玉袋筋太郎 西島秀俊にスナックの魅力を語る

菊地成孔 MC漢と行った新宿のスナックでの出来事を語る たまむすび

俳優の西島秀俊さんがTBSラジオ『たまむすび』に出演。玉袋筋太郎さんがスナック初心者の西島さんにスナックの魅力を話していました。

(小林悠)いま、ちょうど西島さんがお酒の話をしてくださったんですけど。

(玉袋筋太郎)ありがたい!

(小林悠)実はいま、『BRUTUS』という雑誌に『スナック好き』という特集が組まれていまして。玉さんがいま、会長を務めておりますスナックがかなり注目をされているんですね。

(玉袋筋太郎)全日本スナック連盟っつーのを作ってですよ、スナックにね。

(西島秀俊)あるんですか?

(玉袋筋太郎)そう。俺が会長ですから。一応。一般社団法人ですよ。会員、なりますか?いくらでもなれますよ。

(西島秀俊)(笑)。スナック、ですか?

(玉袋筋太郎)西島さん、どうですか?スナック。あんまり?

(西島秀俊)いや、やっぱり地元の方の行くところだから、ちょっとハードルが高いですよね。

(玉袋筋太郎)ああー、そうですよね。あと、なにも値段とか書いてないし。どうやって入っていいかわかんないじゃないですか。こう、中をやっぱりプロファイリングしなきゃダメなんですよ。そういう時は。

(小林悠)(笑)。プロファイリング?

玉袋筋太郎流 スナックプロファイリング術

(玉袋筋太郎)はい。だからいきなり扉を開けるんではなく、ダクトから漏れ聞こえる声とか、匂いとか・・・

(西島秀俊)本当ですか?(笑)。

(玉袋筋太郎)そういうのを嗅いで。『あ、ここなに?焼きうどん作ってるな』とかさ。まず、匂いで。ええ。あと、歌声とかね。聞き耳を立てるわけですよ。捜査員のように。ほいでこう、テレサ・テンの曲を原曲で歌っていたら、中国人のホステスが働いているなとか。

(西島・小林)(笑)

(玉袋筋太郎)マライア・キャリーを英語で歌っていたら、これフィリピンの方がいるなとか。

(西島秀俊)めんどくさいっすよ(笑)。これ、やんなきゃいけないんですか?

(玉袋筋太郎)(笑)。いやいや、そういったところをプロファイリングしながら、妄想して扉を開けるわけです。

(西島秀俊)なるほど。

(小林悠)やっていること、刑事と同じですからね(笑)。

(玉袋筋太郎)やっていること、刑事と同じですよ。そう。ガスメーターが動いているとかさ。そういうのを確認して。『やってるな』と。電話メーターを確認して。

(西島秀俊)自分がそこのスナックに合わせていくっていうことですね。モードも変えていくわけですね。

(玉袋筋太郎)で、お店に入ったらやっぱり常連さんとかいるので。いきなり威張って入っちゃいけないんですよ。本当に人様のお家にお邪魔するように。『すいません』ってこう、入っていって。で、違和感があるんですよ。初めて。

(西島秀俊)そうですよね。

(玉袋筋太郎)たとえば西島さんだって、入ってみたらやっぱり『あっ、西島だ』っていう話になって。

(小林悠)いや、びっくりすると思います。皆さん。

(西島秀俊)『なんでお前が来てるんだよ?』みたいなことじゃないですか。

(玉袋筋太郎)なっちゃうじゃないですか。そこにこう、上手く溶けこむっていうか。その空気に。

(西島秀俊)大変じゃないですか(笑)。だから。

(玉袋筋太郎)飽和水溶液状態って呼ぶんですけど。うん。もう溶けきるっていう技術ですよね。

(西島秀俊)はー。

(小林悠)どうやったら西島さんも溶けきることができるんでしょうか?スナックで。

(玉袋筋太郎)だから常連さんが歌っている時、ありますよね。歌っている時、手拍子をこう。(パン、パン!)。しておくと。そうすると・・・

(小林悠)あ、じゃあお話とかしちゃ行けないですか?

(玉袋筋太郎)待て!いきなり話しちゃダメですよ。西島さん、そりゃダメだ。そりゃダメだ!

