高校野球ブラバン応援研究家 梅津有希子が選ぶ おすすめ応援曲

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高校野球のブラスバンド応援研究家の梅津有希子さんがTBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』に出演。おすすめ応援曲を6曲選び、紹介していました。

高校野球を100倍楽しむ ブラバン甲子園大研究 (文春文庫)

(安住紳一郎)さて、今日は梅津さんに『高校野球この曲がすごい!』ということで、胸躍るブラスバンドの名曲の数々を聞きながらお話をうかがってまいります。まずは1曲目。『天理ファンファーレ』です。

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『天理ファンファーレ』

(安住紳一郎)これはよく、ヒットを打った時に。味方のチームがヒットを打った時に、喜びのファンファーレとしてかならず流れますが。

(梅津有希子)そうですね。もう、たくさんの学校が吹いてますね。これは。阪神タイガースなんかも吹いてますけども。これ、もともと天理高校のオリジナルの曲です。

(安住紳一郎)ええっ!?奈良の?

(梅津有希子)そうです。天理の吹奏楽部の初代指揮者の矢野先生という方が作られた曲なんですけども。これが、やっぱりかっこいいじゃないですか。で、天理、ずっと古豪で。ずっと出続けて、古くて強い学校ですから、何回も何回もテレビ中継でこのファンファーレが流れて。『うちもあれ、やってくれよ』みたいな感じでいろんな学校が真似するようになっていったっていう経緯ですね。

(安住紳一郎)そうですか。もう、野球に限らず。

(梅津有希子)いろんなところで使われてますよね。天理では、単純に『ファンファーレ』っていう風にこの曲を呼んでいるんですけども。いろんな学校が真似していって、『天理ファンファーレ』っていう風に勝手に言うようになっていったっていう流れなんですよね。天理では『ファンファーレ』と呼んでいます。

(安住紳一郎)へー!また、上手な吹奏楽部は、野球の試合を上手に見ていて。このファンファーレを本当に気持ちいいところで、せーの!で吹き始めますよね。

(梅津有希子)そうですね。スパッと切り替えますよね。やっぱりその、野球の応援慣れしている吹奏楽部っていううのは、曲の切り替えもすごく上手なんですね。切り替えやつなぎが上手で。それは指揮者の先生が切り替える時もありますし、学生指揮者の時もありますし。あるいは、応援団の方が切り替えたりとか。それは学校によって様々なんですけども。でもその、やっぱり野球と吹奏楽の両方の強い学校っていうのは、そのへんがスパッと切り替わって、非常に流れが美しいですね。

(安住紳一郎)そうですよね。普通の応援歌を吹いていて、途中でヒットを打つとこのファンファーレがこう、カットインしてきますけど。その時は指揮者の人はどういう動きをするんですか?

(梅津有希子)たぶん指揮者も、すぐ切り替える合図を手で出してると思うんですけども。吹いている生徒側も、カキーン!と聞こえたら、すぐファンファーレを吹くというような感じで。もう、自分たちで切り替えている感じですね。

(安住紳一郎)そうですか。そうですよね。

(梅津有希子)迷わずに。はい。

(安住紳一郎)じゃあ、『ちょっと待てよ。途中だけど、ファンファーレやるよ』なんて言っていると・・・

(梅津有希子)『どうしよう、どうしよう?』とかは、あんまないですね。

(安住紳一郎)ですよね。

(中澤有美子)条件反射的に?

(梅津有希子)そうです。そうです。条件反射みたいな感じで。

(安住紳一郎)もうじゃあ、みんながちゃんと野球の試合を見ながら。

(梅津有希子)そうですね。慣れてますね。

(安住紳一郎)本当ですよね。たまにすごくね、難しい。喜んでいいのか、相手のエラーなのかわからなくて、ファンファーレを逡巡してしまうところがあったりするんですけども。強いところはちゃんと。

(梅津有希子)そうですね。甲子園に出てくるような学校で、そこらへんでまごまごしているところとか、あんまり見ないですね。

(安住紳一郎)そうですよね。微妙なね、送りバントをしたんだけど、フィルダースチョイス風のバントヒットみたいな時に、ファンファーレ吹くのか?みたいな。なんか、そういう時・・・

(梅津有希子)あんまそういう時、吹かないですよ。わかりやすいヒットが出た時に、ファンファーレが出るっていう感じですかね。

(安住紳一郎)さあ、そして続いてですけども。今度は『アフリカンシンフォニー』。

『アフリカンシンフォニー』

(安住紳一郎)この曲もよく高校野球の中継から聞こえてきますが。

(梅津有希子)はい。

(安住紳一郎)『アフリカンシンフォニー』。これはどこが最初に吹き始めたんですか?

