玉袋筋太郎 北野武『龍三と七人の子分たち』の感想を語る

玉袋筋太郎 北野武『龍三と七人の子分たち』の感想を語る たまむすび

玉袋筋太郎さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で北野武さんの最新作『龍三と七人の子分たち』を試写で見た感想を話していました。

(小林悠)玉さんはこの1週間、どうしてました?

(玉袋筋太郎)いや、俺ね、昨日ね、ウチの師匠の新作。4月25日から公開される『龍三と七人の子分たち』っていう試写会。ようやく見に行けたんですよ。

(小林悠)話題になっています。

(玉袋筋太郎)話題、話題。でも、ウチの師匠の映画って弟子だからさ、見る前、ものすげーハラハラするんですよ。普通の映画を見るより。うん。あれっ?って思っちゃう映画もウチの師匠、撮ったりするから。

(小林悠)あ、ちょっとアーティスティックすぎるのがね、あったりもしましたから。

(玉袋筋太郎)すげードキドキするんですよ。

(小林悠)もしわからなかったらどうしよう?という。

(玉袋筋太郎)そうそうそう。いや、だけどね、今回の、現役を退いたヤクザの人たち。おじいちゃんたちが7人集まって、いま若手の不良グループと戦うっていう映画なんだけど。まあ、わかりやすい図式じゃない。それで試写会を見に行って。見終わった後、よかった!って。ホッとした。これはいい作品だって。

(小林悠)あ、よかった!(笑)。

(玉袋筋太郎)ああ、よかったよかった。ドキドキして見てるんだもん。俺。

(小林悠)だって感想も述べなきゃいけないわけですから。師匠に対して。

(玉袋筋太郎)そうでしょう?師匠に会った時に。『おめー、どうだった?この間、あの映画よ?』って。で、『よかったです!』ってやっぱ、言いたいじゃないですか。

(小林悠)言いたいですね。

(玉袋筋太郎)『監督・ばんざい!』とか、『TAKESHIS’』とかの時に、『お前、どうだった?』って言われた時、『いや、あのカメラ割りはすっげー新しいと思いました』とか・・・

(小林悠)苦しそうですね(笑)。

(玉袋筋太郎)ドキドキしてたんだけど。もう昨日はね、もうエンドタイトル出た時にカキーン!うおー、これはホームランだ!って。

(小林悠)ああ、もう両手を上げて。

(玉袋筋太郎)やったー!っていう感じですね。

(小林悠)バンザイですね。よかったよかった。

(玉袋筋太郎)で、試写室なんか行っちゃって。座っていたら後ろにさ、『おう、玉!』なんつって、高田文夫先生が来て。『あ、先生、どうも!ご無沙汰してます』なんつって。うん。『お前、あれだろ?』『なんすか?』って。試写室だからあんまり大きな声でしゃべれねーからさ。ヒソヒソ話みたいなので。『おめー、あれだろ?この間、番組のアシスタント、卒業したろ?』っつって。

(小林悠)えっ?

(玉袋筋太郎)MXテレビの番組のアシスタントが卒業したのよ。水曜日で。それ見てんの。『先生、そんなのチェックしてんすか!?』『チェックしてるよ、お前』『うれしいですね!やめてくださいよー』なんつったりしちゃってさ(笑)。『そんなチェック。さすがギョロ目!違うな?』なんつって。

(小林悠)見えてますな(笑)。

(玉袋筋太郎)『それだけじゃねーだろ?お前、この野郎。この間、週刊ポストでお前、ファミコン語ってたろ?』『えっ、そこまで先生!やめてくださいよー!』って。怖いねー!

(小林悠)ウチの担当ディレクターでもそこ、チェックできてない可能性が。

(玉袋筋太郎)チェックしてないんだよ!『見ましたよ、ポスト』なんて言われてないよ、俺。今日、言われてないですよ。

(小林悠)すいません。私もちょっと見落として。ごめんなさい、本当に。

(玉袋筋太郎)俺が出てんだから。そこの廊下にね、記事が出たら貼ってあるんですよ。この番組出演者。

(小林悠)TBSラジオは出演者の記事が貼られるんです。

(玉袋筋太郎)今日、もう貼ってあると思って見たら、ねーんだよ。貼ってねーんだよ。俺、結構雑誌取材とか受けてるんだよ?

