元バニラビーンズ・リサ バニビ解散後の生活を語る

元バニラビーンズ・リサ バニビ解散後の仕事と生活を語る FM yokohama

元バニラビーンズのリサさんがFM横浜『YOKOHAMA RADIO APARTMENT 「ドア開けてます!」』に出演。D.W.ニコルズのわたなべ だいすけさん、コアラモードの小幡康裕さんとともにバニラビーンズ解散後の生活などを話していました。

(わたなべだいすけ)バニビは去年の10月に11年の活動を終了して。最近はりちゃこ、メディアとかにもあんまり出ていなかったですけども。なにをやってました?

(リサ)特に何の枠にもとらわれず、自由に暮らしてました(笑)。

(小幡康裕)最高じゃないですか!(笑)。

(リサ)そうなんですよ。

(わたなべだいすけ)インスタとか僕、ずっと見ているけど。外国にも行っている感じ?

(リサ)そうなんですよ。最近、ちょっと時間ができたので旅行に行こうかなと思って行ってみたり。スウェーデンに行きましたね。

(わたなべだいすけ)いいねえ!

(リサ)めちゃくちゃおすすめです。

(小幡康裕)スウェーデン、どこがおすすめですか?

(リサ)まず夏だと、ほぼ夜がないんですよ。白夜で。夜10時でも明るくて。12時ぐらいにやっと夕方っぽくなって。また深夜の2時か3時には明るくなって朝になるっていう(笑)。

(小幡康裕)それ、寝付けます?

(リサ)寝付けないです(笑)。でも、気候もいいし……。

(わたなべだいすけ)じゃあ、いま俺はスウェーデンに行けばいいんじゃないの? そしたら明日の3時起きの予定でも大丈夫だよ? パッとスウェーデンになれば……。

(リサ)余裕、余裕。フフフ(笑)。

(小幡康裕)でも集合場所が……戻らないと(笑)。

(わたなべだいすけ)ダメだ、じゃあ(笑)。そうか。その、バニビの後とかはなにをしていたんですか?

(リサ)ちょうど去年の夏の始めぐらいに父が亡くなってしまって。うちは日本料理店をやっていたんですけども。一人っ子だったのでそこを継がなきゃっていう風になって。それでしばらくはバニラビーンズの活動と一緒に朝、築地に仕入れに行って。

(わたなべだいすけ)ええっ、マジで!?

家業の日本料理店を継ぐ

(リサ)そう。で、仕込みをして。その後に収録に行って、ライブして。その後にまた店に戻ってレジ締めとか片付けをして……とかっていう生活をしていたんですけども。それで解散をした後はお店にちょっと集中をして経営をやって。それでこの春、お店がビルの老朽化で立ち退きになっちゃって。それでいま、フリーになって新しい物件を探しているところなんですけども(笑)。

(わたなべだいすけ)「フリーになって」って(笑)。

(リサ)で、今回は1人でお店をやろうと思っていて。

(わたなべだいすけ)誰も雇わずに?

(リサ)前は従業員を7、8人雇っていて。50人ぐらい入るお店だったんで結構大変だったんですよ。

(わたなべだいすけ)結構なキャパあるね。

(リサ)これ、(メールテーマの)「仕事の話」につながってきますかね? わからないけど。

(わたなべだいすけ)つながってくるね。

(リサ)それで、私が考えた結果では次にやるなら1人でやるのがいいなって。

(わたなべだいすけ)ああ、お店を。それって小料理屋みたいな形になるの?

(リサ)そうですね。なんか父のお店はお魚がメインだったので。それがすごい楽しかったので。なんか美味しいお魚を安く食べれるお店をやりたいなとかいろいろと、毎日わくわくしながら考えています。

(わたなべだいすけ)じゃあ、次の物件が決まったりとか、いろいろと決まったらやっていこうかなって。それでいまはゆっくりしているんだ。

(リサ)そうですね。特にいまの時代は何をやっていても職業にそんなにとらわれないのかなっていう風に思っていて。

(小幡康裕)いちばん説得力が出ますね(笑)。リサさんが言うと。

(わたなべだいすけ)ねえ。すごくない? アイドルからさ……。

(リサ)そう。自分で好きなことを仕事にね。

(わたなべだいすけ)アイドルから、マグロをぶった切ってるってすごくない?

