいろやってたんですけど。

TVer『M-1 アナザーストーリー』

<書き起こしおわり>

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