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プチ鹿島 2017年秋・衆議院解散報道 新聞各紙読み比べ

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プチ鹿島さんがYBS『キックス』の中で突如浮上した2017年秋の衆議院解散報道についてトーク。新聞各紙の記事を読み比べつつ、見立てを話していました。



(プチ鹿島)やっぱりこれでしょう。急に解散の話が出てきましたよね。

(塩澤未佳子)そうなんですよ。

(プチ鹿島)やっぱり僕、新聞を読む読み比べっていうのをやっていて。こういうのって、面白いですね。急にパーン! と出てくるんです。一昨日の日曜日、東京版で言うと朝日新聞が「首相 年内解散を検討 臨時国会冒頭の視野」と。えっ、ああ、もうやるんだ? みたいな。で、産経新聞も日曜日。「首相 衆院解散を決断」。東京新聞は「年内解散へ準備か」ということで。まあ、こういうのってじゃあ誰が言い出すの? なんで、どうやって報道するの?っていうの、あるじゃないですか。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)じゃあ、日曜日のその一報を見ると、朝日新聞では「複数の政権幹部が明らかにした」ってあるんですよね。ただ、これも面白いんですが、「国民に信を問う大義は幹部間でも共有されていない」っていう。

(塩澤未佳子)うん。

(プチ鹿島)で、産経新聞。どこからのソースを元にこういう記事を書いたのか。「関係者によると公明党の支持母体である創価学会は16日(土)昼に会議を緊急招集した」と。だから、そっち方面からの情報だというんですよね。で、まあそうなると、いま「大義、大義」っていう言葉になっていますけども、じゃあ大義って何なの?っていう話になりますよね。

(塩澤未佳子)ねえ。

(プチ鹿島)で、読売新聞……僕、この番組でも散々お伝えしておりますが、新聞には野球場と同じで一塁側と三塁側、どっちの観客席に座っているか?っていうのでね。たとえば安倍政権っていう野球場では、朝日新聞・毎日新聞・東京新聞っていうのは三塁側に座っていて、一塁側に座っているのは読売新聞・産経新聞だと僕は思うと。つまり、ホームチーム・安倍政権を応援している側、ちょっと距離を置いているビジターチーム。そういうのを頭に入れて新聞を読むと楽しいですよとよく言いますよね?

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どっちの観客席に座っている新聞か?

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(塩澤未佳子)ええ。

(プチ鹿島)そうするとやっぱり9月18日。昨日の読売新聞ですね。日曜日はなぜか不気味な沈黙を貫いていたんですが、読売新聞が「衆院選 来月22日」ってドカーンと出してくるわけです。「首相 28日解散へ」。で、なんで解散するんだろう?っていうのが読売新聞。政権とパイプがあるのか、書いてあるんですよね。「2019年10月の消費税率10%への引き上げ時の増収財源の使い道について、国の借金返済から幼児教育無償化など、子育て支援の充実に変更することを争点に掲げる方針だ」っていう。ということで、なんか後ろめたいことがある人って、聞いてもないけどペラペラしゃべる感じ、あるじゃないですか。僕、それに似ているなと思って。


(塩澤未佳子)はい(笑)。

(プチ鹿島)だっていままで、消費税を10%に引き上げます。幼児教育無償化とか国の借金返済に回しますよってなんか慌てて作った感じがしますよね?

(塩澤未佳子)ああー、急に出てきた?

(プチ鹿島)そうそうそう。で、もう1回、記事の中でも「首相は現在の高齢者中心の社会保障制度について全世代型への転換を目指し、(消費税率10%化で)増えた分を幼児教育無償化や高等教育の負担軽減に当てたい考えだ」と。これが「大義」だと言うんです。

