町山智浩が語る サラ・ポーリー監督作『物語る私たち』

映画評論家の町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』で、サラ・ポーリーが監督したドキュメンタリー作品『物語る私たち』について紹介していました。

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(町山智浩)今日紹介したい映画はですね、前ちょっとだけ話したんでもう1回話すことになっちゃうんですけど。やっと公開が決まったんで。『物語る私たち』というタイトルの映画なんですけど。昔、まだ日本公開はっきりしていない頃に僕が話したんですけども。これ、カナダの映画女優のサラ・ポーリーという人がですね、いま監督に転身して。自分で監督した自分自身のドキュメンタリー映画なんですね。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)で、『物語る私たち』の物語っていうのは、自分のお母さんの。ダイアンさんっていう女優のお母さんのことをいろいろ調べていくっていうドキュメンタリーなんですよ。これね、サラ・ポーリーさんっていう女優さんはですね、11才の時にお母さんが死んじゃってるんで、お母さんのことをよく知らないんですよ。で、お母さんはいったいどういう人だったんだろう?っていうことを調べていくんですけども。家族が、兄弟が4人いてですね、男2人の女2人で。全部お姉さんとお兄さんなんですけども。サラ・ポーリーだけがですね、子どもの頃、赤毛だったんですね。

(赤江・山里)ふーん。

(町山智浩)ちっちゃい頃って、ぜんぜん関係ない話ですけど、アメリカ人って・・・アメリカ人じゃないか。この人はカナダ人ですけど。白人の子って子どもの頃と大人になってからって髪の毛の色が違うんですよ。

(赤江珠緒)そうですよね。なんか金髪の子も、子どもの時は多いけど、大人になると・・・

(町山智浩)そう。男の子なんかちっちゃい時は金髪で青い目なんだけど、目もどんどん濃くなって、髪の毛とかも茶色くなるんですよ。大人になると。これ面白いなと思ってるんですけど。で、このサラ・ポーリーはいま金髪なんですけど、ちっちゃい時は赤毛だったらしいんですね。でも親戚中を探しても赤毛の人が誰もいないんですって。

(赤江・山里)ほー。

(町山智浩)で、変だなと思っていて。あと、僕このサラ・ポーリーっていう女優さんに1回インタビューで会ってるんですよ。で、昔『ドーン・オブ・ザ・デッド』っていう映画がありまして。ゾンビのリメイクで。ショッピングモールに生き残りの人間たちが籠城してゾンビと戦うっていう映画に出てたんですね。で、そのショッピングモールの撮影現場に僕、行ったんですけど。


(赤江・山里)へー!

(町山智浩)で、彼女と話したら、彼女、写真を見るといわゆる典型的な美人の顔なんですけど。この人、笑うとですね、歯がすごくちっちゃくて、前歯が歯の上に覆いかぶさってるんですよ。そういう人って、ときどきいますよね?歯茎が要するに葉の上にかぶさっちゃって。笑うと歯茎だらけになっちゃう人。

(赤江・山里)あー!

(町山智浩)で、前歯がすごくちっちゃくなっちゃってるんですよ。隠れて。歯茎にね。そういう顔なんで、笑う時、手で口を隠すんですよ。この人。で、女優をやるんだったら治せばいいのにな・・・とかいろいろ思ったんですけど。ただ、その家族全体とか親戚中を探しても、その歯茎の人が1人もいないんですって。

(赤江珠緒)ほー。そういうのは似そうですもんね。たしかに。

(町山智浩)そう。普通誰かいますよね。遺伝的なものだったら。で、いないんでちっちゃい頃から子ども同士で、その兄弟の中で『サラだけお父さん違うんじゃないかな』とか言ってたんですって。ジョークで。お父さんもお母さんもいる状況だから、ケラケラ笑っていたんですけども。『本当は違うんじゃないか?』って本当のお父さんを探していく映画がこの物語る私たちっていうドキュメンタリーなんですよ。

(山里亮太)すごいな、これ。

(町山智浩)これ、結構ハードなことですよね。でね、このサラ・ポーリーっていう女優さんはすごく不思議な面白い女優さんなんですね。この人は14才の時に家出して男の家に転がり込んでるんですよ。で、16かなんかの時に保守系の政治家に対する反対デモに言ってですね、警官に殴られて歯を折ってるんですね。奥歯2本。ところがその時すでに女優として結構活躍してるんですよ。4才くらいから子役でずっと出てたんですよ。

(赤江・山里)へー!

