おぎやはぎの矢作さんがTBSラジオ『おぎやはぎのメガネびいき』の中で、タクシーの車内に財布を置き忘れてしまい、次の乗客が持ち去った模様がタクシーの車載カメラに記録されていた話をしていました。
(矢作兼)で、まあ、そうね。今週は俺としてみたらね、なかなかな出来事がね。
(小木博明)なかなかの出来事、あったの?
(矢作兼)うん。財布、落としたのよ。
(小木博明)へっ?
(矢作兼)財布を。
(小木博明)財布、落とした?
(矢作兼)これがさ、財布をさ、俺はよく落とすじゃない。
(小木博明)まあ、よく前は聞いたよ。電話も財布もよく落としてたよ。
(矢作兼)お金も盗まれるし。クロアチアでは。今回もね、1回、家に仕事終わって帰って。車だから。で、仕事終わりにスタッフと、『じゃあ軽く一杯行きましょう』なんて話になって。『じゃあ僕、車なんで一旦家に帰って車、置いてきます』なんて。車を置いて。で、バッグを置いて、財布と携帯だけ持って。タクシーを呼んで、タクシー乗って、お店に行って、お店に着いて。ご飯を1時間半ぐらい。2時間近く食べて。で、もう帰って。
(小木博明)うん。
(矢作兼)で、そのお店から外出た時にパッパッてやったら、携帯があるんだけど、財布がないわけ。『あれ、ない?じゃあ、下の個室だ』と。そのお店、個室だったから。で、速攻個室戻ったけど、財布がない。あれ?っていうことは、タクシーしかもう考えられない。もう、いまの行動だとそれしかないから。じゃあ、タクシーだと思って電話を。領収書を持っていたから電話したけど、探してもらったら『ない』と。
(小木博明)うん。
(矢作兼)『なんだよ!ねーじゃん!』と思って。仕方ないから帰って。したら、なかったっつったらそのスタッフが、『タクシーに前、僕も忘れたことがあるんですけど。やっぱり次の日に諦められなくて。もう1回電話して探してもらったら、あったことがあった』と。やっぱ夜だから。探したのが。見えなくて。
(小木博明)見えないんだよね。
(矢作兼)『昼間、しっかり探すとシートの間に入ってたりとか。そういうこともあるから、もう1回電話した方がいいですよ』って言われたから、じゃあ、そうかな?と思って。朝、もう1回。9時ぐらいにさ、電話して。なんか、聞いてもらったの。
(小木博明)うん。
(矢作兼)そん時に、『あっ!』と思って。そういえばいまさ、カメラ付いてるじゃん。中に。
(小木博明)あっ、付いてる。車載カメラの、中の。
タクシーの車載カメラを調べる
(矢作兼)そうそう。で、『ない』ってことはさ、もう次に乗った人が盗った可能性あるじゃん?そういうの、映ってないかな?と思ってさ。『そういうの、すぐ調べられるんですか?』って言ったら、『ああ、ちょっといますぐできるかどうか、わかんないですけど。ちょっと調べてみます』みたいな。
(小木博明)おお、おお。面白い。調べてくれるのね。
(矢作兼)で、切って。ほんで、結構すぐ。1時間後ぐらいに電話かかってきて。『見ました。まず、矢作さんが座って、シートに財布を置いたところが映ってる』と。だからもう、俺が忘れているのは間違いない。
(小木博明)へー!見えるんだ。
(矢作兼)そう。まず、置いたの。もう、矢作さんが置きました。で、降りました。次に乗ってきた人がいます。次に乗ってきた人がしゃべっていたんだって。運転手さんと。で、運転手さんが最後に『お忘れ物、ございませんか?』って言った時に、パッて見て、その俺の乗った次の人が俺の財布持って。取ってポケットにしまって行ったのが映ってるんだって!
(小木博明)おお!
(矢作兼)映っちゃってんじゃん!
