カルロス矢吹 青森巨額横領事件 チリ人妻アニータの近況を語る

カルロス矢吹 青森巨額横領事件 チリ人妻アニータの近況を語る たまむすび

ライターのカルロス矢吹さんがTBSラジオ『たまむすび』に出演。青森県住宅供給公社の巨額横領事件のチリ人妻、アニータ・アルバラードさんを2015年に取材した際の模様を紹介し、チリで超人気タレントになったアニータさんの近況を話していました。

(赤江珠緒)ここからはカルロス矢吹さんが取材で訪れた南米チリでのお話をうかがいますが。みなさん、記憶に残っているでしょう。チリと言えば……チリ人妻として一躍有名人となったあの方。

(ピエール瀧)アニータさん?

(赤江珠緒)そうですね。覚えてらっしゃいますね。

(ピエール瀧)青森でしたっけ?

(赤江珠緒)そうですね。アニータさんに会うためにチリに行かれたとか?

(カルロス矢吹)はい。『実話ナックルズ』という雑誌の取材で、チリまで会いに行きましたね。

(赤江珠緒)ということで、現在のアニータさんのお話を聞く前に、青森県で起きた横領事件について簡単に説明しておきましょうね。事件発覚はいまから15年前の2001年のことでした。青森県住宅供給公社の元経理担当者が1993年から8年以上に渡って、その公社からおよそ14億6千万円を横領していました。この事実が国税局の調査で発覚。元経理担当者が横領した14億6千万円のうち、およそ11億円が当時、この男と結婚していたチリ人女性、アニータ・アルバラードさんに渡ったとされています。その後、元経理担当の男は逮捕され、横領の罪で懲役刑に。夫が逮捕されたことで多額のお金――もともとは青森県民の税金――を貢がせたチリ人妻として、ワイドショーや週刊誌が連日報道し、かなりの注目を集めたという女性でしたね。

(ピエール瀧)うん。で、ねえ。まあいろいろその後、チリに帰って、「なにが悪いの?」みたいな感じになっていると報道されたりしてね。

(赤江珠緒)ねえ。その後のことはちょっと存じ上げないんですが。アニータさん、いま、どうされているんですか?

(カルロス矢吹)アニータさんはですね、いまもうチリの大人気タレントになっていますね。

(赤江珠緒)タレントさんになっている?

チリで大人気タレントになったアニータ

(ピエール瀧)あっ、もともとタレントさんとかだったわけじゃなくて、日本でその事件があって、チリに帰国して、チリで「アニータ、すげえ!」ってことになってタレントになっている?

(カルロス矢吹)そこがですね、ちょっと違ってまして。実は、チリの人たちは日本のこの青森の事件って全然知らないんですよ。

(赤江珠緒)えっ? そうなんですか?

(ピエール瀧)知らないんだ。

(カルロス矢吹)みんな知らないんです。

(ピエール瀧)日本に行って、お金を横領したから、「日本人からお金をぶん取るなんてやるね、あんた!」っていう話じゃないんだ。

(カルロス矢吹)じゃ、ないんですよ。その事件は実はほとんど知られていないですね。

(赤江珠緒)えっ、じゃあ何でタレントさんとして人気なんですか?

(カルロス矢吹)まあきっかけは、一応青森ではあるんですけど。青森のお金で8億円の豪邸を建てたんですよ。

(ピエール瀧)チリに?

(カルロス矢吹)はい。チリに8億円の豪邸を建てて。で、アニータは経歴を隠していないんですけど、もともと18才の頃からいわゆるコールガールみたいなことをして生計を立てていまして。その時にもう娘もいたので。それで子供を育てていたんですけど。その経歴をアニータは隠していないんですよ。

(ピエール瀧)それは日本でっていうことですか?

(カルロス矢吹)いや、最初はチリでですね。チリでそういうことをしていて。で、中南米全体がそうなんですけど、チリってカトリックの国なので、基本的にそういう行為っていうのは悪だと。地獄に落ちるべき行為だっていう風に思われていたんですけど、そのはずなのになぜかこのアニータっていう女は8億円の豪邸を手に入れてなんか幸せそうに暮らしている。しかも、なんか知らないけど日本からいろいろテレビカメラが来ている。こいつは一体何なんだ?っていう興味から、チリもマスコミが目をつけたというのがきっかけですね。

(赤江珠緒)はー。

(ピエール瀧)チッチョリーナ寄り?