(町山智浩)それなのにデモに参加して歯を折られたりしている人でね。すごくいろいろすごいんですけど。で、27才の時に映画監督をして、すでにアカデミー賞にノミネートされているんですよ。だからちょっと天才っていうか、人より早いんですね。結構。で、27才の時に撮った映画っていうのが本当にいい映画でですね、『アウェイ・フロム・ハー』っていうタイトルの映画なんですけど。これ、70才過ぎた夫婦で奥さんが認知症になってしまうっていう映画なんですよ。

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(山里亮太)はい。

(町山智浩)これを27才で撮ったんですよ。

(赤江珠緒)たしかに、興味を持つ視点がちょっと違うかもしれない。同年代の人と。

(町山智浩)ものすごくたぶんね、早い人だと思うんですよ。ちなみにそのアウェイ・フロム・ハーの原作小説っていうのは、アリス・マンローっていう人が書いたんですけど。アリス・マンローっていう人は去年のノーベル文学賞受賞者ですよ。これ、日本でも小説出てますから。『イラクサ』っていう短篇集の中に入ってますけど。これ、認知症に奥さんがなっていって、どんどんものを忘れていくんですよ。

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(赤江・山里)うん。

(町山智浩)で、旦那のことも忘れていくんですけど、ボソッと言うんですね。『なにもかも忘れてしまうわ。でもあなたの浮気だけは絶対に忘れられないの!』って言うんですよ。

(赤江珠緒)ええっ!?

(町山智浩)『一人ひとり、全員覚えているわ、相手の女!』って言うんですよ。怖っ!っていうね。

(山里亮太)ええっ!?心温まる話じゃないんですか?そういうなんかドロッとした感じの?

(町山智浩)怖いんですよ。いや、本当美しい映画なんですけど。で、しょうがないから老人ホームに入れるんですね。生活ができなくなってくるぐらい認知症がひどくなったんで。奥さんを。で、奥さんを老人ホームに入れたら、奥さんは旦那のことを忘れちゃって。老人ホームにいる別の認知症の老人のことを自分の夫だと思い込むんですよ。で、困ったわけですね。旦那は。で、2人をなんとか引き離そうとするんですけど、その2人は完全に愛し合ってしまって。離れたら、2人とも衰弱していくんですよ。

(赤江・山里)ええー!

(町山智浩)それで旦那が自分の愛する妻であって、昔非常に傷つけてしまった妻に対してどういう形で愛を示せるか?っていう話がアウェイ・フロム・ハーっていう話なんですね。

(赤江珠緒)うわっ、難しい!どうしていいのか・・・難しい。

(町山智浩)これ、あっと驚く解決法を見せるんですけど。この旦那が。ちなみにその解決法に使う、この人75ぐらいの旦那なんですけど、使うテクニック、スキルはですね、この旦那は精力絶倫なんですね。

(赤江・山里)ほう。

(町山智浩)75過ぎてもSEXギンギンの男なんですよ。それがちゃんと伏線になっているという、すごい話でしたけども。

(山里亮太)とんでもない伏線に。

(赤江珠緒)思っていたのとぜんぜん違う・・・

(町山智浩)見てください、映画。アウェイ・フロム・ハー。

(山里亮太)ギンギンが伏線?

(町山智浩)そういう映画をね27才で作ってアカデミー賞にノミネートされている。脚本賞かな?脚色賞かなんかにノミネートされているんですけど。その天才がサラ・ポーリーっていう人なんですけど。まあ結局、お父さんを探しに行くんですね。で、お母さんっていうのが女優だったんですよ。昔。

(赤江珠緒)ええ。

(町山智浩)すごく元気な女優さんで。その頃のテレビかなんかのオーディションを受けているフィルムが出てくるんですけども。すごくハツラツとした明るい美人でですね、もうエネルギーの塊みたいな。元気たっぷりで太陽みたいなお母さんなんですね。

(赤江珠緒)それ、もう実際のお母さんの映像?

