東京ポッド許可局と日清食品担当者 10分どん兵衛を語り合う

東京ポッド許可局と日清食品担当者 10分どん兵衛を語り合う 東京ポッド許可局

マキタスポーツさんがTBSラジオ『東京ポッド許可局』の中で提案し大評判になった『10分どん兵衛』。ついに日清食品の担当の方が番組に登場し、許可局メンバーと10分どん兵衛について語り合っていました。

日清 どん兵衛きつねうどん(西) 95g×12個

(サンキュータツオ)東京ポッド許可局、本日はなんとゲストをお迎えしております。まあ今年の流行語大賞にはね、ちょっと間に合わなかったですけれども。まあ、これ入ってもいいんじゃないか?って思うような流行語を我々番組発でありますよね?

(マキタスポーツ)うん。ありましたね。

(プチ鹿島)聞かせてごらん。聞かせてごらん。

(サンキュータツオ)10分どん兵衛!

(プチ鹿島)流行ったなー、これ!

(サンキュータツオ)ねえ。我々さんざん『10分どん兵衛、10分どん兵衛』って。

(プチ鹿島)俺たちの『トリプルスリー』です。これ。

(一同)(笑)

(プチ鹿島)『爆買い』。俺たちの『爆買い』ですね。

(サンキュータツオ)そうなんですよ。いま、どん兵衛、爆買いも起こっているらしいので。ここでまさかの展開でございます。なんと、このどん兵衛を発売している日清食品株式会社マーケティング部第二グループの喜多村洋さんがスタジオに来てくださいました。こんばんは!

(日清食品 喜多村)こんばんは。

(マキタ・鹿島)こんばんは!

(マキタスポーツ)ありがたいですね。

(サンキュータツオ)本日は喜多村さんと10分どん兵衛論をお送りしたいと思います。実は現在、みなさんご存知ですかね?どん兵衛のホームページにお詫び文が掲載されております。それがどういうお詫びか?と言いますと、『日清食品は10分どん兵衛のことを知りませんでした』と。これ、我々がね、番組でさんざん10分どん兵衛という、5分というルールを破った食べ方をご提案してたんです。

(プチ鹿島)マキタさんがね。

5分というルールを破った食べ方

(サンキュータツオ)もうそろそろ、怒られるんじゃないかな?とちょっとヒヤヒヤしてましたが、さあ、喜多村さん!まずこれ、10分どん兵衛についていま、思うところを聞かせてください。

(日清食品 喜多村)そうですね。実はこの流れが起こるまで、私も10分どん兵衛は知らなかった・・・

(プチ鹿島)はー!

(マキタスポーツ)喜多村さん、あの、いいですか?僕、ファンだから言わせてもらいますけども・・・怠慢です。

(一同)(笑)

(日清食品 喜多村)すいません(笑)。申し訳ありません(笑)。

(マキタスポーツ)カワサカさんにも僕はね、思わず言ってしまったんですけど(笑)。

(サンキュータツオ)みなさん、ぜひね、どん兵衛のホームページ。マキタさんがね、開発のカワサカさんと・・・

(マキタスポーツ)そうなんです。マーケティングの、同じ部署でいらっしゃるんですけど。カワサカさん。

(日清食品 喜多村)上司ですね。

(マキタスポーツ)来てくださって、お話して。

(サンキュータツオ)それがね、載ってるんだよね。いま。

(マキタスポーツ)そう。そのまんま載ってるんですけど。またそれがですね、かえし絶妙に美味しくて・・・『かえしが美味しい』って・・・(笑)。ついつい言ってしまいましたけど(笑)。

(プチ鹿島)これ、不思議な時代ですよね。

(サンキュータツオ)まあ、でも本当にね、そんな開発者にマキタさん、『怠慢だ』とお叱りをね・・・(笑)。

(マキタスポーツ)あのね、そういうことでね、僕が噛みつくような感じでやらせていただいたところを、ちゃんと受けて立ってくださって。

(サンキュータツオ)これ、でもどうなんですか?日清の中でも、こういうローカルな食べ方をしている社員っていなかったんですか?黙っていたのかな?

(日清食品 喜多村)実際、私もそういうアレンジとかの提案とかをしていたり。

(サンキュータツオ)そうか。ちょい足し的なやつとかね。だけど、時間を延ばすっていうのは?