(梅津有希子)これはもう、智弁和歌山ですね。あの、1987年に智弁和歌山が甲子園に初出場した時に、初めてこれを吹いたんですけども。あの、もともと吹奏楽の中では有名な、ポピュラーな曲なんですよね。これは。なので、いろんな学校が普通に演奏会とかで吹いている曲で。私も、『なんで甲子園でアフリカンシンフォニー吹いてるのかな?』ってすっごいずーっと疑問に思っていたんですね。

(安住紳一郎)ええ。

(梅津有希子)でも、それが実は智弁和歌山が取り上げ、アフリカの大地に響く象の雄叫びなどをホルンやトロンボーンで力強く表現して。まあ、応援向きの曲だった。あと、智弁和歌山がやっぱり強くて。ずーっと勝ち進んでいくじゃないですか。で、テレビでも何回も中継されて、さっきの天理ファンファーレのように、いろんな学校が真似して吹くようになっていったっていう流れですね。

(安住紳一郎)その、初めてみんなが見聞きした時に、それを吹いていた高校の、やっぱり破竹の快進撃が重なって、この曲を聞くと、ものすごい味方が打つ!みたいな。

(梅津有希子)っていう感じですよね。はい。

(安住紳一郎)じゃあ智弁和歌山の『アフリカンシンフォニー』を聞けば、これが元祖なんだなと。

(梅津有希子)そうですね。やっぱり元祖はかっこいいですよ。あの、ちょっと違いますね。重厚感が。やっぱり『C』の赤白の人文字とこの『アフリカンシンフォニー』が一緒に応援席から流れると、やっぱり独特の迫力がありますよね。元祖の重みみたいなのを感じます。はい。

(安住紳一郎)あとは私、詳しくはわからないんですけども。これはなんとなく、ゲームが煮詰まってきた回の終盤に流れそうなイメージがありますが、いかがですか?

(梅津有希子)ええ。そういう曲の効果ってありますよね。やっぱりピンチの時にこの曲を吹いて選手を鼓舞させるですとか。もちろん、この曲を選手1人の応援曲に当てているという学校もあるんですけども。7回になったらこの曲を吹こうとか、いろいろ学校によってルールがあるので。まあ、アフリカンを吹いたら、たぶんすごく力になるし。球場もわきますよね。

(安住紳一郎)そうですね。たしかにこれは1回表の先頭バッターの応援歌ではなくて・・・

(梅津有希子)後の方が盛り上がるかもしれないですね。

(安住紳一郎)回の、6回、7回くらいで。相手のピッチャーがセットポジションに入っているような感じでちょっと。ランナーを気にしながら、まだ投げないみたいな感じの時にこれがかかると、『うちのチーム、押してるな!』っていう感じの。『フォアボールでもいいぞ!』みたいな、そういう気持ちになるかもしれません。続いて3曲目。こちらです。『エルクンバンチェロ』。

『エルクンバンチェロ』

(梅津有希子)はい。

(安住紳一郎)これも吹奏楽の定番曲?

(梅津有希子)そうですね。これも定番曲です。ただ、いつの間にか野球でずいぶん吹くようになったなというイメージ、印象がありますけども。結構いろんな吹奏楽部の演奏会でよく。華やかな曲なので、結構使われますね。

(安住紳一郎)はあ。これはそれぞれの高校によって、やっぱり違いますか?

(梅津有希子)やっぱりあの、吹奏楽の強豪校がこれを吹く場合って、前奏から吹いたりするんですよ。いま流れたのは結構サビ的なところから入りましたけども。実際、ここから吹く学校が多いんですが、強豪校はこの前の段階の前奏をきっちり吹いてからサビに入るっていうところがあって。ぜんぜん違いますね。学校によって。

(安住紳一郎)ああ、そうですか。じゃあ、この学校は前奏から吹いてるなって?