(町山智浩)実際のお母さんの女優だった頃のオーディションの映像が出てくるんですけどね。で、すっごい元気なんですけど、調べていくうちにわかったのが、このお母さんは自分たちのお父さんの前に実は家庭があって。お医者さんかなんかの奥さんだったんですけども。そのサラ・ポーリーのお父さんと恋に落ちてしまって、そのためにカナダで初めて離婚裁判で子どもの養育権を失った人なんですよ。

(赤江・山里)えー!

(町山智浩)1960年代終わりだったんで、まだ保守的な時代だったんですね。で、奥さんの方の浮気で離婚したってことでもって、このお母さんは最初の結婚の時の子ども2人の養育権を失ったために、テレビでも報道されて新聞にも載っていたんですよ。それを発見するんですよ。このサラ・ポーリーが。うわっ!みたいな感じで。で、とにかく元気たっぷりで情熱家なんですね。お母さんは。で、そのお父さんは俳優だったんで。で、ファンになって好きになったんですけども。

(赤江・山里)うん。

(町山智浩)お父さんが演劇で演じていた役っていうのはものすごくエネルギッシュでワイルドで。そういうパンクな感じの役だったんで、それに惚れたんですね。お母さんは。で、家族を捨てて転がり込んできたんだけども、結婚してみたら旦那は実は真面目で地味な人だったんですよ。

(赤江・山里)ほう。

(町山智浩)すごく文学青年で。

(赤江珠緒)まあ、役だったりしますからね。それはね。

(町山智浩)そう。役に惚れちゃったんですよ。お母さんは。で、旦那が結婚してみたらとにかく芝居をやめて、すごく真面目に働き出すんですよ。保険会社かなんかに勤めて。で、どうなるか?っていうと、冷めちゃうんですね。このお母さん。

(山里亮太)ああ、そうか。思っていたのと違うと。

(町山智浩)そう。ものすごい、この人にとっては人生はパーティーで、恋愛とか音楽とかそういうのが大好きなんですね。でも旦那さんはそういう人じゃなかったんですよ。で、そのことをサラ・ポーリーがお父さんにインタビューするんですね。『お母さんとの関係はどうだった?』っていう風に追求していくと、お父さんが一言ですね、『まあ、ベッドでの私はウォンバットの死体よりもつまらなかったよね』ってお父さんはボソッと言うんですよ(笑)。

(赤江珠緒)えっ?

(町山智浩)ウォンバットっていうのはオーストラリアに住んでいるネズミみたいな生き物ですけども。

(赤江珠緒)ボテッとしたネズミみたいな。

(町山智浩)そう。それの死体と寝るほうがまだ私とSEXするよりマシだよってことをお父さんがボテッと言うんですよ(笑)。

(赤江珠緒)自虐的な!(笑)。

(山里亮太)すごい自虐的(笑)。

(町山智浩)自虐的(笑)。ぜんぜん役立たずな(笑)。で、これはヤバい!ってことがだんだんわかってくるわけです。このお母さんはたぶん他に男がいただろうってことが。で、いろいろ聞いていくと『いたわよ』って言われるんですね。そのお母さんの友人に。お母さんは近くの、トロントなんですけど。その家族が住んでいるのは。から離れたケベックの方にあるお芝居に出たのと。で、この頃サラ・ポーリーは生まれてないわけですけど、家族を置いて芝居に出に行ったんだと。で、『その時にいた俳優3人のうちの誰かがあなたのお父さんよ』って言われるんですよ。

(山里亮太)ええー!?

(町山智浩)3人とも、結構イケメンなんですよ。それでサラ・ポーリーって女優さんだから、『あ、このうちの誰かが本当の私のパパだ!』って感じにちょっとなるんですよ。『わー、イケメン!』みたいなね。で、まあでもそのへんから先は言いませんけどね。

(赤江・山里)わー!

(町山智浩)そんな甘いもんじゃねーよ!って思いましたけどね。

(赤江珠緒)えっ、そうなの?

(町山智浩)はい。会いに行くんですよ。お父さん候補の人たちに。『私、あなたの娘じゃないの?』って会いに行くんですよ。

(山里亮太)たくましいな、この人!

