山里亮太さんが2022年11月30日放送のTBSラジオ『山里亮太の不毛な議論』の中でM-1グランプリ2022決勝進出者の顔ぶれについて話していました。
(山里亮太)いやー、ファイナリスト、決まったねー! 2022、M-1グランプリ。小川さんも驚いてるでしょう? だって、全組不毛ファミリーじゃん。これは衝撃だね! 全組不毛ファミリー。うん。やったね! まあ、準決もだってこれ、全組不毛ファミリーだったからね。だから不毛ファミリーになるんだよ、結局。2回目ぐらいからかな? 「今回、不毛ファミリーしかいないな」って思った。ありがたい。行きましょう。水曜JUNK 山里亮太の不毛な議論!
皆様、こんばんは。南海キャンディーズ山里亮太でございます。今日ね、11月30日。M-1グランプリの準決勝があって。いやー、私、配信でね、見ておりましたけども。お家の方で。少しね、やっぱり漫才師としてこの時期、うずくもんでね。ネタをね、ノートに書きながら。机で「書かなきゃな」と思って。それで準決勝が始まって、見てましたけどもね。ピタッと筆は止まりましたね。あんな面白い漫才を見て。すごかったわ。
決勝進出者はすべて不毛ファミリー説
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?M-1グランプリ2022?
ファイナリストはこの9組
━━━━━━━━━━━━━#真空ジェシカ#ダイヤモンド#ヨネダ2000#男性ブランコ#さや香#ウエストランド#キュウ#カベポスター#ロングコートダディ
?決勝は12/18(日)
?午後6時34分~生放送#M1 #M1グランプリ pic.twitter.com/ZUz4f0qbuI— M-1グランプリ (@M1GRANDPRIX) November 30, 2022
(山里亮太)で、決まったのが、ねえ。この9組。まあ、冒頭にも言いますが。不毛ファミリーが、全部ね。真空ジェシカはね、だってほら。言っても『Laughter Night』でチャンピオンになった時に私、MCをやってますんで。そこ関係はもう全部、基本的には不毛ファミリーとさせていただきます。サプライズで『ラジオ父ちゃん』にも行ったりしてますんで。
で、男性ブランコはもう言わずもがなですよね。男性ブランコは律儀に、俺がたった1回だけ……彼らが東京に来るきっかけになってるっていう。そのね、「東京に来たらメシは困らせないよ」っていうあの、むちゃくちゃ俺の株がひたすら上がるやつをいろんなところで言ってくれてる。男性ブランコはもう完全にファミリーですね。
カベポスターは私、ABCお笑いグランプリでMCをしていて。それでまあ、優勝もしてますし。でも、それだけじゃないです。私は日テレのネタ番組で芸能人が推す芸人みたいな特集が番組であったんです。その時に私、カベポスターを推してますんで。まあ世の中的にそんな時に推しているなんて、芸人で一番すべってるコメントなんですけどね。構いません。これはもう、アピールしないと! こんな、みんな全部、ダイヤモンドなんですから。今も……ほら。俺、普通に会話でよく「ダイヤモンド」っていうフレーズ、出るでしょう?
