(太田光)で、その時に俺らは最後、トリで漫才やったんだけど。その時にうちの作家陣が出してきたネタが一切、地震に触れてなかったんですよ。で、俺は激怒したんですよ。「ふざけんな、お前! 今、ここで俺らが漫才をやって地震に触れないってどういうことだ? 視聴者、かえって不安になるわ。こんなの。何をビビってんだ、バカヤロー!」みたいな。秋葉にどなり散らかして。
(田中裕二)ありましたね。
(太田光)そういうのがあって。もうビビるんです。腰が引けるんですよ、ああいう時。クソだから。
(田中裕二)いや、俺は秋葉の気持ちは痛いほどわかるよ?(笑)。
(太田光)なんだ、この野郎?。お前、俺、(『風、薫る』の)平蔵になるぞ、お前?
(田中裕二)「平蔵になるぞ」?(笑)。
(太田光)平蔵になるぞ、お前? やるのか、こら?
(田中裕二)平蔵になったら、弱えぞ?(笑)。
(太田光)「弱いと思ってねえよ、お前。俺は弱い人間だとは思ってねえよ……」。それでね、その時にワーッとネタをやって。で、俺ね、実はですよ、誰にも言ってないけど。「有吉ってどういう気持ちで今、ここに参加してんのかな? やりにくいだろうな」と思ってたの。自分はネタやんないし。だけどツッコミとしてMCの側にいるし。で、そのいわゆるアウェイみたいな。ちょっとね。あとは全員、ネタやる芸人ばっかりだから。で、その時に俺はちょっとそれを考えながら番組をやってたんですよ。そしたら有吉がなんかで……誰かがネタがどうのって。「この間のネタ、ちょっとここで噛んじゃって」みたいな話をした時。ずっとその芸人がたまりでネタの話を……まあ本番中ですよ。客もいるんですよ。ネタの話をしてる時に有吉が「いつまでネタとか言ってんだ、バカヤロー!」っつったんですよ。
(田中裕二)フハハハハハハハハッ!
(太田光)「いつまでネタとかみみっちいこと言ってんだ、バカヤロー!」っつったんですよ。有吉が。俺、その一言が忘れらんないんですよ。
(田中裕二)ああ、そうか。そんなことを言っていたんだ(笑)。
(太田光)「すっげえ、こいつ!」と思ったの。
(田中裕二)それは痛快だわ(笑)。
(太田光)そしたら、その一言が一番ウケたの。ネタ番組なのに。
(田中裕二)『ネタフェイス!!』っつってんのに(笑)。
「いつまでネタとか言ってんだ、バカヤロー!」
(太田光)『ネタフェイス!!』っつってんのに「いつまでネタとかみみっちいこと言ってんだ、バカヤロー!」って言ったの。俺、その時に惚れ惚れしたの。「ああ、こいつは覚悟決めて……」って。なんつーの? 「これ、言えないよね」って。だって、未だにネタ至上主義みたいなところ、あるじゃん? でも実はさ、そうじゃないじゃん。テレビ芸って。で、その覚悟をあいつは持ってるんだってその時、すごく俺は感動したの。これ、今まで誰にも言ってないですよ、こんな話。だけど、俺の中には有吉といえばそのことがね、ずっと残っていたの。で、それをそのポッドキャストの中でも「そういえばさ、あの『ネタフェイス!!』、『パニックフェイス!』の時にそんなことがあって。実は俺はね、そういうお前が『いつまでネタとか言ってんだ、バカヤロー』って言った時に『すげえな。こいつ、すげえ。やっぱり覚悟が違うな』と思ったんだよっていう話もしたの。ちょっとまあ、それっていい話じゃん? で、「ああ、そんなこともありましたね」みたいなことを有吉もさ、言ってたんだけど。
その後、それが終わってね、『SUNDAY NIGHT DREAMER』をずっと連続して聴いてるじゃん? そしたらね、あの番組って曲がかかってまたトーク。曲がかかってトークなんだけど。最初のブロックで「収録がうまくいかなかった」みたいな話をして。その後、曲がかかってさ。「いやー、太田さんがね、やっぱりね、何て言うのかな? その、まあ太田さんもいろいろね、気遣っていただいて。その『パニックフェイス!』っていうのを僕、一緒に爆笑さんとやってたんですけど。で、『パニックフェイス!』の話とかね、一生懸命してくれるんですけど……全く記憶がないんです」って(笑)。
(田中裕二)フハハハハハハハハッ!
(太田光)「ええーっ?」みたいなさ。俺、すっごい熱くしゃべったのに。「全く記憶がないんだよね。なんか他人の話を聞いてるようで。その話の時もただただ頷いてただけで、全く覚えてないんだよね」って言っていて。「ひどすぎる!」って俺は思ったんですよ(笑)。これ、まあまあ近々ね、いつになるかちょっとわかんないけど。有吉とのその様子は『太田光と15人のしゃべり手』で……。
(田中裕二)横山雄二からの有吉だ。
(太田光)横山からの有吉ですからね。そうそう。そういうことで繋がりもあるんですけど。それ聞いていただきたいんですけども。まあ俺としてはですよ、全然面白かったんですけど。
(田中裕二)有吉はそう思ってなかった(笑)。
(太田光)有吉は「うまく行かなかった」って言ってましたんで。「太田さんと過去に絡んでうまくいった試しはひとつもない」って言ってました(笑)。照れだろ、お前。有吉、なあ?
(田中裕二)照れじゃないよ(笑)。
(太田光)照れだよな? 照れだよな、有吉……(笑)。
(田中裕二)興味ないんだよ。だから(笑)。
(太田光)あいつ、だから最初、「あだ名を俺らにもつけろよ」って言った時、俺にはさ、ただの「クソバカヤロー」ですから。何にも工夫もない、ただの「クソバカヤロー」って。で、田中にいたっては「気持ち悪いな、お前」って(笑)。
(田中裕二)あだ名にしてくれよ! あだ名っぽくしてくれよ(笑)。「おしゃべりクソ野郎」的な。
当時、有吉につけられたあだ名
(太田光)なあ? で、その後にもう1回、「ちょっとやり直し。もう1回、考えてきてくれ」って言ったら今度、俺に対して言ったのが「田中の親友」っていうあだ名(笑)。これ、うまいなと思いましたけどね。本当にね……いや、でも楽しかったですよ。有吉とね、久々に。だから2人っきりで話したなんてことないし。ダチョウさんの40周年の時も、打ち上げでも向こうにいたし。で、俺が島崎和歌子につかまった時、「有吉! 助けてくれー!」っつってもニヤニヤニヤニヤ笑って。ちょっとずつ遠ざかるっていうさ。あいつもそのさ、なんなの、あいつ? なんかさ、ダチョウさんみたいにさ、悪口を……「お前、バカだな」とか言ってくれるでもなし。本当に人間として俺に興味ないよね、みたいなさ。そんな感じじゃん。まあ、そこが有吉の面白いとこでもあるんですけどね。
(田中裕二)まあ、そうだろうね。

有吉さんがサンドリで話していた「太田さんとのポッドキャスト収録が全くうまくいかなかった」というお話の太田さん視点のお話。こういうのが聞けるのがラジオの楽しいところですよね。いい話をしても空回りしちゃう太田さん、かわいい(笑)。