(カルロス矢吹)まあ、割とそうです。

(ピエール瀧)なるほど。じゃあ、この人、なんだろう? チリのどん底から這い上がって、豪邸を建てて。いま、すっげーいい家に住んでるじゃん、あのアニータっていうやつ。ちょっと、面白いしかっこいいんじゃない、あいつ?ってことだ。

(カルロス矢吹)だから最初は興味本位というか。最初はむしろ非難すべき対象みたいな。まあ、社会的ヒールだったんですよ。むしろ、社会が打倒すべきものみたいな存在だったんですけど……『カーサ・デ・アニータ』っていう、「カーサ」っていうのは「家」っていう意味なんですけど。スペイン語で「アニータの家」っていう、まあビッグダディみたいな番組なんですよ。24時間、アニータの家にカメラが張り付いてアニータ一家の模様を流すっていう番組がチリのサンティアゴで流れたんですけど。

(赤江珠緒)はい。

(カルロス矢吹)チリの平均視聴率って8%行ったら大成功らしいんですね。ところが、『カーサ・デ・アニータ』は34%ぐらい行ったんですよ。

(赤江珠緒)すっごいじゃない!

(カルロス矢吹)大人気番組。

(ピエール瀧)紅白レベルでみんな見てるってこと?

(カルロス矢吹)いや、そうです。本当に紅白レベルで。

(赤江珠緒)そのアニータがビッグダディっぽいっていうのは何? 子供がいるんですか?

(カルロス矢吹)子供が、いま現在9人いますね。

(赤江珠緒)9人いるんですか!

(カルロス矢吹)アニータ自身も8人兄弟なので。そのへんは抵抗なく、ポンポン産んでるんだと思いますけども。

(ピエール瀧)そうか。じゃあチリの国民は、「このアニータっていう女の人の生き抜くっていうエナジーがすごい!」っていう感じで見てるっていうこと?

(カルロス矢吹)そうですね。で、『カーサ・デ・アニータ』が何が革命的だったか?っていうと、チリの人からすると。まあ、体を売って生活を立てて、本来は地獄に落ちるような女性っていうが……まあ、チリの人からするとですけど。ところが、いざ見てみたら本当に普通にいいお母さんをやっていると。そこで、アニータ・アルバラードっていう人の評価がチリ国内で逆転したんですよね。

(赤江珠緒)へー!

(カルロス矢吹)だから、要するにそういう風に昔、体を売っていたとしても、いま幸せにきっちりお母さんをやっているんだったらいいんじゃないか?っていう風に立場が逆転して。一気に社会的なベビーフェイスになっていったと。お母さんキャラじゃないですけど。

(赤江珠緒)実際にいいお母さんなんですか?

いいお母さん アニータ

(カルロス矢吹)実際にいいお母さんですね。『カーサ・デ・アニータ』の時は7人、子供がいたんですけど。去年、僕が会いに行った時は9番目の子供を産んだ直後ぐらいだったんで。子供を抱きながら、取材をさせてもらいましたね。

(ピエール瀧)へー! じゃあ、矢吹さんはそこに、『カーサ・デ・アニータ』の取材というか、どういう名目でアニータさんまでたどり着くんです? 要は、国民的なタレントさんなわけでしょ? チリでは。

(カルロス矢吹)あの、僕の友達が日本人なんですけど、チリのサンティアゴで日本人向けの、イースター島とかを主に担当しているような観光ガイドの仕事をしていたんですけど。マスコミがバーッと殺到した時に、チリにそんなに日本語と、チリ弁ってちょっと難しいんですよ。スペイン語の中でも。チリ弁をちゃんと扱える人がいないから……っていうんで、彼に白羽の矢が立って。気がついたら彼が、日本のマスコミの全部の窓口になっていたんですね。

(赤江珠緒)うん。

(カルロス矢吹)で、僕もこういう仕事を始めたんで。もし、チリに行くことがあったらちょっとアニータに会わせてくれっていう話はしていたんですよ。そしたら、本当に紹介してくれて。

(赤江珠緒)はー。でも、アニータさんからしたらね、ちょっとやっぱり日本での思い出って良くない感じで終わっているから。日本人に会いたくないとか、ないんですか?

(カルロス矢吹)いや、全くないですね。もうアニータは日本、大好きですよ。

(ピエール瀧)いまも?

