星野源と高橋芳朗 『KIDS (House ver.) 』を語る

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高橋芳朗さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』にゲスト出演。『Family Song』の4曲目の楽曲『KIDS (House ver.) 』について、星野源さんと語り合っていました。

(星野源)じゃあ、前回時間の都合で『Family Song』というシングルの4曲目、『KIDS (House ver.) 』。僕がいつも自宅で1人だけで……要するにパソコンでね、スタッフさんも入れずに録音するという4曲目がいつもあるんですけど、それの『KIDS』という曲の解説できなかったので、ちょっと『KIDS』のお話をしていきたいと思います。じゃあまず、曲を聞いていただこうと思います。『Family Song』。先月発売された星野源のニューシングルの4曲目です。『KIDS (House ver.) 』。

星野源『KIDS (House ver.) 』

(星野源)はい。お送りしているのは私、星野源の『Family Song』というシングルのカップリング曲、『KIDS (House ver.) 』。自宅で録りました、ハウスバージョンです。ちょっとメールを読みたいと思います。(メールを読む)「優しいギターの音色とカチカチというリズムと、思わずこちらも一緒に口ずさんでしまう言葉たちにいつも心地よくさせてもらっています。息を吸って吐くように、力の抜けた感じが1日の終わりに聞くと優しく包み込んでくれます。うちの1才8ヶ月の次男坊は最近これを私が耳元で歌うと、よく寝ます」という。いいですねー。

(高橋芳朗)おおーっ!

(星野源)(メールを読む)「『KIDS』で印象的だったのは間奏でのギターチューニングです。イントロがチューニングから入る曲は知っていましたが、間奏でのチューニングをあえて使っているのはたぶんはじめてだと思います。最初からそのようにしようと考えていたのですか?」という。

(高橋芳朗)おおっ、鋭い質問がバンバン来てますね。

(星野源)ねえ。どうしようか。これ、先に答えちゃうか……芳朗さん、なんかあります?

(高橋芳朗)じゃあ、答えていただいて。

(星野源)じゃあ先に。間奏のチューニングは、ずっと考えていたというよりも、だいたいこれ、一晩で録るんですよ。1日かけて録るので、時間がない中で録るので。次の日がもう、ミックス・マスタリングみたいな日なんですよ。で、だいたいいつもそのぐらいの日を1日ぐらい空けてもらって、家で。作曲もそこからするみたいな。で、その勢いをそのまま入れちゃうみたいな。で、あんまり考えないっていうのが醍醐味なので。これもあんまり考えてなくて。ギターを弾いている途中にチューニングをしたら面白いなって、作曲をしながら急に思って。それでやっているっていう。

で、実際にはリズムとかも重ねないといけないので。どうやってやったのかな? 細かくはあんまり覚えてないんだけど。途中で止めたのかな? 途中で止めて、また再生して……みたいな。そんな感じだったと思うんですけど。間でチューニングするのって、なんかいつもやりたいんですよ。たとえばライブ中とか、「チューニング、狂ってきたな」みたいな時ってあるんですけど。曲を中断してチューニングとかしたいなとか思って。けど、どうしてもできないんで。なんか、曲の中でやってみたらどうかしら? と。で、ハウスバージョンだし。そういうのも成立するかなと思って。

(高橋芳朗)うんうん。

(星野源)そういうのって、空気感が伝わるんじゃないかなと。家の空気感っていうか。で、始まりもいきなり曲が始まるんじゃなくて、なんか試し弾きしているところから。だいたい、レコーディングする曲って試し弾きとかは実際には録音されているんですよ。曲の始まる前に。たまによく、いろんな音源とかで、昔の洋楽とかでもリマスタリングが出ると、ちょっと前から使っていたりする時があって。

(高橋芳朗)リハーサルテイクとか入っていたり。

(星野源)リハーサルテイクとか。そういう感じとかも好きだったんで、そこから入れようみたいなのもあったり。そういう風にして入れましたね。

(高橋芳朗)結構、イントロをリスタートするような曲はあると思うんですけど、真ん中でチューニングしたりする曲はたしかにあまりないかもしれないですね。

(星野源)そうですね。あんまりないかも。うん。なんか、このハウスバージョンっていう家で録るのは特に、自分のリズム感みたいなものが出るといいなっていう。前も芳朗さんとケイトラナダの話をしたと思うんですけど。

