西川のりお 週刊文春を訴えた松本人志の「お笑いがしたいです」コメントを語る

西川のりお 週刊文春を訴えた松本人志の「お笑いがしたいです」コメントを語る ABCラジオ

西川のりおさんが2024年4月10日放送のABCラジオ『ますだおかだ増田のラジオハンター』の中で週刊文春を訴えた松本人志さんについてトーク。記事内で被害を訴えたA子さん、B子さんの身元を明かすように求めていることや、口頭弁論に先立って発表された「お笑いがしたいです」というコメントなどについて、話していました。

(西川のりお)これ、まずダウンタウン松本くんの話からしたらね、世間がだんだんこの話にもう反応しなくなってきたね。

(増田英彦)ああ、そうですか。

(西川のりお)まあ正直な話、もうこれは飽きてきたというか……「飽きてきた」いうたら失礼な言い方やけどね。まあ、興味がちょっと薄れてきてるっていう。それは僕、実感として感じます。

(増田英彦)まあ、裁判になったから。もうその裁判の行方をちょっと見守る感じになってるんじゃないんですか? 報道も方も。テレビとか、メディアの方も。

すでに世間の興味が薄れつつある話題に

(西川のりお)この話題自体がね、そんなに取り上げてるところがあるから言うだけであってね。ちょうど、この松本くんの時に水原一平さんの、ああいう6億8000万っていう大きな失敗がありましたよね。それで、横に流れるわけですよ。だからその話がやっぱり薄れていっているのは事実やね。で、松本くんがまず、相手の氏名やLINEなんかを全部知りたいと言ったこと。これ、僕もあることで弁護士を頼んだことがあるんですよ。相馬達雄さんっていう、有名な弁護士さんがいらっしゃって。で、僕なりに司法の勉強もしたこともあるんです。で、ちょっと松本くんのこの論点が今回、違うのは、彼は週刊文春の12月27日号を訴えてるんですよ。

で、それに対して「A子、B子の名前を教えろ」って言うてるのは、おかしいんですよ。A子、B子のことを訴えているんやったら、わかるんですよ。週刊文春の記事のうちのA子、B子を訴えるっていうのであれば。それで「A子、B子じゃわからない。A子、B子って誰だ?」っていう。これならまだ、話はわかります。ところが、文春を訴えて、そこで「A子、B子の氏名を明かせ」っていうのは……これ、まず訴えたところから間違ってるんですよ。そうしたいのであれば、A子、B子を訴えないとダメっていうことですよ。これは間違いない話です。

(増田英彦)いわゆる、そのA子さん、B子さんっていう方がどういう人物なのかがわかってなければ、そもそも裁判にならないという感じの主張になるんですか?

(西川のりお)はい。これはね、元々「証人保護法」っていうのがあってね。まあ、要するに誹謗中傷とか、いろんなことがありますよね。まず、これで名前を明かすなんてことは、前例としてもないんですよ。判例というものがありますから。これでね、たとえば「◯◯さん、△△さんです」なんて言うたら、それこそえらいことになるからね。だからこれ、松本くんに申し上げるのも口はばったいけどね、元々その芸能活動を休止したいっていうこと自体ね、身に覚えがあるから休止しているはずなんですよ。身になんの覚えがなかったら、「飲み会をしたとしても、そんなことはない」っていうので、別に休む必要なんて、ないですよね。休むいうことは、かなり文春が核心を突いているっていうことですよね。で、「裁判に注力するため」って、その「注力をする」なんてこと自体ね、彼なりにわかっているはずやと僕は思うんですよ。

それからもうひとつ、考えられるのはね、あちこちでこういう風にシステム化をしてホテルでやったいたことがあるいうような事実が週刊誌に載りました。大阪のリッツカールトンとか、福岡のハイアットホテルとか。そしたらそれって、数がたくさんあったことなんでね、相手の顔を覚えてないということでもあるんですよ。極端な言い方をしたら、自分の欲求を満たすだけで、そういう風になってしまって。それで顔を覚えてないということも、これは考えます。それでもね、「名前を言え。LINEを教えろ。アドレスを教えろ。住所を教えろ」みたいな……これは僕、相手に聞くこと自体が非常識やと思うんですよ。

(増田英彦)今回、だから裁判としては週刊文春さんに対して、いわゆる名誉毀損じゃないかという裁判に入っているということですよね。で、のりおさんが今、おっしゃっていたようなそのへんの話っていうのは以前もされてましたけど。だから、今後ですよね。のりおさんが過去、おっしゃってたように松本さんの記者会見。あと吉本さんの記者会見。そういったことは今まで、行われてないわけですよね。だからもう、裁判を見守るしかないわけですよね。ニュースの受け取り側としても。で、何が真実かわからない中で。

