『キャッ党忍伝てやんでえ(Samurai Pizza Cats)』が海外でカルトな人気を持つ理由

『キャッ党忍伝てやんでえ(Samurai Pizza Cat)』が海外でカルトな人気を持つ理由 テレビ

※2010年に投稿した内容を2025年、大幅に加筆しました。

僕がキッズの時、ちょくちょく見ていて割と好きだったアニメ『キャッ党忍伝てやんでえ』。動物型ロボットたちが暮らす江戸をイメージした街「江戸ロポリス」を舞台に、メカ猫忍者「ニャンキー」たちが悪と戦ったり、ピザを配達したりして大活躍するというSF時代劇ギャグアニメ。主題歌とかもポップで未だに口ずさんだりするぐらいにはハマっていたアニメなんですよ。

『キャッ党忍伝てやんでえ』主題歌

これが主題歌。いい曲や。そんなアニメが実は海外でカルト的な人気を誇っていると知ったのが2010年。「そんな、バカな。マジかよ……」と思ってYouTubeとかを漁ったら、海外版のビデオがいっぱい出てきてたまげた記憶があります。タイトルも『Samurai Pizza Cats』というまんまなタイトルになっていて大爆笑。「世の中、どこで何がウケるかわからんなー」と思った記憶があります。

『Samurai Pizza Cats』オープニング

海外版のオープニングもなんかベタな感じがして、これはこれで嫌いじゃないっすね。そしてそれから15年後の2025年。なんとSteamで『キャッ党忍伝てやんでえ』の新作ゲームリリースが発表されて日本の『てやんでえ』ファンたちを驚かせます。トレイラー映像も見ましたが割と懐かしめのロックマンっぽいようなアクションゲームみたいで楽しそう。

Samurai Pizza Cats – Official Game Reveal Trailer

というか、1990年から放送されていた懐かしのアニメがなんで35年も経って今、新作ゲームがリリースされるんだろう?って思い、改めてあれこれと調べてみましたよ。

そもそも『キャッ党忍伝てやんでえ』、海外で放送される際、特に英語版でめちゃめちゃ改変されまくったらしいんです。まあ日本人ならだいたいわかる「江戸」的な要素を海外の人にわからせるのはなかなか難しいと思うので、そこは無視して即興的なギャグを入れまくったりしたんでしょう。一説によると必要な台本などがちゃんと提供されなかったみたいな話もあるようなので、アドリブ的なギャグを入れまくったローカライズ版吹替えをして、それが受けたという面はあるようです。

あとは当時、人気のあった『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』との類似性という指摘もありますね。「動物」で「忍者」なキャラクターが「チームで戦う」。「ピザ」という要素も共通しています。そういった面もあって海外のキッズたちにとって受け入れやすい部分があったのかもしれません。アメリカ版主題歌の歌詞にも「They’ve got more fur than any turtle ever had(あのカメたちよりも毛があるぜ)」という部分があったりして、少なくともアメリカ版の制作者はかなりタートルズを意識していた感があります。

いろんな要素が絡み合って海外のキッズたちの心を掴んだ『キャッ党忍伝てやんでえ』。これも2010年当時、見つけて驚いたやつですが、女優のルビー・ローズさんはニャンキー3号、プルルンのタトゥーを腕に入れていたりするほどのガチな『てやんでえ』ファンだったりします。

プルルンタトゥーを入れるルビー・ローズ

今回、YouTubeを漁っていたら他にも『てやんでえ』タトゥーを入れている人を発見。やっぱりみんな、好きなんだなー。僕もいつかタトゥーを入れる機会があったら『てやんでえ』を真っ先に入れたいと思っております!

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