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(高橋芳朗)はいはい。

(星野源)なんかああいう、いわゆる本当にたぶん個人で家で、デスクトップで作っているであろうその人のリズム感みたいなのが世界中に羽ばたいていくのって、僕も聞いていてすごく気持ちがよくて。

(星野源)だからそれが出るといいなっていうのもあって。自分のリズムというものを。で、前回の『雨音』は、全部手で叩いているんですよ。打ち込みっぽい音なんだけど、自分で手で叩いてかなりヨレているので。そういうのも自分のリズム感みたいなこととして、空気感として伝わるんじゃないかなっていう思いもありました。そんな感じですね。『KIDS』は。

(高橋芳朗)なんか、デスクトップミュージック(DTM)みたいな、そういうのがいいですよね。閉ざされたところでやっているんですけど、それがいろんな世界に広がっていくっていう、広がりをもっていく感じがすごいかっこいいなって。

(星野源)うん。なんかね、かっこいいし、気持ちがいいし。センス・オブ・ワンダーっていう感じがして。で、歌詞に関しても『KIDS』は本当にもうその場でワーッて書くっていう。あんまり考えていないっていうのが正直なところで。

(高橋芳朗)そもそもだって星野さん、ラップにしようとしていたんですよね?

(星野源)そう。そうなんです。オケだけ
ます先に作って。で、サビは、「いつも子供のまま♪」っていうところはメロディーはある予定だったんですけど、その前のAメロの部分は全部ラップにしようと思ってトラックを作って。でも、いかんせん時間がないんで。本当に1日しかなくて。で、その中でラップを考えて組み立てて、2番まで作って……っていうのには時間がないやと思って。「これは時間切れ! 歌の方が早い!」って思って、歌を作ったらすぐできたという、そんな感じでしたね。

(高橋芳朗)ラップも聞きたかったですけどね。

(星野源)ねえ。1回、2番の途中で「迷うよCITY」っていう歌詞の後に、神田川から高田馬場の駅までの道順をラップでやるっていうのをなぜか思いついて(笑)。

(高橋芳朗)(笑)。それ、なんのルートなんですか?

(星野源)ええとね、「高田馬場」って言いたかっただけです。高田馬場に行き着く、なんかいいルートないかな?って。神田川から高田馬場に……たぶん「ばば」って言いたかっただけだと思うんですけど。口が気持ちがいいんですよ。「たかだのばば」って。それを言いたかっただけで。そのラップを1回考えたんですけど、歌に戻れなくて。その、意味がわからなすぎて(笑)。

(高橋芳朗)(笑)

(星野源)なんなんだ、突然?っていう(笑)。

(高橋芳朗)そうか。神田川から高田馬場まで歩いて、あのサビが来るっていう感じですね。

(星野源)で、来て、もう1回歌に戻ってサビになるみたいなのだったらたぶん大丈夫だったと思うんですけど。それでもちょっとやりたいことが急カーブすぎて。ちょっとダメだと思って、「やめます」って思ってやめて。

(高橋芳朗)じゃあ、高田馬場に特に思い入れがあるわけじゃないんですね。

(星野源)あ、全然ないです(笑)。口が気持ちがいいからっていう。もちろん、住んでいるわけでもないっていう。

(高橋芳朗)でもラップはいつか、聞きたいですね。

(星野源)そうですね。なんかね、自分なりの、みたいなのができたらいいなとは思うんですけど。うん。

(高橋芳朗)じゃあ、僕の方、行ってみますか。

(星野源)お願いします。僕はだいたいこのぐらいなんで。

(高橋芳朗)『肌』はディアンジェロの『Spanish Joint』っていうインスパイア元があって。『プリン』もプリンスの『Sister』っていうインスパイア元になった曲があって。で、僕当然、『KIDS』にもあるのかなと思って。で、いろいろと調べていて。この間、星野さんに。

(星野源)ライブに来ていただいた時にね。

(高橋芳朗)「『KIDS』のインスパイア元になった曲、わかりました!」って言ったら、「いや、ないです!」って言われて(笑)。

(星野源)(笑)。そう。すっごいテンションで「わかりましたよ、星野さん!」って。「あ、ごめんなさい。ないです」っていう(笑)。「ないんです」っつって。

(高橋芳朗)すっごい恥ずかしい思いをしたんですけども。

(星野源)すいません。『KIDS』はないんです。

(高橋芳朗)ないんですよね。

(星野源)そうなんです。だから、できるものだけでやるという。なので808という……実際はTR-8っていういまの機材を使っているんですけど、808の音が出るという。で、新しくカードを買っていろいろと打ち込むと909の音も鳴るという機械があるんですけど。昔あったTR-808という機械の音がすごく好きで。

