徐々売れ俳優 蟹江一平さんがTBSラジオ『たまむすび』にゲスト出演。ピエール瀧さんの大ファンで人生のコピーバンドをやっていた蟹江さんがその想いを瀧さんにぶつけていました。
(赤江珠緒)でも、まずはなんといっても電気グルーヴの大ファンだったと?
(蟹江一平)あの・・・まあ、先ほどもアナウンスにあったけれども、瀧さんとは3、4年前ですね。映画で・・・
(ピエール瀧)『はやぶさ 遥かなる帰還』っていう。
(蟹江一平)はい。で、ご一緒させていただいたんですけど。その時、僕は撮影の合間に撮影所の横でみなさんが座っているようなイスがあって。車座で話したりしていたんですけど。その時に、思いの丈を実はお話しようと思ったんですけど。やっぱり、現場であまり役者さんに対して『好きだ』っていうと気持ち悪かったりするじゃないですか。
(ピエール瀧)ああー。
(赤江珠緒)なんか『ファンです、ファンです』って言うのはね。
(蟹江一平)だから瀧さんに話しかけたかったんですけど、ちょっと我慢してたんですよね。
(ピエール瀧)ああ、そうなんだ(笑)。
(蟹江一平)で、ある日、うどんを食べに行くって。覚えてらっしゃいます?
(ピエール瀧)うどん。なんだっけ?外の食堂に行こうって言って。
(蟹江一平)とある役者さんが『うまいうどん屋がある』って言って、僕も一緒に行くって言ったら瀧さんも食いついてくださって。それぞれ車に分乗して、そのうどん屋さんに行って・・・
(ピエール瀧)行った行った。
(蟹江一平)で、そん時に話そうと思ったんですけど、ちょうどお昼の時間帯で。違うテーブルになっちゃったんですよ。
(赤江珠緒)(笑)
(蟹江一平)瀧さんに話しかけるタイミングを逸しまして。いま、はじめて告白させていただきます。瀧さん。思いの丈をですね。
(赤江珠緒)(笑)
(ピエール瀧)そうなの!?うん。
人生に影響を受ける
(蟹江一平)いや、俺、『たまむすび』今日でよかったなって。実はですね、瀧さん、私、人生にですね、影響を受けておりまして。
(ピエール瀧)人生!?(笑)。電気グルーヴじゃなくて、人生の方ね?
(赤江珠緒)電気グルーヴの前身のバンド。
(蟹江一平)人生の方です。むしろ。
(赤江珠緒)人生に影響を受けて、3人組のテクノバンドをやっていた。
(蟹江一平)はい。そうなんです。写真を持ってきましてですね。人生にモロに影響を受けたトリオのユニットを組んでいたんです。
(ピエール瀧)マジで!?
(蟹江一平)はい。で、池袋で2回ほどライブをやって解散しちゃったんですけど。『土嚢』っていう名前だったんですけど。
(赤江珠緒)ど、土嚢!?(笑)。
(蟹江一平)土嚢というね・・・
(ピエール瀧)えっ?どれが蟹江くんなの?
(蟹江一平)私、真ん中ですね。はい。
(ピエール瀧)あ、真ん中だ。ボーカルだ。顔、塗った人もいるね。ちゃんと(笑)。
(蟹江一平)緑色のね。向かって右の方ね、『畳八畳』っていうね。『畳三郎』の影響を受けて。瀧さんのね、旧名なんですけど。
(赤江珠緒)ええ、ええ。
(蟹江一平)私はミノルっていう芸名でやっていたんですけど。で、左側の方がEOSっていうシンセで曲を作って。モロに人生です。
(ピエール瀧)なるほど。シンセ、MTR、ボーカル2人っていう感じのやつだ。
(蟹江一平)もう完全なる。フォーマットとしては人生ですね。
(ピエール瀧)そして、謎のポリバケツも置いてあるね。これは何ですか?(笑)。
(蟹江一平)あの・・・(笑)。とりあえずいろいろパクッてたんです。当時、やられていたことをいろいろパクッて(笑)。
(赤江・瀧)(笑)
(蟹江一平)お恥ずかしい。
(赤江珠緒)ああ、そうなんですね。
(ピエール瀧)客席にいる子もちょっとお団子をつけて。ナゴムギャルっぽい子がいる(笑)。
(蟹江一平)まさにもうナゴムの影響をモロに受けてですね。いまね、本当この自分のルーツをはじめて話すんですよ。しかも、ラジオで。ラジオなのに写真を持ってくるという。瀧さんに見せたくて。
(赤江珠緒)(笑)
(蟹江一平)すっきりしました!
