尾崎世界観 気分が激しく落ち込んで気づいたことを語る

尾崎世界観 気分が激しく落ち込んで気づいたことを語る ACTION

尾崎世界観さんが2020年6月23日放送のTBSラジオ『ACTION』の中で数年ぶりに訪れた激しい気分の落ち込みについてトーク。その落ち込みの中で気づいたことを話していました。

(尾崎世界観)最近、県をまたぐ移動制限も解除されて少しずつ日常が戻ってきましたね。

(幸坂理加)そうですね。

(尾崎世界観)それで毎週、ここで話していてちょっと忍びないんですけど。野球も開幕しまして。やっぱりね、開幕すると全然違いますね。まあ無観客なんですけどね。で、やっぱり去年、期待されていてなかなか結果が出なかった選手が見違えるような結果を出すのを見てると、勇気をもらったりするんですけど。だからこそ、自分の今のことを考えて落ち込んでたですよ……。

(幸坂理加)ええーっ?

(尾崎世界観)まあ『たまむすび』でもね、お話されてましたけど。私もね、落ち込んでいてね。結構、ここ何年かで一番ヤバい波が来たんです。

(幸坂理加)落ち込みの波?

(尾崎世界観)はい。やっぱりメンヘラだからね、俺はね。「これだ!」って思って。「来たな!」って思って。分かってたんだけど……今回はかなりキツくてね。

(幸坂理加)大きな波が?

(尾崎世界観)大きな波が来ましたね。で、1人で部屋で歌詞とか書かなきゃいけないんだけど。そう。なかなかちょっと、「自分が世の中に受け入れられていない。ダメだ!」って思ってきちゃって。「これ、どうしよっかな?」と思って。それで結構考えてたんですよ。「なんか結果が出ない。でも、作品は作らなきゃいけない。『俺なんてダメだ』ってまた、始まった。開幕したーっ!」と思って。それでずっと悩んでいて。その中で、やっぱり手を出すんですよ。SNSに居場所を求めて検索してみるんですけど。その時に限って、やっぱりなんかね、あんまり手応えがないというか。そういう時に限って、文句も書かれてないんですよ。

(幸坂理加)ああ、エゴサーチというものを?

(尾崎世界観)そう。エゴサーチしても批判すらなくて。反応がないんですね。で、ますます「これはヤバいぞ。自分はどこにも居場所なんてないんだ……」みたいにまた始まっちゃって。

(幸坂理加)ええっ、そんなことないのに。

(尾崎世界観)「ヤバい、ヤバい、ヤバい……」って思って。で、今度は近しい人たちとかを
「どうなのかな?」と思って見てみたりするんですね。

(幸坂理加)フフフ(笑)。

(尾崎世界観)もうエゴだけじゃないから。

(幸坂理加)そうか。周りの人のことも?(笑)。

(尾崎世界観)余計なお世話なんですけど、おせっかいでサーチしちゃって。で、おせっかいサーチの結果、めちゃくちゃつぶやかれているのよ! 泣きたくなるほど。だからもう間違えてるんじゃないかな?って思って。バグかなんかで俺のところだけなんか、あれなのかな? ミスで表示されないのかなって思ってもう1回、して見るんだけども。やっぱりなくて。

(幸坂理加)もう落ち込みに行ってるじゃないですか、自分から。

(尾崎世界観)そう! 落ち込みに行ってるんですよ。で、「これ、何かに似てるな?」と思ったのが、以前に木曜日の代打パーソナリティーをさせていただいた時にプロジェクトコーナーでサウナに行ったでしょう? 「これ、サウナだな」と思って。基本的に落ち込んでいって、自分のエゴでサーチした時は熱い熱風に晒されて。「ああ、つらいな。孤独だな。寂しいな」と思っていて。これね、他人のところに手を出した時にあまりでも他人がすごい評価されてるの見た時に、なんかね、落ち込むっていうのももちろんあるし、悔しいってのもあるんだけど。

心のサウナ

(尾崎世界観)なんかね、スーッと何かが下りていく感じがするんですよ。自分の中のものが下にどんどん重心が下がっていってね。「これは、水風呂だ」と思って。それが。自分のエゴサーチした時、熱くて。人のエゴサーチをしてものすごいその人が結果を出してる時に水風呂に入って。で、そこからね、ちょっと仕事で外に出たんですよ。その時、すごいなんか気持ちよくなって。だから「これは整ったんだな」と思って。それで。

(幸坂理加)ああ、よかったですね。

(尾崎世界観)よかったけど、だったらサウナに行きたいわ、もう(笑)。

(幸坂理加)そうですね。本当だ。

(尾崎世界観)本当、なんかそれを思い出しましたね。心のサウナなのかなと思って。まあでもしばらく、つらいなと思いながらもそこを乗り越えてきたんですけどね。なんかね、もう全部投げ出して。もうやめてしまおうかなと思ったりしたんです。

(幸坂理加)えっ、そこまで落ちたの?

(尾崎世界観)そこまで行って。「ああ、俺は1人だな。ヤバいな」と思って。でもやっぱりね、「ああ、火曜日は『ACTION』だしな」とか思って。そう。

(幸坂理加)立ち直った?