Roland TR-808

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(高橋芳朗)ふんふん。

(星野源)それとあと、ギターがあるんで。それだけで作ったという。

(高橋芳朗)そうですね。でも、この曲を並べて聞いてもらったら結構面白いかなと。

(星野源)そう。なんかもともとのこの回の企画も「一緒に聞きたい」みたいなコンセプトなんで。別に元ネタが全部あるわけじゃないんで。だから、一緒に聞きたい曲として今日は数曲選んでいただいたみたいなんで。じゃあCMの後にじっくりと聞いていただきましょう。

(CM明け)

(星野源)それでは、さっき『KIDS』。4曲目を聞いていただきましたけども、それと一緒に聞きたい曲を。

(高橋芳朗)星野さん、「『KIDS』はリズムがすごくいい感じでできた感覚がある」みたいなことをインタビューでおっしゃっていて。あと、ギターのリフ、フレーズに着目して曲を選んでみました。

(星野源)ありがとうございます。

(高橋芳朗)きっと面白いと思います。じゃあ、聞いてください。ベティ・ライトで『Clean Up Woman』です。

Betty Wright『Clean Up Woman』

(星野源)かっけー! 最高だぜ!

(高橋芳朗)かっこいいですね。ベティ・ライトの『Clean Up Woman』。1971年のヒット曲です。

(星野源)なんかすっごく前にラジオで流したことがあるような気が……。

(高橋芳朗)ああ、そうですか。小沢健二さんの『ラブリー』の元ネタとしてもよく知られている曲ですけども。

(星野源)うんうん。そうですよね。

(高橋芳朗)これのやっぱりギターフレーズが『KIDS』に……。

(星野源)いいフレーズですよね。音も、全部の鳴っている楽器が最高ですね。最高じゃない瞬間がないっていう(笑)。

(高橋芳朗)(笑)。でも、このフレーズとかちょっと頭をよぎったんじゃないですか?

(星野源)いや、全く(笑)。

(高橋芳朗)(笑)。でもでも、通ずるものはありますよね?

(星野源)あるかもしれないですけど……(笑)。

(高橋芳朗)(笑)

(星野源)いや、でも「通ずるものがある」と言ってもらえるのはすっごくうれしいです。僕、大好きだから。

(高橋芳朗)そういうファンキーさを。

(星野源)ああ、ファンキーさを感じてくれたんですね。『KIDS』に。ああ、うれしい。よかった。

(高橋芳朗)で、実は、この曲かこれからかける曲かですごい迷ったんですよ。で、これからかける曲はこのベティ・ライトの『Clean Up Woman』をネタにつかったヒップホップなんです。

(星野源)あ、なるほど。いいですね。それ、ちょっと聞きたいです。

(高橋芳朗)ちょっと聞いてみましょうか。チャンス・ザ・ラッパーで『Favorite Song』です。

Chance The Rapper『Favorite Song』

(高橋芳朗)はい。チャンス・ザ・ラッパーの2013年の曲ですね。『Favorite Song』、聞いていただいております。

(星野源)かっこいいですね。

(高橋芳朗)で、星野さんはさっきも話しましたけど、最初『KIDS』をラップにしようと思っていたって話していたじゃないですか。で、「これだろ!?」と。

(星野源)しかも、ねえ。ビートが808ですよね。これね。808らしき音が。

(高橋芳朗)で、星野さん、チャンス・ザ・ラッパーの大ファンじゃないですか。大好きじゃないですか。

(星野源)すごい大好きです。

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(高橋芳朗)で、「これに間違いない。絶対にこれに間違いない!」って思って星野さんに聞いたら……。

(星野源)違いました(笑)。「違いました」っていうか、特にないんですよね。

(高橋芳朗)そうですよね。でも、今日紹介するにはベティ・ライトの『Clean Up Woman』を聞いていただいた方がわかりやすいかなと思って、先にそちらを紹介したっていうことなんですけどね。

