木梨憲武さんがTBSラジオ『土曜朝6時木梨の会。』の中で輪島大士さんを追悼。輪島さんとの思い出を話していました。
(木梨憲武)あと、そうですね。まあびっくりというか残念だったんですけど、輪島さんが亡くなって。あの優しいワジーが……。
(古谷有美)まだお若いですよね。
(木梨憲武)まあ俺らは「ワジー、ワジー」って呼ばせてもらってね。こんな俺らみたいな昔、クソガキの頃から「ワジー、ワジー」って。で、輪島さんに「好きな食べものは? 3、2、1……」って言うと(モノマネで)「マグロ!」っていうのもね。
(古谷有美)フフフ、そんな遊びが?(笑)。
輪島さんといえば、世代的にはやはり『生ダラ』。
あの時代は散々笑わせて頂きました✨
各局で報道もこれらの映像を放出できるのは日テレの強みか。
御冥福お祈りします。#輪島大士#生ダラ#とんねるず#福澤朗 pic.twitter.com/D8W7lXNAYb
— 橘数馬 (@movingtarget451) 2018年10月10日
(木梨憲武)まあ当時、その番組を見ていた人たちは(モノマネで)「マグロ、マグロ、マグローッ!」って言ってくれたからね。そんな輪島さんが残念ながら……ちょっと後半は調子悪い時はお会いできなかったんですが。本当に素敵なお父さん、素敵な大横綱、素敵なプロレスラー、素敵なタレントさんでした。アメフトの監督もやっていたし。ああいうね、いい人が亡くなっていっちゃうんですが。まだ時間ある、これ?
(古谷有美)まだまだ大丈夫ですよ。
(木梨憲武)輪島さんが最初に……まだ『生ダラ』に出る前にね、これは電話で確認してみたんですけど。輪島さん、たまたま俺らとんねるずがコンサートツアーやっている時に輪島さんと会ったら、輪島さんが(モノマネで)「おおっ、とんねるず! 俺の試合、見てよ! 見に来てよ!」とかって言っていて。そしたらその時、体育館……たぶん新潟だったと思うんですが。で、それが出だしで。石橋貴明も輪島さんのこと大好きだから。「輪島さん、行っていいんすか!? じゃあ、行きます!」なんて。まあ、新潟に行っていてその時間があったんで、そのまま輪島さんのプロレス会場に行ったら……。
(古谷有美)ええ。
(木梨憲武)控室に行ったら輪島さんがいて。「輪島さん、来ちゃった!」っつったら、(モノマネで)「おお、おおっ!」って。そしたらば横にはなんと、ジャイアント馬場さんがいるんです。
(古谷有美)ええーっ!
(木梨憲武)初ジャイアント馬場さん。初輪島さんとジャイアント馬場さんだから。馬場さんはこんな感じで(モノマネで)「……」って。ちょっとうなずいてくれて。
(古谷有美)斜めにお顔を(笑)。
(木梨憲武)で、プロレスを見ていたんですけど。それも舞台のカーテンの横から。そしたら、輪島さんと馬場さんのタッグだったのかな? チームで。次の試合だったのよ。それで椅子を借りて舞台の上に出て2人で見ていたんですよ。そしたら、そのカーテンをバサッと開けたのがね、ジャイアント馬場さんだったんですけど。で、俺ら椅子に座っている時にパッと見上げたら2メートル10ですよ。「うわっ、馬場さんだ。こんなに近くに馬場さんがいる!」っつったら馬場さんが一言、言ったんですよ。カーテンをこうやりながら私たちの方を上から見て。
(古谷有美)ええ。
(木梨憲武)(モノマネで)「誰?」って。「あ、すいません、とんねるずです! とんねるずっていうグループです」っつったら、(モノマネで)「ふーん……」っつってプロレスの入場の方に行って。で、その後で輪島さんと馬場さんとで……。
(古谷有美)その時、ノリさんとタカさんのお二人はおいくつぐらいの時ですか?
(木梨憲武)いくつですか? 20代っすね。青春の。
(古谷有美)ああ、20代。あらあら。青春まっただ中。
(木梨憲武)で、輪島さんが戦っているんですよ。チョップしたりね。で、馬場さんがロープに投げられて倒れている人のことを普通だったら飛び越えるんですけど、馬場さんはちょっとつっかかって倒れちゃったのね。そこもまた、素敵だったのね。
(古谷有美)素敵だった(笑)。
(木梨憲武)それを思い出しましたね。それが最初の出会いで。その後に仲良くしてもらってから番組のいろんな……まあ、いまで言うとどっきりっていうか、いろんなコーナーで何年もお世話になって。本当に残念ですが輪島さん、本当にありがとうございましたっていうのと。あと輪島さんもそうなんですけど、(西城)秀樹さんもそうなんですけど。本当にお世話になって。そのガキの頃から、秀樹さんも最高な……もう怒ったのを1回も見たことがないぐらいのね。
(古谷有美)そうですか。そんな穏やかな。
(木梨憲武)大杉漣さんも本当に、あんな面白いいいお父さんはいないし。ちょっと前だと(忌野)清志郎さんとか。清志郎さんもね、俺はミュージシャンじゃないのに、こういうスタジオに入って。清志郎さんと僕の曲もね、『ガンバレ日本』っていう曲を作って。番組の1コーナーだったんですが、清志郎さんのスタジオで他のミュージシャンの方、他のバンドのみなさんとかもいて。「せーので録っちゃおうよ!」って。なんかね、輪島さんもそうなんですけど、みんな順番に亡くなっていくというか。残念ですが。
(古谷有美)そういう素敵なみなさま、共通するものってあるんでしょうかね?
(木梨憲武)ねえ。まあたまたま仲良くしていただいたり。出会う人も限られているんでしょうけど。本当にみんなお世話になった人たちがね……あ、ヤバい。なんか、寂しくなってきた。1回、ちょっと泣きながら寂しい曲をかけようかな? 嘘。
(古谷有美)たまにはいいんじゃないですか、泣いたって(笑)。
(木梨憲武)ん? あ、曲行くの? まだ行かないの? 2曲目、行かせてよ、ここで。ちあきなおみ『四つのお願い』。
ちあきなおみ『四つのお願い』
<書き起こしおわり>