高橋芳朗 シニア世代の枯れた名曲・名演特集

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高橋芳朗さんがTBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』の中で敬老の日にちなんで、有名アーティストがシニア世代になってから発表した、枯れた名曲・名演を特集。3曲紹介していました。



(ジェーン・スー)とは言えですよ、季節の変わり目、ジジ専の堀井さんのためにですね……

(高橋芳朗)(笑)

(堀井美香)ありがとうございます。

(ジェーン・スー)こんなテーマで、今日は。

(高橋芳朗)来週の月曜日が敬老の日ということで、こんなテーマをご用意いたしました。若いやつらにゃ真似できない。枯れた魅力の名曲、名演をしみじみ味わおう! まあ、敬老の日が近いということで、有名アーティストがシニア世代になってから発表した枯れた名曲、名演を3曲、ご紹介したいと思います。台本に「枯れ専の堀井さんは大好物ですよね」って書いてあるんですけど……枯れ専なんですか?

(堀井美香)ああ、そうですね。あと、芳朗さんにトニー・ベネットを紹介していただいたじゃないですか。トニー・ベネット、いまとってもいい感じになって……

(高橋芳朗)あ、いまがいい? 相当ですね!

(ジェーン・スー)熟成しきった状態だけどね。

(堀井美香)今年の流行語大賞です。トニー・ベネット。

2016年流行語大賞 トニー・ベネット


(高橋芳朗)トニー・ベネット(笑)。固有名詞が急に流行語大賞に。

(ジェーン・スー)堀井さんね、70以上じゃないとグッと来ないんですよね。

(堀井美香)いま、ほら。ロマンス・グレーの。

(ジェーン・スー)相当おじいさんですよ。レディ・ガガと一緒に出てきた時ね、ちょっとびっくりしちゃいましたもんね。

(高橋芳朗)でも、やっぱりレディ・ガガとかのもてなし方とかも、かっこいいんだよな!

(堀井美香)かっこいいんですよ!

(高橋芳朗)エスコートの仕方がね(笑)。エスコート力っていうのがやっぱり大事ですよね。



(ジェーン・スー)たしかに。

(高橋芳朗)じゃあ、そんな感じで3曲、お届けしますけども。1曲目。テーマは「秋と老い」。

(ジェーン・スー)秋と老い。人生の秋。季節の秋っていうことですね。

(高橋芳朗)秋と老いをテーマに選曲してみたんですけど。フランク・シナトラの『September Song』をご紹介したいと思います。1965年の作品ですね。これ、シナトラが50才を迎えるタイミングでリリースした『September Of My Years』っていうアルバムに収録されている曲なんですけど。このアルバムタイトルの『September Of My Years』っていうのは直訳すると「わが人生の9月」みたいな感じですかね。俺の人生もいよいよ秋に入ってきたようだとか。9月になってきたな、みたいな意味になると思うんですけども。これ、アルバム全体が人生の節目になる50才を迎えて、そんな自分を9月という月に重ね合わせた、結構コンセプト性の高いアルバムになっていて。この『September Of My Years』っていう曲で始まって、これから紹介する『September Song』で終わるっていう。

(ジェーン・スー)おおーっ!

(高橋芳朗)そういうアルバムなんですよ。グラミー賞で最優秀アルバム賞を受賞した名盤でございます。で、この『September Song』、ちょっとどんな歌詞なのかざっくり紹介したいと思うんですが。まあ、人生の秋の始まりをしみじみと歌ったような曲なんですけども。歌詞はこんな感じになります。「5月から12月まではたっぷり時間がある。だが、9月にもなれば日々は短くなる。秋の風が木の葉を燃えるように色づかせる頃には、もう待つことを楽しむようなゲームをする時間もない。9月、そして11月。毎日が愛しいものになっていく。この残された貴重な日々を、私はあなたと過ごしたい。この実り多き歳月をあなたとともに」。

(堀井美香)わかるー!

(高橋芳朗)(笑)。じゃあちょっと、老い専の堀井さんにじっくり噛みしめて聞いていただきたいなと思います。フランク・シナトラで『September Song』です。

FRANK SINATRA『September Song』



(高橋芳朗)はい。秋と老いをテーマに選曲しました。フランク・シナトラ『September Song』でございます。堀井さんがすごいはしゃいでますけども(笑)。

(堀井美香)包まれました。いま。

(ジェーン・スー)曲がかかっている最中、ずーっと興奮してらっしゃいましたけども。

(高橋芳朗)堀井さんはいま、自分の人生を1年に重ね合わせると、何月何日ぐらいですかね?

(堀井美香)そうですね……私、やっぱりボジョレー・ヌーヴォーの解禁前っていう感じですかね?

(ジェーン・スー)じゃあもう、シナトラを超えちゃってるんですね。

(高橋芳朗)シナトラ超え?

(ジェーン・スー)10月後半とかですかね?

(堀井美香)スーさんはどうですか?

(ジェーン・スー)私は……しがみつく8月23日っていう感じですね。

(高橋芳朗)おおー、ギリギリ攻めた。際どいですね。

(堀井美香)芳朗さんは?

