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MACHA-CHIN 『証言』レコーディング現場を語る

MACHA-CHIN 『証言』レコーディング現場を語る dommune
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MACHA-CHINさんがDOMMUNE『LAMP EYE「証言」20周年記念番組 20年目の「証言」』に出演。LAMP EYEや雷との出会いや、『証言』レコーディング現場の模様などを話していました。

(二木信)実はMACHA-CHINさんは『証言』のレコーディングの現場にいらっしゃったという?

(MACHA-CHIN)そうなんですよね。まあ、ざっくり言いますとやっぱり90年代前半に『DADA』の流れてヒップホップと言うかダンスの流れがあって。それに僕は仲いい友達がランページっていうのがいまして。そこから、ドゥルーピー(Droopy Drawers)とかに通って。それこそミッチーさん、ドングリくんに入れてもらったりして。

(RINO)初代LAMP EYEのメンバーに。

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もともと追っかけ

(MACHA-CHIN)LAMP EYEのもう1人のラッパーとかに、入り口で「ショット飲んだら入れてやるよ」とか言われて。なんか飲んで入ったりとかしていて。で、やっぱりRINOくんとかヨシくんが踊りが本当に上手くて。まあさっき、(高木)完さんも言っていたけど、ダンサーがリリックを書くと、ああいう変わったフロウになるっていう新しい先駆者だった気もするんですよね。なんか、やっぱり普通に5・7・5に韻を踏んでいったりする時代があったんで。ただ、RINOくんたちが第三世代とか……まあMAJOR FORCEとかそういう流れがあったところでやっぱり、RINOくんたちのダンサーからラッパーに行く流れがすごく衝撃的で。まあ、もちろん声質とかもそうなんですけど。それで、僕はずっとその追っかけで、ラップとかもしていなくて。ただ単に、ランページを通して追っかけで雷の人たちについていて。で、やっぱりモダサビとかでバイトをして……

(YOU THE ROCK★)(笑)。エロ本のバイトじゃん!

(MACHA-CHIN)そうなんす(笑)。エロ本のバイトをしていて。で、僕もそこでバイトを紹介してもらって、一緒にエロ本のバイトをしていたんですけど。

(RINO)エロ本のバイトってすごいよね。みんな、すごい「なんだろう?」って思うだろうけど。エロ本をパウチッコするバイト。昔の言い方だと。で、そこにシールを貼るんです。「巨乳」とか「美少女」とか。

(MACHA-CHIN)「北欧」とか(笑)。

(YOU THE ROCK★)「巨乳」シリーズ!

(RINO)「デブ」っていうのもあったね(笑)。

(YOU THE ROCK★)あった! 「デブ」(笑)。

(MACHA-CHIN)それをみんなバイトをして。それが新宿だったんですけど。で、帰りにジャックポットとかCISCOに行って、ヒップホップの情報を入れて。んで、バイト中はずっとヒップホップのレコード……っていうかCDが当時からあったんですけど。聞いたりとかしていて。

(YOU THE ROCK★)ベンちゃんがいちばん偉かったからね。バイト長だったんだよ。

(MACHA-CHIN)そこにまあ、GAMAくんとかも住み込みで働いたりして……

(YOU THE ROCK★)住んでた(笑)。

(RINO)「そこを継げ」まで言われて(笑)。

(MACHA-CHIN)そう。そのぐらいやっぱり……ちょっと後でも話そうと思ったんですけど。ニトロ(NITRO MICROPHONE UNDERGROUND)はやっぱり雷のパクリって俺は思っていて。やっぱり雷を目の前で見ていて、団体戦がかっこいいな!って。なんか、ウータンだ何だってあるんだけど、日本人だし、日本の流れを見ていた時にやっぱり先輩たちと同じようなことをやりたくなっていた自分も正直、あって。で、やっぱりニトロが出る以前……まあ、『さんぴん』以前はやっぱり誰も商業化されていなかったヒップホップ。だから、こういうすごいハードなリリックがリアルだし、伝わっていたし。いまはすごく商業化されちゃって、いろいろと首をかしげる……「ラップだけど、ヒップホップかな?」って思うことはいっぱいありますけど。でもやっぱりその時代を本当に目の前で見ていて。で、「レコーディング、今日やるから。来てよ」「行っていいっすか?」っつって行ったりとかして、ずっと見ていた感じですよね。

(二木信)しかも、写真があるんですよね?

(MACHA-CHIN)そうそう。これ、RINOくん見てくださいよ。たまたま『証言』の時にカメラを持っていってて。

(二木信)秘蔵写真ですね。これ。

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『証言』レコーディング時の秘蔵写真

(MACHA-CHIN)俺もコンタクトで。

(RINO)やっばいねー!

(二木信)これはいちばん右下がRINOさんですよね?

