松本健児リオン Bリーガーと大家さん業の両立を語る

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Bリーグ・長崎ヴェルカの松本健児リオンさんが『GOLDNRUSH PODCAST』に出演。Bリーガーとして活躍するのと並行して、大家さんとして不動産投資も行う松本さん。不動産投資を始めたきっかけやその面白さなどについて話していました。

2020‐2021シーズン、所属先のチームが見つからず、無所属となってしまった松本さん。その機関に知り合いの不動産業を営む方のお仕事を手伝い、不動産業の面白さや奥深さを知り、バスケットボールを引退してからの人生について考えるようになったんだそう。そして松本さんは長崎ヴェルカと契約した最初の年に大家さんとしての第一歩を踏み出します。

(アイザック)大家さんの話、していたじゃないですか。これはいつ頃から始めたんですか?

(松本健児リオン)それこそ1年間、無職をして。その後に長崎ヴェルカでプレイしだした年、もう鬼安の家を買って。それで自分で直せるところを直して、壁紙を張ったりとか、色を塗ったりとかして。それで実際に今、人に貸してるっていう。

(アイザック)ああ、そうなんですね。一軒家を貸してるんだ。

(松本健児リオン)一軒家です。

(アイザック)どうですか? 不動産は結構、面白いなと思っていて。俺の中でも結構興味がある分野というか。

(松本健児リオン)面白いっすよ。それこそ、僕の師匠がいるんですけども。その人は「不動産はルールとかが出来上がっているから、ちゃんとやれば絶対に負けないビジネスだ」って言っているんです。で、人がいる限り、その人は家に住むじゃないですか。だから、その買う場所だったりとか、そういうのをちゃんと選んで買えば絶対に負けないっていう。

(アイザック)へー! そうなんですか。不動産って、たとえばアセットみたいな話の時に結構、トップにあがってくるものだし。ずっとあるものじゃないですか。それで結構、毎年のようにうまくいっているビジネスマンが出てきてるようなイメージがある業界だったんで。不動産って、そうだったんですね。

(松本健児リオン)自分はまだ1個しか持っていないし、これからどんどん買っていこうと思っているんだけども。不動産イコールめっちゃ金が必要とか、思うじゃないですか。全然、僕が買った家って安いから、そんなこともないし。探せば、結構あるっすね。その探し方も結構あるし。面白いっすね。

「不動産はちゃんとやれば絶対に負けないビジネス」という師匠の教えを守って、しっかりいい物件を探して鬼安価格で購入したという松本さん。その物件購入についてもこんな風に話していました。

鬼安物件の購入方法

(アイザック)不動産を買うって思ったきっかけとか、あったんですか? 「ここだ!」ってなったんですか?

(松本健児リオン)それこそいろいろと教えてもらって。値段もそうだし……意外と不動産ってあれ、言い値で売っているから。100万で売ってる物件を「じゃあ、50万で買います」って言って、売り主の人が「いいよ」って言ったら50万で買えるんですよ。

(アイザック)ああ、そういうもんなんだ。

(松本健児リオン)内見に行って。「他にどのぐらいの人が内見に来ましたか?」って聞いて「ああ、全然来てないです」って言われたら「じゃあ、もう表示よりめっちゃ安く……」って。「指値」って言うんだけども。「いくらで」ってやるみたいな。だから意外とみんなが思ってるよりも柔軟というか。
(アイザック)参入しやすい業界であると。

(松本健児リオン)自分は値段的にもそうだし、場所的にもそうだし。そういうのを全部含めて「ここだったら、貸せるな」と思って買った家が佐世保にありますね。

いい物件を探すだけではなく、強気の指値で鬼安で物件を購入できたという松本さん。買い主と売り主が合意してしまえば取引成立してしまう不動産取引の本質をちゃんと理解して動いていることが伺えます。そうして購入した物件ですが、松本さんのリフォームや入居者探しもなかなかユニークでした。

物件のリフォームと入居者探し

(アイザック)それを買った時とか、人はすぐ入ったんですか?

