伊集院光さんがTBSラジオ『深夜の馬鹿力』の中で、ビッグコミックオリジナルに掲載されていたジョージ秋山『浮浪雲』のすごい展開について語っていました。
(伊集院光)読んだ?ビッグコミックオリジナル。小学館さん提供の番組ですよ。ビッグコミックオリジナルの。たぶんオリジナルって5日・20日だから今日、俺が読んだやつって5日だと思うんです。5日に出たばっかりの。ビッグコミックの中でも今年を占う一冊目。買ってさ、いちばん最後のページ。トリを飾るのがジョージ秋山先生『浮浪雲』ですよ。浮浪雲の正月一発目のストーリー、すごいよ。読みな、みんな。読みな!
お正月に漫画を読もう
正月ですよ。お正月に漫画を見ましょう。漫画を読みましょう。しかもちょっと漫画に飢えてるじゃないですか。年末は合併号とかありますから。お正月はどうなるのかな?って楽しみにしている。ちびっ子たちが楽しみにしている。冬休みまんが祭りでもアニメ化された、あの浮浪雲を(笑)。見よう!っつって。浮浪雲のサンバイザーをつけて(笑)。クリスマスには、はしゃぎ回ったと。家に帰って寝る前も、浮浪雲の口調で『あちきは・・・あちきは・・・』が。デデンデンデンデ、かめさんのおしりをさわるがもう楽しくて仕方がなかったちびっ子たちの(笑)。
何才がついてくる番組か、ぜんぜんもうわかんねーけど。まあ、その感じの浮浪雲ですよ。もう本当に。『浮浪雲VSプリキュア』も見ましたから。まんが祭りしかやらない特別プログラムですから。結局、プリキュアのおしりをデデンデンデンデさわって、『いいケツしてますね』でおなじみのやつですけどね。ご隠居のところに行って。で、漫画の原作の方はどうなのよ?っつって見るじゃないですか。ジョージ秋山先生、すごいね!もう、どうしようもない息子と。働かない、モテない、いい年の息子と。で、こいつがゴソゴソとオナニーばっかりしてるわけ。オナニーばっかりしてて。お母さんと同じ、貧乏な家に住んでいるから一間で布団入って寝てて。いい年の母親にバレないように。
ウジウジしている息子とその母親
ちょっと細かい設定はわからないけど、たぶん30とかの男だと思うんですけど、布団の中でゴソゴソとオナニーしてたら、『オナニーばっかりしてるんじゃないよ!情けない!』ってすげー怒られて。で、そいつエロいことばっかり考えていて、自分はどうしようもない、自分は醜いって思っているわけ。それでいて、これ、俺の説明じゃなくてより画を見た方がいいからぜひぜひオリジナルは読んでほしいんですけど。言われてて、『自分なんかどうして生んだんだよ』みたいな母親に恨みごと・つらみごとを言ってて。またウジウジウジウジしながら。お母さんもすげー絶望的になっているところに、そいつがまた次の晩だかその次の次の晩だかにまたオナニーしてるわけ。
したらお母さんが『もう情けない!』っつって布団をはがして、『じゃあ私がしてやるよ!』って言って、その子どものオナニーをガーッ!って手伝って、イッた瞬間にお母さん、情けなくて情けなくて子どもを絞め殺して首を吊るっていう。で、そこに鏡餅の画があって終わりっていう(笑)。はぁーっ!?お正月一発目に!?っていう(笑)。お正月一発目にだって。最終回間近のあぶさんですら、草野球をやっていたという。お酒の飲みながら草野球をやっていたこの第一回目に。あのね、いま言ったの、ちょっとやわらかくして言ってるからね。俺、むしろ。むしろやわらかくして言ってるから、絶対見たほうがいいから。そういうこと。
<書き起こしおわり>