(日清食品 喜多村)そうですね。その時間の概念というのが、やっぱりちょっと抜けてるんですよね。

(マキタスポーツ)だから僕はお話をさせていただいた時に、これはね、やっぱりすごくどん兵衛に真面目に携わってらっしゃるからこそ、そういう盲点があったんじゃないか?っていう話がエピソードとしてありまして。『5分でどうやって食べるか?』ってことをずっと研究してきていると。

(サンキュータツオ)まあ、そりゃそうだよね。

(マキタスポーツ)厳密に言うと、フタを開けてから食べるまでの5分10秒っておっしゃってました。で、食べ方も流儀があって、おあげの返し方とかスープの混ぜ方みたいなことに至るまで、ちゃんとしたルールがあった上で、ちゃんと日々の変化みたいなものとかをずーっと5分で計測して、ちゃんと観察してきたってことは・・・

(サンキュータツオ)でも、よくよく考えたら、それは麺を作ってくれた開発担当者への経緯だよね。これが5分がいちばん美味しい食べ方だから・・・

(プチ鹿島)まさか、10分までねっていうのはあるよ。うん。

麺を変えたどん兵衛

(マキタスポーツ)ただね、僕ね、喜多村さん。この番組でも言ったんですけど。僕は無言のメッセージを受け取ったような気がしたんですよ。ある時から本当に、これだけの定番商品なのにもかかわらずですね、グッと踏み込んだ瞬間があった。つまりこれは、麺を変えたんですよ。明らかに。で、これは麺が三層構造になっていると。

(日清食品 喜多村)よくご存知で。

(マキタスポーツ)そうなんです。で、これね、僕はある時に割れた欠片を見てびっくりしたんです。驚嘆したんです。『なんだ、これ!?』と。

(一同)(笑)

(マキタスポーツ)『なんだ、この構造は!?』と思って。びっくりしたと。

(サンキュータツオ)今日ゲスト、喜多村さんなんで(笑)。マキタさん、ちょっとしゃべりすぎです。

(マキタスポーツ)ちょっとこれだけは言わせていただきたいんですよ。で、びっくりしたんです。これは本当にだから、『5分を超えて来い!我々が作ったこれだけの麺は10分の耐性すらあるから、それを君は気づきかけた?だったら来いよ!』みたいな感じのメッセージが僕は込められている気がしたんですよ。

(プチ鹿島)すごい・・・これは、妄想ですよね?

(マキタ・タツオ)(笑)

(日清食品 喜多村)あの・・・そこまで想定してないという。はい。

(プチ鹿島)いや、すごく不思議で。いいじゃないですか。なんか熱烈なハッカーがCIAの人に会っているみたいな感じで。

(マキタ・タツオ)(笑)

(プチ鹿島)その度量ですよね。

(マキタスポーツ)度量です。度量です。

(プチ鹿島)だって放っておいたっていいわけですから。『こいつ、詳しいし、熱いし・・・』。

(サンキュータツオ)『このハッカー、なかなかいいじゃないか』って。

(プチ鹿島)『美味いんだろうけど・・・』って。でも、それすら、なんだったら取り込んじゃうみたいな度量の広さですよね。

(マキタスポーツ)すっごい度量がありますね。

(サンキュータツオ)そっか。だからね、やっぱり5分で本格をアピールしてたので、のばすっていうのは逆の考え方だったと。

(日清食品 喜多村)そうですね。

(サンキュータツオ)喜多村さん、実際に召し上がってみていかがでしたか?

(日清食品 喜多村)そうですね。あの・・・美味しかった・・・

(一同)(爆笑)

(日清食品 喜多村)これが。今日もその、ちょっといろんなのを試してみようと思って。会社出てくる前に2杯ぐらい、ちょっと食べてきちゃったんですけど。いやー、美味しいんですよね。

(マキタスポーツ)いやー、やっぱりそれは本当にね、本当に御社の商品ですよ!言っておきますけど。

(サンキュータツオ)うるせー(笑)。

(プチ鹿島)毎日、食べてらっしゃるんですか?なにがしか?

(日清食品 喜多村)そうですね。なにがしかは毎日・・・

(サンキュータツオ)そんな人たちよりちょっと上に行っちゃったじゃないですか。マキタさん。

(マキタスポーツ)上に行っちゃったっていうか・・・

(サンキュータツオ)まあでも、岡目八目と言いますから。外部の人の方が・・・

(マキタスポーツ)外部の人間だからこそ、そういうことができたと思うんですよ。

大反響の10分どん兵衛

(サンキュータツオ)で、まあどん兵衛公式で『10分どん兵衛、知りませんでした』の対談、アップされたじゃないですか。あれ、いまもう4000RTぐらい回っているんですよ。すごいっすね!

(日清食品 喜多村)すごい盛り上がってますね。

(サンキュータツオ)だから、あとはお金の話ですね。

(マキタスポーツ)おいおい、何を言ってるんだ?そんな、びっくりしちゃうじゃないかよ。

(プチ鹿島)何RTで?