(小木博明)うわー!どうすんの!?それ。
(矢作兼)マジかよ!マジかよ!?ってなって。盗まれたじゃん!って。これはもう、ヤバい。警察だと。
(小木博明)面白いよ。うん。
(矢作兼)ねえ。なるね。それはもう、被害届になるんだって。そういう場合。ただ忘れた場合は、紛失届みたいなの。警察に出すのはね。でも、被害届なの。
(小木博明)完全に映ってるんだもんね。うん。
(矢作兼)そう。だから、刑事課に行くわけよ。それでこう、『ああ、なるほど。そうなんですか』って。すぐにタクシーの人と連絡を取って。でも、タクシーがそれがね、日曜日とかでね。昼過ぎにもうみんな帰っちゃうとかで、その日中にデータを取り寄せられないから、次の日にタクシー会社と警察が連絡を取りあって、その犯人をね・・・まあ、犯人っていうか、まあまあ・・・
(小木博明)まあ、犯人だよ。そんなの。
(矢作兼)人のね、あれをやるから、みたいな感じの話をしてたわけ。『ああ、なるほど。なるほど』って。でも、まあね、どこで降りたとかもわかっているからさ。ちょっとこう・・・
(小木博明)そうでしょう?乗ったところもだいたい全部、あんなのわかってるんだよね?
(矢作兼)そうそう。『見つかりますかね?』なんつっていたら、『まあねー、どうですかね?』なんて。
(小木博明)その人、カードで切ってたら終わりだよね。もう。
(矢作兼)ん?
(小木博明)いや、支払いをカードで払っていたら終わりだね。その人ね。取った人がね。
(矢作兼)どうして?
(小木博明)カードは全部データが。支払い、カード。俺、だいたいカードだから。全部、支払いが。
(矢作兼)ああ、ああ。
(小木博明)タクシーでさ、カード。最後、クレジットカードで払っていたら、その人、完全にもう名前も住所も全部バレるわけじゃん。カードなんて。
(矢作兼)そうか!
(小木博明)現金で払っていたらわかんないけど。
(矢作兼)なんだ。あっ、そうだ。
(小木博明)そうよ。でも、クレジットカード、結構多いでしょ?払うの。
(矢作兼)いまiDとかカードも・・・
(小木博明)iDもあるし。なんでもそうよ。あれで一発よ。それも、まだあれなのかな?
(矢作兼)いや、だから、そうか・・・そうだったらいいね。
(小木博明)ねえ。もう、すぐに。
(矢作兼)違うんじゃない?じゃあ。だって、まだ連絡ないもん。で、その話をしてたわけ。警察と。で、『ちょっと待ってください』って。手続きみたいなのがあるからって待たされてたらさ、またその取調室みたいなところに入ってきてさ。『渋谷署に矢作さんの財布が届いている。ただ、現金はない』と。現金はないんだけど、何が入っていたかって、項目は全部書くじゃん。なくしたっつって。財布がどういうのでって。
(小木博明)はい。
財布が発見される
(矢作兼)で、『矢作さんが書いた感じのものは全部入っている。免許書とかクレジットカードとか。ただ、現金だけは入っていない』と。だから、現金盗って捨ててるんだよね。
(小木博明)捨ててるね。
(矢作兼)で、それを、道に落ちていたものを届けてくれた人がいるのよ。やっぱり優しい人がいるのよ。それ、結構比較的すぐ届いているの。もう、夜中に。で、俺、その違う警察署まで取りに行って。だから、財布は戻ってきたの。
(小木博明)はい。
(矢作兼)現金だけなくて。っていういま、状況なの。だから、その人さ、その盗った人。まあ、まあ・・・断定はできないけど、たぶんその人が財布を盗って現金を盗って捨てたと考えた場合だよ?いまどきさ、よくタクシー乗る人だったら、車の中にカメラが付いていること、知ってんじゃん?
(小木博明)もう、いろんなニュースで見るもんね。犯罪の人の。
(矢作兼)だから、盗って捨てた後とかに、こうやって寝てる時でもいいし。ふとした時に、『あれ?タクシーってカメラついてんな?』って思いだした時。すげービビッてんだろうね。いま。
(小木博明)いやー、ビビるよ。そりゃあ怖いよ。
(矢作兼)鮮明に映ってるんだってよ。だって、顔。
(小木博明)なんかさ、よくね、ああいうワイドショー的なもので見ると、白黒であんまりよくわかんねーなと思うけど。あれ、なんか加工してんのかな?もしかしたら。
(矢作兼)だって、俺だってすぐわかるって言ってたよ。もう『矢作さんが・・・』って言ってたもん。『矢作さんが置いたところ、まず映ってます』って。
(小木博明)じゃあもう、女と乗ったら、もうすぐわかっちゃうんだね。
(矢作兼)わかっちゃうね。もうキレイなんだよ。たぶんあれも。
(小木博明)もう、そうなんだ。ずーっと顔隠してなきゃいけないね。乗る時。
(矢作兼)だから、これこそあれだね。ネットニュースに乗っけてほしいよ。そしたらその犯人がその記事を見た時に、ヤベー!と思うでしょ?
