酷暑開催のSUMMER SONIC 2023・過酷すぎるNewJeansライブを体験した話

酷暑開催のSUMMER SONIC 2023・過酷すぎるNewJeansライブを体験した話 みやーんZZノート

酷暑の中、開催されたSUMMER SONIC 2023、8月19日の東京会場1日目に参戦してみました。報道によるとこの日、100人程度の人が体調不良を訴えて救護室に行き、中には緊急搬送をされた人のいたそうです。

僕もSummit AllstarsやNewJeansを目当てに11時から13時ぐらいまで日差しがめちゃ強いZOZOマリンスタジアムのグラウンドにいたのですが、実際のところ、かなり過酷な環境でした。入場規制のかかったNewJeansのライブ中から途中離脱する人がちらほらおり、別会場でスタートするBE:FIRSTのライブのために移動した人もいたでしょうが、あきらかに調子悪そうにふらついている方の姿も見られました。

入場規制がかかっているNewJeansのステージ。僕は後ろの方にいたのでそれほどでもなかったんですけど、前の方の密集は圧力+日差しで相当過酷な環境だったと思われます。ミンジさんが「この曲を聞けば暑さなんか吹き飛ぶ気がします」と言っていたけど、さすがになんともなりませんでしたね……。

これはほんの一例ですが、NewJeansのために早めにスタジアムに入っていた方が体調不良になってしまっていたような印象があります。

ZOZOマリンスタジアムのグラウンドの人工芝を保護するため、ミネラルウォーターとお茶以外のドリンクはグラウンドには持ち込めず。入場ゲートで取り上げられ、かつグラウンドレベルで飲み物の販売もされていないため、水分補給や体を冷やすことができず熱中症になってしまう方が続出することになってしまったようですね。

僕もポカリスエットを持って入場しようとしたら持ち込みNGの注意書きを発見し、その場で一気飲み。そして隣の出店で売っていた凍りミネラルウォーターを追加購入してスタジアムに入ったのでなんとかなりました。この凍りミネラルウォーターで首筋なんかを冷やしながら乗り切った感じ。これがなかったら真剣にヤバかった!

めちゃ暑いので動画を撮っているスマホも熱暴走状態に。「スマホの温度が下がらないとカメラを起動できません」とアラートが出る始末。凍りミネラルウォーターでスマホを冷やしながら動画を撮影していたのでした。

こんな感じでなんとかNewJeansのライブを見終えたのですが、入場規制がかかっていたアリーナは退場するのにも一苦労。グラウンドの外に出るまで30分ぐらいかかりました。退場途中でもフラフラになっている人を多数見かけたので、ライブ終了で気が抜けて一気に調子が悪くなったのかもしれないですね……。

正直、運営側もデビューしてから1年のNewJeansでここまでお客さんが集まることを想定してなかったのかもしれないですね。いろんな意味ですごいものを見たような気がします。いろんな方がすでに話されていますけれども、ここまで暑くなると真夏の野外フェスの日中の開催はなかなか厳しいものがあると思います。

僕は今年の4月、タイのパタヤで開催された野外のヒップホップフェス『Rolling Loud Thailand 2023』に行ってきました。タイは4月でも日中の気温が35度ぐらいあるので、今回のサマソニと比較するサンプルとしてのにはちょうどよさそうな気がしたので、ちょっとそこで体験したことをご紹介させてください。

『Rolling Loud Thailand 2023』はフェスの開始時間が3時半ぐらい。メインの集客が多そうなアーティストが出てくるのは日が沈む夜7時以降ぐらいとなっているので、厳しい直射日光にさらされるタイミングがあまりなく、夜風が涼しいぐらいでそこまで暑さを感じることがなかったのでした。(そのかわり、フェスの終了時間は夜12時過ぎ)。

遊園地のデカい駐車場みたいなところが会場だったので、ステージ前でもお酒でもスポーツドリンクでも自由に飲めます。スタジアムとは違い出入りは比較的簡単でステージ最前の密集地帯からでも10分程度でドリンクを買えるゾーンに行けたので、モッシュピットでガンガン暴れて疲れたらサクッとエスケープして休憩みたいな楽しみ方ができるのがナイスでした。

また最前の密集地帯では次のアクトを待つ観客に対し、熱中症対策なのかセキュリティの人々がミネラルウォーターをガンガン投げて配りまくってくれて、これがいい感じでした。

こんな感じでポンポンと飛んでくるミネラルウォーターをキャッチ。「こっちに投げろ!」とセキュリティに目配せして飛んできたミネラルウォーターをキャッチするのがちょっとアトラクションっぽくなっていて、アクトを待つ間のいい暇つぶしにもなります。投げるのがめんどくさくなったセキュリティの人は前の方の人に水を束で渡して、それを観客同士、周りの人に分け与えたりしてました。いい場所でアーティストを見たいから動くわけにはいかない人でも水分補給ができるのは、かなりありがたいですよね。

音楽ライターの渡辺志保さんのよると、マイアミのRolling Loudでは無料の給水所があったり、ミネラルウォーターの支給もされていたようです。また以前、僕がソウルのスタジアムでケンドリック・ラマーのライブを見た際にも入場時・退場時にミネラルウォーターを配布していたりしていたので、割とミネラルウォーターの配布は海外ではやりがちなのかな? とも思ったりします。今回のサマソニでもグラウンド入場時やグラウンド内でミネラルウォーターの配布なんかをしていたら、もうちょっと違う感じになっていたかもしれないですね。(ドリンクを売る出店の方への配慮なんかもあるとは思いますが……)。

どうやらサマソニの数日前に同じZOZOマリンスタジアムで野外ライブをやったELLEGARDENはお客さんにお水や塩分タブレットを配っていた様子。めちゃお客さん思いでしびれます。エルレと運営の方々、素敵すぎますね。

サマーソニックでも暑さ対策で客席に向けて放水するなどの配慮はしていました。が、どうしても水が届く範囲は限られていて効果は限定的だったようです。水を浴びるだけでは水分補給にはならないので、これだけではあのZOZOマリンスタジアムの過酷な環境を乗り切るのは厳しい感じですね。

僕はサマソニに通算2回しか行ったことがないニワカですし、こんな感じで雑な比較をしてしまっていてちょっと嫌な気分になる方もいると思います。個人的には最後まで倒れることもなくSummit AllstarsやNewJeansのスタジアムライブを楽しめたのでよかったのですが、調子が悪くなって楽しみにしていたライブが見れなくなってしまうなんて悲しいじゃないですか。なので、「こんな風になったらいいかもしれないなー」的なことを書いてしまいました。お目汚し、失礼しました!

ちなみに日が沈んだ夜は海からの風がいい感じで最高でした。ビーチステージで見た星野源&ジェイコブ・コリアー、素晴らしかったなー。サマソニ、ありがとう!

『Rolling Loud Thailand 2023』のライブレポートもあるんで、興味のある方は見てみてください!

みやーんZZ『Rolling Loud Thailand 2023』現地参戦レポート | block.fm
Travis Scott、Chris Brown、Cardi Bの豪華ヘッドライナーから、Awich、JP THE WAVY、TERIYAKI BOYZら日本からの参戦組まで3日間の盛り上がりをレポート!
タイトルとURLをコピーしました