(尾崎世界観)立ち直ったというか、「まあ仕方ないよな。行かないと……」って思ったから。

(幸坂理加)「仕方ない」って……。

(尾崎世界観)フフフ、いや、「仕方ない」って思うほど落ち込んでいたのよ。「孤独で1人だな」と思ってね。で、「本当に1人でどうしようもない。結果も出ない。もう、売れたいのに売れない。何なんだろう?」って思っていたけども。で、そこでまた冷静に考えた時に、「そういう人に支えてもらってんじゃん」と思って。その、「どうしようもない、孤独で。私は(俺は)認めてもらえない。誰とも繋がらない。なんで俺だけこうなんだ?」っていう風にすごい悶々としている人たちがクリープハイプの曲を聞いてくれたり、ライブに来てくれたり。まあ、そうじゃない、元気でパーティーばっかりしている人が聞いてくれてる可能性もありますけど。でも結構その、この間の俺みたいな人が支えてくれているんですよね。

(幸坂理加)そうかー!

「自分みたいな人が支えてくれている」

(尾崎世界観)そう。「それをなにを、『売れたい』と思ってるんだよ? お前、本当にブレイクしにかかってんだよ?」って自分で思いましたね。

(幸坂理加)そうですか。自分にツッコミを入れて。

(尾崎世界観)そう。自分にツッコミを入れましたね。でも本当、結構ヤバかったな。誰に相談したいとも思わなかったしね。

(幸坂理加)へー! そういう時はどうするんですか? 前は金髪にしたら元気になりましたよね?

(尾崎世界観)そう。なったんですよね。でも、もうしちゃってるしね。

(幸坂理加)そうか、そうか。難しいですね。

(尾崎世界観)うん。だからね、これからまそういう……だから変に欲が出てくるんですよ。ずっとやってると。うん。

(幸坂理加)それは人間ですもの。欲は出てきますね。

(尾崎世界観)みつをですね(笑)。

(幸坂理加)相田みつを的な。ねえ。

(尾崎世界観)だから本当に改めて初心に帰れましたよ。このサウナのおかげで。

(幸坂理加)デトックスですね。

(尾崎世界観)「お前はこれからもそういう人に向けて。それがもしかしたら、大勢に届く可能性もある」というぐらいでいいのかなと思いましたね。だから、いいきっかけでしたけどね。でも、これはまた来るよ。絶対に。

(幸坂理加)波が? ええーっ?

(尾崎世界観)落ち込んだこと、ありますか。最近。

(幸坂理加)しょっちゅう落ち込んでますよ。でも立ち直りが早いんですよね。

(尾崎世界観)それが羨ましいよなー。

(幸坂理加)小波ですから。大波はあんまり来ない。

(尾崎世界観)大波が来るんだよなー。本当にね、心がもうねじ切れる感じがしましたね。この間はね。

(幸坂理加)そうか。大変でしたね。

(尾崎世界観)大変でしたよ。うん。でもまあ、いいきっかけでした。だから……あ、幸坂さん、立ち直るためになんかしてます?

(幸坂理加)私? 歌を歌ったり、踊ったり……。

(尾崎世界観)だって俺、歌を歌うことで落ち込んでるんだもん。

(幸坂理加)そうか! 元も子もないですね。

(尾崎世界観)そうなんですよ。そうだね。幸坂さんはね、そういうことができるからいいよなー。

(幸坂理加)あと「えーん!」って声を出して泣くのもすごいいいですよ。

(尾崎世界観)あと、泣けないの。本当に、本当に泣けない。だから「泣ける」っていうのはすごいいいことだと思う。そういう時、泣けないから。一番わかるじゃないですか。泣ければね。そう。泣いてる自分にまた泣いたりするじゃないですか。「うわーっ!」って泣いている自分に。

(幸坂理加)ええっ、でもそれって鏡で見てみてくださいよ。笑えるから。自分の泣き顔を見て。そう。

(尾崎世界観)何回かね、悲しい時に泣けたことあったけど。その時はね、もうスイッチ入って。その泣いてることで泣いていたから。そうなったらもう楽ですよ。

(幸坂理加)そうかー。泣きのスイッチをね、探してみるっていうのも課題かもしれないですね。

(尾崎世界観)いやー、泣きたいわ、本当に。だから野球とかスポーツとかだったら泣けますよ。絶対。

(幸坂理加)ああ、じゃあ野球に救ってもらいましょう。落ち込んだ時には。

(尾崎世界観)始まっているからね。じゃあ、今日は「最近泣いたこと」を募集しましょう。

(幸坂理加)はい。じゃあ皆さん、メッセージを送ってください。

(尾崎世界観)お願いします!

(中略)

(幸坂理加)そして4時半頃からのゲストコーナーは女子プロレスラーの世志琥さんをお迎えいたします。

(尾崎世界観)はい。同じ葛飾区出身ですね。まあちょっとね、一見怖い見た目ですが、それと真逆のかわいいお菓子づくりの動画がTikTokで話題です。だからそうなんですよ。TikTokで話題とかね、そういうのもだから落ち込むのよ……。

(幸坂理加)あらーっ!

(尾崎世界観)TikTokで話題になりたいよ、俺だって!

(幸坂理加)フフフ、いいんですよ!

「俺だってTikTokで話題になりたい」(尾崎世界観)

(尾崎世界観)俺だって、キュッとまとめて評価されてえよ!

(幸坂理加)気にしない、気にしない!

(尾崎世界観)いや、気にする! 気にするね!

(幸坂理加)フフフ(笑)。世志琥さんの字、字面的にもちょっとカッコいいっていうか強そうな感じですけども。女子プロレスの今とこれからをうかがっていきたいなと思います。

(尾崎世界観)落ち込んだりすることもあるかもしれない。人と比べて劣等感を感じることもあるかもしれないから。そこも掘り下げていきます。

<書き起こしおわり>

タイトルとURLをコピーしました