(小木博明)たしかに。
(矢作兼)『はー、ヤバい!はー・・・出来心で財布、盗っちゃった。でもそっか。カメラついてる・・・なんでしてしまったんだ!?』と思うよ。
(小木博明)鮮明に犯人の顔が映ってるんでしょ?
(矢作兼)映ってる(笑)。
(小木博明)すげー!それをちゃんとこう、ニュースになってほしいなー。ネットニュースで。
(矢作兼)うん(笑)。
(小木博明)だって矢作のものだってバレてるんだもんね。見てるもんね。たぶんね。お金は抜いた時に、免許書とかたぶん見て。『あ、矢作だ』って。
(矢作兼)見てないかもしんないよ。もう興味なくて。『いいよ、金だけ盗ってパッと捨てちゃおう』とか。
(小木博明)ああ、見てないか?
(矢作兼)うーん。
(小木博明)なるほど。ちょっと楽しみだね。それがね、捕まるのが。
(矢作兼)いやー、でも、うーん。なかなか。
(小木博明)いくら入ってたの?
(矢作兼)4万円ぐらい?現金は。
(小木博明)4万か。
(矢作兼)だからまあ、みんなよく財布をさ、落とした時にみんなが思うセリフってあるじゃん?『とりあえず、現金はいいわ。最悪。ただ、他のカードとか免許書とか再発行するの面倒くさいから。それだけ帰ってきてほしい』ってみんな言うじゃん?
(小木博明)言う言う。
(矢作兼)まあ、本当そんな感じなのよ。
(小木博明)わかる、わかる。あれ、面倒くさいもんね。いちばんね。
(矢作兼)もう、最悪。だから唯一、その人がまあもし犯人だとした場合だよ?唯一、こう善意があるなと思ったのは、そこらへんに捨ててくれたことだよね。ゴミ箱とかじゃなくて。もうゴミ箱に捨てられちゃったら、絶対に見つからないじゃん。でも、そのへんに捨てたってことは、なんか、『俺はお金は盗ったけど、でも誰か、警察にこの財布だけ届けてあげてくれ』と。
(小木博明)まあ、そういうのがあるのかね?
(矢作兼)っていう思いで、わざわざそんな人目につくところに捨てるわけでしょ?
(小木博明)そうだね。そりゃ人目につくところにさ、置いても、そこもカメラあるからね。
(矢作兼)今時ね!
(小木博明)いま、そこに置いたのも。
(矢作兼)東京ってどこもカメラあるもんね!
(小木博明)それも調べたら一発だね。置いたところとか。
(矢作兼)ああ、でも落ちてた付近っていうのがわかっているわけじゃん。拾った人がいるわけだから。そこに聞いたら、そこのカメラも調べられるんだ。
(小木博明)そうだよ。それもネットニュースにちょっと書き込んでもらって。
(矢作兼)(笑)
(小木博明)そこもっていると。そうだよ。へー。
(矢作兼)本当に。いや、だから、別に自分のね、財布が返ってきて。まあまあそういう話なんだけど。やっぱり悪いことってできないなって、逆に思っちゃったな。俺。
(小木博明)できないね。
(矢作兼)うん。いま。なんでも映るんだなと思うから。みなさん、気をつけた方がいいですよ。悪いことする時。
(小木博明)気をつけちゃダメだよ!そんなんじゃないから(笑)。
(矢作兼)する時じゃないんだよね。しちゃダメよ。本当に。
(CM明け)
(矢作兼)まあ、だから悪いことはできないってことよ。
(小木博明)そうねえ。
(矢作兼)だから、もしこのね、俺の訴えがさ、盗ってった人に聞こえてたら、4万円、返してくんねえかな?
(小木博明)(笑)。おう、4万円返したら?許してくれんの?もう。
(矢作兼)許してあげる。
(小木博明)あら?いいねえ。
(矢作兼)出来心かもしんないから。
(小木博明)これはちょっと、持ってきた方がいいかもしれないな。許してくれるんだったら。
(鈴木工務店)4万円、デカいですからね。
(小木博明)デカいよ。
(矢作兼)そうだよ。もう、だって家賃がやっぱり払えなくなっちゃうし。
(小木博明)(笑)。今月、厳しい?
(矢作兼)今月厳しいから。その4万円ないと、本当、キツいのよ。
(小木博明)キツいから、ちょっとね、持ってきてもらわないとさ。
(矢作兼)だからちょっと、返してくれと。うん。言いたいよ、俺は。
<書き起こしおわり>