(一同)(笑)

(プチ鹿島)これは・・・いい思いをしましたね(笑)。

(日清食品 喜多村)まあ、そう・・・ですね(笑)。

(サンキュータツオ)でも本当、それは・・・

(マキタスポーツ)喜多村さん。我々、ちょっとのびてます(笑)。

(一同)(笑)

(プチ鹿島)のびちゃって、のびちゃって。

(サンキュータツオ)うれしいよね。でも、許可局で言ったことがこれだけ世の中に。

(プチ鹿島)本当、面白い時代ですよね。

(サンキュータツオ)安田顕さんとかも反応してくれて。

(マキタスポーツ)そうなんですよね。喜多村さん、どうなんですか?正直言っていいと思うんですけども。社内の反応っていうか。ずっとちゃんと真面目に提案されてきたものとかを、僕は口囃すようなことだったと思うんですけども。社内的には。

(日清食品 喜多村)そうですね。社内の反応っていうのはかなりポジティブで。で、ちょっと以前であればメーカーサイドっていうのも、割と自分たちの作ったものとか作り方みたいなものが絶対だ!みたいな時代があったと思うんですけども。ここ数年、たとえばちょい足しですとか・・・

(サンキュータツオ)日清はでも、積極的でしょ。そこは。

(日清食品 喜多村)そういうネットで『やってみた』みたいなメニュー提案、あるじゃないですか。ああいうのが割と増えたのもあると思うんですけども。我々としても、どん兵衛をそういう風に愛情を持って食べていただくっていうのはすごい、最大の愛情表現だと思ってますし。すごくいいことかなって捉えています。

(マキタスポーツ)いや、それはうれしいな。

(サンキュータツオ)その中でも、やっぱり10分どん兵衛っていうのは大きかったわけですね?

(日清食品 喜多村)そうですね。

(マキタスポーツ)私は、正直申し上げて、ずっとこれは言っちゃいけないもんだと思っていて。そもそもうどんに対してとか、ものすごくコシ偏重主義みたいなものがあるんですよ。

(プチ鹿島)まあ、言いますよね。よく。『コシがあって・・・』みたいなね。

(マキタスポーツ)『グルテン教』って僕は言っているんですけど。なんかすごく、そういう感じにすら思えたところがあって。で、あるいは麺が固ければ固いほどいいみたいな風潮とかって、どうなんだろう?って思っていたところがあったんですよね。そもそもどん兵衛さんは、ある時期からその麺を変えてるんですよ。はっきりと。

(プチ鹿島)もう2回目だよ!

(サンキュータツオ)ゲスト呼んでるんだからさ!

(プチ鹿島)もう10分ぐらいたったぞ!

(マキタスポーツ)まあ喜多村さんに、僕は麺の構造の説明とか、スープとかの違いとかっていうものをちゃんとお聞かせ願いたいんですけども。どん兵衛は他のものとどのように麺が違うんですか?

(日清食品 喜多村)そうですね。もう割とネタバレというか、先におっしゃられちゃったんで。愛があふれるあまり。三層っていう(笑)。

(プチ鹿島)質問しながら答えを入れちゃったと。

(マキタスポーツ)だって割れてたんだもん。びっくりした。割れたものを見た時、びっくりしたんだから。俺。

(日清食品 喜多村)そうですね。公で話せるのはその三層ぐらいまでで。

(サンキュータツオ)なんで三層になったんですか?

(日清食品 喜多村)やっぱり太く麺をするってことは、戻らないといけないっていう制約が出てくるので。食感をちゃんとする層っていうのと、麺がお湯を吸う層っていうのを・・・

(マキタ・タツオ・鹿島)はー!

(サンキュータツオ)だから一層にするよりは、層を分けて。

(プチ鹿島)なんでこんなうれしそうな顔してるの?(笑)。

(マキタスポーツ)(笑)

(サンキュータツオ)役割を分けたんだって。三層で。でもそれはお湯で戻っても、離れない。

(日清食品 喜多村)そうですね。

(サンキュータツオ)三層にするっていうのがこれ、技術ですよ。日清の。

(マキタスポーツ)すっごいうれしい。だってもう本当に、『よっ、待ってました!』っていう感じでしたから。

(サンキュータツオ)俺、だしも好きなんすよね。

(マキタスポーツ)で、これ、西と東で分けられてますよね?

(日清食品 喜多村)分けてますね。

(サンキュータツオ)マジで!?西で売ってるどん兵衛と違うの?

(マキタスポーツ)おだし、違うんですよ。

(サンキュータツオ)俺、それ知らなかった。

(プチ鹿島)えっ、ざっくりとどういう違いが?

