やす子 オールナイトニッポン0・ヒップホップトーク&選曲まとめ

やす子 オールナイトニッポン0・ヒップホップトーク&選曲まとめ オールナイトニッポン

やす子さんが2023年10月20日放送のニッポン放送『やす子のオールナイトニッポン0』の中で大好きなヒップホップ楽曲を中心に選曲しトークしていました。

(やす子)それではやす子のオールナイトニッポン0、最後までお付き合いください。素敵な夜にしましょう! はいー。Fla$hBackS『Cowboy』ですー!

Fla$hBackS『Cowboy』

(中略)

(やす子)んあっ! 今、始まる直前にラムネ、食べちゃった(笑)。すいません! ラムネ、食べちゃった! ラムネ、美味しいです。はいー。一部地域の……はいー。やばい! ラムネしか頭にない! この時間はやす子のオールナイトニッポン0をお送りしてますが、このゾーンで一部地域の方とはお別れになりますー。ラムネを食べて、寝てくださいー(笑)。それでは、この曲を聞きながらお別れになりますー。Lucky Kilimanjaroさんで『楽園』なんですけども。

こちら、Lucky Kilimanjaroさんはダンスミュージックといいまして、聞いていて気持ちが明るくなったり、つい踊りだしたくなっちゃう曲を多く作られている方々です。ライブにも何度か参加させていただいております。ライブ前だったりによく聞いていたりしています。他にも『エモめの夏』でしたり、現代の若者も好きそうだったり、意外と渋い年代の方々も聞いていたり、老若男女に愛されている方々だなと思いますー。では、こちらの曲を聞きながらお別れです。Lucky Kilimanjaroさんで『楽園』です。

Lucky Kilimanjaro『楽園』

(中略)

(やす子)それでは、音楽のコーナー! 4時ですけども、自衛隊は6時起床なので皆さん、ぐっすり寝ている時間だと思います。ちなみに私はですね、ヒップホップが大好きで、自分でもオリジナルソングを作る、そんな私、やす子がとにかく音楽を語るコーナーです。ちなみに今、BGMでかかっている曲は『Color of Autumn』ですー。大好きなんです。この曲はですね、やっぱり一番最初に聞いた時にすごくきれいな曲だなと思って。衝撃も受けましたし。今から、秋ですので。このタイトルを和訳しますと「秋の色」ということで、この時期にぴったりじゃないかなと思って選ばせていただきました。はいー。

Nujabes『Color of Autumn』

(やす子)ちなみにここから、音楽のコーナーは一切、笑いを取りませんので。笑いを望んでいる方は大変申し訳ないんですけども。そういう時間も受け入れていただけたらいいなと思います。はいー。ラジオは無料ですから。作業中とか散歩中に聞いてください。では、まず一番最初に紹介したい曲はSCARS(BES)さんの『1step,2step』です。

SCARS(BES)『1step,2step』

(やす子)いやー、いいですねー。エタ・ジェイムズさんの『Changes』をサンプリングされています。はいー。ちょっと聞き入っちゃいます。BESさんのラップがものすごく好きでして。中高生の時にめちゃめちゃ聞いていましたね。初っ端から思うと思うんですけども、まずフロウがよくて、リリックもよくて、トラックもいいんですけども。I-DeAさんという方がトラックを作っていまして。こちらの曲は落ち込んだ時だったり、焦ったり、忙しかったり、自分に余裕がない時によく聞く曲でして。この曲には本当に何度も救われましたね。本当にリリックがよくて。

BESさんは一見、詩的なような、詩のようなリリックなんですけども。よく聞くとすごくリアルで。かつ、そこの素晴らしいリリックに素晴らしいトラック……このビートにBESさんの本当に日本一ぐらい上手なラップ、フロウの仕方がものすごく完璧な曲だなって思いまして。特に好きなリリックが、自分にやっぱり刺さるのはなにか焦ったり落ち込んだりしても「明日から息が止まるまで この街泳ぐだけだから」っていうリリックがあったり。「弱さと強さを比べるよりまず前に」とか。まあ「強い」だとか「ダメだ」とか言う前にまず前に進みましょうっていうのがあったり。「大丈夫 まだ羽はもげちゃいない 広げてないだけだから」っていうようなリリックに自分は落ち込んだ時とかにすごく救われて。で、BESさんが「大丈夫そう? 大丈夫だよ」って言ってくれたり。深呼吸をするようなラップもあるんですけども。そこがすごく自分に刺さって。その時は自分も深呼吸をしながら聞いたりしている曲でございます。

