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菊地成孔ファミレスメニュー談義 COCO’Sとロイホ ルネッサンス

菊地成孔ファミレスメニュー談義 COCO'Sとロイホ ルネッサンス 菊地成孔の粋な夜電波
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菊地成孔さんがTBSラジオ『粋な夜電波』の中で久々にファミレスメニュートーク!COCO’Sの『焼きしめる』問題とロイヤルホストのクラブハウスサンドイッチの表記について語っていました。

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COCO’S初体験

(菊地成孔)そうですね。最近の階級軽い方にはですね、もうすでにご存知ない方いるかもしれません。今日、最初にちょっとファミレスの話をしましたけどね。COCO’Sっていうファミリーレストランに初めて行ったんですよ。っていうのは、私アメリカ食が好きで。スペアリブとかね。その中には、ホットアップルパイっていうのがありますよね。あれ、アメリカ食です。完全な。まあまあまあ、元々はイギリス食でしょうけど。アメリカで完成した食、食べ物のひとつですよね。まあ、なんか来週の、知らない間に企まずにして、こうなんか来週の予告をしているような。我ながら、いいパーソナリティーだなと思いますけども(笑)。

まあ、アメリカ食が好きなんですよ。私は。カントリーマアムとかが好きなわけです。それで、フランス食も好きですよ。まあ、世界中の食が好きですからね。昆虫も食う男ですから。なんでも食っちゃう奴なんですが。ホットアップルパイはいま、ココスのがいちばん美味いって聞いたんですよ。っていうのはまあ、そういうメシの情報を交換しているメシ仲間がいるんですよね。で、そいつに聞いたんで、行ってみたの。ココスに。ホットアップルパイを。で、まあホットアップルパイはそいつの言う通り、たしかに美味かったですよ。別にでもこんな話はラジオでする話ではないというか。で、まあそれよりも、やっぱり初めて行くところっていうのはね、金の鉱脈っていうかね。特にファミレスの場合は。

で、まあリスナーの方では『すわっ!ポストロイホか!?』っていうね。色めき立つ好事家のみなさまもいらっしゃるかもしれませんが。まあ、残念ながらそこまでではないっちゅーかね。ぜんぜん・・・っていうか、問題のあり方が全く違うんですよね。ロイホはロイホで、また最近ルネッサンスしてきてですね。ロイホのルネッサンスの話、いつしようかな?まあ、ロイホルネッサンスの話はいつまでも賞味期限が長いんで。まだ今日しなくてもいいんだけど(笑)。最近また、ヤバくなってきたんですよ。1回研究を終えたんですけどね。私もね。でも、ロイホ自体は行ってるんで。ああ、来週スペシャルだからね。来週しましょうか?

まあ、1個だけね。クラブハウスサンドイッチの中身をね、いつものロイホ調でですね。まあ、社長がやっているわけですけども。中身を列挙してるんですよ。中身を列挙してるんだけど、いま手元に写真があるな。それがね、ロイホ得意のね、メニューに丸印を書いて、その中に書き込んであるの。クラブサンドイッチの写真の脇に。それで、クラブサンドイッチの中身っていうのは簡単に言うと肉系と野菜系じゃないですか。で、そのことに目をつけたんでしょうね。社長が。肉系を赤、野菜系をグリーンにしたんですね。まあそれは、まあまあいいっていうか、なんて言うか。まあ、したんですよ。

で、した結果ね、ハム、ベーコン、チキンが赤い丸の中に入ってるの。で、まあハムとベーコンが赤い丸の中に入っているのはいいんですけど、ゆでたチキンが赤いっていうことにちょっと違和感があるな?でも、ここまではネタになんないですよね。隣からね、そっから先が野菜なの。で、野菜はグリーンなのね。で、トマトって書いてあるんですけども(笑)。これはキツイなっていう。隣のレタスのためにグリーンにしたことはわかるんですけど、レタスの既得権益と取るがために、トマトがグリーンの丸に入って、赤い丸に入っているチキンと居心地悪そうにして並んでいるっていうクラブハウスサンドの状況ね。

ロイヤルホストメニュー クラブハウスサンドイッチ

まあ、これはほんの一端です。ほんの一端で、まあ10個ぐらいあるんですけど。こうしたロイホのルネッサンスですよね。の話は置いといて、まあ来週以降のお楽しみとしましょうか。で、こういったメニュー全体がバグッているっていうロイヤルホストの問題と別にですね、ココスは一点突破型。それは何か?っていうと、鉄皿で供されるハンバーグステーキだとかサーロインステーキとか。要するに熱々のあれがあるじゃないですか。そこにね、ココスはペレットがついてるんですよ。ペレットは網状になっていないグリル板です。ぺたーっとした、なにも模様が入っていないグリル板がついてるの。別に。