(日清食品 喜多村)ざっくり言うと、東の方は割と醤油とカツオが・・・

(サンキュータツオ)カツオの味、しますよね。

(日清食品 喜多村)で、西日本の方は昆布が割と効いてる。

(サンキュータツオ)ああ、そういうことなんだ。うわっ、もう大阪行くの楽しみになってきた。

(マキタスポーツ)そうですよ。

(日清食品 喜多村)で、実を言うと、もうひとつ北海道でも限定のだしでどん兵衛を展開しておりまして。

(サンキュータツオ)北海道はどんな?

(日清食品 喜多村)北海道は利尻産の昆布を。で、あと北海道の工場で作っているって言う。

(マキタ・タツオ・鹿島)食べたい!

(サンキュータツオ)いいね。じゃあ許可局員、全国から集まってくる時、どん兵衛をお土産にするの。だったらもう、九州はあごだしとかにして欲しいですね。

(マキタスポーツ)あごだしどん兵衛!あごだしどん兵衛は食べてみたいですね。

(日清食品 喜多村)(メモをする)

(マキタスポーツ)メモしてる(笑)。

(プチ鹿島)いま、メモってますよ。『あごだしどん兵衛』って。

(マキタスポーツ)勉強熱心だよ!

(サンキュータツオ)『グルテン教』っていうのもメモってますね(笑)。でもね、ネットでも我々の番組を聞いてくださった方が結構反応してくれておりまして。ちょっと紹介いたしますね。(反応を読む)『いつも2分どん兵衛の私も10分どん兵衛にトライ。麺の好みともかくとしても、つゆが馴染んで美味い。2分どん兵衛にはない奥行きが出た』。『風邪をひいた時のお粥的な感覚でいただけるのが新発見』。『麺はコシと言われ久しいが、うどんに関しては伊勢うどんの存在がある時点で当てはまらないと思う。茹ですぎは、蕎麦は香りがなくなる。ラーメンは汁との調和を損なうが、うどんはだしの美味さが全体の9割だからこそできる芸当であると言える』。屁理屈をこねてますね。

(プチ鹿島)うーわ!ちゃんと言ってるね!すごいね。

(サンキュータツオ)(反応を読む)『徹夜明け、10分どん兵衛トライ。感想、ああ、10分好き!これ、好き!次は湯切りして、伊勢うどんのタレをかけてみよう』。

(マキタスポーツ)ああー、こういうね、エッチなことをどんどんしていただきたい!

(一同)(笑)

(サンキュータツオ)食エッチ。

(プチ鹿島)すけべえ。

(マキタスポーツ)どん兵衛じゃなくて?

(プチ鹿島)すけべえです。

(マキタスポーツ)バカなこと言ってるんじゃないよ!(笑)。

(プチ鹿島)さっきから、ちょいちょい言ってるんだけどね(笑)。笑い声にかき消されてた。

(マキタスポーツ)(笑)

(プチ鹿島)やっと言えたわ。

(サンキュータツオ)などなど、いろんな感想が届いておりますけども。

日清食品 喜多村さんのおすすめの食べ方

(マキタスポーツ)これ、僕はあと、社員さんならではの独特のカスタマイズみたいな方法がもしあったら、ちょっと聞きたいんですけど。

(日清食品 喜多村)そうですね。いま、どん兵衛のサイトなんかで紹介している食べ方で、釜玉風っていうのが・・・

(マキタスポーツ)釜玉!

(サンキュータツオ)どうやるの?どうやるの?

(日清食品 喜多村)あの、どん兵衛を普通に5分で戻していただいて。それをお湯を捨てていただいて。で、粉末のスープをかけてもらって。で、卵をかけて混ぜて食べていただくのが。

(サンキュータツオ)おおー!なるほど、なるほど。

(日清食品 喜多村)あとですね、私が最近、個人的にハマっているのが、コンビニエンスでしか売っていない豚ねぎそばっていうのがあるんですけど。簡単なんですけど、これにアホほどコショウをかけて食べるんです。

(サンキュータツオ)うわー、面白そう!

(マキタスポーツ)エッチ!エッチ!

(サンキュータツオ)エッチなのはどん兵衛じゃなくて、何でしたっけ?

(プチ鹿島)すけべえです。

(一同)(爆笑)

(プチ鹿島)日清のすけべえです!

(一同)(笑)

(マキタスポーツ)それだと意味が変わってきちゃう(笑)。日清さん全体がスケベみたいな感じじゃないですか(笑)。

(プチ鹿島)貪欲という意味です。

(マキタスポーツ)どっかの議員じゃないんだから。

(日清食品 喜多村)もうクシャミが出るぐらいかけてもらって、食べていただくと美味しい。

(プチ鹿島)豚ねぎそばね。

(サンキュータツオ)ブラックペッパーってこと?それとも、日本の和コショウってこと?

(日清食品 喜多村)おすすめはブラックペッパーですけど。まあ、普通のコショウでも。

(マキタスポーツ)これはね、絶対に・・・ああ、やります!ありがとうございます!