(町山智浩)すごいですよ、これは。

(山里亮太)で、どっかにたどり着くわけですもんね。絶対。

(町山智浩)まあ、そうなんですけど。それはね、そんなに上手く行かねーよ!って話なんですけどね。

(赤江珠緒)えー、どうなるんだろう?お母さんの過去。

(山里亮太)またしかもこれがさ、とんでもない話なのにドキュメンタリーっていうのがすごいですよね。

(町山智浩)ドキュメンタリーですよ。これ。で、過去のお母さんの映像っていうのは、このお父さんが8ミリが好きで。8ミリでたくさん撮っていたんで、それが使われているんですけどね。で、ただこれでいちばんあれなのは、11才の時にお母さんがガンで亡くなっちゃうんですね。まだ若いのに。サラ・ポーリーが11才の時に。で、そのお父さんとは本当に仲が良くて。子どもたちは結構年が離れているんで、大きくなっちゃってたんで、サラ・ポーリーとお父さん2人だけで、しばらく何年か暮らすんですよ。お母さんが亡くなっているから、本当に心が砕けてるから。そのお父さんは。サラ・ポーリーを自分の妻のように愛してですね。本当に娘と父親がものすごく親密に何年か暮らして。それで映画作りなんかもお父さんから教えてもらっていて。

(山里亮太)へー。

(町山智浩)このサラ・ポーリーにとってはお父さんっていうのは本当にもう、たった1人の本当の親なんですね。それなのに調べていくと、違うんじゃないか?ってことになっていくんですよ。

(山里亮太)悲しい・・・

(町山智浩)で、それをお父さんはぜんぜん知らないんですよ。まったく。

(山里亮太)えっ?お父さんは気づいてないんですか?

(町山智浩)お父さんは気がついてない。サラ・ポーリーのことを本当に自分の娘だと思って、誰よりも愛してるんですよ。ものすごい親密で、普通の親子以上にいまでも親密なんですよ。

(赤江珠緒)えっ、どうするの?

(山里亮太)この映画を見ちゃったら・・・

(町山智浩)そう。でも伝えなきゃなんないんじゃないか?ってことになっていくんですね。お父さんに。っていう、非常に複雑な状況になっていくんですけどもね。まあ、これはすごいですよ。なかなかやれないですよね。

(山里亮太)だって2013年に町山さんがどうしてもこれは紹介したい!って言っていた映画で。やっとですもんね。

(町山智浩)日本公開、こういう映画は遅いんですよ。やっぱりね、トランスフォーマーみたいな映画がいっぱい劇場を取ってますからね!牛乳チューッ!って飲んだりしているような映画なんでね。なかなか難しいんですけどもね。

(赤江珠緒)まあ、でもこれは気になる映画ですね。

(町山智浩)これはね、なかなか面白いところがあってですね。映画の最後にですね、びっくりするんですよ。ええーっ!?っていうオチがあるんですよ、これ。『えっ、それ、有り!?』みたいなオチがついててね。

(山里亮太)えっ、その、それ、有り?の感じってあれですか?園子温さんとかの『TOKYO TRIBE』みたいに『えっ、それ!?』みたいな?

(町山智浩)あ、そういうんじゃなくてね。これね、サラ・ポーリー監督自身がこう言ってるんですけども。『この映画はオーソン・ウェルズ監督のフェイクっていう映画に非常によく似たジャンルの映画である』っていう風に言ってるんですよ。

(赤江・山里)ふん。

(赤江珠緒)ごめんなさい、わかんないや・・・

(町山智浩)映画好きな人はここで『あっ!』と思う人がいるんじゃないかなと思いますけど。

(山里亮太)あ、映画に詳しい人だけへのヒント。いまの。

(赤江珠緒)なるほどね。

(町山智浩)そうなんですね。

(山里亮太)下手に知らないほうがいいよ。

(赤江珠緒)そうか。

(町山智浩)このね、最初お母さんを探る映画だと思って見ていると、最後はサラ・ポーリーと父の愛の物語なんですね。

(山里亮太)はー、なるほど。血はつながってないかもしれない。

(町山智浩)そう。そこもすごいなと思いましたけどね。

(赤江・山里)へー!

(町山智浩)もうすぐ公開なんですよ。

(赤江珠緒)そうですね。8月30日に日本でも公開でございます。

(町山智浩)はい。渋谷ユーロスペースほかで日本でも8月30日から公開です。

(山里亮太)見よう!

(町山智浩)タイトル、もう1回言いますね。『物語る私たち』っていうタイトルです。

(赤江珠緒)ありがとうございます。いや、本当蓮子さん並にこれ気になってくる生き方ですよ。

(町山智浩)もうね、いろいろあるんだってことですね。人生ね。

(赤江珠緒)本当ですね。物語る私たち、ご紹介いただきました。町山さん、来週はどんなお話でしょうか?

