サカナクション山口一郎 数学者・岡潔を語る

サカナクション山口一郎 数学者・岡潔を語る サカナクション山口一郎のオールナイトニッポン

サカナクション山口一郎さんが2026年5月26日放送のニッポン放送『サカナクション山口一郎のオールナイトニッポン』の中でリスナーからの孤高メールを紹介しつつ、数学者・岡潔さんについて話していました。

(山口一郎)続いては、こちら。「孤高な人たち」。人と違って孤独になることを僕は「孤高」と呼んでいます。人とは違う仕事をしている。人とは違う道を歩んでいる。今、まさに孤独。そんなあなたからの孤高エピソードを送ってもらっております。それでは早速、今日の孤高な人を紹介していきたいと思います。

ラジオネーム「科学の子」。「僕は数学者をしています。数式と向き合う人生は結構、孤高かなと思います。一郎さんは岡潔が好きだと聞きました」。岡潔さんって、数学者なんですけど。僕、すごい好きでよく本を読んでます。「岡のように美しく壮麗な数学に憧れ、日夜数学の深い海へ潜っています。僕の精神の弱さから、博士号を取得した前後あたりからパニック障害と鬱を併発してしまいました。

一郎さんが『鬱は好きなことからできなくなる』と言っていたように僕も数学ができなくなってしまい、文字が全く読めなくなり、『ああ、地獄ってこのことなのかな』と思った時もありました。乗りこなすのに数年を要してしまい、今もゴミのような惨めな部屋で1人、それでも宇宙の真理を探求し続けています。今まで重ねた無数の孤独を癒してくれるのは夜、寝る前に1人横になり、瞑想をしながら聴く『ネプトゥーヌス』です。『ネプトゥーヌス』が僕から涙の粒を引き出すたびに、たしかに僕を孤独から孤高へと解放してくれる気がします。素敵な音楽をいつもありがとうございます」ということで。

うーん。なんかね、俺も歌詞を書く時に……前、話したかもしれないけど。加藤小夏ちゃんとのポッドキャストで話したんだけど。歌詞を書く時に僕、Wi-Fiも全部切るんですよ。で、インターネットも切って周りと遮断して歌詞を書き続けるんですけど。もう答えがないわけよ、歌詞って。「これが正解」っていう終わりがないの。だから自分の中でどこで完成したかっていうって、その自分の想像を自分が超えた時なのよ。だから本当にこう、なんていうの? 追い詰めてというか、こねくり回してこねくり回して、もう乾いた雑巾を絞って、自分の汗が雑巾にたどって一滴、垂れるみたいな。そういう苦しみがあるのね。

答えがない作詞作業

(山口一郎)なんかその時に岡潔さんの本を読んで。数学者がやっていることと今、自分がやっていることっていうのがすごく似てるかもしれないって思って共感して。それで岡潔さんの本を読むようになったんだけど。やっぱりこれは孤独なのよ。本当に孤独で。でも、その孤独がないとたどり着かないというか。何かと共有しながらたどり着けるものじゃないんだよね。だからすごい職業というか、仕事だなと思うんだけど。まあ、鬱になると本当に本も読めなくなるし。人の話が頭に入ってこなくなるしさ。スケジュール管理とかもできなくなったりとかするんでね。今もそういう気まだ、俺はちょっとあるけど。ましてや数学者がそうなると、本当にしんどいことになっちゃうよね。

ただ、俺もそんな中で『怪獣』っていう曲を書いたのよ。その状況の中で。それで今、自分が病気になって、病気になった自分の新しい習慣だったり、新しいやり方みたいなものが……今まで通りのことができないだけで、新しいやり方が必ずあるんだよね。それを見つけるっていうのが本当に大事だし、諦めちゃいけないところなんだよな。だから科学の子も今、それで苦しい思いをしながらも宇宙の真理を探求し続けているってことだから、俺は応援するし。絶対に答えは見つかるはず。

「答えがない」っていう答えが見つかるかもしれないけど。でも必ず、自分の思い描いている自分らしいところに届くはずだから、一緒に進んでいきたいなと。応援してますんで。『ネプトゥーヌス』、俺もたま自分の曲だけど夜、聴きたくなるよ、本当に。うん。

サカナクション『ネプトゥーヌス』

答えがない中で自分なりの正解を探すという意味で作詞と数学の共通点を見出したというお話、とても興味深いですね。岡潔さんの本、読んでみたくなりました。

サカナクション山口一郎のオールナイトニッポン 2026年5月26日

タイトルとURLをコピーしました