(リサ)そう。ぶった切ったんですよ(笑)。

アイドル活動と並行してマグロをぶった切る

(小幡康裕)並行して活動していたって、すごすぎる!

(リサ)そう。人生は思っていもいない方向に突然に行くから。それも面白いなって。

(わたなべだいすけ)でもそれをりちゃこは楽しめているじゃない?

(リサ)そうですね。

(わたなべだいすけ)それで「継がなきゃ」ってなった時に「ドーン!」ってのしかかられるんじゃなくて。「はい、やっちゃいましょう!」みたいなさ。

(リサ)いや、結構ちょっとへこみましたけども。でも、やるしかないなっていうね。

(わたなべだいすけ)ああ、本当? この話は面白すぎるんで、あとでまたゆっくり聞かせてもらいたいと思います。

(リサ)フフフ、はい(笑)。

(中略)

(小幡康裕)(メッセージを読む)「倉庫で出荷の仕事をしているおかげで体を動かすのが好きになり、足腰にちょっと自信が出てきました。立ち仕事というか歩き仕事なので、足のスタミナはかなりついてきて動きっぱなしでも平気です。『好きを仕事にする』とよく言いますが、自分の場合は仕事から得意が生まれた逆パターンだったりします。みなさんは仕事から得意になったことってありますか?」。

(わたなべだいすけ)まさにこれ、りちゃこじゃない?

(リサ)いやいや、「得意」なんてあれですけども。

仕事から「得意」が生まれる

(わたなべだいすけ)やってみて……だって魚なんてさばいたこと、あんまりなかったわけでしょう? 大きいのとかは。

(リサ)ほぼ、やったことがあったのは家庭の範囲でしたね。

(わたなべだいすけ)それをでっかいマグロとか仕入れに行って、それをでっかい包丁でやるわけでしょう?

(リサ)楽しい!

(わたなべだいすけ)楽しいんだ(笑)。

(リサ)楽しい! これはめちゃくちゃ楽しいです!

(小幡康裕)それは料理人の血を継いでいるっていうことですね。

(リサ)ちゃんと継げているかはわからないですけども。でも、気持ちとしてはやっぱり、うん。

(小幡康裕)でも、お仕事から得意になって好きになるっていうね。

(わたなべだいすけ)この人もそうですね。

(リサ)いいですね。うん。

(わたなべだいすけ)それで、この仕事をやっていて楽しいなっていうことで楽しくなってきたら、どんどんといい方向に行くじゃない? やっぱりやっていてつまらないなとか辛いなってなると、どんどんと悪い方に言っちゃうもんね。だからそうやって、自分の仕事とか自分のいいところっていうのを働きながら見つけられるっていうのはすごい才能だよね?

(小幡康裕)才能ですよね。うんうん。これは誰にでもできることではないと思います。素敵なメッセージですね。

(中略)

(わたなべだいすけ)りちゃこ、今後はなにをしていこうかなっていう感じ?

(リサ)今後はそうですね。自由に生きていこうかなって。私、バニラビーンズを始めたのも「誘われて」だったんですよ。社長の知り合いの方から……とか。で、自分でそんなに職業についても生き方についても選択をしてこなかったんですね。だから、いま30なんですけども。30歳になって、はじめて自分でこの先、どういう風に生きていきたいとかを考える時なんだなっていう風になりました。

(わたなべだいすけ)なるほどね。これ、興味深すぎるので、そろそろお別れの時間なんですが、もうちょい延長します。

(リサ)ああ、大丈夫ですか?

(わたなべだいすけ)りちゃこ、延長します!

(中略)

(わたなべだいすけ)我々の仕事はだから、おばちゃんもコアラモードをやっていて。僕もD.W.ニコルズというのをやっていて。俺はだから、さっきもちょっと言ったけども、ずっともともとは小学校の先生をやりたくて。最初に出会った小学校1、2年の時の先生がフォークギターを持ってきて朝から歌う先生だったのよ。で、みんなでその先生のギターで歌を歌っていたのが楽しくて、その先生に憧れて。