ということは、ダイヤモンドも不毛ファミリーです。今も会話で自然と出たんだから。「こんなダイヤモンドたちが……」ってたとえで出しちゃうぐらい、ダイヤモンドに意識があるから。まあ、ABCにも出てたしね。で、キュウは俺の友達の久保田がかわいがっているから、不毛ファミリーです。あと、ラジオのイベントの打ち上げでおちんちんが大きくて貞操帯をつけてる話も隣の席から聞いてたんで。俺は。なのでキュウもファミリーです。
ロングコートダディもね、これはもう完璧に……私、1回配信で一緒になってますから。大阪の漫劇でのイベントでも。堂前くんはめちゃくちゃ大喜利が得意なんです。まあ、今回のM-1の漫才モネ、もう大喜利力がふんだんに。「ああ、これは大喜利大好き、堂前くんが作ったんだな」って。で、やっぱりロングコートダディ、何がすごいって堂前くんが絶対に作っているはずなのに「全て俺のコントロールしてるところなんで」みたいな感じの兎の顔があるっていう。
で、ヨネダ2000はもう、言わずもがなですよね。はい。皆さんから見て右側に大きい女が立ってるっていう。これはもう、不毛ファミリーです。はい。で、ウエストランドは性格悪いでしょう。だから不毛ファミリーです。で、さや香ね。さや香は俺、配信で一緒になって。大阪の漫劇でも一緒なってますから。これはもう……あと、僕が初めて大学時代に連れて行ってもらったお店で僕の相手をしてくれる人が「香」って字がこういう使い方だったんですよ。「ひらがな+香」っていう。なので、不毛ファミリーです。
こんなに固まる? びっくりしたよ! たださ、もう自分もね、その後に「漫才を書かなきゃ!」っつって。M-1を見て。で、アマチュア代表みたいなのがオープニングアクトであったのよ。そのコンビもすっげえ面白いのよ。で、金属バットがね、ラストイヤーで出てきて。ワイルドカードから上がった。もうずっと面白くてさ。4分の、本当に戦う漫才がめちゃくちゃすごくて。「これは自分も南海キャンディーズの漫才、書かなきゃ!」って思って。
その時に、もうよくわかんないけど、うちらは4分とかじゃ収まらない……だから「うちらって、こういう戦いから離れてるからこその漫才師だよね」みたいな空気のために、ちょっと長いネタを書くっていうね。「ほら、こういうネタって、M-1には出れないじゃん?」っていう。わかる? 小川さん。この感じ。「俺たちさ、テンポとかキャラクター的に今の4分間っていうのに収められないんだよね。本当に。でも、15分だったらなんか楽しい漫才できるんだよね」みたいな言い訳ってさ、このM-1のすごい漫才に対して唯一、自分がすくえるところかなって思って、ちょっと書いてみたの。長めに。で、読んでみたら、長薄かった(笑)。
長薄いの! やっぱりね、大喜利力もちょっと低めで、長薄いのを書いちゃったから。まあ、でもそりゃそうだよね。設定もね、オーソドックスにね、「パパタレントになる」みたいなので書いていてね。導入だけでね、8分使ってやったから。「どうしようかな?」っていうくだりで。それはもう、長薄いよね。パパタレと呼ばれるいろんな人をね、うちの相方がひたすら拳でボコボコにするっていうくだりで8分、あるんですね。つるのさんと4分、戦うんですよ。つるの剛士さんと4分、戦って。最後、しずちゃんがね、膝で沈めるんです。で、このネタがね、読んでみたけど全然おもしろくないの! まあ、これを見ているからね。
敗退したオズワルド
(山里亮太)で、この直前のラジオでオズワルドがやっていて。で、オズワルドのラジオ、聞けてない地域もあると思うんですけども。それで今日、オズワルドは「大波乱」なんてニュースになっていましたけども、敗退していて。で、オズワルドのラジオって収録でやっているから、収録日は今日じゃないから。「決勝、行っているかもね」みたいな話とかも入っていたんだけども。やっぱりここはラジオの素敵なところだなと思ったのが、ちょっと時間早めに終わりそうになって。
で、「あれ?」って思ったら、電話をつないでいて。それもちょうど結果が出たばかり。その時の感情が残ったままの2人が出て。リスナーに向けて謝るんだけど。それがまた、かっこよくてさ。で、俺はネタも見てたんだけど、オズワルドのネタ、すげえ面白かったの。で、ウケてるんだけど、「滑りました」みたいに言っていて。たぶん、あのネタっていろんなところでやって、爆笑を取って今日の本番を迎えてるだろうから「滑った」っていう感想なのかもしれないけども。
あんなセンスバチバチの畠中くんと伊藤のワードが光りまくっていたネタでも「滑った」って言わされるようなレベルの……順番的にもあのゾーン。後半のゾーンなんだけど。みんな、死ぬほどウケまくっている中で。すげえな!っていう。で、「滑りました。でも敗者復活で……」って言っていて。これ、史上最強の敗者復活者でしょう? ねえ。
(山里亮太)っていうね、本当に不毛ファミリーだらけで。12月18日か。M-1グランプリね。で、ヨネダ2000とかさ、だって『THE W』のファイナルがあって。で、その翌週ぐらいにM-1でしょう? すごいよね。いや、あるよ? 初の女性チャンピオンとかも。もうセンスの塊だったわ。こんな……ウエストランドもキレッキレで。男ブラも。本当にもう、しょうがないよ。同じ感想。面白い! ママタルトとかもな、ハイツ友の会とかも。なに、このレベル? 踏んづけてやるっ! これもう散々言っている先輩が一番面白くないっていう(笑)。勉強させていただきます!