(松本健児リオン)割とすぐに。なんなら、リフォームしてる途中に内見に来てくれて。「全然もう、いつからでも住みたいです」って言われて。「マジか! 俺、全然終わってねえわ」と思って(笑)。だからシーズン中、練習が終わってから速攻で行って、ペンキを塗ったりとかしてて。「やべえ、全然間に合わねえ!」みたいな。で、奇跡的に……あれは危なかった。もっとゆっくりやって。シーズンが終わってから、いろいろと……もちろん丁寧にはやったけど。ちゃんとゆっくりやって「よっしゃ、終わり!」みたいな。動画とかを撮って、インスタとかにも載せようかなと思ったけど、もうそれどころじゃなくて。超必死にやった。

(アイザック)でもすぐ決まったのはよかったね(笑)。

(松本健児リオン)そうそう。それはそれでありがたかったですけど。

(アイザック)でも大変じゃないですか? 急に電話がかかってきて、みたいな。

(松本健児リオン)だから募集をしてて。自分は不動産屋さんとかには載せずに、ジモティーとかで募集したんです。結局、ああいうのに載せるのにもお金がかかるから。

(アイザック)不動産のとかに載せるっていうのも。そういうもんなんですね。

(松本健児リオン)そしたら内見、それこそ4人とか来たし。意外と来て。それで最後の人が「ここ、住みたいです」みたいになって。「じゃあ、頑張ります!」っつって。で、チームの後輩を使ったりとかして。「お前、ちょっと今日、ここをやって」とかって。

(アイザック)みんなで頑張って(笑)。いいっすね! でも基本的にマネージングとか、大変じゃないですか? 貸してたとしても。

(アイザック)別に、そうですね。ただ、古い物件だから「雨漏りした」とかってなったら、そこを直したりでちょっとお金がかかったりとかはするけど。でも大変なことは……近くにいるから、まだあれかなって。

(アイザック)ああ、家が近いから。そうなんすね。じゃあ結構、楽しそうっすね。

(松本健児リオン)結構、楽しいと思う。

(アイザック)リフォームとかも自分でできちゃえばね。

(松本健児リオン)そうそう。だから1回やってみたら「ああ、できるんだ」って思って結構、自信に繋がるから。次のも買って、どんどんやってこうかなと思って。

ジモティーを使って不動産情報サイトへの広告掲載費や不動産屋さんを経由した際の手数料支払いをすることなく、募集コストを下げて入居者探しをするというのもめちゃめちゃ頭いいなと思いました。そして自分の手でリフォームするというのもすごい! 長崎ヴェルカの後輩も動員して大急ぎでやったとはいうものの、自力でできるところはやってリフォームコストを下げれば収益性を高めることができますよね。

プロスポーツ選手で不動産投資をしている人はたくさんいるでしょうけど、自分でここまでやる人はなかなかいないんじゃないでしょうか? すごすぎです。そんな松本さんですが、今後の不動産投資の構想について、こんな感じで話していました。

選手引退後を見据えた不動産投資

(アイザック)それも結構、自分の中では構想があるんですか? 「不動産をこうして、ああして」みたいな。

(松本健児リオン)とりあえず1年に最低でも1個は絶対増やしていって、引退までに目標は……まあ、10個あったとして、ひとつ月5万もらっていたら、合計で50万じゃないですか。月50万あったら全然、生活できるじゃないですか。最低限。だから仮に「はい、もうクビ」ってなってもそういった状態を作っておけば引退後でも……だから、そういう財布を増やすじゃないけど。そういった準備をしてかないとなっていうのは思います。

(アイザック)ほー! 俺、めっちゃそれって大事な考え方だと思うんすよね。結構、これって日本のミックス、ハーフあるあるなんですけど。たぶんスポーツ選手とか、モデルとか、割とキャリア生命が短いようなキャリアを選ぶ方が多い気がするんですよ。それは別に悪いことじゃないと思うし、それは俺らだからできること。日本だからできることだし。完全に自分たちの強みを生かしてるからいいと思うんですけど、やっぱりその先のことを考えないと、まあまあ大変になりやすいのかなって。

(松本健児リオン)いや、そうだと思う。自分はそれこそ、早い段階で逆にそれを経験できたのがよかったなって思って。無職っていうのを。

スポーツ選手のセカンドキャリア問題については、すでにいろいろなところで語られていますよね。スポーツだけやってきた人が引退後、どうしていいのかわからなくなってしまったり、キャリアで稼いできたお金をだまし取られたり、変な投資をして大失敗してしまったり……。そんな中、現役中からしっかり、自分の手で大家さん業を始めている松本健児リオンさんのやり方はとても地に足がついていて継続性のある素晴らしいものだと感じました。

これはもちろんプロスポーツ選手だけではなく、普通のサラリーマンの副業や投資という切り口でも学ぶところは多いと思います。サラリーマンだっていつ、クビになったり病気で働けなくなったりするか、わかりませんからね。

GOLDNRUSH PODCAST Ep.85 松本健児リオン

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