爆笑問題・太田「ふざけた国会図書館」山田五郎を追悼する

爆笑問題・太田「ふざけた国会図書館」山田五郎を追悼する 爆笑問題カーボーイ

爆笑問題・太田さんが2026年7月28日放送のTBSラジオ『爆笑問題カーボーイ』の中で亡くなった山田五郎さんを追悼していました。

(太田光)でもまあ本当にここのところ訃報がさ、多いよね。

(田中裕二)ちょっとね、続いてね。

(太田光)びっくりしちゃった。東野さんとかね。東野圭吾さんなんて。

(田中裕二)東野さんは本当にびっくりした。

(太田光)昨日だよね。だから俺なんかもそんなに読んでる方じゃないけど。やっぱりさ、『さまよう刃』とかさ、『白夜行』とかさ、『容疑者X』とかさ、全部面白いもんね。で、とにかく東野さんの本っていうのはさ、何を読んでも絶対面白いっていう信頼感があるからね。だからもったいないというか。まだ若いでしょう?

(田中裕二)まだ60いくつだよね。

(太田光)ねえ。もうこれからどんどん名作を生むはずだったのに、なんて思うと寂しいよな。ちょっとな。

(田中裕二)そうね。

(太田光)で、なんつってもやっぱり五郎さんが……山田五郎さんがさ。とにかくさ、まあもうガンだったし。「そうは長くない」なんていうのも言ってたけどさ。俺なんか五郎さんとはさ、よくさ、あの人はヘビースモーカーだからさ。まあ、喫煙所で2人でさ、よく話をしたんだよ。

(田中裕二)はいはいはい。でしょうね。

(太田光)で、我々CX……あれ、テレビ何て言うんだっけ、あそこは?

(田中裕二)フジテレビでしょう?

(太田光)フジテレビだ。もうほら、消えかかってるから。

(田中裕二)消えかかってねえよ!

(太田光)テレビ局の名前すらわかんなくなっちゃって。

(田中裕二)消えかかってないだろ、全然。

(太田光)で、たまに……まだだから終わったわけじゃないんだけど。不定期で特番をやっていてね。五郎さんに来てもらって。その『アート音痴で悪いか?!』っていうこれ、IBSの長尾社長の肝煎りで始めてですね。長尾さんとやってうまくいった番組は一つもないんですけど。

(田中裕二)そんなことないよ!

(太田光)『はばたけ!ペンギン』以来ですね、本当に何もないんですけれども。あれ、いい番組で。まあ年に1回か2回ぐらいやってたか。で、まだね、「やりましょう」なんて言っていて。

(田中裕二)2、3回やったぐらいだよね。

(太田光)それで、いわゆる何て言うのかな? まあ要するにアートの……五郎さんっていうのはもう本当に美術。もともと、そもそも美術の人だから。で、いろいろそこからサブカルとかいろんなのをまあ、とにかくあの人さ、知らないこと、ないじゃない?

(田中裕二)何もないですからね。

(太田光)もうさあ、なんかふざけた国会図書館みたいな人じゃない?

(田中裕二)いいね。うまいね(笑)。

(太田光)本当にそうで。

(田中裕二)うまいね。ふざけた国会図書館。

(太田光)ふざけた国会図書館みたいな人なんだよ。ほいでさ、『アート音痴で悪いか?!』の何回目ぐらいだったかな? それこそ五郎さんがね、ガンを発症したっていう話を聞いてからもあったんだよね。何回か収録が。で、なんか都内のもうほら、お金もないからさ。フジテレビのスタジオを使わせてもらえなくて。都内のなんか狭いさ、貸しスタジオみたいなところ。そんなところでやってたんだけど(笑)。

(田中裕二)まあいいじゃない、そこは。文句、挟まなくていいだろ、別に!