(サンキュータツオ)富山ブラックみたいにするわけですね。

(日清食品 喜多村)で、もうひとつあって。鴨だしそばですね。

(マキタスポーツ)これ、すっごい優秀!

(サンキュータツオ)これは美味い!

(マキタスポーツ)これ、超優秀!

(サンキュータツオ)俺も好き。『超優秀』って。

(プチ鹿島)バカな子供たちがたくさんいるところだよ。

(一同)(笑)

(サンキュータツオ)『好き!好き!』とかって。これも大好き。

(日清食品 喜多村)これに、こっちはラー油をちょっと・・・

(マキタスポーツ)(笑)

(サンキュータツオ)ラー油!?

(日清食品 喜多村)かけていただくと。あんまりかけすぎると、ちょっとむせちゃうんですけど。ギリギリのラインを。

(マキタスポーツ)いいんですか?僕、実はそれは、他のどん兵衛でもやってました。実はラー油をたらすと、結構いいですよ。

(プチ鹿島)うんうんうん。

(サンキュータツオ)ラー油ね。

(マキタスポーツ)汗でてきた。

(一同)(笑)

(サンキュータツオ)あとはごま油でしょ?マキタさん、だいたい。

(マキタスポーツ)ごま油よりもね、ラー油の辛味がいいんですよ。

(サンキュータツオ)それはなに?食べるラー油とかじゃなくて?

(日清食品 喜多村)普通のです。

(マキタスポーツ)この鴨だし、すごいですよね。

(日清食品 喜多村)そうですね。

(マキタスポーツ)麺もすごいんですよ。僕、そもそも、こういうことをやっていたんですよ。天ぷらそばときつねうどんを買ってきて。上モノをシャッフルするっていう。

(サンキュータツオ)はー!なるほど。だから、かき揚げうどんみたいな?いま、喜多村さんが心から感心なさってますよ。

(プチ鹿島)ええっ?中身を交換?

(マキタスポーツ)中身を交換する。

(サンキュータツオ)外国人を見るような感じの。

(マキタスポーツ)で、僕、そもそもかき揚げのおうどんが発売される前に、『なぜ?日清さん、待ちきれねえよ!このすごいおだしと、このうどんで、なぜ上モノをこっちの方も・・・もう、待てないよ!』って思って。申し訳ないんですけど、そういうことをやらせていただいていたんですけど。

(サンキュータツオ)そういうすけべえが社員にもいて、だからできたんじゃない?かき揚げも。

(マキタスポーツ)それは、ダメだったですか?いいですか?

(日清食品 喜多村)いやいや、ぜんぜんやっていただいて。

(サンキュータツオ)でも、味を変えていくっていこともね、結構勇気がいることじゃないですか。

(プチ鹿島)これだけのね、ロングセラー。長いこと売れている商品を・・・

(サンキュータツオ)どうなんですか?どん兵衛班としては、カップヌードル班はライバルなんですか?

(日清食品 喜多村)そうですね。ライバルですね。

(マキタスポーツ)ああー、やっぱり。

(サンキュータツオ)じゃあ同じ日清っていうことで、他の商品の話をしない方がいいんですね?

(日清食品 喜多村)そうですね。あまりいいことを言わないです(笑)。

(一同)(爆笑)

(日清食品 喜多村)他のグループの商品については、急にけなしたりし始めます。やめた方がいいです。

(プチ鹿島)焼きそば班とかも別?

(日清食品 喜多村)別です。はい。

(プチ鹿島)うわー、そうなんだ。

(マキタスポーツ)だからさ、俺もイチローが毎年フォームを変えるでしょ?それと同じようなものとかの。我々があまりわからないレベルとかでも微調整をかならずやってらっしゃいますよね?

(日清食品 喜多村)そうですね。毎年。はい。

(マキタスポーツ)やってるんですよね。

(プチ鹿島)高いレベルの選手ってそういうことをするよね。『もう変えなくていいじゃん』って素人考えで思うんだけど。ちょっとやっぱり変えてみるんだよね。

(マキタスポーツ)ただ、ある時期から本当に麺をはっきりと変えたんですよ。だからそれはすごく踏み込んだな!と思ったわけですよ。だって、もう安定して売れてたものが・・・

(サンキュータツオ)マキタさん(笑)。もう3回目だよ(笑)。

(プチ鹿島)俺、その麺を変えた時に気づいた日のマキタさんを想像してみると、どれだけ感動を・・・

(サンキュータツオ)『麺が変わってるーっ!?』って(笑)。

(マキタスポーツ)いやいや、これは僕、結構はっきりと覚えているんですけど。『麺を変えたよ』ってことは言っていたはずなんですよ。

(日清食品 喜多村)そうですね。

(サンキュータツオ)変えることに対して、どうだったんですか?