(町山智浩)はい。来週は人生いろいろあるおじいさんたちが集まってですね、戦車と戦ったりヘリコプターでですね、ロケット撃ったりする『エクスペンダブルズ3』!

(赤江珠緒)もっと言いようがあるでしょ!(笑)。歴代のアクションスターたちが集まる映画でしょ?

(町山智浩)あ、そっか(笑)。おじいさんたちじゃないですね。

(山里亮太)おじいさんたちが洗車と戦う映画(笑)。見たいけど(笑)。

(町山智浩)はい。取材してきました。スタローンにも会ってきました。

(山里亮太)おー!そのへんの話も。

(町山智浩)はい。来週します。

(赤江珠緒)町山さん、ありがとうございました。

(山里亮太)ありがとうございました。

(町山智浩)はい、どもでした。

<書き起こしおわり>


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ピエール瀧 アンジャッシュ渡部 2014夏の甲子園予想失敗を問いただす

ピエール瀧さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で、披露した2014年夏の甲子園優勝校予想を外したアンジャッシュ渡部さんに対し、直接電話をつないで確認をしていました。


(ピエール瀧)まあね、いろいろ流すというか、流していこうかなと思ったんですけど、流せない事柄っていうのがありまして。もうこれね、やっぱりいじらざるを得ないと思うんですよね。リスナーのみなさんも、これは!ということで。ぜひ聞いてくれ!っていう声もあると思いますけども。まあね、夏の甲子園、やっておりまして。たまむすび甲子園担当の芸人さんたちがいますけども。

(赤江珠緒)出てくれましたね。

(ピエール瀧)その中で一応ね、中心の柱。アンジャッシュ渡部くんということで。渡部くんに今年の夏の優勝校はどこですか?と予想をお願いしたところ・・・まあね、もちろん渡部くんは『予想するの嫌なんですよ』とは言ってましたけども、『そこをちょっとひとつよろしくね』と言ったところ、『間違いないでしょう。東海大相模で』と。

[リンク]アンジャッシュ渡部・いけだてつや 2014夏の甲子園優勝校予想

(赤江珠緒)おっしゃってましたね。

(ピエール瀧)いうことで。まあね、なかなか神奈川大会勝ち抜いたこともありまして、おおーっ!と思いましたところ、見事に初戦敗退と。

(赤江珠緒)でもなんか140キロを投げるピッチャーが4人もいたというね。

(ピエール瀧)だからね、四枚看板でいける!っていうところで、これは甲子園の連戦を乗りきれるんじゃねーか?っていう話をしていたところ、あっさり一回戦負けと。

(赤江珠緒)まさかねー。

(ピエール瀧)はい。渡部のデスノートですよ。本当に。

(赤江珠緒)(笑)。いや、だから渡部さん、去年もそうだったのかな?

(ピエール瀧)選抜ね。選抜でまた予想してもらいましたけども。

[リンク]アンジャッシュ渡部 春のセンバツ高校野球大会2014優勝校予想を語る
[リンク]アンジャッシュ渡部 選抜高校野球2014優勝予想校初戦敗退を弁明する

(赤江珠緒)あれだけデータ集めてね、あれだけ入念に、いろんな地方大会から、もうなんだったら中学生まで調べてらっしゃるという。スーパーコンピューターかと思いきや・・・渡部さんもね。

(ピエール瀧)それがまさか外してしまうということで。これはね、やっぱり・・・いやいや、予想って大変ですよ。本当に。

(赤江珠緒)まあまあ、それだけドラマがあるってことでしょ?

(ピエール瀧)予想っていうのはね、もちろん大変です。これは予想が決まっていたら、そんなのあっさり決まるようだったら、高校野球賭博で渡部くん、店・・・家が建ってますから。

(赤江珠緒)(笑)。そんな商売ないですけどね!ないですけど・・・

(ピエール瀧)店ってポロッと言っちゃったんで、家も店も建っているでしょう。高校野球賭博で。で、これがなかなか上手く行かないのが予想ってところなんですけども、しかし注目は両方とも初戦敗退というところで。これはいかがなものか?っていうことで渡部くんにね、(電話を)つなげたいなと思うんですけども。先ほどですね、うちの番組のスタッフ連中が調べたところ、いま渡部くんね、打ち合わせ中と。要するに番組かなんかで。

(赤江珠緒)そうでしょう。いつでもね、たまむすびとホットラインがつながっていると思ったら大間違いだぞって。そりゃあ。

(ピエール瀧)でも打ち合わせですから。かけちゃいましょう!