(太田光)ほいでさ、あの最後にやったのがね、一昨年かそこらだと思うんだけど。その時、まだ森永卓郎さんがご健在で。だけど森永さんと同じガンだから。

(田中裕二)原発不明ガンっていうね。

(太田光)ほいで、森永さんがご健在だったんですけど。で、五郎さんもなったっていうことでその後、収録があってさ。「ああ、五郎さんも大変だな。大丈夫かな」なんて思って、心配しながら行って。で、いろいろスタジオでこう、やってさ。休憩があるじゃん? で、俺は当然ほら、喫煙所に行くじゃん。すると狭い……2人、入ったらいっぱいになる喫煙所でタバコを吸ってたんだよ。そしたらそこに五郎さん入ってきて。「ええっ!?」っつってさ。「何?」「何じゃないよ。えっ、来るんだ、ここに? なんで? 嘘でしょう?」っつったら「何が? 何が?」なんて言ってるんだよ。「何が、じゃなくてさ。五郎さんさ。ガンでしょう? 大丈夫なんすか? だってガンでしょう?」って言ったら「大丈夫じゃないのよ。だけどね、太田ね、大雨でね、床上浸水してるんだよ、もう。大雨で床上浸水して、もうゲリラ豪雨なのよ、こっちは。で、ゲリラ豪雨が降ってる時、それで床上浸水してる時にね、天井の雨漏りを塞いだってしょうがないだろう?」って言っていて(笑)。

(田中裕二)フハハハハハハハハッ!

普通にタバコをスパスパ吸う山田五郎

(太田光)「まあ、そりゃそうかもしんないけどさ。タバコ、吸うんだ?」って思って。俺の目の前でさ、スパスパ吸ってるんだよ。ほいでさ、「笑っちゃうな、これ。やっぱりすごいね、五郎さんね」なんて言っていて。「そんなことないんだよ」って言っててさ。「ちょっと、大丈夫なんですか?」「大丈夫じゃないよ。大丈夫なわけないだろう」っつーんだよ(笑)。「だけどさ、そのタバコ、どうなってるの?」「いや、本当にタバコはいいんだよ。骨が弱っちゃってさ。俺も骨が弱っちゃって。大変なんだよな」って。で、その日、胸のところにコルセットしてて。「この前ね、これ、コルセットしてるだろ。この前さ、肋骨が折れちゃってさ。骨が弱っちゃって、簡単に折れちゃうんだよ。今、コルセットしてて。ガンよりこっちの方がきついよ」って言ってるわけ。タバコをスパスパ吸ってるんだよ? 「なんで弱くなるかっていうとね、骨に水がたまるんだよ。水がたまってんだよ、今。だから俺、体中に水が溜まってんだよ。骨の中に。この間さ、レントゲンを撮ったらさ、本当にところどころね、骨の中にね、丸い水が体中の骨に水玉模様になってたんだよ」「ええっ、そうなんですか?」「それがさ、きれいな水玉模様なんだよ。今の俺さ、草間彌生だよ」って。

(田中裕二)フハハハハハハハハッ!

(太田光)「太田君さ、とうとう俺もさ、草間彌生になったよ」って(笑)。「草間彌生って、笑えねえわ! 五郎さん、笑えねえよ、それ!」「だって、しょうがねえじゃねえかよ。草間彌生になっちゃったんだよ。俺のこと草間彌生って呼んでくれよ」って言うからさ、「呼べねえわ!」って。「さすがの太田でもダメか」なんて言ってるんだよ。ほいでタバコをスッパスッパスッパスッパ吸っててさ。「すごいな、やっぱり五郎さんな」って。「だってしょうがないよ。今更、慌てたってね。もう長くもないしさ」って言っていて。

「でもたしかに思ったよりも……俺もちょっと心配してたんですよ。思ったより元気……まあ、元気じゃないんだろうけど。元気そうじゃないですか」っつったら「あのね、体に合う抗ガン剤があったのよ。それがさ、前のやつがさ、ひどかったんだけど。いろいろ試したらさ、すごく楽になる抗ガン剤があったんだよ。それが効いてるんだよ。昨日ちょうどね、抗ガン剤を打ってきてさ。あくる日は調子がいいんだよ。抗ガン剤を打つと。昨日打ったからさ、今日は調子いいんだよ。だけどさ、明日さ、今度それの細胞分裂を対処する薬があって。それも打たなきゃなんないんだよ。それがきついんだよ。だから明日はきついんだよ。今日は調子いいんだよ」なんて言っててさ。

それでその時にちょうど森永さんの話になって。「そういえばさ」ってまた2本目、タバコを出して。「森永さんとこの間、話してたけどさ。森永さんがさ、タバコの量が減ったつってたよ?」って(笑)。「ちょっと待ってよ。森永さんも吸ってんの?」「あの人、やめられるわけないじゃん。あの人、やめられるわけないよ。あの人がタバコの量が減るってよっぽどのことだぞ? あれ、相当悪いんだろうな」なんて(笑)。またさ、もういつもの調子なんだよ、山田さんが。それでもう笑わしてくれんだよ。どんどんさ。「だから森永さんもそろそろかなって思ってるよ」なんて言ってさ。「ああ、そうなんですか。森永さんもすごいな」って。あの人もう最後までさ、ラジオに出てたじゃない?