(西川のりお)で、僕は同じ会社にいてますよね。どういう状態になってるのか、僕も吉本の一芸人としてね、これは会社がどこまで関与してるのか?っていう。松本くん個人の裁判なっているのは事実ですけど。やっぱり一応、松本くんも所属はしてますから。この裁判、どういう関係性で、立ち位置でいてるのかというのも……これ、あんまり吉本としても明確に出していないんですよね。だから「吉本としてはここまで、松本くんと関与してます」っていうような……まあ、所属ということだから、関係性はありますよね。でも、完全に個人なのか?っていう。これがね、はっきりしていない。それこそ、チラチラあちこち、放送局からももね、「そろそろ戻ってこないと、この番組もどうのこうの」というような話も出てますけどね。

やっぱり今のこの時代のね、1クール3ヶ月。2クール6ヶ月。ほんで1年ってありますよね? そしたら正直言うてね、待望論ってなくなってくるんですよ。なぜかというと、これはスッと引退しましたけど。紳助くん、いてましたよね? 僕ら、「紳ちゃん、紳ちゃん」呼んでましたけども。引退した時には「うわっ、困った!」みたいになったけど。まあ、何とか形がついて、今に至ってますよね? そしたら、テレビ局も番組を作ってやっていかなあかんのでね。「誰々でやっていこうか」いうたらね、もうそれやったらそれでやっていこうということになるのでね。まあ、待望論というのはね、意外と続かないんですよ。「戻ってきてほしい」みたいな待望論。これは、そこの鮮度も僕は薄れつつあるんじゃないかなっていう気はしてますね。まあ、番組はそのまま今、現に進行してますからね。

だから松本くんとしてはこれ、ひとつの方法論として……三つ、あるんですよ。三つ。これ、ズバリこの声が松本くんの耳に入れば……まあ、こんな男でも先輩としてですよ、おこがましいけど言います。ひとつ目、清く引退をするのか。それから2つ目、裁判に勝って、「俺は裁判に勝った」って言って。で、戻り方はそれこそメディアで戻れるのか? ひょっとしたらYouTubeで戻るのか? ライブで戻るのか? それは知りませんが。そうやって戻るのか。3番目。裁判で負けて、そのまま「辞めます」って言って辞めていくというケース。それからもうひとつ、プラスアルファするならばですよ、「示談」という手があるんですよ。

(増田英彦)うーん。だいたいこういう時って、示談になるというケースはありますよね。

(西川のりお)だから僕、最初に記者会見しろって言うたんは、それは示談をすすめたことなんですよね。ズバリ言うて、認めるところは認めて。「僕もこれこれ、こういうことで悪かった」って言って。向こうにも理解してもらって。「しばらく休みます。今後、またこれから松本人志、よろしくお願いします」という形。僕はこの最後のプラスアルファのこれが一番望ましいという、これは僕の見解です。三つはね、正直言って勝負に出たみたいな感じの答えになってるわけですよ。「それやったら辞めるわ」とか「裁判に勝つ」とか「負けて辞める」とかっていうのはあんまり……今、彼はその選択肢を選んでしまっているけども。一番、選んだらいいと思うのは最後の示談で。認めることは認めて、ゆっくりと戻ってくるんやったら戻れるかないうことですよね。

(増田英彦)うーん。それの込みで裁判の行方が……いうことになると思うんですけれども。

(西川のりお)でも戻るにしてもね、いきなりバッとは戻れないです。

(増田英彦)でも、ご本人は「お笑いがしたい」とおっしゃってはりましたよね?

「お笑いがしたい」コメントを出すタイミングが違う

(西川のりお)でも僕、あの発言もね、正直間違ったなと思うんです。今、裁判で係争中じゃないですか。それで大崎元会長も「今は係争中」っておっしゃいましたよね? その係争中の時にね、どうなるか今、わからない。僕、3つの選択肢にプラスアルファを言いましたよね? 「お笑いがしたい」っていうのはね、その結論が出てから言うことやと思うんですよ。結論が出たからのコメントですね。今、係争中で結論が出てない中で、あのコメントはちょっとふさわしくないんじゃないかなと。この前、第1回の口頭弁論あった時にね、「僕はやっぱりお笑いが大好きです。後輩諸氏には迷惑をかけた」とかいうのはね、ちゃんと形がついて……判決が出るのか、示談にしたか。その後にこの言葉を言えば、ベストやったけども。あれを出したタイミングは僕、ちょっと違うなという気はします。正直言って。

(増田英彦)わかりました。

<書き起こしおわり>

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