(赤江珠緒)(笑)

(ピエール瀧)オンエアーとかお仕事やっている、カメラ回ってます!ってところでしたらこちらも二の足を踏みますけども。打ち合わせ中ですから。ちょっとね。かけるだけかけてみちゃいましょうか。

(赤江珠緒)かけるだけかけてみましょうか。かけることは別にね。かけるだけかけるのはいいかもしれないなあ。いやー、そうか。なんか渡部さんの方にもちょっと苦情メールもちらほら届いているとかでね。

(ピエール瀧)あのね、苦情はかわいそうだからやめてあげて。それは。それはやりすぎ(笑)。別に渡部くんのせいではないですから。

(赤江珠緒)まあね、そうですけどね。

(ピエール瀧)僕もね、東海大相模の試合は見れなかったんですけども。その前の試合とか見てたんですけども。やっぱりね、雨でグラウンドが水たまりとかできちゃって。それで慌ててグラウンド整備とかして。水取って砂入れてやったっていうところで。しかも途中で雨が降りだす中やっていたっていうところもありまして。『ああ、なかなかしんどい環境だな』とは思ってたんですけどもね。

(中略)

(ピエール瀧)そしていま、渡部くん情報が飛び込んで参りました。現在本人が電源を切っているので2時過ぎに改めてくださいとのこと。

(赤江珠緒)もうずいぶん警戒されてますよ。

(ピエール瀧)そうでしょうね。

(赤江珠緒)やっぱりこの木曜日にこの話題になるぞ!と。

(ピエール瀧)もうすぐ1時になるから、電源切らねーと!ってことでしょうね。渡部くんにしてみたら。

(赤江珠緒)まあまあ、そうでしょう。

(ピエール瀧)そうでしょうね。

(赤江珠緒)いい加減、渡部さんも学習されているでしょう。

(ピエール瀧)そうでしょう。でも仕方ないです。高校野球芸人を名乗ったわけですから。もうそれは仕方ないです。そこは。いじられるのは(笑)。

(赤江珠緒)(笑)。申し訳ございませんね。

(中略)

(赤江珠緒)時刻は2時になりました。TBSラジオ 赤江珠緒たまむすび、ここからは日替わり企画です。木曜日はこちら。ピエール瀧のハガキで悩み相談!

(ピエール瀧)さあ、リスナーのみなさんとおハガキでコミュニケーションをということで、悩み相談やらくだらない質問等々を受け付けているコーナーでございますが、その前になんとこの番組スタッフが渡部くんを捕まえました!

(赤江珠緒)(笑)。捕らえちゃったの!?

(ピエール瀧)番組冒頭で私、この番組スタッフのことをディスりましたけども。前言撤回です。よくやった!よく捕まえた!と。お前ら、よく捕まえたぞ!さっそく電話しましょう。

(赤江珠緒)はい(笑)。

(電話をかける)

(赤江珠緒)お仕事の打ち合わせ中だということでね、電源を落としてらしたのに・・・どうでしょうか?

(アンジャッシュ渡部)もしもし?

(赤江・瀧)もしもし?

(アンジャッシュ渡部)いやいや、なんですか?

(赤江・瀧)(爆笑)

(アンジャッシュ渡部)いやいや、なんですか?ちょっと。

(ピエール瀧)渡部くん、ねえ。うっすら予想はしてらっしゃったでしょうけど。こんにちは。たまむすびです!