だからさ、「山田さんもそうだけど。すごいですね、やっぱり」なんて。で、休憩のたんびにさ、喫煙所に行って2人で話しててさ。「だけど最近、あれだよな。やっぱりな、喫煙所がないから。太田君も大変だろう?」「そうですね。テレビ局も吸えなくなっちゃって、いろいろ大変ですよ」「本当だよ。俺も喫煙所、こないだ探し回っちゃってさ。『俺を殺す気か』って思ったよ」なんてさ(笑)。もうさ、笑っちゃうんだよ。本当にあの人は。すごいんだよ。

(田中裕二)ねえ(笑)。

(太田光)で、そういうのがあって。『アート音痴で悪いか?!』ね。それの収録が終わって。特番で。で、しばらく……「もう1回、やりましょうね」なんて長尾さんとも話してて。で、「とにかく僕はね、体が持つうちには」なんて言ってたんだけど結局、できなくて。ところが去年ね、五郎さんがさ、週刊現代で対談のあれをやってたんで。そのホストというか。それで去年のちょうどその6月号かなんかで呼ばれてさ。「五郎さん、そうか」っていうことで行ったんだよ。出版社のさ、会議室に。そしたらさ、出版社に行ったらさ、編集者の担当の人が来て。

「五郎さん、ちょっと体調が悪いってことで。だからこの対談シリーズもだいぶ数も減っていて。だけど太田君に会いたいっていうことで、あれなんですけども。たまに……やっぱり体調悪いから、ちょっと元気ないかもしれませんけど。気にせずに。もしかしたら休憩が途中で。体調が悪くなったら休憩入ります」みたいなことを言われていて。で、「ああ、そうか」って思いながら会議室に行ったらさ、五郎さんが「おおー!」って来てさ。「いやー、まさか太田君が来てくれると思わなかったよ。忙しいのに、ありがとうね!」ってさ、すごい元気そうだったの。

昔話で盛り上がりまくった山田五郎との対談

(太田光)で、嬉しくなっちゃってさ。で、散々さ、昔話で盛り上がっちゃってさ。2時間半ぐらい話したな。もうさ、すっごい盛り上がって。それで途中で「ちょっと休憩入れようか」っつったらまた喫煙所に行ってさ。2人で(笑)。それで何回かやって。ほいでさ、話したのがさ、五郎さんがさ、「初めて会った時のこと、覚えてる?」「いや、初めて……いつでしたっけ? ボキャブラかな? 30年ぐらい前ですかね?」「そうだよ。俺、はっきり覚えてるよ」って。あの人、やっぱり記憶力が良くてさ。「小西克哉さんがさ、深夜でやってたろ。深夜番組」って。

(田中裕二)はいはいはいはい。やってた! テレ朝か。

(太田光)「やってたろ? あれ、俺も出てたんだって。テレ朝の深夜だよ。生放送でさ。あそこに爆笑、来たんだよ。若手の頃だよ。まだ太田が若手の頃だよ。爆笑が来てさ。散々、太田がさ、暴れてさ。ほいでさ、『ここのスタッフはバラエティ、わかってねえ! この番組なんかダメだ! スタッフ、どうなってんだ?』って散々吠えまくったんだよ。あれはお前、びっくりしたよ、俺は。あれ、楽しかったよ。あれが最初だよ。太田君と会ったのは」っつってさ。

(田中裕二)そうなんだ。はー!

(太田光)「俺、そんな生意気なこと言ってましたっけ?」「生意気なんてもんじゃなかったよ、あの時!」って(笑)。

(田中裕二)あの番組のすげえ良くない、なんとなくの印象っていうのはあった。

(太田光)良くない印象?

(田中裕二)そうそうそう。だから良くないっていうのは別に「番組が悪い」って言いたいわけじゃなくて。俺らにとってなんかうまくいかなかったみたいな。

(太田光)ネタかなんか、やらせたんだっけ?