(小林悠)結構な量、そうですよね。

(玉袋筋太郎)受けてるのに、貼ってねー。俺だけ、ねーんだよ。

(小林悠)あれ?スタッフが見落としているものを先生はちゃんとご覧になっている。

(玉袋筋太郎)それでサンキュータツオの記事かなんか載って。待てよ、この野郎。後輩の。ちょっとやめて!っていうね。ええ。

(小林悠)細かいなー(笑)。

(玉袋筋太郎)それでさ、でも試写室、すごい満室で。女性の方が多くて。北野映画で女子の人があんなゲラゲラ笑っているって。これはヒットの兆しありっちゅーか。で、俺の隣の隣。最後まで、ギリギリまで席空いてるんだよ。関係者の人がなんかどかして。で、映画が始まったらスッと、主演の藤竜也さん。藤竜也さんが俺の隣の隣ですよ。

(小林悠)ええー、ちょっと緊張しちゃう!

(玉袋筋太郎)『うわー、藤さんだ!プロハンターだ!』って。

(小林悠)プロハンター?

(玉袋筋太郎)プロハンターってドラマ、やってたんだよ。で、やっぱり自分が出ている映画を自分が見ているっていうスターを、すぐ横で見れるっていう。で、そうしたらさ、藤さんが自分の芝居を見てゲラゲラ笑ってんの(笑)。

(小林悠)えっ、そういうもんなんですね。

(玉袋筋太郎)ということはだよ、出ている人も笑う。だって、わかってるんだから。芝居やってるわけだから。

(小林悠)誰よりもわかっているはずですから。

(玉袋筋太郎)わかってるんだけど、藤さんがゲラゲラ笑ってんの。これはすごいことですよ。

(小林悠)当たりますね、これ。

(玉袋筋太郎)当たりますよ、これ。

(小林悠)いつですか?

(玉袋筋太郎)4月25日ですよ。

(小林悠)4月25日公開。

(玉袋筋太郎)はい。龍三と七人の子分たち。

(小林悠)これ、見ましょう。

(玉袋筋太郎)で、実はですよ、この4月24日。その前の日ですね。たまむすび、その筋の話。重大発表、行こう。世界のキタノこと、北野武監督が来るわけですよ!

(小林悠)重大発表って、これですか。

(玉袋筋太郎)待って?来た時に、さっきのオープニングトーク、やめてね。弟子が映画見るとハラハラするって。怒られっから。しくじっから。

(小林悠)具体的な映画名とか出さないようにしておきます(笑)。

(玉袋筋太郎)やめて!やめてよ!それだけは・・・

(小林悠)大丈夫です。

(玉袋筋太郎)それだけは・・・でも、来てくださるんですよ!

(小林悠)本当に、もう。緊張しちゃうわ。

(玉袋筋太郎)俺も映画の話、したくてしょうがないんだよ。とにかくね、そのリタイヤした老人たち。その人たちがね、もう古いヤクザの渡世人っていう感じで。なんか懐かしい、近所にいた怖いおじさんとか思い出しちゃってさ。

(小林悠)銭湯にいたような。

(玉袋筋太郎)郷愁がすごかったね。ビンビン来たよ。

(小林悠)うわっ、見たいですなー!

(玉袋筋太郎)でしょう?

(小林悠)だって、女性だって笑っちゃうわけでしょ?

(玉袋筋太郎)女性がすごい笑っていた。それがすごい驚いた。俺。

(小林悠)これ、私も見に行きます。

(玉袋筋太郎)見てください。本当に。

(小林悠)そしてここでたけしさんと一緒に感想を語り合えたらと思います。4月24日のその筋の話、ぜひお聞きください。これが重大発表です。誰も卒業とか、しないです。

(玉袋筋太郎)まだまだ、この椅子にしがみつきますよ!

(小林悠)私もしがみつきますよ!死んでも離さない!

(玉袋筋太郎)根っこ生えてますよ!

(小林悠)がんばります。

(玉袋筋太郎)がんばりましょうよ。

<書き起こしおわり>

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