菊地成孔さんが2020年11月1日放送のTBSラジオ『山形純菜プレシャスサンデー』にゲスト出演。少し時間が空いて発売となった『粋な夜電波』番組本最終巻『菊地成孔の粋な夜電波 シーズン13-16 ラストランと♂ティアラ通信篇』について話していました。
【ゲストコーナー/プレシャスエンターテイメント前編】
ジャズミュージシャン #菊地成孔 さんに「菊地成孔の #粋な夜電波」最新番組本についてや、最近、力を入れている活動などについて伺います。#denpa954 #tbsradio #ps954 pic.twitter.com/RqOGJi7k1A
— 山形純菜 プレシャスサンデー (@precious954905) October 31, 2020
(山形純菜)さあ、もうリスナーの皆さんはご存知かと思いますが、菊地さんといえばTBSラジオでおよそ8年間、『菊地成孔の粋な夜電波』のパーソナリティーを務めておられまして。今回ですね、番組本『菊地成孔の粋な夜電波 シーズン13-16 ラストランと♂ティアラ通信篇』が現在、草思社から発売中です。
(山形純菜)こちらの本にはフリートークやラジオコントなどを厳選して収録したシリーズの第4弾として、番組終了までの最後の2年間を収めた完結編になります。これまで、第3弾まで出ていて。第4弾まで出るのに少し時間が……?
(菊地成孔)あの、編集担当のワタナベくんっていう与太郎みたいな人がいて。まあ、天才っていうかね、とてもいい仕事を……他人にできないような際立った仕事をする代わりに、会社をクビになりやすいんですよ。
(山形純菜)ええっ? それは……なんでですか?(笑)。
担当編集者・ワタナベくん
(菊地成孔)まあ、与太郎だからですね。天才なんで。ポカもやりやすいんですね。で、4冊目は実は3冊目のすぐ後に、3冊目まで出していただいたキノブックスさんというところでもうポンポンポンポン……って出して終わりっていう風にする予定だったんですが。まあ、ワタナベくんがクビになりまして(笑)。それで、ゲラまで行ってたんですよね。ゲラというのは最終チェックと言いましょうかね。あとは僕がそれを返せば出版になりますよという状態まで。
(山形純菜)原稿の最終チェックまで行ってた?
(菊地成孔)ええ。なので、「これはもう4冊目っていうのは幻の本になったな」って腹をくくりまして。
(山形純菜)その瞬間は思っちゃいますよね。
(菊地成孔)ええ。ゲラも丁寧にやったんですけども、まあ、あんなにやったゲラももう紙くずになるのだと思っておりましたところ、突然「次の就職先が変わってあの本が出ますので、よろしくお願いします」っていう。何事もなかったように。
(山形純菜)いきなり連絡が来たんですか?
(菊地成孔)いきなり来ました。「お久しぶりです。あの原稿の件ですけども、大変長らくお待たせいたしました。私、実はこういう事情がありまして。本当に申し訳ないのですが……」とかいうのは全く何もなく、「会社変わったのであの本、出ます。ゲラの続きをお願いします」って連絡が来たんで。「さすがだな!」と思って。驚きもせずに「はい、そうですか」とやりましたけどね。
(山形純菜)そういう経緯でちょっと第3弾から1年半ほどかかってしまうたということなんですね?
(菊地成孔)そうですね。出版社も変わりました(笑)。
(山形純菜)あと、これまでの表紙ってラジオで話している菊地さんの写真だったじゃないですか?
(菊地成孔)そうですね。TBSさんをお借りしてね。はい。
(山形純菜)ただ、第4弾はこれ……。
(菊地成孔)まあ、これはTBSさんをお借りできませんから。もう番組は終わってますので。新宿ですけどね。行きつけのソウルバーで撮りました。
(山形純菜)へー! おしゃれですね。
(菊地成孔)いや、まあさほどでもないですよ。写真で撮るとね、いろんなものがおしゃれになっちゃうからね。インスタ映えじゃないですけども。
(山形純菜)あと、白のハットはすごくお似合いじゃないですか。
(菊地成孔)これもまあ、実際に見ると黄ばんでますけどね。
(山形純菜)えっ、そうなんですか?(笑)。
(菊地成孔)ええ、なんでもそうですよ。
(山形純菜)なんでもそうですか(笑)。あと、今回の作品、ご自身で読まれてみていかがですか?
(菊地成孔)そうですね。ええと、良くも悪くも前の3冊と同じですね。僕が番組でしゃべったことが書いてあるので。特別今回……まあ、それは「最終回が入ってる」とかね、言ったらきりがないですけど。自分で考えて、自分で書いたことが入ってますので、やっぱり超面白いですよね。
(山形純菜)フフフ(笑)。
(菊地成孔)超面白いですよ。
やっぱり超面白い
(山形純菜)間違いないです。ラジオの聞き起こしから原稿って入るわけじゃないですか。結構な時間がかかるんじゃないですか?
(菊地成孔)聞き起こしはね、その天才ワタナベくんがやるんですよ。
(山形純菜)ああ、全て?
(菊地成孔)うん。もう聞き間違いだらけでね。それが傑作なんですよね。空耳王っていうか。
(山形純菜)そんなにですか?
(菊地成孔)そうですね。まあ元々僕がプロのラジオパーソナリティーとかアナウンサーじゃないので滑舌が悪いっていうのもあったり、専門用語みたいなものもあったり。音楽のね。それがあったりするので仕方ないんですけど。「分かりません(?)」とかじゃなくて、自分が聞こえたように書くので。
(山形純菜)もう空耳で?(笑)。
(菊地成孔)空耳で。だからかなり、結構面白かったですね。
<書き起こしおわり>