(田中裕二)ネタやったのかな? そう。なんかそういうイメージがうっすらある。

(太田光)それで俺が全員に毒づいたって。「太田君が暴れてさ。それをはっきり覚えてるよ。それ以来だよ」なんて言っててさ。ほいで散々……。

(田中裕二)地球ナントカみたいな……。

(太田光)『地球テレビ』とか、なんかそんな感じだよね。「それだよ。みんなのこと貶して帰っていったよ」って言うからさ、申し訳なかったなって。「それは五郎さん、申し訳なかったですね」っつって言っていて。それで散々、盛り上がって。話もさ、楽しくてさ。ほいでさ、とりあえず終わってさ。まあまあ五郎さんを見送って。で、その時にさ、別れ際にさ、「今日、本当に楽しかったよ。まあ俺もね、いつまで生きてるかわかんないけどさ。まあまあ、そろそろ死ぬからさ。でもさ、楽しかった。まあ、これが最後かもしんないけどさ。まあ、また会えたらさ、どっかで会おうよ」「ちょうど美術の番組、またやりたいって言ってますから」「ああ、あれだな。だからやれたらやりたいね。いや、本当にありがとう」って最後、本当に。「本当にありがとう」って言ってくれたのが……あれがだから今からちょうど1年ちょい前ぐらいだね。だからもしかしたらそのお別れに呼んでくれたのかなっていうのもあるし。でも「またやりましょうね」って俺は五郎さんに言ったんだけど。だから最近も五郎さん、ああいう風に発表になる前に土屋がほら。それこそ日芸の美術に入って。あれのきっかけってこの間、ラジオを聞いてたら五郎さんなんだったんだってね。

(田中裕二)ああ、そうなんだ。

(太田光)だから、そういう意味で言うと「『アート音痴で悪いか?!』。もし今度、次があるとしたら土屋も呼べるな」なんて俺は思ってたの。そんな矢先だったからさ。あれはちょっと寂しいよな。それで編集者の人もさ、「いやー、今日の五郎さん、本当に調子が良くて。やっぱり太田さん来てくれたから本当に楽しそうで。いつも、あんなんじゃないんですよ」なんて言ってくれたのがやっぱりすっごい残ってるね。今ね。

(田中裕二)ああ、そう。いいね、でもね。そういう最後ね。

(太田光)うん。まあでももう1回ぐらい、会いたかったけど。でもちょうど、だから亡くなったって知らせのちょっと前に、ネットニュースかなんかで五郎さんが久々にYouTubeを更新したら鼻に……。

(田中裕二)そうそうそうそう。

(太田光)で、俺も見ててさ。「そうか、もうこんなになっちゃったのか」って。で、五郎さんも「タバコ、吸えなくなった」って言ってたから。「ああ、いよいよそうなのかな」と思ってたからさ。「なんだかな」と思ってさ。でもすごいよね。やっぱり最後までさ。

(田中裕二)いや、もうあっぱれだよね、あの人。

(太田光)あの人がだから最後にその闘病の中で書いた本がさ、今、バカ売れ。

(田中裕二)すごいらしいよ。

(太田光)すごいんだよ。たしかに面白そうなんだけどさ。

(田中裕二)出版社も追いつかないって言ってたよ。

(太田光)何でも知ってるからさ。あの人さ。すごいよね。本当にさ、ふざけた国会図書館だと俺は思うんだけどね。そう考えると寂しいなって思うけどね。

(田中裕二)ねえ。『みうら五郎』もだから終わっちゃったよね。

(太田光)『みうら五郎』ね。ラジオでやってたやつね。みうらさんも寂しいだろうね。親友だったからさ。

(田中裕二)親友で。もうずっとだもんね。

(太田光)みうらさんと山田さんとやっぱりさ、泉麻人さんとかさ。あの辺の……高田先生もそうだけどさ。本当、図書館みたいな人たちがいるからさ。なんかああいう人たちがね、本当にもうちょっと今からもう思ってもさ、今更遅いけどさ。もっといろいろ聞いとけばとかって必ず、人間っていうのは勝手なもんで、思うけどさ。

ナイツ土屋と清水ミチコ 山田五郎を追悼する
ナイツ土屋さんと清水ミチコさんが2026年7月23日放送のニッポン放送『ラジオビバリー昼ズ』の中で亡くなった山田五郎さんを追悼していました。

山田五郎さんは「ふざけた国会図書館」、絶妙すぎるネーミングですね。喫煙所での太田さんと山田五郎さんの再現トーク、最高でした!

爆笑問題カーボーイ 2026年7月28日

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