(アンジャッシュ渡部)いや、知ってますよ。なんかツイートで来てましたよ。瀧さんがお前を捕まえるって言ってるぞと。

(赤江珠緒)どこまでも追いかけて申し訳ないです。

(ピエール瀧)さすがに観念しましたか?渡部くん。

(アンジャッシュ渡部)なんですか?ちょっと俺もね、プータローじゃないんですよ。本当に。

(赤江・瀧)(爆笑)

(ピエール瀧)ねー。ちょっとお仕事の合間をぬってね、失礼しますけども。まあね、夏の甲子園。これね、渡部くんの予想の東海大相模。初戦敗退ということで。なんと渡部くん、春夏連続初戦敗退と。

(アンジャッシュ渡部)(笑)。本当にね、ちょっと今回はね。で、一応対抗で九州国際大付属、穴で智弁学園って三校あげてたんですよ。全部初戦敗退になっちゃって。

(ピエール瀧)ねー。

(アンジャッシュ渡部)いや、もう本当にね、予想、やめませんか?これ本当に予想するっていうのを。

(ピエール瀧)(笑)。いや、渡部くんもさすがにそうなるなと思うんですよ。で、これね、僕もあの日見てたんですけども。雨降っちゃってね。朝から。グラウンド状況も芳しくない中、『これやんのかな?本当に』ってまま試合がどんどん進んでいって、グラウンドもだいぶ荒れたところで東海大相模登場と。

(アンジャッシュ渡部)そうなんですよ。

(ピエール瀧)これね、渡部くん的にどう見ます?

(アンジャッシュ渡部)いやー、本当にね、ちょっと継投。代え時ですよね。エースの青島くん、よかったんですけど。もう一歩手前で代えてればと思うんですけどもね。まあ、そのへんがだから・・・そこですね。継投のタイミングの遅さというか。それ、ちょっと僕は気になったかな?と思いますけどね。

(ピエール瀧)(笑)。やっぱりでもこれね、いろんな予想。人の予想を聞くと、東海大相模だっていうのがあったんですけども。

(アンジャッシュ渡部)僕が責任を取る矢面に立たなきゃいけないのが、ちょっと納得がいかないんですよね。

(ピエール瀧)(笑)。ただ渡部くんは高校野球芸人っていうロゴがバチーン!って貼られちゃってますから。

(アンジャッシュ渡部)なんか本当にデス予想みたいになっちゃってて。もう高校名をあげられないんですよ。

(ピエール瀧)渡部くんには申し訳ないんだけども。芸人さんがいちばんツッコミやすいんですよ(笑)。

(赤江・渡部)(笑)

(アンジャッシュ渡部)あ、そういうことですね。全部、そのへんの不満が。

(ピエール瀧)そうなんです。まあ、不満っていうわけじゃないんですよ。これね、渡部くんが外してっていうのもあれですけども。ここはやっぱり渡部くん、弁解の余地を与えないといかんなということでね、お電話をさせていただいたところなんですが・・・

(アンジャッシュ渡部)いや、つまりですね、今回の大会でわかるように、非常に地域格差がなくなりですね、実力が拮抗しているわけですよ。なので、もう予想をすること自体が僕、ナンセンスじゃないかな?と。もう野球を見て楽しければいいじゃないかと。

(赤江・瀧)(笑)

(アンジャッシュ渡部)当たった外れたなんてね、関係ないんですよ。野球楽しみましょう!

(赤江珠緒)シンプルに考えた方がいいと。なるほど。

(アンジャッシュ渡部)そうですそうです。

(ピエール瀧)まあこれね、いま残っている学校の中で、やっぱり渡部くん見てるでしょ?いや、ここで・・・

(アンジャッシュ渡部)(電話を切る)

(ピエール瀧)あれっ!?

(プーップーップーッ・・・)

(赤江・瀧)(笑)

(ピエール瀧)なるほど。いいですね。さすがですね。ここでバツッ!っと切るっていう(笑)。『来たぞ、また!』っていうところなんで。まあ、いいでしょう。ここはね、もう渡部くんのことも考えて、もういいにしてあげましょう。

(赤江珠緒)そうですよ。だって渡部さんがね、応援に行くのが行きづらくなるわけですもんね。ミック・ジャガーさんじゃないけど。そういうことがありますから。

(ピエール瀧)はいはい。そういうことにもなりますからね。

(赤江珠緒)野球を楽しみとされている方ですからね。そっとしておきましょう。

(ピエール瀧)まあみなさんね、そっとして。野球を楽しんでくださいという渡部くんからの伝言でございましたと。ただ、次の選抜ではまた電話をしますけどもね(笑)。

(赤江珠緒)(笑)。電話番号変えらえるかもしれないですけど。

(ピエール瀧)注目選手は誰ですか?的な感じでね。

(赤江珠緒)すいません。お付き合いください。

<書き起こしおわり>

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町山智浩が語る 『花子とアン』が本当に終わるのか?問題

町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』で、NHK朝ドラ『花子とアン』が本当に終わることができるのか?問題について語っていました。

連続テレビ小説 花子とアン Part2 (NHKドラマ・ガイド)

(赤江珠緒)さあ、今日の本題は?