次の曲はですね、FEBB AS YOUNG MASONさんで『OPERATION SURVIVE』です。

FEBB AS YOUNG MASONさん『OPERATION SURVIVE』

(やす子)いいですね。FEBBですねー。本当に……私が高校生の時に彼を知ったんですけども、24歳で亡くなってしまったラッパーさんで。今年、私が25になる歳で、すごく尊敬して大好きだったFEBBさんの年齢を超えてしまった時はちょっと複雑な気持ちになりましたねー。こんな時期に、まだ人生これからだっていう時に亡くなってしまったんだと思ってしまった方で。

で、ラッパーさんとかって死んでしまう……やっぱり人って死んでしまうと、なんですかね? こう、その記憶からなくなってしまった時に「二度、死ぬ」って言われるんですけども。やっぱりラッパーとして遺作を残しているので、こういう風に流して、誰かの耳に少しでも残って「聞いてみよう」ってなることでFEBBがまた生き続けるんじゃないかなって思って。よく、頻繁に聞いたり、紹介したりしています。

(やす子)彼はですね、Fla$hBackSっていうめちゃくちゃかっこいい、バチバチのヒップホップグループに所属していまして。もう解散はしちゃったんですけども。その時、2014年ぐらいに単体で『THE SEASON』っていうバチバチにかっこいいアルバムを出して。そこから、めちゃくちゃ好きになったんですよ。で、はじめてザ・日本語ラップだなって思わせてもらったうちの1人で。10代の時から「天才」って言われていたんですけども。まあ、その彼が生きている姿は「オタク IN THA HOOD」に残っているので、ぜひ見てみてください。

(やす子)そんな天才と言われていた彼が、ネガティブとも受け取れそうなこの曲を出しまして。若さや大人になっていく上での苦悩を書いていて。自分に照らし合わせてぶっ刺さった、食らった曲ですね。最初の8小節は割と明るいんですけども。たとえば「これしかねぇ 俺の輝く術」とか「ガキの頃から鍛えた嗅覚と腕」とか、キラキラしていて俺にはラップしかない。これで行くぜ!っていうような曲なんですけども。中盤のフック、サビを過ぎたあたりから、自分の中で刺さったのが今、流れていくここですね。この今、言っていた「好きに描いてた未来絵図 徐々に大人になってく」とか「理想と現実の狭間で生きる」とか「積み上げたものが崩れてく」だったり「俺は俺でいたかった」とか「誰にも真似できないことがしたい 見えない未来が見たい」とか言っているんですよ。

そうだなって。誰しも、子供の時はキラキラした未来を想像していたけれども、意外と大人になると「あれ? 昔、思っていたような大人になれているかな?」って思ったり。「このまま、この道を目指していいのかな?」って思っちゃうこともあると思って。で、自分はそういう時、たとえばこれから将来、やることも目標もない時、どうしようかな?って思った時にFEBBが「見えない未来が見たい」って言っていて。たしかに、未来がわかったら、その道筋が見えていたらいいのになって、すごく思ったのを覚えていますね。

あとはなんだろうな? はじめて聞いたのは中学の時だったんですけども。本当に刺さって。他にも彼の『Gone』だったり『2 HOT』だったり。KOJOEさんとかとやっている『Salud』という曲があるんですけども。これのリミックスがYouTubeに上がっていて、それが非常におすすめです。はいー。

(やす子)続きまして、3曲目はくるりの『リバー』ですー。

くるり『リバー』

(やす子)いやー、いいですねー。落ち着くな。小学校3年生の時にブックオフに母親と一緒に行って。いろんな本とかを漁っている時にラジオから流れた曲のひとつでして。すぐに母親に「これ、誰の曲?」って聞いて「くるりさんだよ」って言われて。その日のうちに『アンテナ』というアルバムを買いました。そんな思い出の曲です。ここからが音楽との始まりなような気がします。うちの家庭は24時間、ずっと音楽が流れていて。いろんなジャンルの音楽が流れている家だったんですけども。その中でも、子供の時にぶっ刺さったアーティストですね。