(日清食品 喜多村)やっぱり一部の方からは『昔の方がいい』っていうご意見をいただきましたけど。やはり、受け入れていただいたのか、順調にシェアはのばしていっている・・・

(サンキュータツオ)まだシェアのばすんだ。

(プチ鹿島)じゃあ、やっぱりそういうチャレンジをすることによって、より新しいファンというか。成功したわけですね。

(日清食品 喜多村)ええ。

(マキタスポーツ)じゃあ、PK(プチ鹿島)さん、言うけど。どん兵衛、きつねうどんのあげもすげえぞ!

(プチ鹿島)あげもすごいね。

(サンキュータツオ)あげ、美味い!

(マキタスポーツ)あげも、変えたでしょう?

(日清食品 喜多村)あげも味付けを・・・

(マキタスポーツ)総理!総理!総理!

(プチ鹿島)どんな国会なんですか、これは?どん兵衛国会?

(マキタスポーツ)(笑)

(サンキュータツオ)『ダウト!』って言ってるみたいなね。

(マキタスポーツ)変えましたよね?

(日清食品 喜多村)あげもちょこちょこ変えてます。何年かおきのタイミングで。

(マキタスポーツ)これ、いま、おあげ最前線。どん兵衛が握ってますけども。すごいですよ。

(サンキュータツオ)喜多村さんは、最初からどん兵衛を志願してどん兵衛班になったんですか?

(マキタスポーツ)そう。そのへん、聞きたい。

(日清食品 喜多村)たまたまですかね。

(サンキュータツオ)実は、最初はだから『ラーメンが好きで。カップラーメンが好きで』とか?

(日清食品 喜多村)そうですね。もともと入社したきっかけはカップラーメンが好きで。商品開発をしたかったので。

(サンキュータツオ)でも、ラーメンと思っていたら、『うどん・そばか・・・』みたいな?

(マキタスポーツ)『どん兵衛、来ちゃった』みたいな感じだったんですか?

(日清食品 喜多村)あの、僕は商品企画がずっと長くて。まあ、ラーメンをやっていた時期もあれば、焼きそばをやっていた時期もあって。で、やっといま、どん兵衛にたどり着いたみたいな。

(マキタスポーツ)『やっとどん兵衛』みたいな。定番中の定番ですよね。

(プチ鹿島)あって当然ですよね。なんか風景としてね。

(サンキュータツオ)ボツどん兵衛はあったんですか?いままで。こういうのをやろうと思ったけどって。

(日清食品 喜多村)ああー、いっぱいあります。

(サンキュータツオ)あるんだ。やっぱり。

(プチ鹿島)そういうチャレンジというか、案がね。

(マキタスポーツ)いま、何種類ありますか?

(日清食品 喜多村)常時、年間の定番で売っているのが8品ぐらいですかね。まあサイズ、このサイズっていう意味で。大盛りとかミニとかもあるんで。で、年間で7、8品新製品が出るイメージですね。季節に合わせてとか、限定品みたいなやつが。

マキタスポーツがのびた麺を好む理由

(マキタスポーツ)あとね、僕はね、そもそもなぜ、ちょっとのびたぐらいの麺が美味しいかっていうことで言うと、ある方がこうツイートしてたんですよ。僕がね、ある番組に出て、僕は山梨出身なんですけど、ほうとうを食べるわけ。ほうとうって、結構鍋物なので、あれ、割とね、うどんと勘違いされる方がいるんですけど。考え方としては、シチューに似てるんですよ。

(サンキュータツオ)ああ、シチューね。

(マキタスポーツ)で、麺は入っています。ところが、粉をつけたままの状態で茹でるわけです。で、とろみをそれによって出して、シチュー感を出した上で、翌日まで持ち越して。あるいは翌日、それをルウにしてご飯の上にかけて食べたりとかするところまで成仏させるんですね。シチューなんです。ほうとうっていうのは。で、僕はどん兵衛の、ちょっとのびたぐらいの麺が好きなのは、つまりはほうとうの文化があったからじゃないか?っていうことをおっしゃっている人がいたんです。

(プチ鹿島)逆に言えば、マキタさんがそこにたどり着いたのもそういう・・・面白いね。その話を聞くとね。ほうとうがあったから。

(マキタスポーツ)そう。っていう説を言っているツイートがあったんです。俺、自分で腑に落ちる点があった。だから僕はどん兵衛さんに提案したいですね。ほうとうをね、ちょっともうね、10分ってことを織り込み済みの、季節限定商品として、ほうとう味。で、これはもう5分じゃないです。10分。

(サンキュータツオ)もうトロトロになるよと。

(マキタスポーツ)なんだったらもう、『10分どん兵衛』っていう名前をつけて、ほうとうとしてやっていただくのはどうかな?っていう。

(サンキュータツオ)『10分どん兵衛』っていう商品にするんだ。

(マキタスポーツ)そうです。で、『10分どん兵衛というものは実はほうとうと言い換えて作ってみたらどうでしょうか?』というご提案です。冬場だけ!

