市川紗椰さんがTBSラジオ『ザ・トップ5』の中で大好きなアメリカ大統領選挙についてトーク。見どころや楽しみ方について話していました。
(市川紗椰)まあ、個人的には今週に限らずですね、常にいまはもうアメリカ大統領選が盛り上がっています。やっぱ、もう私、大統領選、大好きなので。アメリカの。
(藤森祥平)なんか、にわかにね。トランプ氏のキャラクターもあって。日本にもね・・・ただ、アメリカでのその盛り上がり方っていうのはまた、ぜんぜん違うわけですよね?
(市川紗椰)そう。アメリカ人はだって、オリンピックより大統領選が好きですからね。4年の1度のもので言うと。ワールドカップよりも大統領選が大好きですから。
(藤森祥平)あの会場からの中継で映る光景の盛り上がり方。
なぜ大統領選は盛り上がるのか?
(市川紗椰)はい。楽しいですし、まあ、いろんな、そのなぜこんなに盛り上がるのか?っていうのは背景にいろいろあるんですけど。その政党の登録制度もそうですし、細かく、いろいろ順序を追っていくのも楽しいし。単純にやっぱりこの、基本、大統領選のある1年って結構、どの人・・・政治家もそうですし、自分も建前を通していろんなことを言っていい時期なんですよね。
(藤森祥平)はい。
(市川紗椰)で、1年を通して理想論とかそういう議論をずーっと広げておいて。で、そこから3年、もう言わないっていう(笑)。現実路線に移すっていうそのね、プロセスがやっぱり楽しいですし。いまのこの、まあ党員集会だったり予備選段階って、だいたい日本のメディアで見ていると『誰を選ぶプロセス』って結構報じられているんですけど。実体としては『誰を落とすプロセス』なんですよね。
(藤森祥平)はあはあはあ。
(市川紗椰)『誰に票が入らない』とか、あと『票の中身が党と合っていない』とか。たとえばヒラリーさんって結局今回アイオワ(の党員集会)でサンダースさんといい勝負だけど、一応、勝ったじゃないですか。
(藤森祥平)うん。ギリギリ。本当にギリギリ。
(市川紗椰)でも、彼女の票って若者がほとんどいなくて。で、民主党にとっては、若者、女性、マイノリティーが必要だから。サンダースさんの方が票は少ないけど、実態としては民主党にとって価値のある票なんですよ。
(藤森祥平)なるほどね。
(市川紗椰)だから、そういった分析だったりとか。なので今回、トランプさんが二位で一位がクルーズさんだけど、いちばんのすごかったのはやっぱりルビオさんなんですよね。
(藤森祥平)三位のね。
(市川紗椰)それに関しては。なので、票の中身もそうですし。あと、演説とかも面白いんですよ。で、いい、ちゃんと残る候補者とか、演説が上手い上、プロンプターとかスクリプトなしで、アドリブでできるので。そういうパフォーマンスっていうのもあれですけど。お祭りとして見るとすると、そういうところも結構面白いですし。
(藤森祥平)うんうん。そうか。それは日本でやっているニュースの中ではなかなか描ききれてない面白さ?
(市川紗椰)そうですね。なので、クルーズさんは私はもう、ないと思っていますもん。あれ、ひどいですもん。スピーチは。でも、やっぱりルビオさんはすごいですし。あとまあ、トランプさんはトランプさんで、本当にどう出るか?
(藤森祥平)うん。
(市川紗椰)今回のアイオワではやり直しを要求しているんですけど。これはまあでも、ただTwitterでボヤいているだけなんで。ニュースバリューはないんですけど。
(藤森祥平)いろんな戦略というか、あの手この手を使ってくるということになるんでしょうけど。ただ、でもね、本当に党員集会でも聞いているみなさんの盛り上がり方。候補者がバッと入ってきて、みんなが一斉にバーッ!と立ち上がって拍手するとか。日本じゃ考えられないなと思って。毎回。
(市川紗椰)まあ、そうですね。まあ、そもそも国民投票っていうところが違いますから。自分の意見がダイレクトに伝わるっていう感覚が強いですし。政党の登録制度があるから、『私は民主党』『共和党』って言う。もう宣言するのって日本の文化にあんまりないじゃないですか。だから、そもそものところで盛り上がりやすいっていうのもあるかもしれないですね。
(藤森祥平)うん。これからまた、次はね、ニューハンプシャー州。
(市川紗椰)ニューハンプシャー州。ちょっとリベラル気味の州なので。楽しみですよ。あの、ブッシュさんがニューハンプシャーにものすごい種を蒔いているんですよ。だからちょっといま、完全にレームダック化してると思うんですが、ここでどう動くか?たぶんニューハンプシャーで一位をとれなかったら、やめるんじゃないかな?って言われて。と、思っています。
(藤森祥平)へー!ちょっとこれ、話が尽きないから。
(市川紗椰)楽しいんですよ!本当に。
(藤森祥平)また、やりましょう。これ。じっくりね。
(市川紗椰)大統領選、めっちゃ楽しいんですよ。面白いですよ!
(藤森祥平)まだまだ続きますからね。
<書き起こしおわり>