フラワーカンパニーズの鈴木圭介さんがTBSラジオ『伊集院光の週末TSUTAYAに行ってこれ借りよ』にゲスト出演。大好きな映画『オルカ』について熱く語っていました。
(伊集院光)今回のゲストは、フラワーカンパニーズのヴォーカル、鈴木圭介さんです。よろしくお願いします。
(鈴木圭介)よろしくお願いします。
(小林悠)よろしくお願いします。
(伊集院光)あの、ひょんなことから僕がゲストブッキングしたんですけど。オープニングでもちょっと言いましたが、僕はこのフラカンの大ファンなんです。で、いろいろお会いする機会があって、その時に、『暇な時、なにしてるんですか?』って話を聞いたら、レンタルビデオDVDで映画ばっかり見てると。
(鈴木圭介)ばっかり見てます。
(小林悠)ええーっ、ぴったりじゃないですか。この企画に。
(伊集院光)で、さらにぴったりだなと思ったのは、『じゃあそのたくさん見てる中で、いちばん好きな映画はなんですか?』っていう話になったのね。それ、なんでしたっけ?
(鈴木圭介)『オルカ』です。
(伊集院光)で、このオルカっていう作品がね・・・(笑)。
(鈴木圭介)これ、僕マジですよ。
(小林悠)あ、目が真剣でした。
(伊集院光)あのね、歳、そんな変わんないんですけど。あれ、いつ頃の作品?小学校・・・?
(鈴木圭介)ええとですね、77年。
(伊集院光)小学校5年ぐらい。この頃、ジョーズブームっていうのがあって。で、『ジョーズ』の他、たとえば野生の巨大熊がくる『グリズリー』とか。巨大タコが襲ってくる『テンタクルズ』とか。
(鈴木圭介)あったあったあった(笑)。
(伊集院光)とにかくそういう動物パニックものブームっていうのが来たの。
(小林悠)はあ。
(伊集院光)その二番煎じ三番煎じみたいな中に、『オルカ』っていうシャチの映画が来て。『おいおい、サメの後、シャチはねーだろ?』ぐらいの僕はイメージで。
(鈴木圭介)違うんですよ!これは残念ながらジョーズが75年なんですね。で、77年なんですよ。オルカは。だから、出だしはおそらくそうだと思うんです。ただ、この作品はぜんぜん違うんです!ジョーズの場合は、見境なしに襲うじゃないですか。人を。
(伊集院光)そうね。
ちゃんと理由があって人を襲うオルカ
(鈴木圭介)違うんです。オルカの場合は。オルカは、ちゃんと理由があって人を襲うんですよ。愛がある。愛の話なんです。
(小林悠)シャチですよね?
(鈴木圭介)家族愛の話なんです!シャチっていうのは、家族で行動するんです。
(伊集院光)この熱さなんですよ。キョトンとしちゃうでしょ?
(小林悠)(笑)
(伊集院光)このギャップがすごくて。たぶん、オルカの監督よりもオルカが好きなんじゃないかと。
(鈴木圭介)俺、1年にかならず1回は見てますよ!
(小林悠)ええーっ!?
(伊集院光)節目節目にオルカ、見るんでしょ?
(鈴木圭介)見るんです。だって、小学校の時からですよ。小学校の時、テレビで見てから1年に1回、見てるんですよ。とにかく、画が美しいんです。これはジョーズと全く違う。ジョーズに哀愁はないじゃないですか。オルカは、哀しくなるんですよ。
(伊集院光)だからね、これはオルカについてこの番組に呼んで。まして、アーティストのゲストって少ない。ミュージシャンってゲスト少ないから、そのへんの突破口になってもらおうと思って、ディレクターに『是非、フラカンの鈴木くんを呼んで、オルカについて語ってもらおう』っていう話をしたら、びっくりすることに、オルカをナメていたのは、僕だけじゃなかったんです。
(鈴木圭介)そうなんですよね・・・
(伊集院光)えー、TSUTAYAさんにオルカがほとんどないっていう(笑)。
(小林悠)あれー!?
(伊集院光)全国のTSUTAYAさんって、何軒くらいあるの?1400軒中、オルカが50枚しかないっていう状況なんですって。
(鈴木圭介)ちょっと待ってくださいよー!
(伊集院光)ナメられてるんです。オルカ。
(鈴木圭介)ちょっと待って下さい!本当に。見てないんですよ。その方々は。
(伊集院光)俺もね、TSUTAYAさんは割といろんなものを発掘してるんですよ。版権がよくわかんなくなっちゃったりとか埋もれちゃったりしているような名作を発掘する部門っていうのもあって、数々の入手困難。見ることができなかった映画もラインナップに入ってるんですけど。むしろオルカは、有名な分、ナメられてるんだと思うんですよ。
(鈴木圭介)そうか!みんな名前は知ってるけど・・・これね、本当にジョーズと全く違うってことだけ覚えて帰ってください。今日。本当に。全く違う映画なんです!
(伊集院光)だから、逆に言うと今日、推薦の映画ほかにもらいますけど、家のそばのTSUTAYAにオルカあるひとは、あったぞ!っていう。
(鈴木圭介)三軒茶屋店にはありますから。ちゃんと。
(伊集院光)あ、そうか。借りてるところ(笑)。TSUTAYAさん、がんばってくれと。
(鈴木圭介)お願いします。
(伊集院光)オルカを掘り出してくれっていうメッセージを入れつつ、あるでしょ?まだこれが気に入ってるっていう。
(鈴木圭介)ありますあります。
<書き起こしおわり>