（梶原雄太）そうですね。そこきっかけでもう1回、じゃあちょっとやってみようかなって。それでもまだ、下を向いてましたけどね。当時。だってどんどんと西野の背中が見えなくなるんですもん。
（佐久間宣行）まあ、たしかにね。西野の決めた時の加速力、すごいもんね。
（梶原雄太）半端ないっすよ。ロケットですよ。
西野の決めた時の加速力
（佐久間宣行）ロケットだよね。マジで（笑）。いや、だって一時期絵本を書いていてさ。いまも書いてるけど、白黒で書いている頃は細密画みたいにずっと書いていたじゃん？ で、よくわかんないんだけども、絵本を書いていてマラソンもしたいじゃん。書きながら走っている時、あったよね？（笑）。
（西野・梶原）フハハハハハハハッ！
（佐久間宣行）意味がわかんないんだよ、もう。マジでマジで。だから、絵本を持ってペンを持ってロケ現場まで走ってるんだけど。たぶん先に着いちゃったりするじゃん。そうすると、ロケバスで待っている時間がもったいないから、持っていって、疲れて休んでいる時に書いて、また走ってるんだよ（笑）。もうヤバいよ。俺、マジで本当に……うん。俺は西野は、うん。どういうたとえ方をしたらいいかわからないけど……俺はヤクやってんじゃないかな？って思っている（笑）。
（西野亮廣）フハハハハハハハッ！
（梶原雄太）これね、マジで……やってるんですよ。
（佐久間宣行）フハハハハハハハッ！
（西野亮廣）大問題や！
（梶原雄太）調べてください！ 誰か調べてください。ホンマに！
（西野亮廣）「こいつ、ホンマにやってるんですよ」って……大問題や（笑）。
（佐久間宣行）フハハハハハハハッ！
（中略）
（佐久間宣行）これ、夢のメール来てる。「僕はいま、高校3年生の17歳男子です。中学2年生の頃から小説家になりたいと思うようになりました。しかし、そこから4年たったいま、まだ一作も新人賞などに応募することができていません。いつも小説を書いている途中で『これはなにが面白いのか？ 物語として成立してないんじゃないか？』と思ってしまい、書けなくなってしまいます。もともとプロットを考えているうちは自分史上最高に面白いと思えるのですが、何度も見返して書いて消してを繰り返すうちに新鮮味もなくなり、自分で面白さが見いだせなくなります。番組企画や漫才のネタ作りなどでもこんなこと、ありますか？ またどうすれば自分の作品を偏見なく見ることができるでしょうか？」という。
（梶原雄太）西野！
（西野亮廣）あ、僕？
（梶原雄太）西野やろ、こんなの。俺、わからへん。
（佐久間宣行）フフフ、ちょっと待って。わからないの？ えっ、どういうこと？
（梶原雄太）どういうこと？
（佐久間宣行）フハハハハハハハッ！ ちょっと待ってよ。「嫌われているか、嫌われてないか」しかわかんないっていうこと？（笑）。
（梶原雄太）いや、「プロット」言われても俺はわからへんし。これは西野の仕事ですから。
（西野亮廣）でもこれ、おもろなくても最後まで書く練習をしとかないと、力にならないんすよね。やっぱり最後まで。最初のアイデアだけは誰にでも思いつくんだけども。いや、おもろなくてもですよ。僕らもあんまり面白くないもんね。
（梶原雄太）面白くない。
最後までやりきる練習が必要
（西野亮廣）でも、とはいえやっぱり最後まで書く訓練をしておかないと……だから、途中でやめるのはすごい簡単なんだけど。やっぱり最後まで書く訓練を。番組の企画とか、どうですか？
（佐久間宣行）ああ、番組の企画もみんな思いつくから。1回、通して実行するのをやらないと絶対に無理。
（西野亮廣）そうっすよね。
（梶原雄太）なるほどね。続けることが大事っていうことね。
（西野亮廣）途中で「あれ？ これ、ちゃうかな？」って思っても、1回ゴールテープを切らないと成長しないっすよね。そうだと思いません？
（梶原雄太）いや、僕はホンマに思ってますよ。
（佐久間宣行）フハハハハハハハッ！ そうだよね。だって3、4年の時はなんかやろうと思ってもできないっていうのを繰り返してカジサックにたどり着いたんだもんね。
（梶原雄太）ホンマにそうですわ。それで言うたら。結局「やろうかな……」ばっかりだったですよ。
（佐久間宣行）そうでしょう？
（梶原雄太）なにも踏み出せない。さっき言うたプロゴルファーだって、結局寸前まで行ったんですけど「やっぱり違う。やめとこう」って思ったりしたし。だから挑戦はできてなかったんですよね。だから、やることが大事ですね。
（西野亮廣）やりきることが。
（梶原雄太）やりきることが大事。
（西野亮廣）書ききる癖みたいなね。ゴールテープを切る癖みたいなね。
（梶原雄太）ああ、なるほどね。
（西野亮廣）ごめん……ちょっと僕、熱く語りすぎた（笑）。
（佐久間宣行）フハハハハハハハッ！
（西野亮廣）なんかいま、サッと引いたのがすごい……。
（佐久間宣行）そうね。近畿大学になってるから（笑）。
（西野亮廣）今日、近畿大学じゃない？ ムズいな（笑）。
（梶原雄太）テーマ、ムズいって！
（西野亮廣）いま、引くの早くなかった？ サッと引いたよ？
（梶原雄太）いや、聞き入ってたんよ。
（西野亮廣）ああ、そうなの？
＜書き起こしおわり＞