綾小路翔　成田大致『爆裂都市伝説 M.A.D』を語る

それでいろんなご意見があったんだけども。そのご意見を乗り越えるべく、このイベントは成功させなければという風にたぶん本人も思ってたはずなんでしょうけど……案の定、突然会場が変わったりとか。タイムテーブルが本当にいつまでたっても届かなかったりとか。「出演する」と言ってる側の中でも戦々恐々とした状況が続く中、もう直前でまたその主催者の成田大致くんがご出演してくださる方に対してちょっと暴言を吐いたということで。もう大問題になって。直前でもう19組かな？　キャンセルが相次ぐというようなね。本当にもう皆さん、僕も先ほど友人達から何人か連絡が来ましたけど。みんな「成田大致」、もしくは「爆裂都市伝説」でずっと1日中検索してたっていう（笑）。もうみんな気になる。良くも悪くも気になる、そのデンジャラスな……モストデンジャラスなイベントが開催されて。

氣志團はですね、普通に予定通り出演すると。しかもヘッドライナー的な形だったものでですね、ここでいろいろと物議を醸し出す中、やってきたわけですけれども。イベント自体はね、だから本当にご出演者の方たちは相当な……皆さん、たぶん出演するからにはお客さんたち、来てくれる方たちに最大限のハッピーを与えるんだ。そしてストレスを与えないようにするだということで本当にね、それまでその成田くんのイベントってもう7時間半押すとか、信じられないことが起きてたという話なんですよ。

そうすると、うちとかがやると途中で音が止まってしまう可能性があったりとか、出なくなってしまったりする可能性があったりとか。そういうのもあって。僕たちの時にそれが発覚したんで。それでうちのスタッフたちが猛スピードで全配線からやり直したっていうのが本当のところなんですよ。だから向こうも別に悪気があってやっていたわけじゃないんだけど。そもそもちょっと、そういうところがあったんで。まあ僕らは故意に押したわけでは決してなかったんですけどね。まあでもなんだかんだ、ライブ自体、イベント自体は素晴らしいものだったという風に思います。

そこに関してこの成田くんにね、「持ち上げた」だとか何とか、いろんなご意見があるんですけど。何しろですね、昨日に関してその善悪はともかく、やっぱり来た人達には必ずしっかり伝わったんじゃないかなと思いますし。僕もいろいろしゃべったりはしたんですけど。来てる人達はたぶんしっかりニュアンスが理解していただけたかなと思うけどね。やっぱりこういう時代なんで。誰かが言ったものが切り取られるとまた不思議なことに展開していくんだけど、昨日本当に思ったのはそこでしたね。やっぱりみんな、意見を持って言うのはとてもいいことだけど。ちゃんと責任を持って、そこの経験を持って言ってる人達のことに対して耳を傾けるし、僕もそうしてきたし。

でも、何だろう？　誰かから聞いた話とかを自分の感情だけでやって結局、分断を促すようなことだけをしていくのはやっぱりこれからの時代、本当に危険になっていくので。みんなが正しいと思うことを声を上げていくのは本当に素晴らしいし、とても大事なことだけど。何か今回、そこもすごく感じましたね。やっぱり現場をしっかり見た人達。それでもさ、やっぱり伝わり方って全然違うし。当事者の方達と被害を受けた人達とか、そもそもそれも全然皆さんの角度が違うので。でもやっぱりなんかこう、ただ外野から石を投げたりとかし続けるのはやっぱり僕らの時代でこれ、本当に初めてのことが起きてるから。今、SNS とかで。