(高橋芳朗)僕もしがみつきたいですね。8月31日ぐらい(笑)。

(ジェーン・スー)これで15回目の8月31日みたいなね。

(高橋芳朗)そうですね。堀井さんだけ突っ走ってますけどもね。

(ジェーン・スー)リスナーのみなさん、いま何才? そして、何月何日ですか? メールをお待ちしてますよ。

(高橋芳朗)(笑)。続いては、超大器晩成をテーマに選曲いたしました。超大器晩成です。ブラジルの音楽、サンバの伝説的アーティストですね。カルトーラという方が1974年にリリースしたデビューアルバムから『Corra e Olhe o Ceu(邦題:空を見上げて)』を聞いていただきたいと思います。カルトーラさんはブラジル、リオデジャネイロ出身で1908年に生まれて、1980年に72才で亡なっているんですよ。

(ジェーン・スー)うん。

(高橋芳朗)つまり、このデビューアルバムはカルトーラが66才の時にリリースされている。

(ジェーン・スー)はー! 66才でデビュー?

(高橋芳朗)66才でデビューです。ものすごい大器晩成ぶりなんですけども。それまでは主に作曲家として人に楽曲提供をしていたんですね。で、ちょっと病気があったりとか、なかなか運にも恵まれないでデビューの機会を逸していたんですけども。で、66才で最初のアルバムを出してからは、72才で亡くなるまでに4枚のアルバムを残して。それが全て、ブラジル音楽史に残る名盤になっていますけどもね。大器晩成の有名な例で言うとね、カーネル・サンダースがケンタッキーフライドチキンを立ち上げたのが65才の時なんですよね。

(ジェーン・スー)それまで結構、やさぐれた人生だったんですよね。あの人ね。

(高橋芳朗)(笑)。まあ、コツコツ努力、苦労はされていたみたいですけどね。

(ジェーン・スー)なかなか実を結ばなかったっていうのが。

(高橋芳朗)それを超える、カーネル超えのカルトーラでございます。

(ジェーン・スー)カーネル超えの、カルトーラ。みなさん、ご一緒に。

(高橋・ジェーン・堀井)カーネル超えの、カルトーラ!

(高橋芳朗)そういうテンションで聞く曲ではないです!

(ジェーン・スー)失礼しました。間違えた。

(高橋芳朗)じゃあ、聞いてください。カルトーラで『空を見上げて』。

Cartola e Leci Brandao『Corra e Olhe o Ceu』



(高橋芳朗)人生、何が起こるかわからないですよ。66才でデビューしたカルトーラさんのデビューアルバムから『空を見上げて』を聞いていただきました。

(ジェーン・スー)こういう言い方をするのは失礼かもしれませんが、さすが66才のデビュー。無駄な力がなくて、力が抜けている感じでいいですよね。

(高橋芳朗)(笑)。味わい深いですね。

(ジェーン・スー)味わい深いですね。

(高橋芳朗)CMを挟んで、お知らせの後は69才の美魔女の歌声を聞いていただきたいと思います。

(CM明け)

(ジェーン・スー)今日は枯れた名曲、名演をしみじみ味わおうと題してお送りしています。

(高橋芳朗)最後は声の美魔女をテーマに選曲いたしました。お届けするのは女性ジャズシンガーのブロッサム・ディアリーが1994年に発表したライブアルバムから『Everything I’ve Got』という曲を聞いていただきたいと思うんですけども。ブロッサム・ディアリーは永遠のロリータボイスなんて言われてるんですけども。ものすごくかわいらしいキュートな声がトレードマークなんですけど。デビューしてからもうずーっと変わらなかったんですよ。2009年、82才で亡くなっているんですけど、最後まで本当にかわいらしい声で歌っていて。

(ジェーン・スー)へー!

(高橋芳朗)で、これからお聞きいただく音源も69才の時のライブ録音なんですけども。まあ、ちょっとね、そんな歳とは思えない、愛らしさ、プリティーさです。ちょっと堀井さんもぜひね、アナウンサー界のブロッサム・ディアリーを、これを聞いて目指していただきたいなと。

(堀井美香)わかりました。

(ジェーン・スー)よろしくお願いします。

(高橋芳朗)よろしくお願いします。じゃあ、ブロッサム・ディアリーで『Everything I’ve Got』です。

Blossom Dearie『Everything I’ve Got』



(高橋芳朗)はい。声の美魔女ということで、ブロッサム・ディアリーの『Everything I’ve Got』。69才の時のライブ録音から聞いていただきました。

(ジェーン・スー)気持ちいいですね。フワフワフワッと綿毛で撫でられているような。

(高橋芳朗)ラブリーですね。ちょっと敬老の日にちなんで、告知させていただいていいですか? 19日(月)、敬老の日の夜に私、荻上チキさんの『Session22』ミッドナイトセッションに出演しますので。もしよろしければみなさん、聞いてください。

(ジェーン・スー)どんなことをやるんですか?

(高橋芳朗)最近、グラミー賞の受賞曲がバンバン盗作騒動に巻き込まれてですね。その状況を事細かにレポートしたいなと思っております。

(ジェーン・スー)なるほど、わかりました。

(高橋芳朗)というわけで今日はしっとりお送りいたしましたけども。こういうのもいいですね。たまにはね。

(ジェーン・スー)いいですね。高橋さん、ありがとうございました。

(高橋芳朗)ありがとうございました。

<書き起こしおわり>

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