ちなみにくるりさん、他の曲も大好きなんですけども。最近、よく刺さるのが『言葉はさんかく こころは四角』の中に好きな歌詞があって。「知らない街角の知らない片隅で知らない誰かと恋に落ちるだろう」っていう歌詞があるんですけれども。なんかその時に、そういえば小学校の時に好きだった人は誰かに恋をしているのかなとか、そういうことを思わせてくれる歌詞ですね(笑)。大丈夫か? これ、お笑いやってないけど。大丈夫かなー?(笑)。はいー、好きな曲ですー。

続いて4曲目はNF Zesshoさんで『Angelus』です。

NF Zessho『Angelus』

(やす子)きれいな入りですねー。大好きなラッパーさんです。この曲はライブで生で聞いた時……中野の本当に何十人ぐらいしか入れない小屋があるんですけども。そこで2ヶ月に一度、ライブをされていて。そこで聞いた時に「好きな曲だな」って思った曲ですね。

結構、私がヒップホップを好きなところはきれいごとを言わなくて。クソならクソって言ってくれるところが好きなんですけども。この方は、まあリアルなリリックもすごく好きなんですけども。こういうトラック、ビートがすごくおしゃれっていうか。なんか、聞き入ってしまう魅力たっぷりなところが好きですね。あと、ラップの仕方もすごく好きです。はいー。どの曲もバッチバチにかっこいいんですけども。特に『Bad Vibes Only』っていうアルバムがすごく素晴らしいので、ぜひチェックしていただきたいなと思います。

その『Bad Vibes Only』の1曲がこちらの曲ですね。好きなリリックはですね、うーん。なんだろうな? 「現実は嘘みたいに辛いが 超えてみれば苛まれた悩みの大半は以外とあっけない」っていうリリックがあるんですよ。たしかになって。「ああ、これはきついな」って思っていても、なんか超えてみてからようやく、そのきついことの山の高さがわかるなっていうのを思った曲ですね。で、もうひとつ刺さったのが「生まれ落ちて以来 自然と背負わされた業」っていうリリックがあるんですけども。たしかに、そういえば自分って生まれてきたいなっていう意志を持って生まれてきたわけじゃないし。勝手に生まれてきてしまって、勝手に自然と業を背負わされているような気がするなっていうのをこの曲を聞いて改めて……「なんで生きているんだっけ?」って考えさせられた曲ですね。NF Zesshoさんは結構、深みのある、心に刺さるリリックが多いので。ぜひ聞いていただきたいです。

ライブはいつも、1人で行っています。なんか映画館とかお寿司屋さんとか、自分は1人行動が好きで。大人数の食事会とか打ち上げがすごく苦手で。本当に1人でいるのが気楽ですね。はいー。よくライブの小屋で「あっ、やす子さんですよね!」って言われますけども「似てるだけですー」って言っています。はいー(笑)。「似てるだけですー、はいー」って言ってますね(笑)。写真、撮ったりとかしていますー。続きまして5曲目。RIP SLYMEさんで『RIDE ON』。

RIP SLYME『RIDE ON』

(やす子)いやー、軽快な曲ですよねー。これがですね、私が中学生の時にWILD BUNCH FEST.っていうフェスではじめてRIP SLYMEさんを見て。そこでヒップホップと出会ったという曲でございます。他の目当てはきのこ帝国さんだったりとか、10-FEETさんとかを目当てに見に行ったんですけれども。この後ろにDJがいて。あとはみんな、マイク1本で楽しませて。他はみんな楽器とかを持ってバンドを組んでいるのに。それがすごく新鮮だったのと、あとは韻だったり、心地よい音楽に胸を打たれて。ヒップホップの出会いの曲ですね。思い出深いです。

この曲、私がはじめて作ったはじめての曲でも最初のところをサンプリングで使われていただきました。いやー、いいですねー。好きな音楽をバチバチに語っちゃいましたけども。こういう時間もいいなって。自分がひたすら楽しい時間でした。皆さんにもなにか、刺さったらいいなって思いますね。こんなにがっつり、音楽の話をすることが仕事上、ないので。いいですね。あと、本当になんか、全然ボケなくてすいませーん。アハハハハハハハハッ! はいー。深夜にありがとうございますー。

(中略)

(やす子)では、ここで1曲、お聞きください。C.O.S.A.さんで『Ghost Town』ですー。

C.O.S.A.『Ghost Town』

<書き起こしおわり>

やす子 高田文夫ラジオでBESとFla$hBackSを選曲する
やす子さんが2023年10月20日放送のニッポン放送『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』に出演。番組内リクエストでBES、Fla$hBackSの楽曲を選曲していました。
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