(西島秀俊)いや、言ってないですよ、俺(笑)。

(玉袋筋太郎)勝手に言っちゃってるんだけど(笑)。まあ、常連さんが歌っている時にこう、手拍子をすると、相手はもう初めて来た西島さんだから『敵だ』と思うんですけど。

(小林悠)『敵だ』って(笑)。

(玉袋筋太郎)西島さんがですよ、でも手拍子をしたら、『おっ、西島秀俊が俺に合いの手を入れてくれてるよ。味方だ!』って思うわけですよ。

(西島秀俊)でも、『この人が歌っている歌、これだからこれを歌ってみよう』っていって歌、かぶっちゃいけないですよね?

(玉袋筋太郎)かぶっちゃいけないです。それは、カラオケのリモコンがあるじゃないですか。あれの履歴を見るんです。履歴を。だいたい100曲ぐらい履歴が入ってますから。それでそのお店のヒットチャート。それをこう、調べるわけですよ。『ああ、ここはあれだな。若い歌、入ってるな』とか。

(西島秀俊)すごいっすね。あ、そんな深いんですね、スナック道。

(玉袋筋太郎)深い、深いんですよ。

(西島秀俊)誰か会員さん、他に誰がいらっしゃいます?

(玉袋筋太郎)いや、もうたくさん。いまもう、全日本スナック連盟、お店だけでも500店舗以上。

(西島秀俊)あ、そうなんですね。

(玉袋筋太郎)はい。ありますし。

(小林悠)お店の前にシールが貼ってあるんですよね。もう優良店の証ということで。もう玉さんが選んだお店にシールが授与されるということですね。

(西島秀俊)あ、本当だ!あ、すごい。じゃあこれ貼ってあるところはすごくいい?

(玉袋筋太郎)いいところですよ。ここなんか、大井町のスナックAmiっつーところで。亜美さん、25才よ。

(西島秀俊)お若いですね。

(玉袋筋太郎)中学生の時から、将来の夢は『スナックのママになりたい』っつって。すごいでしょ?で、ハタチで店をオープンしたんですよ。

(西島秀俊)あ、すごい。

(玉袋筋太郎)だから俺はもう『スナック界の清宮』って呼んだんですよ。スーパールーキーだと。こんな子はいないと。

(西島秀俊)なるほど。はー!

(玉袋筋太郎)ぜひとも西島さんも。手ほどきしますよ。

(西島秀俊)いや、でも本当にじゃあ、このシールを貼っているお店を見かけて、ちょっと飲んでいる時にあったら入りますよ。

(玉袋筋太郎)入ってください。入ってください。なくてもいけますよ。グッと。男なら。

(西島秀俊)(笑)

(小林悠)でも、中見えないと心配ですよね。結構ね。

(西島秀俊)そうですよね。

(玉袋筋太郎)でもね、日本全国に10万店以上あるんですよ。スナック。

(西島秀俊)でも、好きな人、好きで。ぜったいに地方に行った時にスナックに行くっていう役者さんはいらっしゃいますよ。

(玉袋筋太郎)それ、スタッフの方でもいるでしょ?役者さんでもね。

(西島秀俊)むしろ、そこに行った方が地元の空気が味わえるっていうので。

(玉袋筋太郎)あっ、わかってるな!

(西島秀俊)いらっしゃいますよね。

(玉袋筋太郎)西島さんも行きましょう。で、ボトルを入れておくんですよ。で、『もう来ないかな?』と思ったら、3年後ぐらいにフラッと訪ねるんですよ。

(西島秀俊)なくなっていたりしないんですか?

(玉袋筋太郎)いや、西島さんのボトルは流れねえな。俺のボトルはすぐ、もう3ヶ月で流されると思うけど。『きったねーボトルだ。みんなで飲んじゃえ、飲んじゃえ』とか言われちゃうんだけど。

(西島秀俊)(笑)

(玉袋筋太郎)そういった、ひとつ。

(西島秀俊)はい。いや、でも本当にちょっと機会があったら。というか、行きますって。本当に。

(玉袋筋太郎)『行きますって』(笑)。オルグしちゃったよ、無理やり。すいませんね。ええ。

<書き起こしおわり>
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