(サンキュータツオ)なるほどね。でも、どうだったんだろう?社内的には、みんなもう会社内で10分どん兵衛やって、『あ、美味い!』みたいな?

(日清食品 喜多村)そうですね。面白いというか。『なんでのばすっていう発想がなかったんだろうな?』っていうところが盲点だったんでしょうね。で、やっぱり待つ時間の使い方みたいなものも。僕も実は10分どん兵衛を初めてやった時に、普通、5分で食べる時っていうのは、もうお湯を入れたらどんぶりの前で待って、みたいな感じだったんですけど。10分どん兵衛をやろうと思ったら・・・

(サンキュータツオ)なんかしますよね。

(日清食品 喜多村)メールを一本打てて。上司に報告が一件済んで、まだ1分半あったんです。

(サンキュータツオ)いい!それ、すごい!

(日清食品 喜多村)これはなんか、すごい発見だなと思って(笑)。

(サンキュータツオ)贅沢な時間の使い方!

(プチ鹿島)これからのご提案の仕方っていうのは、10分っていう待ち時間をどう使うか?っていうことですよね。

(サンキュータツオ)そうね。まあ、たしかにお湯入れてから、ちょっと男だったらカラスの行水じゃないですけど。シャワー浴びて。

(プチ鹿島)もう入れた瞬間に食べたくなるのがインスタントラーメンですけども。10分をどう待つか?っていう。

(サンキュータツオ)本をちょっと読んでみるとかでもいいし。ラジオを聞くでも・・・

(マキタスポーツ)いまのはビジネスマンとしての有効なやつですけど。僕は待つ時間をただひたすら待つことで・・・

(サンキュータツオ)ええーっ、嘘!?

(マキタスポーツ)違う。これはだから僕は『どん兵衛の天使に会うための時間』って言ってるんです。

(一同)(笑)

(マキタスポーツ)だから水風呂に入る時に最高の快楽を得るサウナとかに近いんですよ。

(プチ鹿島)あえてそこをやるみたいなね。

(サンキュータツオ)求道者だよね。もうそれくらい・・・

(プチ鹿島)マキタさん、もっと普通の話、しようよ。

(一同)(爆笑)

(プチ鹿島)普通の人が食べる時の10分っていうご提案、必要だと思うんだよね。

(マキタスポーツ)ああ、そうか。そうか。俺、ちょっと違ったね。ちょっと・・・そうだね。

(プチ鹿島)山奥で修行しているお坊さんの話みたいになっているから。

(サンキュータツオ)いま、みんなの気持ちが一気に離れたから。

(マキタスポーツ)うん。お坊さんの話になった(笑)。

(サンキュータツオ)(笑)。いや、ありがたい。だからこういうね、ラジオからこういうのが出るっていうのがよかったんじゃないでしょうか。喜多村さん、本当、年末お忙しい所、ありがとうございました。

(日清食品 喜多村)いえいえ、すいません。こちらこそ。

(サンキュータツオ)なにかこう、メッセージ、ありましたら。

(日清食品 喜多村)いや、なんか本当、みなさんの愛情あふれる話が聞けたのと、局員さんのいろんな反応も今回見れたので、非常に我々、喜んでおりますので。

(サンキュータツオ)ツイート盛り上がってますよね。

(プチ鹿島)あの、喜多村さん。この番組を聞いてる人は、かならず買うんですよ。

(一同)(笑)

(プチ鹿島)すっごく影響力あるんです。そこをちょっと、ね。

(サンキュータツオ)喜多村さん、声がいいですね。

(日清食品 喜多村)ありがとうございます(笑)

(サンキュータツオ)お酒飲んだら絶対にいい人そうじゃないですか?そんな感じします。

(日清食品 喜多村)(笑)

(マキタスポーツ)お酒を飲んだ後に、またこのメンバーでどん兵衛を食べるっていう。

(日清食品 喜多村)やりましょうか(笑)。

(サンキュータツオ)みなさんもね、年越しはぜひ、10分どん兵衛。まあ、おそばもありますからね。

(プチ鹿島)ああ、いいですね。

(サンキュータツオ)どん兵衛の時は10分やってみてください。日清食品の喜多村洋さんでした。どうもありがとうございました。

(日清食品 喜多村)ありがとうございました。

(マキタ・鹿島)ありがとうございました。

(CM明け)

10分どん兵衛 実食

(サンキュータツオ)いただきまーす!