で、小学校の間はずっと素敵な先生ばっかりだったから自分も教師になって子供たちになにかを伝えることで先生たちに恩返しをしたいな、みたいなのがあったわけ。それがいま、気づいたら黄色いTシャツに赤いサスペンダーをしてやっていたら、ちびっこファンが増えて。それによって歌を通してみんなになにか僕が気づいたこととかを教えられているのかな?って思って。結局、めぐりめぐってやりたかったことができているのかな?っていまは思うの。

(リサ)うんうん。

(小幡康裕)めっちゃ素敵な話ですね。僕も音楽を始めたきっかけじゃないですけど、小5、小6の時の担任の先生がギターも弾くわ、ドラムも叩くわっていう人だったんですよ。その人の演奏……音楽室で何気なく休み時間に叩いていたり演奏をしていたりするのを見て、「ああ、ミュージシャンってかっこいいな。演奏ってかっこいいな」って。そこで影響を受けてここまで来ているような気がして。

(わたなべだいすけ)じゃあ、同じようなところから、最初のをもらっているんだね。

(小幡康裕)もらっているんですね。

(リサ)「好き」を職業にした後って、そのギャップとかってありましたか?

(小幡康裕)あります、あります。僕はありますね。

「好き」を仕事にすること

(わたなべだいすけ)そうだね。そもそも「仕事」って思っているのか、いないのかみたいなのもあるじゃない? 好きなことをずっとやって、たとえばお金がもらえたらそれは仕事なのか。契約をして、書面で「はい、これが仕事です」ってなっているわけじゃないから、自分でそれを思うか思わないかっていうことじゃない? 「仕事じゃない」って思っていると、「なんか一生懸命にやっていないんじゃないか?」って思われることがあって。それがちょっと嫌だなって思う時はあるね。

だけどでも、好きなことでお金をもらっている以上、それは仕事だから。ちゃんとやらなきゃなって思うけど……だからその「好きなもの」だったことが「嫌いなもの」になるのがいちばん嫌かな。仕事になったことで嫌いになるのが嫌だから。そのためにはどうしたらいいのか?っていうと、どうやったらこれを楽しく続けられるか?っていうことを考えているかな。

(小幡康裕)そうですね。そもそもは「楽しい」が始まりで志した道ですからね。そこは些細なことで見失いそうにはなりますけども。

(リサ)うんうん。

(わたなべだいすけ)そうだよね。でも、それこそさっき、「誰かの役に立っているな」っていう実感がわいた時とか、ちびっこファンがライブで喜んでくれたりした時とかに「ああ、嬉しいな」って思って。それが原動力になって続けられるっていうのはあるかもしれない。ダイレクトに目の前で……たとえば、作った料理とかも目の前で食べた人が「美味しい!」って言ってくれたら嬉しいもんね?

(リサ)うん、そうですね。

(小幡康裕)結局仕事でやりがいを感じる瞬間って、いちばんはその「ありがとう」をもらえた時だったり、感謝をしている顔とか、みなさんのリアクションがちゃんと伝わってきて。そういう時に「ああ、この仕事をやっていてよかったな」って思う。そんな気がしますね。

(わたなべだいすけ)そうだよね。それこそ、いまここでラジオをやっているけども。俺は昔からラジオが好きで。りちゃこもラジオが好きで聞くけどね。

(リサ)そうですね。

(わたなべだいすけ)こうやって自分がFM横浜でラジオを夜にやっているなんて……これも信じられないし。

(小幡康裕)僕もですよ。

(わたなべだいすけ)こういうのも嬉しいよね。やっぱりね。こっそり布団の中で隠れて『伊集院光のOh!デカナイト』を聞いていた自分に教えてやりたいよ。

(リサ)私も布団かぶって聞いてました(笑)。

(わたなべだいすけ)なんでコソコソしなきゃいけないんだ? みたいなね(笑)。そう。いまもこのラジオをね、布団の中でイヤホンかたっぽだけ耳につっこんで聞いている子がいるかもしれない。

(リサ)夏期講習とか行きながらね(笑)。

(わたなべだいすけ)どこでなんの影響を与えるのかわかんないからさ。だから発言とかは気をつけなきゃなとは思うけどもね。

(小幡康裕)だけど、幸せなお仕事ですよね。

(わたなべだいすけ)本当だよね。楽しいよね。

(リサ)ああ、いいお話を聞けました。

(小幡康裕)すごいいいお話でしたね(笑)。

<書き起こしおわり>

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