(星野源)でもなんか、たしかにいま言われて。この曲はもちろん知っていたんですけど。いま言われて「ああ、808なんだ」って思ったぐらいです。ビートが。

(高橋芳朗)808とギターフレーズとノリの感じも全部通ずるところがあるなと思って、自信満々で報告に行ったんですけどもね。はい。

(星野源)すいませんね(笑)。

(高橋芳朗)でも、星野さん、めちゃくちゃヒップホップが好きじゃないですか。

(星野源)大好きです。

(高橋芳朗)好きですよね。チャンス・ザ・ラッパーも大好きだし。で、星野さんが好きな音楽として公言しているソウル・ミュージックとかジャズとかは星野さんの作品からそのエッセンスが聞き取れたりすることもあると思うんですけど、ヒップホップは星野さんの作品にどういう影響を与えていたりするんですか?

(星野源)ええーっ、なんですかね? でも、自分のフィルターを通したヒップホップを作ろうっていう気持ちで最初はこの曲『KIDS』はスタートしているので。だから、でもこれが特にかもしれないですね。これとか、あとは『YELLOW DANCER』に入っている『Soul』っていう曲とかのビートの作り方とか。「デッ、デッデッ♪」とか、あの感じとかはビート感というものにすごくインスパイアを受けてはいるんですけど。ヒップホップをなんで好きなんだろう?っていうのをこの間、ちょっと考えていたんですけど……やっぱり現在進行形のジャンルだからだなと思ったんですよ。

(高橋芳朗)うんうん。

(星野源)なんて言うか、ロックっていうものってほぼポップスに近いような言葉の響きにもうなり、一度「終わった」というよりも、1回止まったというか、ずっと同じところを繰り返し動いている印象がロックにはあって。循環しているというか。でも、ヒップホップとか、あと最近のジャズっていうものは、割といま現在進行形でどんどん面白いことが起こっているという印象があるので。だから刺激をとにかくもらえるんですよね。

(高橋芳朗)うんうん。

(星野源)「いまこんなことになっているんだ!」っていう。で、その新しいもの、昔のもの、それからこれから来る新しいものっていうののさじ加減。いままでのオールドスクールのものをリスペクトしながら、また新しいものに昇華していくっていうものがいちばん見えるというか。特に、海外では……アメリカでは(ヒップホップが)いちばん聞かれているジャンルになったりとか。そういうのも含めて、刺激がすごくもらえるっていうのがいちばん強いかもしれないですね。

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(高橋芳朗)ふんふん。

(星野源)かといって、いきなりラップをし始めちゃいけないとも、もちろん思うんで。それこそ、(バナナマン)日村さんの誕生日ソングとかではやりましたけど。あれも実験のひとつなので(笑)。

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(高橋芳朗)うんうん。

(星野源)だからまたカップリングとかで実験をするのかな? しないのかな? みたいな感じですね。

(高橋芳朗)あの(オールナイトニッポンの)ラップジングルとかも実験のひとつ?

(星野源)そうです、そうです。あと、楽しくやれるので。面白いじゃないですか。ああいうジングルで挑戦をするって。だから、そういうのも込みですね。

(高橋芳朗)たしかにヒップホップはまだ、どう転ぶかわからない面白さがありますよね。なにが来るかわからないっていうか。

(星野源)進んでいるんですよね。それってかっこいいし、面白いし。ジャズもそうじゃないですか。いま、ジャズもどんどん変わってきていて。そこも見逃せないですし。だから、ジャンルとして直接影響を受けるというよりも、刺激っていうか。いま聞かないと、また違うことになっていくよっていうのが特にヒップホップってあるじゃないですか。どんどんスターが更新していく感じもあるし。

(高橋芳朗)うん。

(星野源)だからたぶん好きなんでしょうね。あと、ビートがいちばん好きなんですよ。ドラムがいちばん最初にやった楽器なんで。どういうビートで組まれているのか?っていうのが。特にヒップホップってビートの芸術っていうイメージが僕はあるので。リズムの芸術っていう。だから、それをいちばん感じられる。リアルに感じられるジャンルじゃないかなと僕は思うので、聞いていてすごい楽しいんだと思います。

(高橋芳朗)いまも全然変なビートの曲とか出てきますもんね。トラップとかでも。

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(星野源)トラップもそうだし。だからそれをね、日本の方々がどこを取り入れるのか? みたいなのも面白いしっていうので。聞いてて面白いし。で、またきっと次の動きが始まるんだろうし……とか思うと、いいですよね。

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(高橋芳朗)「いま、聞いておかないと損」っていう感じですよね。たしかに。

(星野源)面白い。本当に。もう1曲、あるんですよね?

