菊地成孔さんがTBSラジオ『粋な夜電波』の中で映画『ベイビー・ドライバー』を「2017年で群を抜いている作品だ」と絶賛。次回放送で特集することを予告していました。
（菊地成孔）この夏、ずいぶんと映画を見ましたけどね。いちばんよかった映画。群抜きで『ベイビー・ドライバー』です。みなさん、覚えておいてください。『ベイビー・ドライバー』。現在公開中でしょう。来週『ベイビー・ドライバー』のサントラを1枚だけ持ってきて、『ベイビー・ドライバー』がいかに素晴らしい映画か？ というのを説明する、久しぶりに1ネタ特集で『ベイビー・ドライバー』特集をやりますんで。
まあまあ、今年見た映画……私も仕事柄、ほぼほぼ半分映画批評家をやっているんでずいぶんと見ましたけど。『バードマン あるいは（無知がもたらす予期せぬ奇跡）』が出た時みたいにもうとにかく群抜き。圧倒的っていうのが今年2本あって。『ありがとう、トニ・エルドマン』っていうドイツ映画と……でも、これはなかなかね、見るのがキツい。ホームドラマだしドイツ映画だから。公開も終わっちゃっているし。
『ありがとう、トニ・エルドマン』
いま、見れます。『ベイビー・ドライバー』は絶対に損をさせません。あのね、「ロック版『ラ・ラ・ランド』」って言われているんだけど、まあまあまあ、あんな映画に比べられちゃうのは本当に悔しいんですけど。言う人も気持ちもわかるんだよね。とりあえず見てください。私のクビにかけて。「『ベイビー・ドライバー』、見たけど全然面白くなかったよ」っていう方には、TBSから金を払いますよ（笑）。払い戻し。「俺の金から」とはとても言えない。何万人がイタズラするかわからないから。
本当に面白いから。久しぶりにね……どのぐらい面白かったか、言いましょうか？ 新宿だとバルト9でしかやってないんだけど、1週間に3回見ました。久しぶりに映画館で3回、同じ映画を見ましたね。『ベイビー・ドライバー』を覚えるために。本当に素晴らしい映画です。どのぐらい素晴らしい映画か？っていうことは来週のお楽しみにっていう感じで、来週は『ベイビー・ドライバー』特集。予習のために映画館へGO！っていうことですね。はい。ジャズ・ミュージシャンの菊地成孔がお送りしてまいりました『粋な夜電波』、そろそろお別れのお時間です……。
＜書き起こしおわり＞
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