都築響一と堀雅人 第七回高校生ラップ選手権ポスターデザインを語る

都築響一と堀雅人 第七回高校生ラップ選手権ポスターデザインを語る dommune

都築響一さんと高校生ラップ選手権の構成作家 堀雅人さんがDOMMUNE『スナック芸術丸』で第七回高校生ラップ選手権を特集。そのポスターデザインについて話していました。

(都築響一)今日はですね、このあいだ開かれたばかりの高校生ラップ選手権。もう第七回ですね。本当に信じられませんが。高校生ラップ選手権をですね、構成されている構成作家の堀雅人さんに来ていただきました。どうもありがとうございます。

(堀雅人)よろしくお願いします。

(都築響一)堀さんね、この間も来てもらいましたけど。また呼ばせていただいて、ありがとうございました。いやー、すごいですよね。『高校生ラップ選手権7』っていうこれ、まず僕、ポスター見ただけでウルッと来たんですけども(笑)。

(堀雅人)ありがとうございます(笑)。

(都築響一)このですね、ポスター。これ、見て。上の方にですね、『負けたら帰ってくんなよ』みたいな。こういう、チャリこいでいるJKが言っていると。

(堀雅人)あの、僕らおっさんの理想の青春像をね。こう・・・

(都築響一)紡木たくっていう感じのあれですよね。ただこれ、聞いたら高校生にはウケてなかったっていう(笑)。

(堀雅人)あの、これは毎回オープニング映像とかを高校生ラップ選手権は『BAZOOKA!!!』っていう番組に一企画がスピンアウトした感じなんですけど。岡宗修吾っていうですね、総合演出がいまして。その人間がものすごい熱量で毎回これを作っているんです。で、今回は青春大好きなんで、ばっちり青春のやつ考えたから!って言ってロケして。

(都築響一)最高ですよね。

(堀雅人)どこだっけな?銚子とかで撮ってると思うんですよ。

(都築響一)銚子(笑)。しかもこの1カットのために。

(堀雅人)そうそうそう。で、普通の番組だとあり得ないぐらいのお金をかけてオープニング映像を作って。このポスターも作って。原宿でね、ポスタージャックとかして。どやっ!?っていったら、当の高校生、『ダサくね?』みたいなことを言ってるっつって(笑)。だいぶ傷ついてましたけどね。

(都築響一)オヤジの熱意が負けた瞬間ですね。高校生に。

(堀雅人)そう。でも僕らは高校生でフリースタイルバトルをやるっていう時に、こういう青春感をやっぱりちょっと見て感応してるっていうところがあって。

(都築響一)高校野球っぽい感じが。

(堀雅人)そうなんですよね。まあだから、当の高校生たちは違うところでビンビンに受け取っているんでしょうけど。

(都築響一)まあだけどさ、見てる当事者の高校生・・・高校生っつったってね、最近はあれですよね。僕たちは昔は、まだ『昭和生まれ』『平成生まれ』とか言ってましたけど。もう高校生は『21世紀生まれ』ですもんね。

(堀雅人)まあ、そうですよね。そうだわ。

(都築響一)こっちは1900年代生まれですけど。もはや21世紀生まれのやつが高校生になるっていうですね。

(堀雅人)本当ですね。この高1の子たちは、そうか。2000年生まれとかってことか。

(都築響一)そうですよ。恐ろしいですね(笑)。

(堀雅人)なるほど。うわっ、怖っ!

(都築響一)ねえ(笑)。彼らに僕たち昭和生まれは一体どう見えてるのか?って思いますが。感性が違うっていうお話でしたけど、けど、高校生ラップ選手権、僕、最初から気になっていたんですが。あれじゃない。どんどん拡大していますよね。

(堀雅人)そうなんですよね。で、今回はやや旧聞なんですけど、3月29日にあったんですけど、それが東京ドームシティホールっていうところで。

(都築響一)東京ドームですよ。本当、びっくりしましたね。シティホール、これ。これですよ。だってさ、結構な収容人数だよね?

(堀雅人)2000人でパンパンになっているっていう感じですね。

(都築響一)2000人。だってさ、いまラッパーで2000人の箱を埋められるやつって、なかなかいないよね。これは。

(堀雅人)まあ、実際そうだと思うんですよね。で、箱が大きくなっていってるっていうのは僕らスタッフっていうよりも、実は局の要請だったりするところも多分にあるんですけど。

(都築響一)ほうほう。

(堀雅人)だから最初にやった時、2年前。三回目からイベント化してるんですけど。そん時は恵比寿のリキッドで。1000人フルハウスでパンパン。で、それが熱気もすごくて。

(都築響一)すごかった。

(堀雅人)で、僕らは、それでもう満足っていうか(笑)。

(都築響一)まあ、リキッドいっぱいになったら普通OKですよね。

(堀雅人)そっから、なんて言うんですか?番組を続けていく上でも何か実績がほしい
みたいなところも。なんかそこの兼ね合いもあって。で、どうなの、僕らは?なんていう思いもありつつ、だんだん箱が大きくなっているんですけど。実際、でもこの日はパンパンで。

(都築響一)いや、すごかったですよ。だって。いっぱいで。

(堀雅人)だから、逆にここじゃなかったらちょっと・・・で、ここは音も良ったんですよね。

(都築響一)あ、音良かった。すごくね。

(堀雅人)だから、そういう意味は思惑が合致して良かったっていう感じです。

(都築響一)だってこれ、たぶんあれですよね?O-EASTとかそういうところより大きいぐらいですよね?

(堀雅人)大きいです。大きいです。

(都築響一)大きいですよね。この先、武道館ぐらいしかない・・・

(堀雅人)(笑)。それも困りますけどもね。

(都築響一)本当ですね(笑)。いやー、でもすごいよね。そしてこのね、高校生たちが全くあれですね。上がるとか関係ないですね。

(堀雅人)ねえ。堂々としてますよね。本当に。

(都築響一)それでもう、毎年2回でしょ?これは。

(堀雅人)はい。春と秋に。

(都築響一)だからもう4年目に突入するんでしょ?これは。

(堀雅人)2012年から始まっているから、丸3年はたってますね。

(都築響一)だからそれで、やっぱりスキルもどんどん上がっているわけだし。出てくるやつもいろいろじゃないですか。本当に15、16、17くらいのやつが・・・

(堀雅人)藤あや子(笑)。

(都築響一)(笑)。本当ですよ。だけど、ラップ選手権、もちろん知っている人もDOMMUNEの人ならいっぱいいると思いますけど。基本的にこう、ラップのライブじゃないんだよね。MCバトルだもんね。だから、お互いが何小節かずつ、ビートに乗せてお互いをディスりあうってことじゃないですか。

(堀雅人)そうですね。

(都築響一)っていうことは、その時まで誰が誰と当たるのか分からないわけじゃない?勝ち抜きだから。

(堀雅人)そうですね。高校生たちは当日会場入りした時点で対戦カードを知らされるっていう形になっています。

(都築響一)それが第一試合でしょ?

(堀雅人)そうです、そうです。

(都築響一)その後はさ、勝ち上がっていくわけだから、誰が誰だかわかんないわけじゃない?だから瞬発的にそいつを見て、どうやってディスるか?とか考えなきゃいけないわけじゃない。

(堀雅人)本当、そうなんですよね。

(都築響一)すごいですね。これは若さの勝利っていうか(笑)。

(堀雅人)まあ、たしかに。そうですよね。

<書き起こしおわり>
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