料理がそもそものっている鉄皿と別にペレットがついてるの。で、自分でハンバーグやビフテキの一切れをですね、こう切るじゃない?ナイフで。そしたらそれをペレットに押し付けて、ジューッ!っていわせて食べるっていう一種のサービスなんですよ。で、それ自体はまあ、なかなか珍しいっちゃ珍しいもののですね、まあ意味も意義も十分にわかりますし、実際にビフテキで私、やってみましたけど。なかなかうれしいもんで。私は完全なビアンキュイ派ですから。ビアンキュイはええと、ウェルダンですよね。よく焼く派ですからね。まあまあ、そのこと自体はいいんですけど。ところがですね、やはり好事魔多しというかね。違いますかね?問題はその言葉でして。メニュー書きなんですけど。やっぱり。

その行為を指す言葉がですね、メニューにこう書いてあるんですよね。これも写真があるんですけど。写真撮ってきたんですけど。『熱々の加熱用ペレットに置いて十分に肉を焼きしめます』って書いてあるの。あるいは、『ペレットを使用して十分に焼きしめてお召し上がりくださいませ』って書いてあるんですよね(笑)。笑っちゃいけないんだけど。私の不勉強かもしれないから。手は震えましたね。これは!っていうね。ついに来た!っていう。運命からは逃げられないのか!?っていうような感じでですね(笑)。私の手は若干震えたんですけども。『焼きしめる』っていうね、言葉はまず第一にあるのか?っていうね。でもまあ、造語を品書きに使うチェーンのファミリーレストランっていうのはさすがにないでしょうから。焼きしめるはあるんでしょうね。

COCO'S メニュー 焼きしめる

『私を焼きしめて!』っていうね(笑)。あると思うんですけど。生まれてはじめて聞きました。本当に。まあ、『しめる』っていう動詞はですね、意外と広範にありますよね。特定の漢字を当てない限り、意味を同定することは難しいです。『しめる』は。で、私、それ夜中の4時だったんですけども、軽くワナワナしながらも、頭に浮かんだのがまず、『煮染める』のような。『藍染め』とかね。『染める』っていう。色をつけるっていう。で、それで『焼き染める』っていうね、これかな?って。あとは、『抱き絞める』と同じ『締める』ですよね。まあちょっと、言葉があれになりますけど。『首絞める』みたいな感じの『締める』ね。これで『焼き絞める』。

あるいは、『占領する』。『焼き占める』っていうね。これはやっぱり自分で自分の切った肉に、牛肉のブランディングみたいに鉄板でジューッ!って焼き目をつけて、自分の占有権を誇示するっていう意味なのかな?と思って(笑)。『焼き占める』って思って。まだあるな!と思って。田舎に行くと食用の家畜とか、北海道に行くと羊でやっちゃったりしますけど。あの、『〆る』って言いますよね。『魚の活け〆』。ああいうのに使う、『〆切』の『〆る』。これで『焼き〆る』。あるいは、『紐を締める』。兜の緒とかね、靴紐なんかが典型的ですけど。放っておくと緩む物体。これを強く結び直すことも『締める』って言いますよね。クラブ活動なんかでね、ダラダラしている奴らに、『おらっ!締めていけ!』っていう時の『締める』ですよね。糸へんに帝国の帝。これはまあ、ともすればグニョンと緩みそうな牛肉をジューッ!って焼いて締め直すんだと。

このうち、どれなんだろう?っていうね。思いまして(笑)。そんなことを考えてるの?お前はっていう。暇だねって、暇ですよ。たしかにね。で、恐ろしいのはね、そのどれかがっていうことよりも、ひらがなで書いてあるんで、それら全てを含意しているのではないか?っていうね。ネットワーク的な使い方なんではないか?っていうことで。震えましたね。ちょっとね。で、まあ私のサイトなんかを見ていただけると、写真がこう載ってますんで。そこをご確認いただきたいんですけども。そのうちね、『ドアを閉める』の『閉める・CLOSE』もあるのかな?とか思っちゃったりして。それは切ったばっかりの肉片の切り口を焼いて閉じるっていう意味じゃないかしら?とか思っちゃったりなんかして。

でもこう考え始めると、止まんないです。私ね。で、そういう話が三度の飯より大好物っていうバカの友人が2・3人いますんで、そいつらに『緊急事態 いま故あって山手通り沿いのCOCO’Sにいるのだが、大変なことが起こった。来れるやつは来たれ。当方早朝7時までいる予定』っていうメールを同時に送信したんですよね(笑)。で、連中は半分は起きていて、半分は寝てたんですけど。こう、『しめる』という言葉と既に加熱されている肉料理との関係ですよね。『焼く』という動詞と『しめる』という動詞の結合について、まあメールで一通一通送りながらミーティングしてですね。まあ本当にLINEだったらよかったな!と思うんですけど。

蕎麦も『しめる』っていいますよね。だけどそれは冷やす方だから違う!とかね。いや、食材をしめるっていうのは、あまねく固くする方向だから、加熱・減熱というベクトルの違いがあっても同じ意味に違いないとかですね(笑)。いや、そのどれとも違う。『抱きしめる』。抱きしめる時はひらがなじゃないですか。に、いちばん近い漠然とした意味。漢字は当たらないっていうね。強い思いを込めて、なんかギューッとすることを指すんだとかね。いや、それだったら糸へんに交わるで『絞める』でしょ!っていうね。いやいやいや、『抱き絞める』なんて漢字で書くか?おっかねーじゃん。そんな首絞めるみたいで。それのどれとも違う、観念的な甘い、『抱きしめて』っていう時の『しめる』に近いんだよ、絶対!ひらがなで書いて、あれでしょ?だって・・・みたいなことをですね、30分くらいやってゲラゲラ笑ってたんですね。