(塩澤未佳子)うーん……。

(プチ鹿島)面白いですよね? ああ、でも読売新聞が書くっていうことは、たぶん政権がこういう風に書いてほしい。こういう風に望むよっていうことを伝えたんでしょうね。そうなると、面白いのはまた今度は今日の朝日新聞を読んでみると、「急転公約 『大義』に疑問」。つまりね、この消費税の解散の大義っていうのは急造したもの、慌てて作ったものじゃないかっていう記事で来ているわけですよ。もう一塁側・三塁側、やりあってますよね。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)で、しかもその財源議論というのは首相自身も今月の12日の日本経済新聞のインタビューでは、使途の見直しに慎重姿勢を示したばかりだったという。つまり、12日の時点では消費税の財源の変更なんて慎重だったのに、なんで急に変わるの? しかもそれで解散するの?っていうことなんですよ。で、突っ込みどころのひとつとして書いてあってなるほどなと思うのは、森友・加計学園問題ですごく支持率が下がったじゃないですか。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)で、それもあって8月3日に内閣改造を行いましたよね。「仕事人内閣だ」って。で、やっぱり稲田さんとかそういう人がいなくなったせいなのか、支持率が盛り返しましたよね。どうやら、それを見て「行ける!」って思ったらしいんですけど……たしかにこれ、仕事人内閣と胸を張ったところが、改造したばっかりですよね? 13人の新任の閣僚のうち、国会での質疑があったのはいまのところ3人だけなんですよ。13人のうちですよ? つまり、仕事人の実績どころか、なにをしようとするのかさえ国会のチェックを経ぬまま、全衆議院議員がいなくなるわけですよ。

(塩澤未佳子)ああーっ!

(プチ鹿島)これ、自民党関係者のコメントが朝日新聞に載っているんですよ。「なにも仕事をしていないのに解散なんて、党利党略でしかない」と。つまり、仕事人内閣って言っているのに、まだ仕事してないんですよ。ちょっと世論調査で人気が上がったから、「じゃあ行ける!」って。まあ、これはみなさん、もう大義は何か?って言っても、みなさんが薄々気づいているように、小池さん・若狭さんの党がまだ出来ていない。出来てからだと、都議選みたいなことになる。で、民進党が相変わらずあの山尾(志桜里)さんのとか、グダグダ。じゃあ、いましかない!っていう、そういうところだっていうのが本音なんだけど。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)これをいかに、きれいな表紙にするか?っていうのでいまやっているんでしょうね。こういう時、僕はスポーツ新聞も読みますので。政界地獄耳っていう日刊スポーツのコラムがあって、これは与党だろうが野党だろうがビシビシ斬っていく面白いコラムなんですけど。そこのコラムなんか、こんなこと言ってますよ。わかりやすく書いてくれているんです。「国会を開かずに解散するということは……」って。だから、いままで野党とかは国会を開いてくれ、開いてくれって言っていたわけですよね。で、それを、閉会中審査はやったけど逃げ切っていて。いざ、今度は臨時国会をやるとしたら、冒頭で解散。つまり、なにも質問に答えていないわけですよね。

(塩澤未佳子)ええ。

(プチ鹿島)これは毎日新聞の9月18日。解説で「自己都合を優先。そもそも野党が憲法にもとづいて要求した臨時国会は先送りし続けた挙句、審議もしないで解散するのが大義になるとは言いがたい。北朝鮮(問題)も争点にすれば与党に有利に働くはずだ。そんな首相の自己都合が解散判断の背後にちらつく」という。


(プチ鹿島)日本経済新聞はこんなことが書いてあります。首相側近の言葉としてね、「与党が弱っていても、野党がもっと弱ければ選挙は勝てる。それが小選挙区制度の戦い方だ」と。だからまあ、つまり安倍さん、来年ぐらいには衆議院は(任期切れで)選挙しなきゃいけないんですけど、いま2/3(の議席)を持っていますので、次の選挙っていうのはまあ、いまの雰囲気で言うと数を減らす選挙なんですよね。だからいかに数を減らさないか?っていう時にいま、「ここだ!」っていう。でも、それだと結局ね、何のための解散かよくわからないじゃないですか。

(塩澤未佳子)そう思いますね。

(プチ鹿島)で、日刊スポーツ。「国会を開かずに解散するということは、内閣改造で『ひとづくり革命』などの新機軸もそのまま披露せずということ。これでは内閣改造自体が政権浮揚のためのイベントだったということになる」と。たしかに。で、これがスポーツ新聞だから一般紙では書けない……「政界地獄耳」って言ってますから、ちょっとゴシップ的な憶測・説も入れているところが面白いところで。「それよりも首相が恐れたのは、大阪地検や会計検査院が森友・加計疑惑での国の関与、いや、夫人・安倍昭恵の関与に言及する可能性が出てきたところで、昭恵隠しがこの解散に舵を切った首相の裏の動機との見方もある」と。

日刊スポーツ・政界地獄耳


(塩澤未佳子)はー!