(梅津有希子)ああ、わかりますね。そういうところばっかり聞いてます。私は。『やっぱり、さすが強豪校だから、前奏をおろそかにしないな』とか。そういう感じで聞いてます。はい。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)前奏をおろそかにしないが、その間に攻撃が終わってしまったり?

(梅津有希子)本当ですよね。攻撃が終わったことも気づかないんで。私。アルプスしか見てないので(笑)。

(安住紳一郎)さあ、続いて今度は4曲目。『SEE OFF』。

『SEE OFF』

(安住紳一郎)これは、最近よく聞くようになったなという。そしてこの『SEE OFF』っていうのは?

(梅津有希子)これ、BRAHMANっていうバンドの曲なんですよね。あの、ボーカルのTOSHI-LOWさんって方が茨城出身で。もともとは茨城の日立一高ですとか、そのへんが応援に使うようになって。まあ、それをたとえば茨城の強豪校の常総学院なども吹くようになり、で、常総がやっぱり甲子園で勝ち進んで、この曲を吹いていって、テレビ中継が。さっきと一緒ですよね。それで、全国に広まっていっているっていう流れですね。

(安住紳一郎)そうですか。原曲を用意しましたので、お聞きください。

(安住紳一郎)このバンドの曲をよく吹奏楽に持ってきましたよね。

(梅津有希子)そうなんですよね。たぶんいま、現役生の子たち、これ、知らないと思います。原曲。はい。かっこいいですよね。

(安住紳一郎)はー!

(梅津有希子)ロックですね。完全に。あんまり吹奏楽曲じゃないですね。

(安住紳一郎)そうですね。そしてでも、やっぱり口コミでっていうか、体感でよかったからどんどんどんどん広まっていくんですね。

(梅津有希子)やっぱりかっこいいとか、この曲でホームランを打った人がいるとか、なんか活躍していくと、俺もあの曲で打席に立ちたい!とか。そんな風にして、野球部員からリクエスト来ることが多いんですよね。これ、ちゃんと楽譜も売ってるんですよ。市販の楽譜もありまして、まあいま、完全に野球応援の曲みたいな形で広まってますけどね。

(安住紳一郎)ええ。これ、もともと歌詞はどんなことを言ってるんですかね?

(梅津有希子)歌詞・・・なんでしょうね?なに言ってるか、わかんないです(笑)。

(安住紳一郎)ちょっと、後で調べてみますけども。

(梅津有希子)すいません(笑)。

(安住紳一郎)いえいえ。はー。そして、この曲もバンドの曲からですけども。日本の邦楽のポップ曲から吹奏楽、応援歌に進んでいく曲、多いですよね。

(梅津有希子)そうですよね。まあ、古くは『サウスポー』ですとか『タッチ』ですとか。まあ、このへんは野球の曲なので。もともとが。なので、野球の応援に取り入れられたりもしますし。あと、光GENJIの『パラダイス銀河』とか。これ、いまだにずいぶん使われているんですけども。これ、昔、センバツの入場行進曲に選ばれているんですよね。そういう行進曲に選ばれたものが応援として定番で残っていくっていうのもありますし。あと、『暴れん坊将軍』とか、『必殺仕事人』とか。そういったものも、とても多いですね。

(安住紳一郎)何曲ぐらい用意してるんでしょうね?

(梅津有希子)うーん。結構学校によってバラバラですね。もう何十曲も用意してたりとか。あとは本当に野球部員の生徒にリクエストを聞いて、『新曲でもなんでも吹くよ』っていう風に吹奏楽部は言っても、『それでも俺は「暴れん坊将軍」がいい!』とか、『俺は「海のトリトン」がいい!』とか。やっぱり昔の懐メロばっかりリクエストあがるのが多いって聞きますね。

(中澤有美子)へー。

(梅津有希子)やっぱり、自分の憧れの先輩が、そのトリトンとか、We Will Rock Youとか、そういうので打席に入ったから、俺もあの先輩と同じ曲で・・・っていう風にして、脈々と何十年もの間、曲目の顔ぶれが変わらないっていうのがありますね。

(安住紳一郎)そうですか。梅津有希子さん自身も吹奏楽部のご出身ということで。野球の応援に行く吹奏楽部の部員たちの気持ちっていうのはどういう風なものなんですか?