(MACHA-CHIN)トラ、GORE-TEXもいますね。これが僕なんすけど……

(二木信)メガネをかけていないんですね。

(MACHA-CHIN)もう本当に、とにかく追っかけで見ていましたね。

(二木信)MACHA-CHINさんも何回かのレコーディングを結構記憶されているシーンとかってあるんですか?

(MACHA-CHIN)もちろんす。たとえば、「サンプラーってなに?」とかはスタジオで学んだりもするし。YASくんがやっているのを「なにやっているんだろう?」とか。

(YOU THE ROCK★)ヨシテルは全然わかってなかったよね。

(MACHA-CHIN)全然わかってなかったっす。

(YOU THE ROCK★)もうMIDIとかシークエンスが最初わかってなかったもんね。

(MACHA-CHIN)そう。最終的に、ちょっと端折っちゃうけど、僕がラップをし始めたのは「ラップコンテストに出る」って言い始めて。「横浜で、賞金がいくらだから……」って。それで、みんなでラップコンテストに行くんですよ。RINOくんとかユウちゃんとかTWIGYとか。それで、俺もついて行って、「お前もラップやれ!」みたいなところからステージに出るんだけど、リリックが2小節ぐらいなんですけど飛んじゃって、歌えなくて。「パス・ザ・マイクロフォン、TWIGY」しか言えなかったんですよ。俺。で、そっからなんかラップをし始めて。それで『鬼だまり』とかクラブチッタとかの楽屋で、いまのフリースタイルとは違う……ただ単に罵倒するんじゃなくて、なんか楽しい感じのフリースタイルみたいなのでユウちゃんとかが「マカチン! マカチン!」みたいになったらみんなが「マッカチーン!」みたいになって。

(YOU THE ROCK★)(笑)

(MACHA-CHIN)「あわわ……」ってなって、「ウーッ……!」とかって俺も訳がわかんないことをやって。で、「こいつ、ラップやった!」っつって大爆笑されて。

(YOU THE ROCK★)やってたよね(笑)。

(MACHA-CHIN)なんかそのへんがきっかけですね。

(YOU THE ROCK★)楽しかったなー(笑)。「パトリック!」。

(MACHA-CHIN・YOU)「ウオォーッ!」。

(YOU THE ROCK★)って言ってるだけとかね。全員でね(笑)。

(MACHA-CHIN)ライブ前にもう楽屋でみんなずーっとラップやってるんですよ。それに普通にいたら、振られちゃって。先輩のあおりっていうか、言葉が汚いけど振られちゃって。なんか思わずやっちゃった。こっそり自分の中で思っているワードみたいなのがあって、それをちょっと口にして。「ラップ、こいつやってる!」みたいな感じから、なんか本格的にハマっていった感じなんですよね。僕は。

(二木信)それがラッパーになった馴れ初めというか? MACHA-CHINさんの。

(MACHA-CHIN)そうですね。それぐらいなにも知らない状態から、まあドゥルーピー時代とか、『暗夜航路』ゴールドとかもずっと行ってましたけども。『BLACK MONDAY』とかも。ただやっぱり、ダンサーの流れでRINOくんとか雷の人たちを知って、そっからどっぷりハマっていった感じですね。

(二木信)ダンサーの流れというか、ダンサーをやっていた人がラップをすると全然……最初からラップをやっていた人とは違うグルーブがあるってすごい面白いですね。これは……?

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ダンサー出身ラッパーの独特な感覚

(YOU THE ROCK★)ここ、すごくRINOとヨシピーとあと○○(※聞き取れず)たちに会った時……ランページ(RAMPAGE)はラップしなかったんだけど、日本語ラップ寄りのダンサーなんだよ。で、RINOに会ってびっくりしたのは、リリックの書き方が「ユウちゃんさ、エイトでいいんだよね?」とか、小節の取り方が……

(RINO)「小節」じゃなくて俺、「エイト」で最初いってたよ。だからさっき、『証言』の(レコーディング風景映像を)パッと出した時も俺、「エイト、8」って言っているんだけど。16小節を「8」っつってて。

(YOU THE ROCK★)これ、ないのよ。ラッパーの……「8×8」って頭に組み込むから、そもそもが成り立ちが違うのよ。そいで、ファーサイド(The Pharcyde)とか、あとジギー(Zhigge)。『Toss It Up』の。あいつらはダンサー上がりのフリーキーなラップをやるヒップホッパーで、あれで革命を起こすんだよね。