いまでも日本びいき

(カルロス矢吹)いまも大好きです。家の中に日本人形飾ってますし、基本的には枝豆とアサヒスーパードライが常備されていますね。アニータの家には。

(赤江・瀧)(笑)

(ピエール瀧)なるほど!

(カルロス矢吹)僕も取材が終わった後、アニータと飲んだんですけど。その時も、「あ、ちょっと待って。枝豆茹でるから」っつって、ずっとコトコト枝豆を茹でていて。「ちょっと待ってて。これ、飲んでて」って、スーパードライを出されて。

(赤江珠緒)へー! ああ、そう。

(ピエール瀧)気が利くじゃん、アニータ。

(赤江珠緒)で、実際に会ってお話になったら、どんな方でした?

(カルロス矢吹)あの、人たらしですよね。あんまりエロスっていうのはないですね。あの人は。

(ピエール瀧)ふーん。なんだろう? なんか、いい感じになっちゃうっていうか、落ち着いちゃうんですか? やっぱり。

(カルロス矢吹)そうなんですよ。いま、アニータって週一でテレビのレギュラー番組を持っているんですけど。そのテレビ番組っていうのがすごくアニータを表しているなと思うのが、ボランティア・ドキュメンタリー番組みたいなのをやっているんですね。で、それはどういう内容か?っていうと、まずチリのスラム街みたいなところに行くんですよ。そこで子供たちやそこのスラム街の中の公立小学校とかに行くと、「教科書を買うお金がない」とか「机や椅子が足りない」って言われるんですけど。それをとりあえず聞くとアニータが「わかった。じゃあ私に任せてちょうだい」って言うんですよ。

(赤江珠緒)うん。

(カルロス矢吹)そしたら次はチリの富裕層のところに行くんですよ。チリのお金持ちのところを回って。「実は子供たちが大変なの。なんとかならないかしら?」って言うと、お金持ちが「わかりました、アニータさん。子供たちのためではなく、アニータさん。あなたが言うなら、あなたにお金を渡しましょう」と。

(赤江珠緒)ええーっ! すっごいね。

(カルロス矢吹)で、アニータが「ありがとう!」って言ってお金持ちからお金を受け取って、そのお金で教科書や机や椅子を買って、子供たちに届けて。「アニータさん、ありがとうございました!」って。「いいのよ。みんな、また来週見てね!」っていう番組をいまアニータはチリでやっています。

(赤江珠緒)ものすごい正義の味方みたいな。

(ピエール瀧)アニータが「じゃあ、私が買ってあげるわ」じゃなくて、その富裕層のところに行って交渉すると……富裕層にしても、仮にね、チリもいろいろあるでしょうけど。寄付をしたとしても、本当にそこまで行くのか、ちょっと怪しいところもあるっていうような中、「あんただったら信用できるよ、アニータ」と。

(赤江珠緒)視聴率30%取っているタレントさんだったらね。

(ピエール瀧)「あんただったらしっかりやってくれるかもしれないから。じゃあ、はい。これ、お金」っていう風になっていると。

(カルロス矢吹)そうですね。だから僕が実際に話しながら思ったのは、「この人はもし男に生まれたとしても、同じことができたな」と思ったんですよ。

(赤江珠緒)なんかお金を引き出したり、人を動かす能力があると。

(カルロス矢吹)そうそう。そういう能力がたぶんある人だと思うんですよね。田中角栄チックというか、鈴木宗男チックというか。そういう、「政策のことはよくわからないけど、鈴木先生。あなたがそこまで言うんなら、北海道のお金を鈴木先生に預けましょう!」みたいな。

(ピエール瀧)清廉潔白かどうかはわからないけども……

(カルロス矢吹)そう。わからない。ただ、とりあえずあなたに僕は人間的な魅力を感じますと。

(ピエール瀧)感じるし、なんか放っとけないというか、なんか見ちゃうなっていうようなものがあるということなんですね。はー。

(赤江珠緒)それまた独特だけど、すごい魅力ですね。

(ピエール瀧)いや、でもそういう人、たまにいるじゃないですか。ずっとなんか目をそらせられない人っていうか。

(カルロス矢吹)僕もね、「この人にものをたのまれたら、断れないな」っていう感じはありました。

(赤江珠緒)押しが強い?