(プチ鹿島)結局だからやっぱり、加計問題とか森友学園とか、いじられたくないんじゃないか?っていう見方ですよね。

(塩澤未佳子)やっぱりそうかな。

(プチ鹿島)だってそうじゃないですか。閉会中審査だってやっとのことで開いて。そこでゴニョゴニョって言って。で、じゃあいよいよ秋の国会で本格論戦が始まるのかな? と思ったら、もう冒頭で解散しちゃえば、逃げ切れるわけですよ。

(塩澤未佳子)本当。お話をしないでね。

(プチ鹿島)「アッキー隠しじゃないか!」って。ねえ。まあたしかに、僕もそうだとは思うんですけども。いろんなものを隠しちゃうみたいなね。で、野党もね、いま弱いから。まんまと……っていう作戦はどうなんだろうな? うまいことやってやったみたいな感じなんでしょうけど、このニュースを聞いた時にちょっと、「あれ、どこかで見たぞ、この感じ」って思い出したのがあって。それがね、イギリスの総選挙だったんですよ。たしか6月だったかな?(※6月8日に実施)。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)イギリスのメイ首相が、総選挙を仕掛けたんですよ。本当は2020年に選挙をやればいいのに、それを前倒しにして、自分の政権を盤石にしたいと。で、負ける理由がない。労働党という野党も弱くて。「ああ、メイ首相うまいことやったな」と思ったら、どう見ても勝てる選挙だったのに過半数割れを起こしたんですよ。むしろ野党の弱みにつけこんで選挙っていう、党利党略。これはもうイギリスも日本も変わりないんでしょうけど。それを仕掛けて、まんまと先制攻撃したはずが、負けちゃったんですよね。イギリスのメイ首相がね。

(塩澤未佳子)はいはい。

(プチ鹿島)だから、僕は意外と安倍さん、してやったりみたいな感じもあるけど……「大義がない、大義がない」とか、「森友隠しだ」なんてことをこれから、少なくとも選挙に入るまではみんな疑問に思いますよね。もう1回、思い出しますよね。そうなると、意外と結果はフタを開けてみないとわからないんじゃないかな?っていうのはありますよ。っていうのを思いました。

(塩澤未佳子)そうね。そのままゴニョゴニョとね。私たちも、ねえ。

(プチ鹿島)僕はいちばん安倍さんの悪い癖が出ちゃったのかなと思うんですよ。人の話を聞かない。で、もう強引にフタを閉める。まさに、ねえ。都議選を負けた時もそうだったじゃないですか。だって参議院とかのあれをすっ飛ばして一気に持っていったでしょ? (テロ等準備罪関連法案を)可決にね。そしたら、都議選だから、もう国会を閉めようっていって、あの結果が出たじゃないですか。

(塩澤未佳子)そうでした。

(プチ鹿島)僕はまだまだ、安倍さんはうまいことをやったみたいな感じで言われてますけど、もしかしたらやっちまったのかな?っていう気配もありますよ。野次馬としてはね。(イギリス総選挙で)労働党が勝った、まさかの弱いと言われていた野党が今年6月、イギリスでは勝っちゃいましたからね。仕掛けられたのに、それに負けずに勝っちゃったっていうのはね、ちょっとある意味面白くなってきたんじゃないかなとは思います。

(塩澤未佳子)ええ。

(プチ鹿島)これを、ねえ。民進党とかね。逆に言えば民進党とか、山尾さんの不倫とか悪いのが全部先に出ちゃいましたから。あとは攻めるところしかないと考えれば、もうウダウダとはしていられないし。攻めるっていう、そうなるとわからないのかなと僕は思います。というわけで、火曜キックス、スタートです。

<書き起こしおわり>

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