ほんで結局、『注文して店員に聞け』って言われて。まだ注文してなかったんです。その30分の間は。アップルパイ食うので忙しくて。で、私は結局『了解。そうする』っつって返信したんですよ。で、サーロインステーキ注文しました。で、ペレットごと運ばれてきました。果たして。で、ちょっとふっくらした女性の店員さんに、なんつって聞こうか迷ったんですよね。『ここに「焼きしめる」って書いてありますけど、これどういう意味なんでしょうか?』とかね。いろんな言い方をね。もっとこうナンパ風にね、『ねーねー、おねえさん。これ、「焼しめる」っておかしくない?意味わかんないんだけど、教えてくださいよー』みたいな感じかな?っていろいろ考えたんですけど。もうあっという間にですね、ドヤ顔ならぬドヤ説明でですね、もう見事なもんで。『はい。サーロインステーキ単品、お待たせいたしました。こちらペレット、大変熱くなっております。お肉をお切りになったら、こちらでよく焼しめてお召し上がりください』ってはっきり言われて(笑)。

あっさり言われてですね、『おいおいおい・・・』って言っている間に平然と言われちゃっている間に聞き返すタイミングを失ってしまったんですよね。で、まあ『失った』って送信すると、『お前はバカだ』だのね、『菊地凛子の仕事で疲れ果てている』だのね、いろんなメールが来てですね。まあヤバ買ったですえけど。で、これは恐怖映画のセオリーに近いんですけど、それでまあ聞けずにいた店員さんが『焼しめてお召し上がりください』ってニッコリと笑って帰ったんですね。で、ここで終わりかと思いきや、メニューをもう1回、よく読んでみたの。そしたらなんとですね、『ペレットは何度でもお取り替えいたしますので、お申し付けください』って書いてあるんですよ。と、書いてあるではありませんか!

COCO'S ペレットは交換可能です

で、私はもう、『ななななな、何度でも!?』って血の気が引きまして。これはもう、とことん焼しめさせるつもりだ!っていうね。つぶやきましたね。ほいでまあ、焼しめるとやっぱり美味しいんですよ。色もね、キャラメリゼを思わせる焼き色の光沢がね、ビフテキなんかいいじゃないですかね。で、実際にたのんでみました。ペレットは途中からジューッ言わなくなりますから。で、たのんでみたら、『交換する』って書いてあったにもかかわらず、これもびっくりしたんですけど、なんて言うんですかね?アイスクリームみたいなのをのせる小皿みたいなものに新しいペレットがのってきたから、取り替えるのかな?と思ったら、置いていくの。

あれはね、ただあの人が、あの人ぜったいできる人ですから。間違えたんじゃないと思うんですよ。やっぱり危険ですよね。熱いものを取り替えるのはね。焼肉屋さんで網なんか取り替えるのはね。サササッと器用にやりますけど、やっぱり重いですからね。ペレットは1個1個が。鉄の塊ですから。だから、だんだんだんだん増えていく。で、メニューによれば何度でもお取り替えするわけなんで、また取り替えてください、また取り替えてくださいって言うと、最終的には1個のサーロインステーキに対して5個も6個もテーブルの上にペレットが並ぶっていう。焼しめ続けることになるんだなっていうことに驚きまして。

まあ、これから番組ではこの『焼しめる』を公用語にするんだと。というわけで、いまから一曲音楽を聞きしめていただきたいっていうような感じでですね(笑)。まあ『しめる』っていう言葉はもう、こうやって使うんだって。ココス経由で一般的に使える言葉としてこの番組内では、当番組内だけですよ。棚上げしてくんで。『聞きしめるという日本語はない!』とかいうクレームは受け付けません。というわけで、一曲聞きしめていただいてからCMにいきましょうか(笑)。これはですね、フランス語読みでSuper Biton national De Segou。英語だとSuper Biton nationa the Segouですけど。Segouっていうね、マリという国にあります。そこのアフロ・ポップですね。まあ、民族音楽っていうものがアメリカには有りしめるんですけども(笑)。

まあ、そこから派生したポップミュージックが発達ししめたんですよね。でまあ、その結果非常に素晴らしい。マリは民族音楽もすごいんですけども。アフロ・ポップ、ポップミュージックも非常に素晴らしいです。Super Biton national De Segouで、『Siseni』という曲をお楽しみしめ・・・お聞きしめください。

(菊地成孔)はい。非常にダンサブルでシンプルに聞こえるリズムを奏でしめているSuper Biton national De Segouの『Siseni』ですが、まあ70年代です。ミックスによって全体の音像が聞こえづらいんですけども。シンプルなように見えて、非常に細かい動きとポリリズムが各楽器によって鳴らされしめていることがよくわかると思います。というわけで、本日2回めのCMに行きしめてみたいと思います。CMです。

<書き起こしおわり>

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