(カルロス矢吹)押しも強くないです。そんなに。まあ、僕にはですけど。まあ、強い人には強いと思うんですけどね。きっと。

(赤江珠緒)はー、そうか。

(ピエール瀧)その9人、子供がいるんですけど。彼、彼女たちはどんな感じ?

(カルロス矢吹)それぞれ結構ちゃんとしていて。結局、その11億のうち、まあ8億は豪邸を建てたんですけど。残りのお金で結構ちゃんと子供に教育投資していて。みんな結構、ちゃんとしてて。大学に行ってる子とかもいるらしいんですけど。特筆すべきなのが2人いて。アンジー・アルバラード(Angie Alvarado)という長女がいるんですけど。彼女、もうすごい美人で。で、『カーサ・デ・アニータ』ですごく人気が出て。チリの『テラスハウス』みたいな番組があるんです。男女が5対5でひとつ屋根の下で暮らすドキュメンタリー番組なんですけど。

(赤江珠緒)うん。

(カルロス矢吹)そこにも彼女は大抜擢されて。で、彼女もチリの人気タレントになって。いまもモデル活動とかしてますね。

(赤江珠緒)ふーん!

娘・アンジーは人気モデル

Te amo mama ?

Angie Alvarado ????さん(@angieaalvarado)が投稿した写真 –

(カルロス矢吹)で、五男のアブラーム・アルバラードっていうのがいるんですけど。彼は、瀧さん、コロコロってご存知ですか? チリのサッカーチームで。トヨタカップとかにも何回か出ているチームなんですけど。コロコロのアンダー15のエースなんですよ、彼は。

(赤江・瀧)ええーっ!

息子アブラームは名門サッカーチーム コロコロのユースで活躍中

(カルロス矢吹)で、彼が、サンティアゴの中って結構いくつかチームがあるんですけど。コロコロから、家を引っ越した時に学校のこともあるからもっと通いやすいユースチームに移ったことがあったんですね。まあ、これはアニータ談なんで、話半分に聞いてほしいんですけど。そしたら、コロコロのアンダー15の成績がどうも下降したらしいんですよ。

(ピエール瀧)抜けちゃったことによって?

(カルロス矢吹)それで、もうしょうがないからコロコロの人がアニータの家まで行って、「彼を戻してくれ」と。それで戻してもらって、成績はV字回復したらしいんですね。だからそれぐらい、もうサッカー選手としてちゃんとしていると。

(赤江珠緒)へー!

(ピエール瀧)そうだね。将来、もしかしたらナショナルチームにも入るぐらい……

(カルロス矢吹)本当、その可能性はコロコロでそれなので。もう全然可能性はゼロじゃない。さすがに次のロシアワールドカップはまだ17とか18なので間に合わないと思うんですけど。まあ、カタールワールドカップで23、24なので。そんぐらいってサッカー選手としては脂が乗りきっている時ですからね。そこでもし、日本と対戦するようなことがあったら、まあ面白いですよね。そうなったら。

(ピエール瀧)そうだよね!

(カルロス矢吹)ねえ。選手の家族関係席にアニータがいるわけですからね。

(赤江珠緒)そうですよね。来日しちゃったりもするのかしら?

(ピエール瀧)Jリーグのチームとかにも。

(カルロス矢吹)そうなんですよ。サッカー評論家の西部謙司さんっていう方がいらっしゃるんですけど。西部さんと食事を一緒にした時にこの話をしたら、西部さんが「そいつ、Jリーグに呼ぼうよ!」って言い出して。で、僕もそれは有りだなと思うんですよね。いま、JFLにラインメール青森っていうチームがあるんですよ。

(ピエール瀧)まず青森のチームに入れるのね(笑)。

(カルロス矢吹)青森のチームにとりあえず彼を入れて、彼の活躍でJ1まで上げてもらうんですよ。がんばって。で、彼の移籍金を、横領額って14億6千万ぐらいなんで、移籍金をひとまず15億に設定しておいて、彼の活躍でJ1まで引き上げた上で、そこでロシアのチームとかに15億ぐらいで買ってもらったら、それは4千万お釣りが来て……

(赤江珠緒)ああー、なるほどね!