(ピエール瀧)そうなんだ。
(蟹江一平)そんなルーツなんです。僕。
(赤江珠緒)いや、すごい。それで女の子みたいに、紙で包んでね。ちゃんと(笑)。
(蟹江一平)手紙をしたためて、みたいな。
(ピエール瀧)でもさ、76年生まれだから、俺、67年生まれで。9個下ってことでしょ?たぶん。ってことは、当時、相当若いでしょ?このライブをやっていた頃って。
(蟹江一平)だから僕は小学生の時にインディーズブームを受けて。ケラさんとか有頂天とか好きだったんで。当時の。で、バンドブーム世代なんですけど。この、後に人生にモロに影響を受けた土嚢を組むのは、高校3年ぐらいなんです。
(ピエール瀧)(笑)
(蟹江一平)で、高校卒業して1年ぐらい、このシンセの人が曲を作って池袋で2回ぐらいライブをやって、自然解散みたいに・・・『俺たち、やっぱダメだ』みたいな感じで。就職したくなっちゃって。このEOSの人が。で、解散しちゃったんですけど。人生から遅れること、たぶん10年越しぐらいで夢を叶えた・・・
(ピエール瀧)(笑)
(蟹江一平)その頃、もう電気はブイブイ言っていたんで。はい。
(ピエール瀧)そうなんだ?(笑)。
(蟹江一平)そうなんですよー。
(ピエール瀧)だってさ、『はやぶさ』で会った時は、僕ら、エンジニアの役だったんだよね。割と、作業服みたいなのを着て。
(蟹江一平)ストーリーも固い。
(ピエール瀧)そういうやつでね。蟹江くんとかはたぶん、信号とかを打ったりする、ちょっとまとめている方の側の人だったよね。なんか。僕もなんか、企業の職員みたいなやつで。
(赤江珠緒)技術系だ。
(ピエール瀧)技術系のやつで。割りとね、静かな感じっていうかね。
(蟹江一平)そうですね。
(ピエール瀧)だからそん時はこんな素振り、全く見せてなくて。しっかりした真面目な俳優さんだと思っていたもん。俺。
(蟹江一平)(爆笑)。本当ですよねー。
(赤江珠緒)(笑)
(蟹江一平)だからその、東映の食堂じゃなく、うどんを食べに行けた時。瀧さんともう1人の役者さんと。そん時は本当に告白したかったんですよ!でも、テーブルが違うところに行っちゃったんで。
(ピエール瀧)すげー混んでたもんね(笑)。
(蟹江一平)すげー混んでたんですよ。大泉の人気のうどん店で。あの日以来、悶々とし続けてましたから。
(赤江・瀧)(笑)
(蟹江一平)いつか瀧さんと会えないかな?って思って。やっと会えました!
(赤江珠緒)あ、そうですか。願いが叶って。はやぶさ並の時間をかけて(笑)。
(蟹江一平)上手い!まさに宇宙衛星並の軌道で。
(ピエール瀧)ロストしながらね(笑)。
(蟹江一平)プスプスしながら(笑)。いやー、昨日じゃなくてよかった。大吉さんじゃなくて、よかった。
(赤江珠緒)大吉先生も『よろしくお伝えください』って。『あの方はもうね、バラエティーでものすごい爪痕を残す俳優だから、気をつけてください』って(笑)。
(蟹江一平)『気をつける』って何も、そんなもう、自覚はないんですけどね。なかなか事故物件扱いしていただいて、恐縮です。本当に。芸人さんからも突っ込んでいただいて。
(赤江珠緒)はい(笑)。いや、だから楽しみにしておりましたけどね。
<書き起こしおわり>
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