(梅津有希子)ええと、私、実はですね、札幌の白石高校というところ出身なんですけども。吹奏楽は全国大会に行く学校だったんですけど、野球部はそんなに強くなくて。実は私、応援経験ないんですよね。で、たまに、次に勝ったら全国応援だ!っていう時が何回かあったんですけど、その時に、吹奏楽部の応援はすっごい行きたくない!と思ったんですよ。

(安住紳一郎)ええ。

(梅津有希子)このコンクールで忙しい時期に、そんな円山球場に行って吹いてられるか!と、実は思っていたんですね。こんな暑い時に。

(中澤有美子)コンクールの季節と重なるんですか?

(梅津有希子)そうです。コンクールの練習したいから、野球部の応援なんて行ってられないから、1年生、行け!って思っていたんですよね。それが、実際甲子園で見た時に、すっごい感動したんですよね。愛工大名電とか、大阪桐蔭とかが一生懸命吹いていて。こんな暑い時期、コンクールの時期に彼らはこんな野球の応援までして、しかも一生懸命やって。野球部が負けて、泣いている!と思って。それにすごく私は感銘を受けまして。なんてもったいない高校時代をすごしてしまったんだろう!?と思いましたね。

(安住紳一郎)なんか、私も千葉の決勝大会、テレビで見ていましたけども。NHKのアナウンサーが『習志野高校は野球の応援がしたくて吹奏楽部に入るっていう子も多い』って。

(梅津有希子)多いですね。多いです。あそこは完全にもう、吹奏楽コンクール、マーチング、野球の応援。もうみんな大事にしているので。野球の応援、したいでしょうね。私もあれを見て、思いました。ここで吹いてみたいなって思いましたね。

(安住紳一郎)でも、結構コンクールの時期が近くて大変みたいですね。

(梅津有希子)もう、丸かぶりなんですよね。夏なんで。コンクールも。そうですね。だけどやっぱり、野球の強豪、吹奏楽の強豪校なんかは、いくらコンクールがあっても全員で駆けつけるっていうところは結構ありますね。よっぽど本番と重ならない限りは、全員で行って一生懸命応援するっていうところが。大阪桐蔭なんかもそうですけども。多いですね。

(安住紳一郎)吹奏楽部があまり盛んじゃない学校は、甲子園球場に全国大会出場した時はどうなるんですか?

(梅津有希子)そういうのも結構あるんですよね。で、自分のところに吹奏楽部がない場合は、近所の高校とか中学校とかに応援をたのんだりですとか。そういうのはありますね。なにかしら、ゼロっていうことはないですね。かならず用意して、形は作ってますね。どこも。

(安住紳一郎)そうですか。たまに、予選。2回戦、3回戦とかを見ると、当然、あまり部活動に力が入れられない学校もあって。野球部員も11人。吹奏楽部員4人、みたいなところで(笑)。

(梅津有希子)ありますね。まあ、地方大会はそんな感じもありますけども、甲子園に行くと、さすがにそういうのはないですね。

(安住紳一郎)そうですね。でもやはり、吹奏楽の応援があると、父兄のみなさんとかやっぱり、野球部員とかうれしいみたいですね。

(梅津有希子)やっぱり力になると思いますね。音の力といいますか。やっぱり支える力ってとても大きいなって、球場に足を運んで思うようになりました。

(安住紳一郎)さて、梅津有希子さんに聞く『高校野球 この曲がすごい!』。5曲目はこちら。『コンバットマーチ』。

『コンバットマーチ』

(安住紳一郎)これは非常に聞き馴染みがありますが。

(梅津有希子)そうですね。これは早稲田大学の応援歌ですね。昔は、昭和30年代とかの高校野球は、みんなこの『コンバットマーチ』と、慶応大学の『ダッシュケイオウ』。この2曲ばっかりやっていたそうですね。それから、6大学の影響を非常に高校野球も受けていまして。だから昔は、本当6大学の応援歌ばっかりやっていましたね。あと、『チャンス法政』ですとか。あと、『狙いうち』。これは明治大学が発祥で。『狙いうち』を高校野球に取り入れるようになってから、似たような歌謡曲で『サウスポー』が出てきたりとか。なんかそういう流れなんですよね。6大学が来て、歌謡曲が来て、次にアニメの流行りがあってってことで、『トリトン』が出てきたり。『ポパイ』が出てきたりですとか。そんなような流れになっていますね。

