エバースのお二人が2025年12月23日放送のTBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』に出演。M-1グランプリ2025を振り返る中で、もともと2本目に披露する予定だった車のネタを1本目に持ってきた理由を話していました。
(向井慧)1本目、ファーストラウンド。「ダントツ」っていうとあれですけど。まあ、ちょっと2位とも差が開いての……。
(町田和樹)はい。すごいつけていただいて。びっくりしました。あんなに……。
(佐々木隆史)本当にありがたいです。
(田中直樹)本当?
(町田和樹)いや、もちろん自信はあってやっていたんですけど……さすがに高得点だったので、びっくりはして。
(向井慧)すごいよね。もうあれが終わった時点でもちろん「優勝」はよぎるよね?
(佐々木隆史)そうですね。
(町田和樹)かなりチラついてはいたんですけど、なるべく意識しないように。
(向井慧)ああ、やっぱりそれもしていた。
(佐々木隆史)まあでも2本目で何をやるかが本当にまだ決まってなかったんで。
(向井慧)そうなの? なんか人によりますけどやっぱり1年、「この2本かな」みたいな風に仕上げて臨む人と、何本かある中で……っていう人がいるけど。じゃあ何本か、候補はあった?
(佐々木隆史)一応、番組側に送ってるネタは何本かあったっていう感じです。一応、M-1側も「やる可能性がちょっとでもあったら全部、出してください」みたいに言われていたんで。ほぼやんないだろうみたいなネタも送っていました。
(田中直樹)何本ぐらい送ってるの?
(佐々木隆史)でも、あと3本ぐらい送ってましたね。
(向井慧)で、ファーストラウンドの1本目。車のネタ。1本目はもうあれっていう感じだった?
(佐々木隆史)そうですね。あれもでも結局前日ぐらい……前日か2日前ぐらいに「もう、こっちにしよう!」みたいな。本当にそれまで何をやるか、悩んでいてみたいな感じでした。
(向井慧)最終的なその決め手は何なの? 2人で話すの?
(町田和樹)そうっすね。いろいろやっていて。あの1本目のやつはもうある程度、これっていうのがまとまっていて。
(佐々木隆史)1本目のやつは結構、普段の寄席とかでもめっちゃやっていたネタだったんで。何て言うんですか? もう体に染みついてるネタというか。いつ「やれ」って言われてもできるネタみたいな感覚で。で、別の1本をずっと叩いていたんですよ。もう本当にM-1に向けて。で、結局、叩き切れなかっていう(笑)。
(向井慧)やったけど?
(町田和樹)はい。ある程度にはなったけど……「いつものネタの方がいいんじゃないか?」っていう。
1本目にやろうと思っていた別ネタが叩き切れなかった
(佐々木隆史)で、本当は2本目であの車のネタやるつもりで。1本目にやる用で叩いてたやつが結局、なんか叩き切れなくて。で、町田もなんか「1本目に車をやった方がいいんじゃないか?」って感じになったんで。
(向井慧)そういう時、町田の意見って通るの?
(佐々木隆史)そうですね(笑)。
(町田和樹)「通る」って……2人でやってるんですけど。「通る」って何ですか?(笑)。
(佐々木隆史)結局、僕らのネタってもう町田のパフォーマンス次第みたいなところがあるんで。だからその「町田が乗ってるかどうか」っていうのがだいぶ重要なんですよ。だからそこは町田にめっちゃ聞きます。「どれをやりたいか?」って。
(田中直樹)そうか。本人が乗る・乗らないもあるから。
(向井慧)不思議なパワーバランスだなと思うのが、まあネタは佐々木くんが?
(佐々木隆史)そうですね。僕が全部作っています。
(向井慧)で、なんか聞いたところによるとたとえばその優勝賞金の配分とかって何対何だっけ? 普通は「5:5」だよね? 普通のコンビって。
(佐々木隆史)一応、M-1の賞金が1000万円なんで……僕が950万で町田が50万です(笑)。
(向井慧)それってさ、とんでもない契約じゃん?(笑)。
M-1賞金は佐々木950万円、町田50万円で分配予定
エバースのM-1賞金の取り分は19:1
「ユースケ #ロレックス 買いまスー!」
完結編 #エバース #佐々木 #町田
何故か買うた #きしたかの高野 #ダイアン #津田 #ユースケ
絶対に必ず観て欲しいでスー🙇🙇🙇 #深夜のダイアン https://t.co/5lkm83fqay pic.twitter.com/3xATVoPuKg— 深夜のダイアン (旧ジャイキリダイアン) (@gikillidian) December 3, 2025
(町田和樹)本当ですよ。50万で頑張ってますから。MAXで50ですからね?
(向井慧)激戦で優勝してたとしても、町田には……まあ、50万も大金だけど。1000万で考えると、ねえ。
(佐々木隆史)そうです。だから50万でこんなにプレッシャーかかることやってくれてるんだっていう。ありがたい気持ちですよ、本当に(笑)。
(町田和樹)そうですよ(笑)。
(向井慧)それぐらいの感じだけど……やっぱり何のネタやるとかっていうのは町田くんもかなりそれ、重要だよね?
(佐々木隆史)そうですね。なんか明らかに顔に出るんですよ。僕が「あのネタは?」って言った時も明らかにやりたくなさそうな……。
(町田和樹)いや、やりたくないというか、M-1っていう舞台でやるにはちょっと馴染みが足りてないかなとか。怖さが……。
(佐々木隆史)ネタが体に馴染んでないなっていう。もうギリギリまでこねくり回してたんで。町田的には「馴染んでないから、馴染んでるやつをとにかくやりたい」っていう。
(町田和樹)そうですね。「何か所、勝負するところがあるんだ?」っていう。なんて言うんですか? 馴染んでればパッと出るけど。「前日とかに覚えたもを何か所、俺は決めなきゃいけないんだ? このトスを何か所、ゴール入れなきゃいけないんだ? こんな馴染んでないボールで……」とか。
(田中直樹)たしかに、蹴り方を間違ったら……。
(町田和樹)それが3か所とかあるだけで、前のやつとかもぐちゃぐちゃになっちゃったりするんですよ。「あれが来るぞ?」とか。「あれが来る!」って思いながらやると。
(向井慧)そっちに頭を持っていかれて。
(町田和樹)だから、申し訳ないですけどね。パッとできるやつならいいけど。
(向井慧)同じネタでも本当、細かいパーツをちょっと変えてとか、繰り返してるからっていうことだよね。どの形で落ち着いてたか……しっくり来ているのか、来ていないのか。体に馴染んでるかどうか。えっ、2本目のチョイスは? あの腹話術のネタは?

町田さんがのびのびパフォーマンスをするために一番、体に馴染んでいた車ネタを1本目に投下し、見事大爆発したエバース。1本目が別ネタでファイナルまで勝ち残り、ファイナルで車ネタを出していたら間違いなく優勝できていたでしょうね。ただ、別ネタで1本目を勝ち上がれる保証がないという……非常に難しい!