(ピエール瀧)利子もつけとくよっていう(笑)。

(カルロス矢吹)そこまで行ったら青森の人たちも、あの時、わけのわからないチリの女に14億6千万取られたけど、それが巡り巡って青森のチームをJ1まで引き上げてくれた上に、ちょっと色をつけて返してくれた。これで許すとは言わんが、まあ多めに見てやろうぐらいになったら、きれいなストーリーですよね(笑)。

(ピエール瀧)だからそれ、青森のチームはそのチームでもいいですけど。役所が……

(カルロス矢吹)(笑)

(ピエール瀧)だってJ3のチームに関しては、企業に入っちゃうんだから。その15億は。だから、役所がオーナーみたいなのを作って。で、最後にこのアブラームくんで相殺するっていう考えもあるね。

(赤江珠緒)ああ、そう。でも、アニータさんはいまの旦那さんとかはいるわけですか?

(カルロス矢吹)いま、結婚はしていないですね。

(赤江珠緒)してないけども、でもお子さんがそうやって?

(カルロス矢吹)はい。続々増えてますね。

(ピエール瀧)じゃあもう、恋多き女であるし、子供も作ってちゃんとみんなケアしていてるっていうことで。一目置かれているわけですね。要するに、チリ国民から。

(赤江珠緒)じゃあ、自分1人で育てているんだ。

(カルロス矢吹)そうですね。まあ、お手伝いさんとかはいましたけども。

(赤江珠緒)そうですか。そんな状況だったんですね。

(ピエール瀧)ねえ。みんな知らないんだな。でも、それ言ったところで別にみんなも怒らない感じ? チリの人が。

(カルロス矢吹)チリの人ですか? いや、別に怒ったりとかは何もないですね。

(ピエール瀧)ないだろうね。その感じね。

(赤江珠緒)別に自分たちのお金を取られたわけでもないし。

(カルロス矢吹)別に何もないですね。チリの人たちからは。

(赤江珠緒)そうかー! へー!

(ピエール瀧)まあ、そのアニータさんのところはありますけども。やっぱり南米、ワールドカップとかもありますし。ちょっといまどんな情勢なんです?

(カルロス矢吹)あ、サッカーに関して?

(ピエール瀧)も、そうだし。チリの国内というか。

チリ国内の情勢

(カルロス矢吹)国内ですか? まあ、僕が去年行った時って、チリでコパ・アメリカっていう南米選手権をやっていて。で、チリで開催した大会でチリが優勝したんですよ。だからもう、オリンピックなんか誰も話題に出してなかったですね。もう、とにかくいまこの大会を優勝しよう! アンド、優勝した後はもう大騒ぎっていう感じで。

(ピエール瀧)「しばらくこれで酒を飲もうぜ! ワールドカップ? いい、いい。別に。もうこれで5、6年飲めるな!」っていう感じだ。

(カルロス矢吹)はい。

(ピエール瀧)なにが流行ってるんすか? チリは。

(カルロス矢吹)もうサッカーですよ。

(ピエール瀧)やっぱサッカー。キッズたちは?

(カルロス矢吹)キッズたちには、もうサッカーですね。

(ピエール瀧)やっぱサッカー。

(カルロス矢吹)もういま、(サモラーノ・サラスの)Za-Sa(サ・サ)時代を超えたと言われているので。サ・サ時代の時にはコパ・アメリカで優勝していないんですけど、いま優勝してるので。

(赤江珠緒)ふーん!

(ピエール瀧)そうか。昔、僕は南米じゃないですけど、コスタリカぐらいまでしか行ったことないですけど。僕が昔行った時はポケモンとかが流行っていたんですけど。妖怪ウォッチとか、流行ってないですか?

(カルロス矢吹)ああ、中南米は流行っているの、ドラゴンボールですね。

(ピエール瀧)まだドラゴンボール?

(カルロス矢吹)ドラゴンボールです。僕がちょうど去年行った時って、去年新作が公開されたじゃないですか。フリーザが復活するやつ。もうあのポスターは中南米、どこに行ってもありましね。

(赤江珠緒)へー! ああ、そうですか。あと、何年か前にすごく炭鉱で事故があって。で、みんな助かったっていう。あの人たちは……

(カルロス矢吹)ああ、そこの炭鉱のキャンペーンガールをアンジー・アルバラードがしています。

(赤江珠緒)ええーっ!

(ピエール瀧)その長女が?

(カルロス矢吹)はい。たしか、その炭鉱だったはずですね。炭鉱のキャンペーンガールをやっていたんで。

(赤江珠緒)へー! なんか、いろんなニュースのその後がつながりましたね。ありがとうございます。

(カルロス矢吹)(笑)

(ピエール瀧)そうだね。えっ、政治家とか、なれる?