(町山智浩)あ、今日の本題っていうかね、僕いますごく心配しているのはね、『花子とアン』がちゃんと終わるんだろうか?問題っていうのが。

(山里亮太)朝ドラの。

(赤江珠緒)そうですよね。たしかにね。リアルタイムで町山さんもご覧になっていて。もう蓮子さんの『白蓮れんれん』もめちゃくちゃ売れてますよ、町山さん。

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(町山智浩)ねえ。普通に最初出た時、全く誰も注目してなかったのにね。すごいですね。特需ですね。

(赤江珠緒)本屋さんに平積みで。

(町山智浩)もう『特需』って言い方、しないですね。いまの人はね。

(赤江珠緒)あんまり聞かない、特需(笑)。

(町山智浩)朝鮮戦争の時に話ですから。いやいや、花子とアンってあと1ヶ月くらいで終わるんですよね?

(山里亮太)そっか。時期的にはそうですよね。

(赤江珠緒)そうですね。まだぜんぜんアンにいってないですね。

(町山智浩)まだ赤毛のアンにあってないじゃないかっていう問題がありますよね。

(山里亮太)そっか。急に終わるのかな?『5年後・・・』とか言って(笑)。

(町山智浩)ねえ(笑)。急に10年後とか、ボーン!と飛ぶのかな?と思ってね。どうするんだろう?と思って。

(赤江珠緒)あと醍醐さんと兄弟になるのか?とか言うのも気になってね。お兄さんとどうするんだろう?

(町山智浩)ああ、これからの展開があれなんですけども。まあ、言わない方がいいですね。

(山里亮太)そうですね。ネタバレはまだね。

(町山智浩)ネタバレはね。ただね、やっぱりNHKの朝ドラではすごい素材ですよね。主人公はだって略奪愛ですからね。

(赤江珠緒)あとブラックバーン校長がいつまでも日本語を覚えないでしょ?

(山里亮太)あの・・・赤江さん。そろそろ映画の紹介に行きたいんですけど・・・

(町山智浩)いや、いいんですよ。別に。ブラックバーン校長、日本語覚えないっていうのも問題ですけど、あれ、ともさかりえさんが通訳をしてたじゃないですか。あの通訳がブラックバーン校長のギャグをぜんぜん翻訳してなかったんで、村岡花子さんは『私がちゃんと通訳やらなきゃ!』って思ったらしいですよ。本当は。

(赤江珠緒)へー!

(山里亮太)あの・・・町山さん、そして赤江さん。映画の話・・・

(赤江珠緒)あ、そうなの!

(町山智浩)そう。だからブラックバーン先生ってすごくムスッとした先生に見えるんだけど、本当はユーモアがすごくあったんだけど、通訳をちゃんとやっていなかったらしいんですよ。

(赤江珠緒)じゃあ英語を勉強するうちに花子は『もっと面白いこと言ってるのに。この先生は』と思ったわけですか。

(町山智浩)『字幕の女王』みたいな感じだったらしいですね。

(赤江珠緒)(笑)

(山里亮太)映画の紹介して!

(町山智浩)いや、大変なんですよ。宇田川先生って出てくるじゃないですか。宇田川先生って女性の作家がね。あの人、たぶん宇野千代がモデルになってるって言われてるんですよ。

(赤江珠緒)ああー!宇野千代さん。

(町山智浩)宇野千代さんがまた、とんでもない人ですからね。

(赤江珠緒)そうですね。恋愛遍歴が。

(町山智浩)男性遍歴がね。

(赤江珠緒)そうそうそう。

(山里亮太)あの、おふたり!放送中です!

(町山智浩)いや、いいんですよ。こういう話をしたいんですよ。

(赤江珠緒)そうですよね。

(山里亮太)町山さん、紹介したい映画、あるでしょうに。

(町山智浩)あ、今日紹介するのもそういう話なんで。

(山里亮太)あ、すいません。つながっていた。

<書き起こしおわり>

このトークの続きは↓です。
[リンク]町山智浩が語る サラ・ポーリー監督作『物語る私たち』

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