(安住紳一郎)応援の先駆者である大学生のみんなが広めていったという。

(梅津有希子)そうです。もう、プロ野球よりもぜんぜん先ですね。6大学の応援ありきで高校野球に広まっていって。で、高校野球の天理のファンファーレを逆に阪神が真似したりですとか。6大学、高校野球、プロ野球はつながってますね。応援は。いろいろ、お互いがお互いを、いいところをいいとこ取りしてみたいな感じで。

(安住紳一郎)そうですね。でも、応援に関しては6大学の野球のスタイルを高校野球が踏襲して。で、それをプロ野球の方にちょっと持って行っているっていう感じで、あれですね。なんとなく、順番が逆のような気もしますけども。

(梅津有希子)そうなんですよね。でも、逆にいまだとプロ野球の応援を高校野球が取り入れているところも多くて。いまだと、ロッテの応援がすごく人気ですね。高校野球、ロッテばっかりやりますね。

(安住紳一郎)ああ、そうですか。

(梅津有希子)やっぱりかっこいいんでしょうね。なんか、サッカーの応援みたいで。

(安住紳一郎)なるほど。さあ、そしてこの曲。これは立教大学ですね。

(梅津有希子)はい。立教大学の応援歌の『セントポール』という名前でよく知られている曲ですね。

『セントポール』

(梅津有希子)これ、もともと原曲はアメリカの作者負傷の民謡みたいな曲で。『Our Boys Will Shine Tonight』っていうのが原曲なんですけども。まあ、これが立教大学がアメリカから来たセミプロの野球チーム。まあ、バスケットボールもやるようなチームだったみたいで。立教のバスケットと対戦をした時に、相手チームがこの歌を歌っていて、立教がうちもこれを真似したいということで応援歌として取り入れたというような流れですね。

(安住紳一郎)そうですか。本当に、一部の天才的な先駆者が上手くチョイスして。

(梅津有希子)そうですね。脈々といままで。そうなんですよね。

(安住紳一郎)さあ、そして『高校野球 この曲がすごい!』。最後は、これは高校でオリジナルを持っているっていうことですね。千葉・拓大紅陵の『チャンス紅陵』をお聞きいただきます。

『チャンス紅陵』

(安住紳一郎)これは、高校の吹奏楽部の先生が?

(梅津有希子)そうです。拓大紅陵の吹奏楽部の吹田先生っていう先生。野球が大好きなんですけども。この先生が作曲した曲でして。あの、拓大紅陵はもう完全にオリジナル曲だけにこだわるんですよね。オリジナルばっかりやっていて。なんでか?っていうと、昨年引退された野球部の小枝監督が紅陵に赴任されてきた時に、『みんなが吹いている曲ではなくて、これを聞けば紅陵だとわかるような愛校心のわくような曲を作ってほしい』と吹奏楽部の吹田先生にリクエストされて。それから、吹田先生が作曲をするようになって。毎年毎年、新曲を生み出して、もう何十曲もあるんですけども。

(安住紳一郎)そうですか。

(梅津有希子)特にこの『チャンス紅陵』はやっぱり、とても全国にファンが多くて。いろんな学校で吹かれている。浦学がこの曲を取り入れてるんですよね。浦和学院が『チャンス紅陵』を吹くようになって。なぜか名前が変わって『怪物マーチ』っていう名前になって広まっているんですけども。

(安住紳一郎)ああ、そうですか。

(梅津有希子)で、浦学がこの曲を『怪物マーチ』として吹くようになって、埼玉県の中では、『怪物マーチ』で広まっているんですよね。

(安住紳一郎)あらら。

(梅津有希子)で、今年の夏も花咲徳栄高校。あそこがこれを吹きます。

(安住紳一郎)へー!

(梅津有希子)そういう風にして、全国に名前が変わったりしながらも、オリジナル曲が広まっていったりもするんですよね。

(安住紳一郎)ああー、そうですか。じゃあ、拓大紅陵は千葉の予選で負けたけれども、その拓大紅陵のオリジナル曲を持って埼玉代表の花咲徳栄が甲子園に出るんだ。で、拓大紅陵の吹奏楽部員はそれを聞いてどう思うんだ?みたいな。

(梅津有希子)いや、でも先生に聞いたら、『やっぱりなんだかんだ、自分の作った曲が全国に広まるのはうれしいものです』と、いろんな先生、おっしゃってますね。オリジナルを作っている先生は、『うれしいものですよ』って。生徒は『なんでうちの曲をあそこが吹くんだ!?』って言ったりするんですけど、先生は別にそんな。結構うれしいって言ってます。