(高橋芳朗)もう1曲、選んじゃったんですよ。すいません。

(星野源)もう。ちょっと欲張り(笑)。

(高橋芳朗)ハウスバージョンで言うと、『雨音』。今回のツアーでもバンドバージョンでやっていましたけども。あれが本当に僕、大好きで。

(星野源)ありがとうございます。僕もすごい好きで。

(高橋芳朗)それに刺激を受けて、勝手に『KIDS』をバンドバージョンでやったらこういう形になるかな?っていうのを選んでみたんですよ。

(星野源)ああ、いいですね! 聞きたい。

(高橋芳朗)ぜひ参考にしていただきたいと思います。じゃあ、聞いてください。トニ・トニ・トニで『Leavin’』です。

Tony! Toni! Tone!『Leavin’』

(高橋芳朗)トニ・トニ・トニのたしか1994年ぐらいの曲『Leavin’』を聞いていただいております。

(星野源)いいですねー。

(高橋芳朗)星野さんが好きなラファエル・サディークというシンガーが在籍していたバンドですね。

(星野源)たしかに、ギターのフレーズとかビートの感じとか。これはでも、打ち込むっぽい感じがちょっとしましたけど。でもたしかになんか、通ずるものが。

(高橋芳朗)『KIDS』はたとえばバンドバージョンでやろうとかっていう構想とかは?

(星野源)いや、特にないですね。『雨音』の時はバンドでやったら本当にもうすぐにソウル・ミュージックになるんじゃないかと思って。結構気に入っていて。

(高橋芳朗)あの姿はでも、想像できなかったですね。びっくりしました。

(星野源)そうですか。へー。もしかしたら……でも、ちょうどツアーがあるという。あと、『Yellow Pacific』でやったのかな? 最初に。だから、ちょうどいいなと思ってやってみたら、すごい上手くハマッて。すごく気に入ってます。『KIDS』、どうだろう? やってみたいですけどね。やりたい、やりたい。

(高橋芳朗)この感じ、おすすめですけどね。

(星野源)(笑)。プレゼン、ありがとうございます。

(高橋芳朗)ぜひぜひ、よろしくお願いします。もうプレゼンしまくりですからね(笑)。

(星野源)いろんな方面で(笑)。個人的なあれで言うと、『KIDS』はあれですね。SAKEROCKで僕が作った曲で『Old Old York』っていう曲があって。それはなんとなく、ニューヨークになる前のアメリカっていうのをなんとなく思い描いて作った曲なんですけど。その曲は7拍子だったかな? すごい変拍子で、エレキから始まって、曲の真ん中でアコギになって、またエレキに戻るっていうものすごく変な構成にした曲なんですけど。その中の真ん中の部分と頭のフレーズ。あの感じをまたやりたいなっていうのは結構前から思っていて。それをビートを組んでいた時にギターで合わせたら、「あ、行けるな」と思って。そういうのもありますね。それから、割と何かに影響を受けたっていうよりかは、自分の昔からのギターの感じっていうのプラス、いま自分がやりたいビートの感覚っていうものを合わせたっていう印象もちょっとあります。

(高橋芳朗)うんうん。本当僕、家でこんなことばっかりやっているんで。

(星野源)(笑)

(高橋芳朗)「これ、星野さんたぶんこれだろうな?」とかっていうのを聞き比べてニヤニヤニヤニヤしているんですけども。

(星野源)ありがとうございます(笑)。

(高橋芳朗)でも、そういうインスピレーションを与えてくれる曲が多いというか。

(星野源)ああ、そうですか。でもそれ、うれしいです。すごく。

(高橋芳朗)よく、過去の音源とかでもやっていますね。

(星野源)そうですか。ありがとうございます(笑)。なんか……恥ずかしいわ。

(高橋芳朗)(笑)

(星野源)いろいろ調べられている感じが。ありがとうございます。ぜひ。じゃあ、この後もまだまだ芳朗さん、お付き合いいただきます。

(高橋芳朗)よろしくお願いします。

<書き起こしおわり>

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