(RINO)そう。

(YOU THE ROCK★)フーシュニッケンズ(Fu-Schnickens)とかは早口は上手いんだけど、ジギーとかはもっと聞いたこともないフロウで。

(MACHA-CHIN)ある意味、偶数で踏むのが鉄板なんですよ。たとえば、高校生とかもたぶん偶数で。「ダッ、ダッ、……ダッ」みたいな。だけど奇数で変化球を入れて。「ダ~ッ」とか、そういうフロウを。それこそ、「当時フロウってあったかわからない」って完さんも言っていたですけど。なんか伸ばしたり。「ド~ッ」って。そうやって7とか3とか、そういう奇数で「タ~ッ」っていって、最後の16とか12で帳尻を合わせるみたいなのが。本当に、ダンスの流れっていうか……

(YOU THE ROCK★)テクニックだよね。

(MACHA-CHIN)テクニックで。

(YOU THE ROCK★)グルーブから生まれる。

(MACHA-CHIN)それは本当、誰もできなかったかなと。TWIGYも踊っていましたよね?

(YOU THE ROCK★)TWIGYは……TWIGYのラップにさらにもっと抑揚っていうのがついた感じかな? RINOのフリーキーなスタイルっていうのは。まだ俺のは、もう石を投げていく感じとかなんだけど。

(二木信)その他に周りにRINOさん以外にダンサーから上がってラップでRINOさんほどウワッと成功したというか、自分のスタイルを作った人っていうのはあんまりいなかった?

(MACHA-CHIN)やっぱりダンスの流れもまだまだ全然勢いがあったので。たぶんダンサーの方はほとんどダンスをやらえていたんじゃないかな?

(DJ YAS)あとね、DJに移った人も多いと思う。

(YOU THE ROCK★)そう。KEN-BOとか。KEN-BOとか、すっげー大事。

(DJ YAS)だってワタくん(DJ WATARAI)とかハセベ(DJ HASEBE)とかも。

(YOU THE ROCK★)そうだよね。ダンサーだよね。そうだよ、そうだよ。ダンサー独特のリズムの取り方が、やっぱり裏とかあるんだと思うんだよね。オンビート、オフビートとか。

(二木信)それはなかなか、いまとかはあんまりダンサーと……それこそ、実はこの番組をやる時にYASさんがDVとVHSを大量に持っていたんですよ。で、実はその95年の『亜熱帯雨林』の西麻布イエローの、それこそ『証言』のレコーディング前夜の映像とかがありまして。ランページはもちろん出ていまして。当時って、いまでももちろんそういうイベントはあると思いますけども、ダンスがあって、DJがあってっていう。かならずダンスショーケースがそこに組み込まれているっていうのはあったと思うんですよね。だけどある時期からそういうのが、ヒップホップでダンスのシーンがラップ中心になっていくっていうのが……

(DJ YAS)ダンサーのシーンは大きかったと思うんだよね。

(YOU THE ROCK★)大きいよ。いちばんベースの部分。

(MACHA-CHIN)『青山ナイト』っていうめちゃくちゃ盛り上がっているイベントがずっとチッタとか、そういうところで行われていたので。ダンスの流れはすごく大きかったと思いますね。当時。

(YOU THE ROCK★)やっぱ、荏開津さんとか俺とか(須永)辰緒さんとか完さんとか、こっち側の人たちっていうのは西麻布系というか。ピカソだったりトロスだったり、レコードに重きを置く。だけど六本木とか新宿の人たちって踊りがメインだから。とにかく黒い。遊び人だし。そこがもう、カルチャーが成り立っているから。若いヒップホップの感じよりは、ディスコからの流れとか、ソウルからの流れがあるから、やっぱりちょっと違うんだよね。うん。

(DJ YAS)ちょうど俺が見習いをやっていた時期。六本木に来てRINOと出会った時期。本当、他のシーンを見ていないから。場所も。なんだけど、六本木は本当に盛り上がっていた。すっごい。やっぱりクラブいっぱい盛んだったし。やっぱりいまでも現役で続いている先輩DJたちもその時にスタートしている人たちがいたし。本当、街が溢れかえっていた。週末、六本木は。

(YOU THE ROCK★)だってボビ男とかさ。

(DJ YAS)そういうのがいた時代だからね。

(YOU THE ROCK★)日サロとか……すごいよね。みんなボックスとかにしてさ。

(DJ YAS)ちょうどZOOとかがチャートに入ったりとかして。

(YOU THE ROCK★)そうっすよね!

(DJ YAS)バブルガム・ブラザーズがヒットを飛ばしたりとか。そういう時代だったから。本当、六本木が賑やかだった。いま思うと、あんな賑やかだったの、本当六本木すごかったなって思う。

(YOU THE ROCK★)横浜とかね。

(DJ YAS)横浜のその時代は俺、たくさん見ていないから。六本木はとにかく盛り上がっていた。

(YOU THE ROCK★)本物志向だよね。

<書き起こしおわり>
https://miyearnzzlabo.com/archives/40474

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