(マキタスポーツ)(ズルッ)んまい!

(プチ鹿島)(ズズッ)うまい!

(マキタスポーツ)ああ、これ、すげーな。

(サンキュータツオ)局報。というこで、今日も最後まで聞いてくださってありがとうございます。ということで、今日は10分どん兵衛について、日清食品株式会社マーケティング部第二グループの喜多村洋さんにお話をうかがってみましたけど。喜多村さんに残っていただきまして。いま我々、それぞれのどん兵衛を食べております。

(プチ鹿島)はい。10分待ってね。

(サンキュータツオ)喜多村さんはなにを召し上がっているんですか?

(日清食品 喜多村)私はきつねうどんをいま。

(サンキュータツオ)きつねうどん。マキタさんは?

(マキタスポーツ)僕は鬼かき揚げうどんです。

(サンキュータツオ)鬼かき揚げうどん。

(マキタスポーツ)これが美味い!(ズズッ)。

(サンキュータツオ)鹿島さんは?

(プチ鹿島)カレーです。

(サンキュータツオ)カレーうどん。

(マキタスポーツ)タツオは?

(サンキュータツオ)僕は、鴨だしそば。

(マキタスポーツ)うん!僕、鬼かき揚げうどんはですね、おだしも違いますしね。かき揚げがまた一工夫。ぜんぜん違ったレベルに到達してます。これはすごい。

(プチ鹿島)みなさん、先ほどコショウをたっぷり入れた、こちらのそばバージョンも作っていただきましたよ。(ズルッ)うん!コショウたっぷり入れたバージョン、美味い!

(サンキュータツオ)どうですか?マキタさん。

(マキタスポーツ)これ、美味いわ!これ!

(サンキュータツオ)コショウバージョン。

(マキタスポーツ)コショウの入ったね、豚のそば。これ、すっごいいい提案。

(サンキュータツオ)美味い!

(プチ鹿島)美味いな。後味もいいな。

(サンキュータツオ)いいね。ああ、美味い。美味い。美味い。

(マキタスポーツ)これ、お酒飲んだ後に最高だよ!

(サンキュータツオ)いやー、美味い、美味い。たしかに。ラー油を入れると美味いっていうのは何でしたっけ?

(日清食品 喜多村)鴨だしです。

(サンキュータツオ)ああ、じゃあこれだ。もっと入れちゃってもいいですか?

(日清食品 喜多村)お好みで、ちょいちょい入れてください。

(サンキュータツオ)(ズズッ)なるほど!あ、美味い!ちょっと食べてみ。鴨だしのラー油。

(日清食品 喜多村)これ、ちょっとつゆが甘いんで。合うんですよね。辛いのが。

(マキタスポーツ)最高です!最高です!

(プチ鹿島)これ、なんだっけ?

(マキタスポーツ)鴨だしの中に、ラー油が入ってますよ。

(プチ鹿島)いただきますよ。(ズズズッ)ああー!ああー!

(マキタスポーツ)最高です。これは。

(サンキュータツオ)これはスープ、本当すっごい美味い。

(マキタスポーツ)でしょう?これ、スープがすごい上に、実はね、何度も言うようですけど、おそばの麺がすごいです。やっぱり。すっごい研究してますわ。これは。びっくり。

(サンキュータツオ)鴨だしラー油、美味いわ。

(プチ鹿島)鴨だしラー油、美味い。鴨だしラー油。あっという間にどんどん。

(マキタスポーツ)なくなった。うどんだけじゃなく、そばもすっごいいま、研究されてきてるんですね。

(日清食品 喜多村)そうですね。まっすぐなそばなんですけども。それによってすすり心地とかもぜんぜん違うんで。

(マキタスポーツ)本当ですね。これはでも、ラー油とかをかけてしまってもいいっていうことで、いいんですよね。提案として。

(日清食品 喜多村)そうですね。僕の隠していたのですけども(笑)。

(マキタスポーツ)(笑)。そうですか。裏技中の裏技で。

(プチ鹿島)すけべえな。

(日清食品 喜多村)裏技でやっていただいて、楽しんでいただければ(笑)。

(プチ鹿島)年越し、これにします。

(マキタスポーツ)あっ、いいですね。年越し、僕もこれにしよう。

(プチ鹿島)これにします!

(サンキュータツオ)まあ、いろんなどん兵衛の食べ方、まだまだあるっていうことなんでね。10分どん兵衛も、そのカスタムのひとつに入れていただければと。これも定番にしていきたいですな。というわけで喜多村さん、今日はありがとうございました!

(マキタ・鹿島)ありがとうございました!

(日清食品 喜多村)ありがとうございました!

<書き起こしおわり>

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