(カルロス矢吹)僕、なると思いますよ。アニータは。本当にだからチッチョリーナプランまであと一息ですよ。

(ピエール瀧)そうだよね。

(赤江珠緒)チッチョリーナか。へー! では、ここで世界を放浪するカルロス矢吹さんから新刊のお知らせ。『NEW LONDON イースト・ロンドン ガイドブック』という本ですが。こちら、どんな本なんでしょうか?

(カルロス矢吹)昔、ロンドンのイーストサイドっていうのは本当にスラム街と言われていたんですけども。本当にここ5、6年で急にきれいになって。もう、セレブリティーがいろんな外国から集まって遊びに来るようなところに変身していて。それを……まあ、イーストってすっごい狭いエリアなんですけど、それだけを取り上げたガイドブックになっています。

(赤江珠緒)あら。全部カラーで、すごく見やすい。写真も?

(カルロス矢吹)写真も自分で撮りました。

(ピエール瀧)あの地獄が楽園に早変わりしましたよっていう(笑)。

(赤江珠緒)これはいいガイドブックだ。

(ピエール瀧)いいね、たしかに。

(赤江珠緒)ということでカルロス矢吹さんの新刊『NEW LONDON イースト・ロンドン ガイドブック』はディスクユニオンの出版レーベル、DU BOOKSより発売中です。詳しくは、カルロス矢吹さんの公式サイト、フードコマをご確認ください。

[リンク]カルロス矢吹公式サイト フードコマ
http://foodcoma.jp/

(ピエール瀧)次、どこに行きましょう?

(カルロス矢吹)次はですね、韓国とウズベキスタンがもうほぼ決まっていますね。

(ピエール瀧)韓国とウズベキスタン? ウズベキスタンは、何?

(カルロス矢吹)ウズベキスタンはサッカーの取材とか、諸々。

(ピエール瀧)ああ、やっぱりそのへんとかで。

(赤江珠緒)そうですか。あっという間にお時間になってしまいましたが。今日はいかがでしたか?

(カルロス矢吹)いや、本当に憧れのTBSラジオに出られて本当、うれしかったです。ありがとうございます。

(赤江珠緒)そうですか。またまたちょっとね、いろんな国に行った時のお話をしていただきたいなと思います。

(ピエール瀧)もうね、旅担当ということで。旅先で困ったら、カルロスさんに電話しますね。「いいレストラン、ないっすか?」って(笑)。

(赤江珠緒)ねえ(笑)。本日の面白い大人はライターのカルロス矢吹さんでした。ありがとうございました。

(カルロス矢吹)ありがとうございました!

アニータ、その後の最新情報

カルロス矢吹さんが2016年9月1日の『たまむすび』に再び出演。アニータの最新情報を赤江珠緒さん、ピエール瀧さんに紹介していました。

(赤江珠緒)で、アニータさんについては前回、いろいろうかがったんですけども。

(ピエール瀧)意外な話がいろいろと。

(赤江珠緒)また最新情報があるとか?

(カルロス矢吹)はい。どこよりも早いアニータ・アルバラード最新情報を持ってきました。国税局に目をつけられて自宅を没収されたそうです。

(赤江・瀧)ええっ!?

(カルロス矢吹)(笑)

(赤江珠緒)そうなんですか?

(カルロス矢吹)これは、でもアニータが悪いんじゃないらしいんですよ、どうも。なんかもともとアニータが持っていた不動産の不動産会社の方に問題があったみたいで、そこが摘発されたから芋づる式に周りみんな家を持っていかれちゃったらしくて。

(ピエール瀧)不正に取引していた土地・家屋も事件に関与しているからいったん没収っていうことで持っていかれちゃったと?

(カルロス矢吹)だからアニータが悪いわけではないらしいんですけど、とりあえず没収はされたみたいですね。

(赤江珠緒)相変わらず波乱万丈な。

(ピエール瀧)だって超すごい豪邸だったんでしょ?

(カルロス矢吹)そこからは引っ越して、いまはそこそこの……

(ピエール瀧)あ、ところになっているんですね。なるほど。さあ、ということでアニータ最新情報も聞けたところで……

(赤江珠緒)今回の本題にまいりましょうか。

<書き起こしおわり>

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