(山里亮太)本当に、面白かったなー。はりけ〜んずさんもずっとMCでやっていらっしゃって、おっしゃってましたけども。漫才のパターンって毎年、「もうこれ以上ないだろう?」っていうのがどんどん更新されてくっていう。すごいよ。ツッコミがどうこうとかいうレベルじゃないもんね。「そこをそれだけ広げ続けるんだ?」とか。男性ブランコとかも……前にね、南海キャンディーズ寄席っていうのに出てもらって。それがちょうど、キングオブコントが準々かなんかで敗れた直後ぐらいだったのかな? 南海キャンディーズ寄席が。その時に、もう早速漫才をやってて。気持ちをバーン!って切り替えて。
で、もう負けた瞬間からM-1にシフトしていて。またその時の漫才がすごい面白くて。でも今日の準決勝のネタはそれじゃなかったの。だから、すげえなっていう。ちゃんとそこで、言っても元々生粋のコント師だからね。男性ブランコ。それが、気持ちを切り替えて今度はもう漫才で……言っても、ロングコートダディもコント師だからね。すごいよね。あとはカベポスターがどんな感じで行くかとか。
さや香も、すごいかっこいいっていうか、面白いなと思うのがさ、去年のM-1。言ってもさや香も一度、ファイナリストになっているからね。結構オーソドックスな歌ネタで行って。でもやっぱり芸人さんってどこかでね、歌ネタって「うっ……」って。ちょっと禁じ手じゃないけども。みたいなのがあったりするみたいで。で、去年、さや香が敗者復活でやったネタっていうのが、唐揚げっていうネタなんだけど。ものすごい、めちゃくちゃぶっ飛んだネタなのよ。
ひたすら同じ単語を叫び続けるような。もう体をバタバタ、バタつかせるような。たしか唐揚げだったと思うんだけども。でも、それをやる直前に俺、話をする機会があって。「あの敗者復活でやろうと思っているネタなんですけども。たぶん勝てないと思います。ただ、自分たちが漫才でこのM-1で生きていく上でもっと大事にしなきゃいけないものって、『なんだ、これ? おもしれー!』っていう。それにもっと素直になったやつをやろうと思ってるんですけど。まだ僕らの認知度だとたぶん、そんなに伝わらないと思うんですけど」って言っていて。
「でもそれ、このチャンスでやるのは怖くない?」「いや、これをやっていって、それを次に繋げたいみたい」みたいなことを言っていてさ。それがたぶん、今回に繋がっているんだよ。今回もすごい、パワーがあるんだけども。でも、「どこをずっといじって広げていってるの?」ってなったんだけども。だから去年の敗者復活の時点でさや香がもう、今回に向けて。大舞台で自分たちの、賛否両論とかハマらなかったら終わりみたいな、すげえリスキーなネタを投げて。それを去年はダメだったのに磨き続けて今年に繋がるとか、本当に……いやはや、これはもう、順番だな。こんな……審査員がね、誰になるのかもわからないしね。今年ね。
無理無理。俺、こんなのに点、つけれない! まあ、誰もオファーしないだろうけど(笑)。俺みたいなのには。それで今回ね、今日、記者会見をやっててさ。ファイナリストの発表があってさ。で、今回はMCが川島さんじゃなかったから。「今回、審査員が川島さんなんじゃないか?」みたいなね。まあ、それも説得力あるよね。川島さんだったらね。どうなるんだろうね?
<書き起こしおわり>