(安住紳一郎)ああ、そうですか。いやー、でも話を聞くと、いろいろありますね。

(梅津有希子)そうですね。結構深いんですよ。

(安住紳一郎)そして、梅津さんは野球のことについてあまり詳しくないんですが、監督の話だけ、異様に詳しいですね。

(梅津有希子)(笑)。あの、吹奏楽部の先生に取材はしているので。そうなると、ちょこちょこ監督の話は出てくるじゃないですか。だから、ぜんぜん野球のことを知らないんですけど、やたらと先生のことは詳しくなっていってるんですよね(笑)。

(安住紳一郎)あとは、みなさんも野球、テレビでNHK見ていて、沖縄の学校はやっぱり。

(梅津有希子)ああ、指笛がすごいですね。沖縄の学校は、いつも兵庫県の尼崎高校というところが応援を吹いているんですね。担当をしているんですよ。

(安住紳一郎)あ、へー!

(梅津有希子)どこの沖縄の代表が、どこが出てきても、かならず尼崎が吹くんですよね。

(安住紳一郎)あ、そうなんですか!?

(梅津有希子)そうなんです。でも、それはやっぱり、大変なんですよ。沖縄とか北海道から吹奏楽部員が来るのは。飛行機ですし。楽器運ぶお金、かかるので。それで、ちょっとご縁のあった尼崎の先生がやるようになって。もうずーっと長いこと、尼崎が吹いてますね。ただ、指笛は沖縄から、本場の人たちが来るので。もう本場の指笛ですよね。沖縄の指笛を他の県の人がやっても、ぜんぜん違います。

(安住紳一郎)そうですか。

(梅津有希子)なんか、語尾が違うというか。音の。

(安住紳一郎)ちょっと、『ピュッ、ピュッ♪』って跳ねる感じですよね。

(梅津有希子)そうそう。上がるんですよね。そうなんです。

(安住紳一郎)あれを聞くと本当に、『ああ、沖縄の高校だな』って。

(梅津有希子)そうなんですよね。すぐ、わかりますよね。

(安住紳一郎)沖縄県代表の吹奏楽の応援は、毎年尼崎高校が応援応援してるんですね?

(梅津有希子)そうです。応援を担当しています。『ハイサイおじさん』とか。

(安住紳一郎)それ、じゃあ尼崎高校の吹奏楽部のみなさん、沖縄の曲、得意になりますね。

(梅津有希子)そうですね。もう毎年毎年吹いてますからね。

(安住紳一郎)そうですよね。

(中澤有美子)尼崎高校が出ちゃったら、どうなっちゃうのかな?

(梅津有希子)両方やるんじゃないですか?がんばると思いますよ(笑)。

(安住紳一郎)そうですよね(笑)。すごいですね。尼崎高校吹奏楽部は、実は松商学園とか北海高校みたいに、あれですね。30年連続30回目みたいな、そういうことになってるんですね。きっとね。

(梅津有希子)そうです。そうですね(笑)。

(安住紳一郎)あと、滋賀の高校でピアニカを吹く・・・

近江高校のピアニカ応援

(梅津有希子)ああ、近江高校ですね。あれは、クラリネットの代わりにピアニカを導入するようになったんですけども。クラリネットって木でできているので、あの直射日光が照りつけて、木が割れちゃったりするんですね。高価な楽器が割れたりして。しかも、そんな危険をおかしてまで、音が聞こえないので。だったら、ピアニカでいいんじゃないか?っていう風に近江高校の先生が考えて。で、春からピアニカを吹くようになりましたね。

(安住紳一郎)なんか、評判がよかったみたいですね。

(梅津有希子)そうですね。なんか、かわいいですよ。ピンクとブルーのピアニカがズラーッと並んで。でもあれは、いいアイデアだと思いました。気候を問わず、雨が降っても大丈夫なので。ピアニカなら。木だったら大変ですけども。あれ、いいアイデアだと思います。

(安住紳一郎)じゃあこれから、もしかするとピアニカを使う吹奏楽部が?

(梅津有希子)広がるかも知れないですね。

(安住紳一郎)そうですね。

<書き起こしおわり>

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