大沢悠里さんが2022年1月8日放送のTBSラジオ『ゆうゆうワイド 土曜日版』の中で2022年3月末を持って番組を終了することを発表していました。
(大沢悠里)中島みゆきさんの『ヘッドライト・テールライト』をお届けしました。皆さんのお便りを聞いておりましてね、ちょっと胸が熱くなったんですが。ちょっと皆さんに申し上げますけども。長い間、放送をしてまいりました『土曜日版』も実は3月いっぱいで私、辞めることになりました。まあ、自分自身、TBSに申し出て辞めるということになりましてね。アナウンサー生活、3月いっぱいで58年ですかね。ほとんど生放送をやって、『ゆうゆうワイド』を月金で4時間半、30年やって。
それでもう、僕は辞めようと思ったら「ぜひ、ちょっとでいいから……」ということで土曜日のこの時間を持ってちょうど3月で丸6年ですかね。36年やってきたと思うんですが。まあ、車の免許で返納もあるように、皆さんが心配をしないうちに、ちょっと自分自身もいいかなという感じで。マイクを返納しようかなと考えているんですよね。人によっては「悠里さん、まだ十分できるじゃないか」とかあるんだけれども。自分自身としてはまあ、そろそろ賞味期限も切れ始めているなっていう感じ、するんですよ。
(西村知江子)でも私の周りはみんな「ええっ?」って言いますよね。スタッフとか、若いアナウンサーとか。「ええっ? 悠里さん、どうして辞めちゃうの?」って言ってますよね。
(大沢悠里)でもまあ、後輩に道を譲るっていうこともあるしね。あと、この歳になってくるといつ、調子が悪くなってくるかもわからないんですよ。そういうこともあるし。まあ、いろんなことを考えて、ちょっとまだ余裕のあるうちに。「まだ、できるじゃないか」と、お世辞でも言われているうちがいいかなという考えもありまして。今年の3月いっぱいでこの『ゆうゆうワイド』を私は辞めることに決めましたんで。まあ、TBSの了解も取りました。だから皆さんの……はじめて聞いた方もびっくりなさったと思うんですけども。長く、58年聞いていただいたと思いますけども。そういう私の気持ちは決まっておりまして。ずっともう、1年前から考えていたのかな。「いつ、引導を渡すか」っていうことを考えていたので。
(西村知江子)自分で自分に引導を渡すということですか?
「いつ、引導を渡すか」を考えてきた
(大沢悠里)そう。そういうことで、皆さんに心配をかけないうちに終わるということになりました。大変申し訳なくね、皆さんのはがき、西村さんがお読みになったのを聞きながら、「申し訳ないな、申し訳ないな」と思いながら、でもまあ、うん。そういう結論に。
(西村知江子)おはがきをくださった方は自分の生活の一部になっていたっていう方、多いですもんね。
(大沢悠里)でも、いつかは辞めなきゃいけないんですよ。それは10年、20年続かないんで。僕は60代だったらやるけど、この歳になってくるとね、ちょっと先が見えなくなってくるんですよ。注意はしていますけどね。
(西村知江子)前から、「オリンピックの年に入社したから、次のオリンピックで……」っていうことはおっしゃっていたけれども。で、1年、オリンピックが延びましたからね。
(大沢悠里)延びたんですよ。そういう目標もあったのでね。ちょっと延びたというところで、ちょうどいいんじゃないだろうかと。白鵬さんが「オリンピックが終わったら辞める」っておっしゃっていたんですよね。そういう意味では、皆さん、本当に「まだじゃないか」っていう気持ちも多少はおありかもしれませんが。この3月いっぱいでこの番組『ゆうゆうワイド』を終わらせていただきますので。勝手ながら、申し訳ございませんがよろしくお願いいたしますね。1曲、竹内まりやさんの『いのちの歌』を聞いていただきましょうか。
竹内まりや『いのちの歌』
<書き起こしおわり>