桑田佳祐 昭和懐古を語る

桑田佳祐 昭和懐古を語る TOKYO FM

桑田佳祐さんが2024年2月24日放送のTOKYO FM『桑田佳祐のやさしい夜遊び』の中でリスナーからの「私は昭和への憧れが強いです。桑田さんにとって昭和はどんな時代でしたか? 戻りたいと思いますか?」という質問に対して回答していました。

(桑田佳祐)もう一枚。「憧れの時代」。東京都の30歳、女性の方。「私は昭和への憧れが大きいです。音楽もファッションもドラマもCMもキャラクターも大好きで、関連する本を読んだり、グッズを少しずつ集めたりしています。桑田さんのひとり紅白も昭和を好きになったきっかけのひとつでした。桑田さんにとって昭和はどんな時代でしたか? また戻りたいと思いますか?」ということでございますけども。

「昭和も平成もいいわけがない」

(桑田佳祐)昭和がいいわけないもんね。昭和も平成もいいわけねえだろ。まあ、ノスタルジーっていうのはありますけども。スモッグで。もう煙突からモクモクモクモク、東京じゅうの空に……昔の映画、見てみな? 海も川も汚えぞー? 本当に。みんなタバコを吸って、そのまんま海に捨てるぞ? あれ、なんでも海に捨てるぞ?

本当に不潔だしね。横丁はしょんべん臭いし。試しに戻ってみろ?っていう。いや、でもね、阿部サダヲさんの『不適切にもほどがある!』じゃないですけども。深夜におっぱいが見えただの、タバコが吸いたいだの、規則がゆるかっただのって言いますけどもね。もう、「今が一番いい」とはいわないけどね。今ね……俺、一番よかったのは江戸時代だな?(笑)。とか言ってますけども。

とにかくね、あの頃を思えば自分も含めて、ボキャブラリーは乏しいし。スマホはねえし。弱い者には冷たい世の中だったような気がしますけども。帰ってみたいか? 『パリの空の下』。ジュリエット・グレコ。

ジュリエット・グレコ『パリの空の下』

<書き起こしおわり>

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